人間力を磨く本を読みあさる!

本から学ぶことは多い。


本を読むことで考え方が変われば、態度が変わり、

態度が変われば、行動が変わり、

行動が変われば、人生が変わる。


この世の中には、自分がまだ知らないことがたくさんある。

人生を変える本に出合えたら・・そう思って、

ひたすら本を読みあさってます。


皆様にも人生を変えるような本を発見してもらえたら・・・

と読んだ本を紹介します。

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子どもの心のコーチング

菅原 裕子
子どもの心のコーチング―ハートフルコミュニケーション 親にできる66のこと


【オススメ度】★★★★




親の役割ってなんだろう・・・。



育児をしている父親や母親なら、一度は悩むことがあるのではないだろうか。




『親』とは、『木』の上に『立』って、『見』るという漢字から成り立っています。



漢字とは本当によくできたもので、そうやって考えると、

『親』の役割とは・・・という答えが見えてきそうです。




本書では、親は子どもを「ヘルプ」するのではなく、

「サポート」をすることが大切だと訴えています。




「ヘルプ」とは、何から何まで手取り足取りやってあげることで、

相手の成長するチャンスを奪うことになる。



その一方、「サポート」とは、相手の成長を見据え、

そこに至るための支援をいい、相手をよりいっそう大きく成長させるもの。




まさに、木の上に立って、先を見ながら、

親は子どもに接していくことが大切。




たとえば、本書では、最近多くなってきている「ほめて育てる」に対し、

副作用があるので、あまりオススメできないといっている。



「いい子ね」、「えらいぞー」



一見、こうやって育てられた子は、

褒められるために一生懸命、いい子でいようとするでしょう。



だが、その動機は、「ほかの人に褒められること」であり、

ほかの人がどう思うかによって、自分の価値を決める「自信のない子」

に育ってしまう・・・・、という。




では、どうすればいいんだ!

という問いに、本書はこのように答えを出す。



「人の役に立つ喜び」を行動の動機にすればよい。・・・・と。




なんだかとっても教えるのが難しく感じそうだが、

本書ではとっても簡単な方法を教えてくれる。



子どもへのメッセージの出し方を変えるのだ。




たとえば、子どもが親の仕事を手伝ってくれたときに、



今までだと、


「いい子だ」、「えらいぞ!」と褒めていたのを、

以下のように変えてメッセージを発信してみる。




「ありがとう、お父さん助かったよ」

「お母さん、とってもうれしいわ」




そう、親がどう感じたかを素直に伝えてあげればいい。



そうすることで、子どもが「自分がしたことが人の役に立った」

ということを体感させることができる。




これはぜひとも試してもらいたい。





また、本書は「理想の子ども像を追い求めてはいけない」とも警告する。



育児をしていると、どうも子どもを叱ってばかり・・・

という方は多いのではないだろうか。



 - いうことを聞かない

 - 身支度が遅い

 - 素直じゃない

 - 勉強しない

 - わがままを言う

 - 好き嫌いをする

 - 手伝いをしない



だいたいは、こんなことが原因じゃないだろうか・・・。

(あげればキリがないだろうが・・・)


でも、それを全てきちんと出来る理想の子供を、

しつけの基準にして、本当にいいのでしょうか。




自分が子供の時に、はたしていくつできていたのか・・・。




本書では、「親がまず手本をみせること」が大切と説明する。



(この一言で、頭が痛くなった親はたくさんいるはずだ・・・)



