金融庁、コンサル、そして保険会社への転職について記載予定です。
前回の記事の投稿日は2013年6月2日。
それから3年の月日が経った。
何事も振り返ってみるとあっという間だ。

前回は証券アナリストの記事を書いていたので
資格関係の話をすると、

2013年度:証券アナリスト二次試験合格
2014年度:アクチュアリー二次試験合格
2015年度:CERA試験合格

と順調に合格してきた。

資格というのは、所詮資格ではあるけれど、
業務での知識というのは偏りがちであるので、
体系的に、広く共通した知識、言い換えれば
専門家の共通言語を身につけられるという点では、
その取得を目指すことは有意義である。

2016年度はUSCPAの資格を取得しようと考えている。
英語の勉強という意味と、監査法人に身を置くものとして
会計に関する体系的な知識を身につけた方が良いだろう
という思いからこの資格を選んだ。

そう、今は監査法人に所属している。
これも3年の間に起こった事。

3年後はどんな状況なのだろうか。
ここにしばらく書き込んでいないということは、
目の前の仕事に追われるだけのどうしようもない日々を送っていたということだ。

自分がどこを歩いているのか、どこに向かって歩いているのかも考えずにただ過ごす日々。
つまらない訳ではないけれど、充実しているともいえない。

何かを目指して歩いた方が楽しいにきまっている。

さて、本日は証券アナリストの二次試験だった。
二次試験は一次試験と異なり、論述が中心。
試験時間は午前3時間半、午後3時間半の計7時間。
この間、文章を書き続ける力が試される試験。

(勉強した内容、楽しかった科目、つまらなかった科目等を後日ここに書く。
←いままでこう言いながら、実際に書いた例しがないがw)

結果は合格、のはず。



さーて、次回のトピックスは、
・ロゼッタストーンを始める
・転職に興味を示す
・ソルⅡに関する知識の整理
の3本です。

先日、「リスク中立シナリオ」という言葉について調べる機会があった。

お手軽にインターネットで調べようと思い、「リスク中立シナリオ」というキーワードで検索を行ったのだが、
中々目当てのモノには巡り会えず。

そこで「risk neutral scenarios」とキーワードを変えたところ、
直ぐに目当てのモノを見つけることができた。

誰かが日本語に消化してくれるのを待つのではなく、
英語のまま食べることを意識しなければいかんなと思ったので、
備忘録として記事に。

そういう癖をつけよう。

追記
scenariosをシナリオって訳すと良くない気がする。
シナリオセットの方がしっくり。
この一年は、これまでの人生の中で最も濃い一年だった。

世界中を動き回り、
たくさんの人に出会って、
たくさんの価値観に触れた。

海外で出会った99%の人とは、もう会うことも言葉を交わすこともないだろう。

アリゾナの研究所で数名の高名な研究者とみっちり議論を交わしたかと思えば、
ブラジルのカーニバルでは名前も知らないたくさんの女の子と口付けを交わし、
モスクワの路地では顔も思い出せない3人の悪党グループに囲まれ、息を切らして広場に出た。

言葉も通じないブラジルの辺鄙な土地に降り立ち、川を越えて国境を越えた。
ブラジルの航空会社のミスで残額が僅かになったクレジットカードと
不安定なネット環境と自分の度胸と日本のパスポートだけを頼りに世界遺産をめぐり、
時折聞こえる発砲音のような音におびえながら村上春樹を読んだ。

海外では、どこもかしこも毎日が晴れだった。

自分自身あいまいでよくわからないが、人間の中身が更新されたような気がする。

こうして毎日のように宇宙のことを考え、アイデアを練り、計算し、議論していると、
自分が椅子に座っているのに、まるで無重力であるかのように感じることが多々ある。

冷静に考えればこんなおかしな職業はない。
こんな非日常が日常となり、年をとる感覚も鈍ってくる。
大学院に入学した頃とは比較にならないくらい知識が増え、
思考が洗練され、いつのまにか周りの研究者と対等に渡り合えるようになった。
そうすると研究者どうしの年齢の壁というのを全く気にしなくなる。
アホはアホ、優秀なやつは優秀。
ますます自分の年齢がわからなくなる。


3月からアイデアを練りに練って渾身の「作品」ともいうべき論文を書いた。
論文が公式に受理されるのを待って、arXiv(アーカイブ)というwebsiteに載せた。

翌日、我々に先を越されたことを焦った競合相手が同じwebsiteに瓜二つの論文を投稿してきた。
考察は圧倒的にこちらの方が上だったが、ライバルの出現は頭がいたい。

「鼻差で俺の勝ち」と喜ぶのもつかの間、今後の研究で先をこされないとも限らない。

ボスは言う:
 全く同じ時期に、全く独立のチームが同じ、驚くべき結果を出して学会に突きつけた。
 このことが互いのチームメンバーにとって面倒なことであることは理解できる。
 しかし、君も将来、「ライバルがいた」ということを感謝する日が必ず来るだろう。
 全く独立なチームが同じ結果を出したということこそが、
 学会がそれを受け入れ、それによって動かされる唯一の条件だからだ。

今年の戦いは終わった。
論文の反響もすこぶる良かったし、いうなれば大勝利だった。

来年も上手く戦うために、今はアイデアをさらに良いものに昇華させている。
これが中々骨が折れる仕事である。
机の周りには不要になった計算用紙が散乱し(しかし捨てることもできないw)、
ひどい有様だ。
一筋縄ではいかない。
一筋縄でいかないからこそ、先人たちがたどり着けなかったんだろう。
そう自分に言い聞かせながら、今年は年を越すんだろう。