はじめのだいいっぽ

はじめのだいいっぽ

元公務員のフリーランスの通訳者・翻訳者が、通訳のこと、翻訳のこと、そして言葉のことなど、気ままに綴っていきたいと思います。

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おめでとうございます。

一年の計は…といいますが、真の目標や願望は表に出しません(もはや元旦ではありませんが)。

私はひたすら念じます(笑)

念じるというか、常に頭や心のどこかに置いておく、という感じ。無意識的にも。

私の場合、口に出したり紙に書いたりと、表に出したものはことごとく叶わないのです。

巷の自己啓発系の本や雑誌の類には、見事に目標や願望は「口に出す」「紙に書く」などと書かれていますよね。そもそも具体的に書かないと売れませんし(^-^;「ひたすら念じましょう」なんて言ったところで!

紙に書いて貼ったとしても、風景になるのが落ち(これはよく耳にしますし、私もそのとおりになっています)。

2件抱えている年またぎ英訳案件のうち1件はずっとやってみたいと思っていた分野。思いがけないところからいただき二重の驚きでした。

通訳も「コネもないし特に英語は足りてるだろうし」と思いつつも、ずっと気になっていたお仕事をすることができました。

年頭に何も書かないというのもアレですので、目標ではなく、心掛けるのは…

・常に地に足をつけて冷静に。
→たいていの場合は冷静ですが、何かの拍子にとんでもなくアタフタとして落ち着きをなくしてしまいます。

・周りと比べて焦らない。
→1週間手持ちがなくても何とか自分をごまかせるようになりましたが、10日ともなると焦って仕方がありませんでした。

・多少の背伸びはしても無理はしない。
→背伸びをしないと成長はないと思いますが、欲を出して無理をすると自業自得な結果になります。

・身の丈に合った生活を送る。
→2番目の項目とも関係しますが、セミナーやら学校やらで自己研鑽に努められている方が多く焦るのですが、無理なものは無理。人と直接会っての交流が大事ということも百も承知ですが。

・感謝の心を忘れない。
←慢心なんてとんでもない。一人で生きているわけではありません。

まだまだありますが、心掛けるのは当然今年だけのことではありません。生きている限りです。

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話には聞いたことがありましたが、まさか自分のところにまわってくるとは思ってもみませんでした。


とある分野(仮にA分野とします)の和訳案件。「ハイライトされた部分3カ所のうち、どのくらい引き受けてもらえますか」という打診と問い合わせがありました。ちょうどいろいろと立て込んでいたということもあり、無理はせずに2カ所のみ引き受けました。すなわち、残り1カ所は別の翻訳者さんのところに。


それから1カ月後くらいだったでしょうか。「逐一訂正していたら時間がいくらあっても足りない」ということで、その別の翻訳者さんが担当された部分をすべて訳し直してほしという依頼がきました。参考として、その方の訳文も送って下ったのですが、影響される恐れがあると思ったので、その訳文は一切見ないという条件を伝えて、作業を開始しました。一体何がダメだったのか…


そこで、先日、そのエージェントさんにご挨拶に行った折、「何がどう悪かったのか差し支えない範囲で教えてください」とお伺いしてみました。


どういった分野でもそうですが、その分野の中で枝分かれしているため、特定の分野が得意だったとしても、全ての「枝」の部分も大丈夫かと聞かれれば、そうではない方もいらっしゃるのではないでしょうか。今回もA分野ではあるのですが、とても細かい枝の一つであったため、内容が困難であったために質がよくなかったのでは、と考えていました。偶然なのですが、私はピンポイントでその「枝」の末端部分を実務で携わっていたので、全体像が見えた分、落ち着いて取り組むことができたのでした。


私の質問の答えとして返ってきたのは、大きく分けると「定訳(調査)」、「日本語力」に起因すると思われるものでした。


1.定訳(調査)

・さっと調べた程度では見つからないかもしれないが、きちんと調べれば定訳が見つかるものに対し、きちんと定訳が使われていなかった。


2.日本語力

・サッと読んだだけでは頭に内容が入ってこない。何度も読み返さないと何を言わんとしているのか、訳文からは分からない。読み返しても分からない部分も多い。

「X」という英単語に確かに「Y」という意味はあるが、前後の流れからして「Y」という訳語の選択はあり得ない。


ということで、この人は他の分野であっても、同じようなことになるだろうというご意見でした。


てっきり内容の問題かと思っていましたので驚きました。もう少し詳しく話してくださいましたが、基本的なことですよね。


翻訳に対する基本的な姿勢の問題だなぁと思いながら聞いていました。


私に最初からやり直しを依頼することで、エージェントは単純計算で時間とお金が倍かかってしまっているわけです。翻訳者なんだから、とりあえず訳文を仕上げて納品すれば後はしらな~い!という考えの方が残念ながらいらっしゃるのですが、そういう姿勢でいいのでしょうか。