親自身ができていないことを、子供に強要してはいないか・・

もう一度考えてみるべきだろう。





そして、もう1つ、本書が述べる面白い視点が以下だ。



 - 「あなたメッセージ」は、子供を責める

 - 「私メッセージ」は、親の気持ちを伝える





「うるさいな。あっちへ言って遊んでいなさい」

「今何時だと思ってるの!もう寝なさい」

「いい加減にしなさい。だめね」




こんな言葉を言われたら、子供はどう思うだろうか。




実は上のメッセージには、「あなた」という言葉が隠されている。




「(あなたは)うるさいな。(あなたは)あっちへ言って遊んでいなさい」

「(あなたは)今何時だと思ってるの!(あなたは)もう寝なさい」

「(あなたは)いい加減にしなさい。(あなたな)だめね」




このように、「あなたメッセージ」は子供を責め続けます。

こんなに責め続けられたら、子供は自信を失うか、

または、自分を守るために反抗するでしょう。



まさに、言えば言うほど逆効果。



その反対に、「私メッセージ」はどうでしょうか。




「お父さん困る。騒がれるとお客さんとの話ができないんだ。」

「私はとっても心配なのよ。あなたの帰りがこんなに夜遅いと、眠れないわ」

「お母さん疲れるわ・・。あなたにも協力してほしいのよ」



どうでしょう。




こう言われれば、自分が責められているわけではないので、

聞く耳も少しはできてくるというものです。





私は、本書を読んだときに、「目からウロコ」が出ました。




私が発していた言葉は、「あなたメッセージ」ばかりだったと。




自分が子供のころに、親から言われていやだったことを、

そっくりそのまま、自分の子供にしていたなんて・・・。





「あなたメッセージ」、「私メッセージ」の違いを知れて、

とってもよかったと思いました。





そのほかにも本書には、とってもよいことが書いてあります。

全てを紹介はできませんが、

子育てに悩んでいる方にはぜひとも読んでもらいたい本です。



うかつな男としたたか女の法律講座

山口 宏
うかつな男としたたか女の法律講座

【オススメ度】★★★



昨今の日本では、昔に比べ離婚件数が急激に増えてきているという。



昔は愛し合った二人が、離婚する際には、

目を覆いたくなるような事実まで暴露し合い、



最後には、金の話になって分かれていく。




そんな離婚急増の裏で、

本書は、いかに男性が「離婚」に対して準備不足であるかの危機感を説いた本。




離婚裁判になった際、女性にたとえ非があったとしても、

圧倒的に有利なのが、やはり女性なのだ。




まず、結婚した妻に対する財産分与の話だが、

共働きならまだしも、専業主婦の場合でも



夫が稼いだ財産の分与を求めることができる。




それは、妻の働き(家事)があってこそ、

夫は仕事に専念でき、財産を築くことができたから・・・ということらしい。




そんな状況に、著者はこういう。



「妻がいたから、財産を築くことができた・・それは本当か?!

