何年振りになるだろう・・・

今、過去を辿る事は、前を見ようとすることになるかも知れない。

そして、かつてひた向きに紡いでいた一筋の縦糸に、横糸を架けながら

自分の色に染め上げる「布」に仕上げる時が来たのかも知れない。

原初と根源を見ようとして「森」を彷徨う内に、深い海に誘われて行くような

気がする。

息を止めて、海の蒼の底へ深く、深く潜る・・・

強い水圧が肺と身体を締め付けて来る。

暗く深い海底で光を感じられ無くなくなると、私は全ての力を止めて静かに

ゆっくり浮き上げられて行く、、、光の筋がキラキラする「界面」を見上げて・・・

 

「森のkoe」-110531_154341.jpg


久しぶりに贅沢な時間と空間の中にいる。
懐かしい本の匂いが鼻孔を擽ってくる。

束の間の心の休息に戸惑いながら、伸びをしようと身構えた背中に
幾つものしがらみがまとわりついて、少しだけ身体が重くなる。
それでも足先だけは何十年か前のこの通りのあちこちを覚えていて
軽快に歩を進めて行く。


神田神保町、駿河台下の交差点から始まる「すずらん通り」に近い

        お客様の勤務先にお邪魔することになり、本当に久しぶりに

                この地を訪れる機会が得られた・・・




「森のkoe」-Image5411.jpg


季節はめぐり、「シャクナゲ」の花が満開です。。。


毎日のようにやってくる「地震」の揺れに、心が強く揺す振られても

身体はもうどこかで「慣れて」しまっている・・・


様々な情報の「津波」が私達の脳髄を侵して来る中でも、巡る「季節」

は、自然の生命の息吹と今を生き切る様を、私達の前いつものように

鮮やかに見せてくれる・・・


この「営み」をどう受け止めて良いのか戸惑う心にはおかまいなしに、

蕾みはもう、ずぅっと以前から「春」を準備していた。。。



しなやかで、優しく、力強い「営み」が、私達の心と身体に向かって何事

かを促すかように深く響かせて来る、そんな「季節」がやって来た・・・


今日を生き、明日の準備に努めよう、、、

そうして「季節」を生きる生命の営みに「同期」して行こう、、、


心を天日に晒し、深呼吸をして身体を伸ばしてから、ゆっくりと大きく

歩き始めることにしよう・・・




「森のkoe」-110218_133235.jpg


台場のホテル「グランパシフィック」で、製造メーカー主催の

講演会と商品説明会があると言うことで、久しぶりに昼間の

357で湾岸を走り始めた。

夕暮れや夜のハイウェイから見るのとは随分ことなる景色が

車窓を取り囲む。

くすんだ灰青色の空の下で埃っぽい空気の中をゆっくり進む

車は、スピードを無くした途端に鈍いエンジン音だけが頼り

鉄の箱になる。

路肩に続く背高の金網フェンス越しに、建ち並ぶコンクリート

ビル群達が近づいて来る。

都心の高層ビルとは異なって見える人造の威圧感は、きっと

この土地の成り立ちがまだ「彼等」を飼い慣らす術を持てない

でいることの「証し」ようにも見える。。。

粗削りの荒野に聳え建つビル群の、人造の圧力から逃げるか

のように、信号機の青の向こうに見えて来たホテルに向かって、

エンジンを頼りに、僕はゆっくりとスピードを上げ始めた・・・





「森のkoe」-110201_172146.jpg


のにおいが立ち昇って来そうな荒川を越えて湾岸道路を進ん

で行くと、埋立地に立ち並ぶや清掃工場やOfficeビルを縫うように、

都心に通じる高架が湾曲しながら立体交差して、フロントガラスの

上をコンクリートの黒い影が次々に通り過ぎて行く。


TowerMansionを横に見ながら、台場のビル群を過ぎると、夕陽

バックに一際聳えて見える建物のシルエットがくっきりと浮かび上がる。

Bayエリアを眺望するHotelグランパシフィックLE DAIBAだ。


もうすぐ臨海の海底トンネルに入りこんで行く。

行き先には、何が待ち構えているのだろう。。。


台場の架橋の下の信号は、F-Iレースさながらに、

今、一斉に「青」のゴーサインを点灯して来た!!



「森のkoe」-110201_172215.jpg






「森のkoe」-110201_172103.jpg

  ザ・タワーズ ダイバとスーパーフェニックス


前方のビルの前を横切る高架のカーブは「恋射ん望、振りっ次」

通じる導入路です。

(恋を射止める人も、振られたら次!って言う人も、虹の橋を渡って来ます)('-^*)/



その向こうに立つビルが夕陽に映えて、近未来的なシルエット

を浮き立たせているのが見えます。



海底トンネルに入る少し手前で、気持ちを整えて置くには恰好

「夕景」です・・・・PO!!






「森のkoe」-110201_172014.jpg


このところ、何故か「湾岸道路」を西行きの機会が増えています。


いつ通っても、心がホコホコしてくる、クルーズが出来てご満悦な


僕ですが、夕暮れ時のこのRouteの「情景」が、「夜景」に勝るとも


劣らない、僕の好きな時間帯です。


オマケに、スイスイ飛ばせる「道路状態」であることで、更に魅力


が増して来ます。


この「感覚」は、アドレナリン「全開」の状態で、脳内麻薬とも言わ


れていますから、当分このRouteの「御世話」になりそうです。。。





「森のkoe」-110121_164245.jpg

今日の遠出の帰り、夕陽がとても良いタイミングで撮れました。


澄んだ空気の向こうで、陽光が織り成す天地の彩色が心の中も


染め上げてくれたら良いのに!


自分の心の移ろいが、「今」を刻んでおきたい!!と願う程に、


夕景は足早に「変化」して鮮やかな閃光を迸らせて、潔い!!



何人も、この一瞬を留めて置く事など、できはしない。。。


ただ、人の「心」だけが『残像』を結んで、立ち止まるだけ。。。


さぁ!明日の準備の為に、漆黒の闇にその目を慣らしておき給え!


ゆっくりとマナコを閉じれば、時間は「自在」に操れよう・・・・


壮大な情景も、瑣末な心配事でさえも、しっかりと「等価」になる


夜の闇の中に、心を解き放つ時がやって来たのだ。。。




「森のkoe」-110101_154257.jpg

           謹賀新年

          
          新しい年は、原点回帰の時のような気がしています。
              時代も、個も、全ての事柄が平面の上で
                     ズラリと横並び。
                   隅から角までを点検して
                 持ち駒の全部を総動員しながら
                     自分の心と身体と
                      お金と時間と
                       経験と思い
                       の全てが
                      結ぶ
                       そこから
                       何かを紡ぐ。
                      その為に何を
                     どのように組立て
                 積上げ、道筋をつけていくのか!
                    試されるのは、個の
                     思いとその深さ。
                    自分を取り巻く環境と
                       人々の関り。
               それぞれが、ダイナミックにつながりながら
           誘起的な展開を見せて大きなうねりを持つ世界が広がる。。。


        今年も、世路志駆 尾根界視益