以前にも書いたかもしれませんが、私はできるだけ後工程に迷惑をかけたくないという思いで取り組んでいます。だから、調べ物も徹底的にします。この点に関しては、今回こちらのエージェントで「『よくこんな細かいことまで、というところまで調べ尽くしてくださっているのがよく分かる。これは時間がかかっても仕方がない』と話してるんです」とおっしゃっていただき、ホッとしました。徹底的に調べ物をしているのが透けて見える訳文というのも果たしてどうなんだろう・・・という思いはありますが。


納期など、厳しい条件でも気軽に引き受けてくださるのはありがたいけれど、出来あがってくるものが今回のようなものだと困ってしまうので、無理な場合ははっきりとそう言ってほしい、ともおっしゃっていました。この点については、私は基本的に、短納期のものは納期の交渉をするか断るという姿勢でいます。


今回の方がどういう状況で引き受けられたのかということは知る由もありませんが、きちんと「断る」という選択肢も自分の中で用意しておく必要がありますよね。


ただ、日本語力となりますと…


なかなか難しいですね。英語もそうですが、やはり普段からどれだけ言葉に接しているかが勝負といったところでしょうか。自戒を込めて・・・


ちょっとまとまりのない文章になってしまいました。



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「外ほん」といっても、カフェなどではありません。今回はホテルでのお話です。

最近は、仕事であれ遊びであれ宿泊を伴う場合は、短納期の新聞翻訳は事前に連絡して休むようにしています。

しかし、出張によるお休みと私的突発事項による急なお休みが続いてしまい、少々負い目のようなものを感じていたということもあり、先週の東京行きは休みをもらわずに行きました。仕事のような仕事でないような旅であったということもあり…

月曜日夜、22時頃から作業開始、粗訳終了。火曜日夜、帰宅後22時頃から字数調整をしつつ修正、音読→納品、という流れでした。

以前はノートパソコンを持ち歩いていたのですが、ただでさえ荷物が多いのにPCもとなると電源コードも必要ですし、ものすごくかさばって重くなります。腰への負担を少しでも減らすためにiPadを購入し、それ以降、納品を伴わない場合はiPadを持ち歩いています。意外と重い電源コードを持っていく必要もありませんしね。通訳の出張のときは100%、iPadです。基本的に調べ物のみですから。

↓が先日のホテルでの様子です(あ、著作権的にまずいものが写り込んでしまっているような・・・)。


ネット環境ですが、こちらのホテルの室内は有線LANのみでした。そこで、iPodを使うときにも使用しているPocket Wifiを持参。速度も十分です。

そして、入力方法。単なる調べ物だけのときはいいのですが、本格的に翻訳をするというときは写真にもある折りたたみ式のキーボードを持っていきます。かさばりませんし、単4電池×2本で動きますので、なかなか重宝しています。

ただ、やはりこのスタイルにも欠点が。


まず、互換性。原稿はWordで届きます。よって、iPadでは変換アプリを使って作業をします。私のiPadにはPagesと、間違って買ってしまったSmartOfficeが入っています。先ほど、「納品を伴わない場合は」と書きました。iPadで訳してそのまま納品できればいうことないですよね。そこで、試しに自分のPCに送ってみたのですが、句読点の位置が変にずれてしまっていたり、フォントがおかしかったりと、ちょっとこれじゃぁ納品できないなぁというレベルでした。しかし、Macで翻訳をしている方もいらっしゃるわけですから、何か方法はあるはずなんですけれどもねぇ。どなたかのお知恵を拝借したいです!!


そして、キーボードにも問題が。キーボードというよりも私の「慣れ」の問題かもしれません。英文入力とローマ字入力の切り替え方法をいつも忘れてしまう・・・BackSpaceキーがないのですぐに操作を間違えてしまう。入力方法がわからない文字もあって、イラっとしたときには画面で直接入力しちゃうこともあります汗頻繁に使う訳ではないので、なかなか慣れないですね。


最近は新幹線にも窓際の各席の横に電源があるなど、どこでも仕事ができるようになってきていますね。いいのか悪いのか。


いろいろな物を利用して、工夫をして、少しでも時間を有効に使いたいです。



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