 妻がいなければ、もっと財産を増やすことができたのではないのか」





確かに、よくよく考えてほしい。



独身男性のほうが、いかに財産(=金)をもっているのかを・・。




それに、今の世の中の傾向として、

男性も家事を手伝う時代になってきている。




仕事をして、家事をして、家族への出費で財産を減らして

それでも妻に対しては、今までどおりの財産分与を行う。




このような考え方をすれば、財産分与で根こそぎ妻にもっていかれてしまうのも、

納得がいかないというのが筆者の考えだ。




こういう状況を踏まえた上で、いかに夫である男性が、

離婚に備えた準備を怠っているのか、について警鐘を鳴らしている。




だれも、離婚を前提として結婚しろ、といっているわけではないが、

長い結婚生活、なにがあるかわからない。




自分が浮気することや、妻が浮気すること、

また、相手に嫌気が差してしまうことだって、「ない」とは言い切れない。




一度、離婚という言葉が夫婦間で飛び交うようになってから準備したのでは

まったくもって遅すぎる。





なぜなら、大半の夫は、給与明細を妻に渡し、

自分の小遣い以外の家計はすべて妻にまかせている。



おまけに、銀行の通帳や実印の管理も、妻に任せていないだろうか。




このような夫は、いざ離婚となったときに非常に困る。

なぜなら、妻が夫の財産をすべて把握していることになるからだ。




本書では、離婚となったときの財産分与は、

あくまで『把握している財産』に限定しており、



夫に隠し口座や通帳があり、それを妻が調べ上げることができなければ、

原則的には、把握している部分のみを分与することになるという。




かしこい夫は、妻には知られていない財産をもっておく。ということだ。






何事にも準備をしておけ、ということか。



非常にためになる本。



でも、あくまでも離婚に対する万が一の備えであって、

離婚をするための準備ではないのであしからず。



経済学的思考のセンス

大竹 文雄
経済学的思考のセンス―お金がない人を助けるには

【オススメ度】★★




世の中のさまざまな事象について、

経済学的に考え方を書いた本・・・とでもいっておこう。



経済学的な思考のセンスを磨こうと思って、

本書を読むことはオススメしない。




むしろ、経済学者が世の中の事象を見たら、こんなふうに考えるんだ・・・

と興味をもって読むと面白い。




たとえば、「いい男は結婚しているのか?」




最近、ある程度の年齢を過ぎてもまだ独身の女性は、

「負け犬」呼ばれされてしまう傾向があるが、


この女性たちに言わせれば、



「マトモな男は結婚してしまっている・・・」



という声が聞こえてくる。



本書では、この事象に対し経済学的に考え、

このような答えを出す。



『マトモな男の人は絶対結婚している』のではなく、

『結婚によって、マトモな男になった』ということが正しい。




つまりは、ダメ男に見える人でも、結婚することによって

マトモな男になる『隠れいい男』がたくさんいるということだ。




ここでは紹介していないが、

本書では、上記の結論を経済学的な分析に基づいて出している。





次に面白いのが、「プロゴルファーのやる気と賞金」だ。



先日、タイガーウッズが優勝したが、

賞金72万ポンド(約1億5500万円)を手にしたらしい。



このプロゴルファーの賞金だが、

上位の間の賞金格差が非常に大きく、

下位の間の賞金格差は小さく設定されている。



つまり、1位と2位では、賞金にかなりの金額の差があるが、

9位と10位では、金額に差が少ない。



これは、参加者の能力差が少ないからこそ、

各人の競争努力を引き出そうとして、

賞金に大きな格差を設定していることが理由だ。



たとえば、3人の競争者がいたとして、

1人の能力がずば抜けている状況で、

1位の人しか賞金がもらえないとしたら・・・



1位になれる人は、ずば抜けているので努力せずに賞金を手に入れられる。

残りの2人は、はじめから賞金をあきらめてしまうので、努力しない。




だが、2位にも賞金が出るとしたらどうだろう。

残りの2人もウカウカしていられなくなる。



そして、残りの2人が一生懸命努力すると、

ずば抜けている1人もウカウカしていられなくなり、

結果、3人とも努力するようになる。




これを言い換えれば、


『能力の格差が大きければ、賞金格差を小さく設定』し、

(このケースでいえば、2位にも賞金が出るので1位との賞金格差が小さい)



逆に、『能力の格差が小さければ、賞金格差を大きく設定』すれば、

(このケースでいえば、3人の能力が同等なら1位だけに賞金を出せばよい)


