リラっくまの部屋

リラっくまの部屋

リラっくまとコリラっくまとキイロイとりの日々のつれづれ
・・・というよりほぼ読書メモ  たまにキャラ弁やグルめぐりなど

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ごぶさたしております。
ありがたいことにコリラっくまが志望校に合格し、再びお弁当生活がはじまっております。
キイロイとりとあわせて通算5年のお弁当生活のスタートです。
現実生活が忙しくて更新はおろかブログめぐりもろくにできておりませんが、おともだちが見たいと言ってくれたのでとりあえず2週間分のお弁当UPです。
好評だったのは靴下にゃんこと殺せんせーでした。








あいかわらず本も読んではいるのですが読書メモを書く時間が見いだせず読みっぱなしでございます。
そのうちまた気力が充実したら更新いたします。
たぶん・・・。
昨夜のカレー、明日のパン/河出書房新社

¥1,512
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ムムム
パワースポット
山ガール
虎尾
魔法のカード
夕子
男子会
一樹


コリラっくまが学校で借りてきてくれた。
最初に読んだキイロイとりが「山ガールがおもしろかったよ」と言った。
次に読んだコリラっくまが「キイロイとりが言った通り、山ガールはおもしろかった」と言った。
それはつまり山ガール以外は面白くなかったということだろうかと期待せずに読んだが悪くなかった。

若くして夫を亡くした妻と義父とその周囲の人々を描く切なくてあたたかい連作短編集。
どんなに悲しくても日々の生活の中にちょっとした幸せはある。
読後にNHKBSでドラマ化されていたことを知り、見てみたらドラマがすごくよかった。
著者である木皿泉さんはもともと脚本家なので、当然ドラマもご本人の脚本。
テツコ役の仲里依紗さんと岩井さん役の溝端淳平さんがはまり役。
原作にはなかったけれど、ドラマの第一話でテツコがつぶやいたセリフがとても印象的だった。

「みんな前へ進めって言うけど、とどまるのって、そんなにだめなことなのかな?」

原作のラストの方でギフが語る。

「人は変わってゆくんだよ。
それは、とても過酷なことだと思う。
でもね、でも同時に、そのことだけが人を救ってくれるのよ」

喪失感が消えることはないけれど。
ソロモンの偽証 第I部 事件/新潮社

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ソロモンの偽証 第II部 決意/新潮社

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ソロモンの偽証 第III部 法廷/新潮社

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はじまりはクリスマスの朝だった。
中学校の校庭で発見されたのは雪にうもれた男子生徒の死体。
自殺だと思われていたその事件は告発状が届いたことによりその様相を変えていく。

「自殺したのではありません 本当は殺されたのです」

自殺か他殺か。
告発状は偽物か本物か。
真相を知るための学校内裁判がはじまる・・・。



第一部から第三部までそれぞれ700p超え。
さすがは宮部みゆき作品。
読み応えがあった。
導入部である第一部はとにかく長く感じる。
先に読み始めたキイロイとりが第一部を読み終えたところで「もういいや」と返してきた程度には長い。
第二部の途中から話が展開して面白くなるので、そこまで読み続けることができればあとは一気に最後までいける。
誰の心にも闇はある。
個人的に一番きつかったのは第一部での野田健一のエピソード。
様々な想いと葛藤を抱えながらも最後まで裁判をやりとげた彼らに拍手を送る。

文庫版の最終巻には20年後の藤野涼子を描いた中編がついているらしいので、そちらも借りてみようと思う。

疾風ロンド (実業之日本社文庫)/実業之日本社

¥700
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『白銀ジャック』続編。
今回も舞台はスキー場。
雪山に埋められたのは生物兵器。
気温が摂氏十度以上になるとガラスケースが破損し病原菌が散乱する仕組みだ。
犯人の要求は三億円。
ところが。
取引前に犯人が交通事故により死亡してしまった。
残された手がかりは二枚の写真のみ。
写真に写るテディベアはどこにあるのか・・・。



前作はシリアスな話だったのだが、今回はなぜかコメディ色が強め。
軽い雰囲気でさらさらっとすぐに読み終わる。
キイロイとりは前作よりも今回の方が好きだという。
定期考査前夜の気分転換にうっかり読み始めたらとまらなくなったらしく、0時までかけて一気読みして「めっちゃおもしろかっためっちゃおもしろかった」と絶賛していた。
彼の意見にはそこまで賛同できないが、読みやすいのは確か。
中1男子が好みそうなドタバタミステリー。
重厚な作品が好きな人には不向き。




