追悼営業。

彼は喜ぶか?

 

偶にも店に顔を出さない輩や、

お互い良く思っていない同業や、

愚痴を零すだけの近場の同業先輩。

 

そんな連中ばかり集まっても嬉しくなかったろうに。

 

死を美談で紛らわす屑が目立ち、

唯の自己満足で過去を美しいものにすり替える偽善者達。

 

いつからこんなに醜い世界に変わったのだろうか。

 

「死ぬ間際まで、美しいものを美しいと感じられるってのは幸せなことだ」
日々の、季節ごとの思い出を紡ぐように淡々と進むストーリー。

忍び寄る死の影。
日々の生活と世の中の様々な不条理。
人と人の繋がりと記憶。
死と相反する生の美しさ。

どれだけ感じ取れるかな?

だから素直に。
親へ、伴侶へ、子どもへ。

僕を産んでくれてありがとう。
僕を育ててくれてありがとう。
僕と出会ってくれてありがとう。
僕達の間に生まれてきてくれてありがとう。

日々幸せと感じられるように。
思い出を幸せだったと感じられるように。
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いつか見た光を今。
君の夜を照らしてゆく。
そっと昨日のように通り過ぎて行く、見えない明日を待っている。
ずっと今日が続いて失ってゆく、見えない明日を疑ってゆく。
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本当に手の込んだ冗談ならどんなにいいか。
世界一偉大で、
世界一楽しく、
世界一素敵な御仁の訃報。

今日一日フワフワと落着かなかった。

受け入れられない事実が今、
嵐の様に押し寄せてきている。

絶望感。
深い哀しみが身を裂く。

ねぇ、俺の燻製もっと食べるんじゃなかったの?
ねぇ、もっともっと皆でイベントやって、
酔って笑って楽しむんじゃなかったの?

何で?

何で貴方はそんなに無理をして。
命を削ってまで最高のものに拘り続けて。

沢山沢山貴方から学ばさせていただき、
沢山沢山美味しいものを教えていただき、
沢山沢山気にかけてくださった。

ねぇ、嘘でしょ?
お願いだから嘘って言ってよ。

早過ぎるよ。

この世中には生きている価値のない糞が沢山いるのに、
なぜ宝石の様な輝きを放つ貴方が逝かなければならなかったの?

凄く悔しい。凄く哀しい。
何で貴方なんだよ?



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いつか見た世界へ今。
いざ昨日に抜かれて今。
ずっと今日が続いて失ってゆく。
未来、明日をつながってゆく。
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僕も貴方のように世界の人を喜ばせることができるかな?

世界を知る貴方の言葉がもう聞けない今、
こんな事を書くことではないのかもしれませんね。

新しく供宴することができないのがとても悔やまれます。

今後、新しく創造することの自信がないです。

もっともっと、
沢山沢山、
貴方と話したかった。。。。

どうぞ安らかに。