各人の能力を最大限に引き出すことができるということだ。





なので、ゴルフの賞金でいうと、

上位層というのは、能力の格差が少ない。

つまり、僅差で優勝するからこそ、賞金格差を大きく設定している。


というわけだ。





こういう考え方で物事を見るのも、

以外に面白いものだ。




へぇ~、と思った人は、本書を一度読んでみるとよいだろう。





人を活かす経営

人を活かす経営

松下 幸之助
人を活かす経営

【オススメ度】★★★★★




やっぱり、松下幸之助は違う。



そう感じさせる一冊。





松下幸之助の人柄というのだろうか、

人間力とでもいうのだろうか、




経営というのは、学識だけでも経験だけでも、

リーダーシップだけでもないということを感じさせてくれる。




また、著者自身の具体的なエピソードで、

著者の人柄と人間力が語られているから面白い。



特に印象にのこった教訓は、以下のようなもの。



  - 信頼することで、信頼を得る


  - 人に任すことで、責任感を育成する


  - 相手に相談することで、広く意見を取り入れる


  - 説得なき説得もある


  - トップは、うかつに腹を立てて事をかまえてはならない


  - 自分自身の説得をせよ


  - 成功するには、成功するまで続けること


  - プラスの見方をせよ


  - 熱意と自身をもて




上記のそれぞれに、著者自身が体感したものや、

歴史上の人物になぞらえたエピソードが付いている。




ここでは全てを紹介しないが、1つ面白かったのは、



『説得なき説得』というもの。





これは、歴史上の人物、「将軍家光」と「阿部豊後守」のエピソードの中からの

教訓として著者が紹介したものだ。




ある日、家光が風呂に入っていたら、

お手伝いの者が、間違って熱湯を家光にかけてしまった。



腹が立った家光は、「あの者を打ち首にせよ」。



と風呂から上がるなり、阿部豊後守に言いつけたという。




そしてしばらくたった後、阿部豊後守はこう切り出した。



「先ほど、風呂の手伝いの者に対し、私に何かをするようお知らせいただいたが、

 内容をハッキリ覚えていないので、もう一度ご指示いただけますか?」




家光は、すぐには答えず、阿部豊後守の顔をじっと見つめると、

その後、こういったという。



「あの者は不注意から間違いを犯した。島流しにせよ」




この話を聞いた他の側近たちが、阿部豊後守が将軍様のご指示を忘れるなんて、

物忘れがひどくなったジジイじゃな、みたいな話をしていると



将軍家光はこういった。



「阿部豊後守は、あえてもう一度きいたのじゃ。忘れてなどいるはずがない。

 死罪はもっとも思い刑じゃ。だから、一時の感情に流されて決定するようなことではない。

 それで、再度念を押しにきたのじゃ」



このエピソードは、「説得」という行為をせずとも、

相手に考えを改めさせることだできることを伝えている。




説得なき説得・・・・ 


なるほど、特に感情的になっている相手に対しては、

そのほうがより効果的・・。





最近、娘に親の思ったことをやらせようとすると、

説得まがいになり、よく反発されてしまう。




説得なき説得を実践できれば、

娘の教育にも、「親が、ああしろ、こうしろ」といわなくて済むかな。








即戦力の磨き方

大前 研一
即戦力の磨き方

【オススメ度】★★★



大前研一が言う即戦力とは、



ズバリ!