スロウハイツの神様(上) (講談社ノベルス)/講談社

¥918
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スロウハイツの神様(下) (講談社ノベルス)/講談社

¥1,015
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第一章 「赤羽環はキレてしまった」
第二章 「狩野壮太は回想する」
第三章 「チヨダ・コーキの話をしよう」
第四章 「円屋伸一は出て行った」
第五章 「加々美莉々亜がやってくる」
第六章 「『コーキの天使』は捜索される」

第七章 「森永すみれは恋をする」
第八章 「長野正義は鋏を取り出す」
第九章 「拝島司はミスを犯す」
第十章 「赤羽桃花は姉を語る」
第十一章「黒木智志は創作する」
第十二章「環の家は崩壊する」
最終章 「二十代の千代田公輝は死にたかった」
エピローグ



『ハケンアニメ』に少しだけ登場するチヨダコーキにまつわるお話なのでコリラっくまへのお礼がわりに図書館で借りてきた。
ブログに書いていなかったようなので再読。

スロウハイツの住人は七人。
101号室 狩野壮太:投稿を繰り返す、漫画家の卵
102号室 長野正義:映画製作会社で働く、監督の卵
103号室 森永すみれ:画家の卵。正義の彼女。炊事担当。
201号室 円屋伸一:高校時代からの環の親友
202号室 チヨダ・コーキ:中高生に絶大な人気を誇る小説家
203号室 黒木智志:チヨダ・コーキを売り出した、敏腕編集者
家主 赤羽環:人気急上昇中の脚本家

10年前。
チヨダ・コーキの熱狂的ファンが彼の作品を模倣して起こした殺人ゲームにより、参加者15人は全員死亡した。
それから3年。
休筆していたチヨダ・コーキは再び作品を発表しはじめる。
スロウハイツの物語はさらにその数年後からはじまる。

クリエイター7人の共同生活。
筆者はこの物語をおとぎ話のひとつとして書いている。
斜に構えているのに、まっすぐで純粋。
上巻と下巻の前半までがまわりくどいけれど、最終章まで読めば序盤から散りばめられている伏線とともに納得できると思う。
分かりやすい伏線も多いけれど、「canとable」は正義のセリフがなければ気づけなかった。

「本当、この家退屈しねぇよ」

正義の口ぐせに同感である。
読み終わった瞬間、再読(+確認)したくなる作品だ。
物語に強く影響を受けた体験がある人や、創作する痛みを抱えたことがある人なら理解してもらえるのではないかと思う。
ハケンアニメ!/マガジンハウス

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第一章 王子と猛獣使い
第二章 女王様と風見鶏
第三章 軍隊アリと公務員
最終章 この世はサーカス


コリラっくまが図書室で借りてきた新刊の中から「おもしろかったよ」と貸してくれた一冊。
ananに連載されていた時から気になっていたのだが、断片的にしか読んでいないので話が見えなかったハケンアニメ。
通して読んでみたら、いつもと作風が違うけれどおもしろかった。

派遣ではなく覇権。
覇権アニメとはそのクールで作られたアニメの中で、一番商業的に成功したものに贈られる言葉。

アニメ業界を舞台に活躍する3人の女性を描いており、各章毎に主役が変わる。
第一章はプロデューサー
第二章は監督
第三章はアニメーター
3人ともアニメを愛し、プライドと信念を持って仕事に取り組んでいる。
その姿が凜々しくも可愛らしい。
それぞれの立場でそれぞれの視点から重なる時間軸を読むことができるのでストーリーを立体的に楽しめる。
アニメ業界の内情についても知ることができた。
最終章のラストで辻村作品に詳しい人ならおっと思うエピソードがある。
まだ『V.T.R.』は読んでいなかったので読んでみようかな・・・。

(『V.T.R』は『スロウハイツの神様』の登場人物・チヨダコーキのデビュー作)
明日の子供たち/幻冬舎

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図書館にて300番台後半で予約中の本を「新刊が入ったよー」とコリラっくまが学校で借りてきてくれた。
ありがたいことである。

児童養護施設の職員と子どもたち、両方の視点ですすむ物語。
施設を出たあとの課題についても描かれており、目から鱗だった。
時事問題も取り入れつつ、扱いにくいテーマを軽やかに読ませるのはさすが。
選挙権がなく社会の発言力が弱い子どもたちがエアポケットに落ちてしまう現状はもっと広く知られるべきだろう。
特に政治家に。
子どもたちはところどころで泣きながら読んでいた。
この本を読めたことは子どもたちにとってとても意味のあることだったと思う。
インフェルノ (上) (海外文学)/角川書店

