精神障害者リハビリテーション

精神障害者リハビリテーション

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適応障害

A はっきりと確認できるストレス因子に反応して、そのストレス因子の始まりから3ヶ月以内に情動面または行動面の症状が出現。
B これらの症状や行動は臨床的に著しく、それは以下のどちらかによって裏付けられている
1)そのストレス因子に暴露されたときに予測されるものをはるかの超えた苦痛
2)社会的または職業的(学業上の)機能の著しい障害
C ストレス関連性障害は他の特定のⅠ軸障害の基準を満たしていないし、すでに存在しているⅠ軸障害またはⅡ軸障害の単なる悪化でもない。
D 症状は、死別反応を示すものではない
E そのストレス因子(またはその結果)がひとたび終結すると、症状がその後さらに6か月以上持続することはない。

急性 症状の持続期間が6か月未満の場合
慢性 症状の持続期間が6か月以上の場合、定義により、症状はストレス因子またはその結果が終結した後6か月以上持続することはない。したがって、慢性という特定用語は、慢性のストレス因子または結果が長っく続くようなストレス因子に反応して、その障害が6か月以上持続している場合に適用される。

DSM-Ⅳ-TR 精神疾患の分類と診断の手引き新訂版(2002)より
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DSM‐IV‐TR 精神疾患の診断・統計マニュアル/医学書院

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教育分析の実際―家族関係を問い直す男性の事例/創元社

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カウンセリングはクライアントの自己表現に対するカウンセラーの直感のフィードバックにより促進される。この直感はクライアントのあらゆる行動、動作、言いよどみ、雰囲気などの総合から生じる。

カウンセラーからの直感がクライアントに伝わるような形でフィードバックされたとき、クライアントの中の表現しきれない、まとまらない感情にインパクトが与えられ、方向性とまとまりがクライアントに生まれる。

東山紘久(2007)『教育分析の実際』、創元社
成人の高機能広汎性発達障害とアスペルガー症候群―社会に生きる彼らの精神行動特性/広沢 正孝

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専門家向けの出版物と考えて良いと思われる。最新の研究成果も踏まえて、アスペルガー症候群や高機能広汎性発達障害の特性について、心の理論や、中枢性統合など、いくつかの概念から踏み込んでいる。個人的には良書だと思う。著者は、過剰診断される傾向について反対する立場にたっていると思われる。近年、アスペルガー症候群の知名度が上がってから、「ちょっと変わった人」=アスペルガー症候群という風潮となっている印象は私自身も感じている。以前であれば性格的な問題と思われ、ときにいじめなどの対象となっていたのが、「きっとアスペルガーだから」となんとなく理解する(といっても、表面的にしか関わろうとしないけれども)。そういう社会の流れを生んでいるし、精神科臨床や、学校臨床でも、正確な診断がされないまま、誤診され、レッテル貼りされている流れを生んでいるようにも思われる。この本を読んでの印象は、専門家として、最新の研究成果を踏まえてより対象者を理解した上で、適切な支援をすることが重要であるということの再認識である。