「語学力」、「財無力」、「問題解決力」の3つだという。





これだけ聞いてしまうと、何にも目新しくもない、


「あーなるほど、そうだよねー。納得」



で終わってしまいかねない。




本書自体も、即戦力が何か、それをどう身につけるのか、

については、あまり具体的には記されていない。





むしろ、本書のおもしろさは、



大前 研一という著者自身の見識、あるいは言葉にあるといっていい。



つまりは、大前 研一という、世界でも名の知れた日本人が、


自らのワールドワイドな視点で日本人を客観的に見た意見がおもしろい。





例えば、「世界標準は、日本より20年早い」という。



日本はようやく終身雇用の時代が終わり、


実力社会の世の中になってきた感があるが、


実はまだまだエスカレーター式の昇進や、危機感の低さは根強い。




アメリカでは、30代で完成することを念頭においている

ビジネスパーソンが多い。



つまり、30代でどこかの会社の社長をやり、

40代でその会社を売り、金を手にしてカリブ海でのんびり暮らす。



そんな具合だ。



この傾向はアメリカだけにとどまらない。


ドイツ、インド、を筆頭に、その他の国でも同じような傾向なのだ。



まさに、日本だけがノンビリ構えたビジネスパーソンが蔓延しているというのだ。





次に、「語学力」だ。



日本人は、アジアにおいても「語学力=英語力」の低さが目立っているという。


アジアを見渡してみると、シンガポールや香港は、

多国籍企業がこぞって進出し、本社を構える。



そして、東京は単なる支店となっているケースが多いと言うのだ。


世界ニュースで有名な「CNN」は、香港から発信されている。



現在、急成長している中国の英語力はまだまだ低いが、


日本が本気で語学力を磨き始めない限りは、


中国にも追い越されてしまう危険性はある。





つまり、グローバルでみたら、日本は井の中の蛙ということだ。


世界に目を向ければ、日本はまだまだ、なのである。




そこで、日本のビジネスパーソンが持っておくべきもの。


それは、「値札」と「名札」だという。




それは、一流企業に勤めていること、などなんかではない。



まず「値札」とは、自分の労働市場での値段のことである。



自分のキャリア、経験、スキルから考えて、


一般の労働市場では、いくらの年収がつくのか、


あるいは稼げるのか、ということを客観的に知っておくことだ。



これは、転職アドバイザーにあって話をすれば、

大体、把握できるだろう。




そして、「名札」とは、自分は一体何ができる人なのか、

ということだ。



「トヨタで車の設計をしてました・・」とかではなく、


個人で生み出した実績までブレークダウンして言えないといけない。



組織の実績と、個人の実績を分けて考えなければならないと言うことだ。




実際に、アメリカのビジネスパーソンは、この「値札」と「名札」を

増やしていくことしか頭にないといっていい。



組織の歯車としてただ働くのではなく、


自分の「値札」「名札」にメリットがあるかないか、


そういう判断で職を選んだり、仕事に打ち込んだりするのだ。




どうだろうか、日本の中だけの視点ではなく、


グローバルな視点から述べられると、


危機感を感じてしまう。



いや、もともと危機感が足りていないだけなんだろう。

2分以内で仕事は決断しなさい

吉越 浩一郎
2分以内で仕事は決断しなさい―スピード重視でデキる人になる!

【オススメ度】★★★



トリンプ・インターナショナル・ジャパンの社長が書いた本。



トリンプといえば、いつかのビジネス特集番組で、

社長自らが、ノー残業Dayに見回りをして、帰宅を促す、

というようなことを率先してやっているというのを見た記憶がある。



本書を読むと、まさに社長の実行力により、

さまざまな試みがされている。





トリンプの1日は、会議から始まるという。



それも、早朝会議。




そして、1つの議題の結論を出す時間は2分だという。

(これが、本書のタイトルの由来)




スピード重視の経営方針であり、

2分というその具体的な数値を実践しているところが、

社長の実行力を物語っている。






確かに朝に重要な決定がスピーディーに下されれば、

その日の仕事の進め方も早くなる。




朝決めたものの進捗を翌朝には報告しなければならない・・・

となると、その日をゆっくりすごす時間などないだろう。




毎朝会議があるものだから、進捗を常に求められる。

これであれば、社員の仕事のスピードは嫌でも早くなっていく。






そして、朝の始まりを早めた上で、

「原則、残業禁止」を徹底している。



これは、女性が多い会社ということを意識した、

子どもの育児や家庭との両立への配慮という点がある。




が、それと同時に、仕事の効率を高める効果もあるという。



残業禁止となると、業務を遂行する時間は限られる。

その時間内で、成果をだそうとすれば、

おのずと効率をあげて仕事をするしかない・・ということだ。



同じ売上をあげている会社でも、

その中身をみて、社員の労働時間が短いほうが、

とうぜん、利益も効率も良いということになる。




トリンプは、その効率を最重要視している。

ただ単に、たくさん働いたので売上があがった・・

ということではなく、



効率よく働いて、売上を上げた!