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インフェルノ (下) (海外文学)/角川書店

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ロバート・ラングドンシリーズ四作目。
ラングドンは目を覚ました瞬間、後頭部のうずきとその理由を思い出せないことに気づく。
覚えているのはハーヴァード大学で土曜午後の講義へ向かおうとしていた自分の姿。
ところが今日は日曜日で、しかもここはフィレンツェの病院だと医師は言う。
さらに驚いたことに、頭の傷は銃弾によるものらしい。
自分はいったいフィレンツェで何をしていたのか。
何も思い出せないまま混乱するラングドンの前に現れたのは銃を手にした訪問者。
ラングドンは暗殺者から逃げながら上着の隠しポケットに入っていた手がかりをもとに謎を追い始める・・・。


暗号が『神曲』に隠されているので、本作と並行して数年ぶりに『神曲』も読み返した。
『神曲』は14世紀にダンテによって記された壮大なる叙事詩。
地獄篇・煉獄篇・天国篇の3巻があり、主人公ダンテは地獄→煉獄→天国と旅していく。
『インフェルノ』の冒頭に記されているのは地獄篇の一文。

「地獄の最も暗きところは、倫理の危機にあっても中立を標榜する者たちのために用意されている。」

『神曲』は寓意にみちていて理解しづらい箇所が多いのだが文体が美しいと思う。
原文で読むことができればおそらく音の響きも楽しむことができるのだろう。
『インフェルノ』以上に謎だらけではあるが。

ラングドンがイタリアの名所をまわりながら謎を解いていくので、地図や昔撮った写真を眺めながら読んだ。
話の展開はだいたい想定内だったが、ラストは予想外で衝撃的。
観光案内書として使えるのではないかと思うほど、読むとイタリアを巡りたくなる。
何度行ってもまた訪ねたくなる国のひとつなので、フィレンツェとヴェネツィアにいつかまた行けたら『インフェルノ』を手に巡ってみるのも楽しいかもしれない。
イスタンブールも行ってみたいな。
ハロウィンリラ弁当



今日は給食がないらしいので。
リラックマハロウィン弁当です。
以前つくったお弁当とほぼほぼ同じデザインに帽子をのせただけという安易なお弁当ですが二人が喜んでくれたのでよしとしましょう。


<リラックマ>
おかかしょうゆおにぎり
薄焼き玉子
かまぼこ
海苔
チーズ

<コリラックマ>
塩おにぎり
かまぼこ
カニカマ
海苔
チーズ

<キイロイトリ>
かぼちゃふりかけおにぎり
にんじん
薄焼き玉子
海苔
チーズ

<おかず>
唐揚げ
卵焼き
マッシュかぼちゃ+海苔
れんこんはさみ焼き
オクラのごまあえ
レンコンの梅肉あえ
たらこパスタ
ふじっこポテト
プチトマト
サラダ菜
飾りかまぼこ
飾り薄焼き玉子
ぶどう2種
島はぼくらと/講談社

¥1,620
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瀬戸内海に浮かぶ小さな火山の島・冴島に暮らす4人の高校生 朱里(あかり)、衣花(きぬか)、源樹(げんき)、新(あらた)。
四人は毎日フェリーで本土の高校に通う。
ある日彼らは帰りのフェリーの中で、Iターンで島にきたという男に声をかけられる。
有名な作家が書いた幻の脚本を知らないか、と・・・。


物語は四部構成。
特に大きな事件が起こるわけではないが日々の出来事やちょっとした事件、登場人物それぞれの思いが丁寧に描かれている。
内容は意外に盛りだくさんなのだが、話の運びがなめらかで上手い。
Iターンの青年やシングルマザーの話
会社をたちあげた母の本心
古くから伝わる「兄弟制度」
島を旅立つ人、残る人。

「子どもが早くに巣立つことを前提に育児をする」母親たちが書き込む母子手帳の話にはぐっときた。
でも一番心に響いたのは矢野家の家訓。
それは
『どれだけ出がけに激しい喧嘩をしても、衝突しても、必ず「行ってきます」と「行ってらっしゃい」を気持ちよく言うこと。』
矢野父は言う。
「別れる時は絶対に笑顔でいろ。後悔することがあるかもしれんから」
忘れずにいたい言葉である。