それを目指しているという。




だからこそ、水曜と金曜日は、社長自ら見回りをし、

時間が過ぎれば、電気を消すなどの強硬手段までとっているのだ。




これもまさに、社長の実行力のなせる業だろう。





このスピード重視、効率重視が、社員たちに負担を強いているかというと、

それが逆にプラスの効果をもたらしている。




スピードが上がれば、社員も仕事が宿題にならないうちに動き出せる。



時間があると、「ああ、あれやらなきゃな・・・」と思い、

仕事への取り組みに『やらされ感』が出てしまう。




ところが、自分が提案したことに、スパーンと返事が返ってきて、

明日までに改善を加えれば、明日こそは「決定」がとれる・・。



そういう状況であれば、自分がその提案に入れ込んでいるうちに

どんどん物事が進んでいく。



つまり、『鉄は熱いうちに打て』を実践できているといえよう。





そして、もう1つ面白い取り組みとして



『がんばるタイム』 の設定がある。




これは、12時半から2時半までの2時間は、


私語禁止、電話も禁止、オフィスを歩き回るのも禁止、

部下への指示も禁止、上司への確認も禁止、



つまり、自分だけの仕事に集中する時間を設けている。




この取り組みは、とてもユニークで、かつ効率を上げるという点で、

非常に的を得た取り組みだ。




だれでも、電話や私語、上司からの突然の指示で、

自分の仕事を中断されることを経験したことがあるだろう。




でもこの2時間はそれが全くない。




慣れてくればこの時間に、自分が片付けなければならない

重要な仕事を当て込めば、1日の効率が格段に良くなるだろう。



なぜなら、周りから邪魔されないことが保障されているからだ。




そうなるとどうなるか?



この2時間を前提として、それ以前と、その後にその他の仕事を割り振って

残業しないように仕事の配分を決めていかなければならなくなる。




つまり、この時間をどのように有効に使うのか、

を考えて仕事をするということは、

常に効率を考えながら仕事をすることになる。





また、うらやましいのが

「役職者には、2週間の長期休暇をとらせる」




2週間以上の休暇となると、普通はなかなかとれないものである。

だが、トリンプではそれを強制しているという。




この効果は意外にも、役職者が不在になることにより、

その間、業務を代行できる社員を育成できるという効果がある。




いざ、役職者が倒れたとき、長期の不在に陥ったとき、

通常の会社では、その時に初めて代行を社員がやりはじめる

ということになろうが、



トリンプでは、毎年それの予行練習をしていることになる。




このやり方は非常にうまい。



役職者が休みを取ることで、部下も休みを取りやすくなるし、

長期の休みをとれば、リフレッシュして新たな気持ちで仕事に取り組める。




トリンプの工夫には、こういった仕事面とプライベート面の両方への

効果が含まれていて、とってもよい会社だと感心してしまう。





社長が自ら率先することで、それらの工夫が本当に実践されている。





経営者はみな、こうあってもらいたいものだ。


時間とムダの科学

大前 研一 ほか
時間とムダの科学

【オススメ度】★★★



えら~い人たちの時間マネジメント術が記されている貴重な?本。




やはり、偉くなった人たちだけあって、

自分の哲学をしっかりもって、時間の管理を行っている。




ただ、おもしろいのは、それぞれが異なった哲学を持っているということ。




つまり、成功への方程式は、いくつもあるということだ。

自分にあった時間マネジメント方法を見つけることが大事ということでもある。






ドラッカー流をこよなく愛す人が、述べた言葉に印象に残ったのがあった。



「古いものの計画的な破棄こそ、新しいものを進める唯一の方法」





つまり、過去の栄光や作品にいつまでもこだわることを止め、

常に時代にあった新しいものへの挑戦をしていく・・ということ。




やわらかく言うと、一発ギャグのお笑い芸人が、

「フォー!!」とかいいながら、爆発したブームがやってきて、

ずっとそのスタイルを保っていたら、いつの間にか芸能界からいなくなる・・・



ということだ。



過去の成功はそれまでと受け止め、

次の新しい挑戦をしていかなければ時間は前には進まない。




ドラッカーは優先順位のつけ方として、以下の4つをあげている



 - 過去でなく、未来を選べ


 - 問題ではなく、機会に焦点をあわせよ


 - 横並びではなく、独自に方向を定めよ


 - 無難で容易なものではなく、変革をもたらすものに照準を高くして合わせよ




さすが、ドラッカーらしい前向きな発想である。

こういう考え方はとても好感が持てる。




また、本書の中で、別の偉大?な方が、

こんな言葉を書いている。



「自分への約束を破るべからず」



これは、耳が痛い・・




人は、他人との約束はなにかと守ろうとするのに対し、

自分との約束は、甘えが出て守らないことが多いのだと言う。



実に、思い当たるところがあるのは私だけだろうか・・・。




時間管理を徹底するのであれば、

まず、自分との約束をきちんと守っていくこと。

これが第一歩だ。




そして、意外な視点でおもしろかったのが、

ボストン・コンサルティンググループのヴァイスプレジデントが述べた言葉。



「自分しかできないこと以外に時間を使ってはいけない」





どういう意味かというと、「俺がやったほうがうまくいく」と言って、

部下の仕事をとってしまう部長などがその典型的な例だ。



これは、優秀な現場プレイヤーだった人が上司(管理職)になったときに、

発生しやすい現象だという・・。




つまり、自分の仕事内容が一段上のレベルになったのに、

下のレベルまでやろうとしてしまうのである。



その結果、上のレベルの仕事がおろそかになり、

結局、その上司がしていることは、部下の貴重な時間を盗んでいる

時間ドロボーでしかないのだ。





このように本書では、えら~い人たちの経験から、

どのような時間マネジメントを行えばいいのか、

また、時間のムダはどのようなところで発生しているのか、

について教えてくれる。




改めて、自分の時間管理とムダについて気づき、

考えさせられる一冊である。




サイレント・パワー

スチュワート・ワイルド, 石井 裕之, 橋川 硬児
サイレント・パワー―静かなるカリスマ

【オススメ度】★★



人間の体の周りには、目に見えない見えない力がある・・・。




筆者は、冒頭にそのような言葉を発する。



つまり、この見えない力を『サイレント・パワー』と呼び、
普通の人と、カリスマを分ける原点となっているというのだ。




確かに、カリスマ性をもった人は、
何か目に見えない、ミステリアスな強さを醸し出している、
と感じたことは無いだろうか。




そして、その見えない力は、
トレーニングをすることで、強めることが可能だという。




まずは、『寄りかかることを止める』




ここから始めることが大切だという。



人間は、何かに寄りかかって生きていることが多い。



例えば、ないものねだりをしたり、

人から評価されることを望んだり、

未来の話ばかりをしてみたり、





こういった「寄りかかった」考え、行動は、
周囲の人間に不安感を与え、
ひどくなると嫌悪感に変わってしまう。



つまり、「寄りかかること」は、
他人からパワーを吸い取ることになり、
自らパワーを発することを逆行していることになる。



だからこそ、まず「寄りかかる」ことを止め、
自分で手に入れることができるものだけを求めることが大切なのだ。



これは、数々の成功を収めた人々の考え方にも似通っている。




超一流のサッカー選手が試合前のコメントで言うことは、
相手がミスをしてくれることではなく、
チームに貢献できるよう、自分が全力を出し切れることだ。



考えてもみれば、カリスマ性を感じる人に、
他人に寄りかかっている人はいない。



自ら行動し、考え、自らの力で物事を成し遂げていく人。



そういう人にカリスマ性を感じているはずだ。





じゃあ、どうすれば「寄りかからない」ようになれるのか。



本書では、「寄りかからない」ようにするために、
しゃべりすぎないことも大切だと説明する。




ほとんどの人は、自分のエゴを満たすために、
しゃべりすぎているというのだ。



人が話している間も、その人の話に耳を傾けているわけでなく、
その人よりももっとすごいことを言ってやろう、話してやろう、
と待ち構えている。



こういった態度は、他人に対して自慢をしたいだけであり、
不安定なパワーを与えてしまうという。



自慢したいというエゴを押さえ、
自らを沈黙させ、その分、相手に目を向ける。



相手に目を向けることで、
言葉以外から発せられるメッセージにも注目できるようになる。



「本当は何を言いたいのだろう」


「どう感じているのだろう」




そういった目に見えないメッセージを掴み取ろうとすることが、
自らのサイレント・パワーを醸し出させる方法の1つということらしい。




確かに、話している相手が、自分のメッセージを理解しようと、
だまって話を聞いてくれたなら、親近感・安心感を持つに違いない。




本書は、スピリチュアルな観点での説明が多く、

個人的にはちょっととっつきにくかった・・・。




ただ、カリスマ性という観点においては、

ロジカルに語れない部分もあるというのは理解できる。





その人がかもしだす、不思議な魅力、雰囲気というものは、

まさしく、「サイレント・パワー」(=見えない力)なのかもしれない・・。





マッキンゼープライシング

山梨 広一, 菅原 章, 村井 章子
マッキンゼー プライシング


【オススメ度】★★★★




物やサービスには、価格がついている。

でも、その価格はどうやって決めるのか?






製造業の場合、コストを積み上げて、ちょっと利益を上乗せして

その上で、価格を決めることが多い。




本書では、コスト積み上げ方式で最終価格を決めることを否定し、

その商品やサービスの本来の価値に基いて、最終価格を決めろと提案している。




つまり、価格の下限は、上記のコスト積み上げ方式で設定し、

上限については、価値を決めることで、

いくらまでなら売れるのか、を慎重に調査した上で価格設定するということだ。




価格設定(=プライシング)は、企業の利益を左右する。




なぜなら、


平均価格を1%引き上げると、営業利益は8%も増える。

(価格を変えても、売上数量が同じという前提)



逆に、平均価格を1%引き下げると、営業利益は8%も減ってしまう。




この影響を考えれば、価格設定が正しく行われなければ、

企業は、大損をしてしまうことになる。





考えても見れば、価格設定が営業利益に与える影響が大きいのは、

非常に単純な理由であることに気づく。



『営業利益 = 価格 - (固定費 + 変動費)』




仮に、変動費が価格ではなく、売上数量によって変動する費用だとすれば、

価格を引き上げて、売上数量が変わらなければ、

費用はまったく変わらないため、価格を引き上げた分がそのまま営業利益になる。




これでは、利益が大幅に増えるのは当たり前である。





でも実際のビジネスにおいて、そのようなことが起こりえるのか?







答えは、「Yes」だ。






なぜなら、価格設定が適正に行われていないケースがあまりにも多いからだ。




 - コスト積み上げ方式だけでの価格設定


 - 安易な値下げ合戦


 - シェア獲得のみに焦点を絞った価格設定(利益軽視)




など、実際のビジネスでも頻繁に起こっている。





では、どのようにして価格設定を考えればよいのか?

本書では、以下の4要素について熟考することを提案している。




(1)競合の価格


(2)スイッチ率


(3)カスタマー・バリュー


(4)サービス提供コスト






まず、(1)競合の価格だが、

これは、『間違った相手との競争を避ける』ということだ。



なぜなら、新参者が押し寄せてくると、

既存企業は、一番安値の相手に目がいってしまいがちになる。



しかし、本来、既存企業が料金水準を考える場合には

市場で名が知れた競合で、自分の顧客を横取りする実力の在る企業を

相手にすべきである。



相手を間違えると、トップ企業が、シェア最小の企業にあわせて値段を下げ、

業界全体の価格水準を狂わせてしまう・・・



まさに、業界をつぶしかねない自体になる。





そして、次に(2)を考える必要がある。



価格を下げても、顧客が動かなければ、

その値下げ分について企業は損をする。




例えば、既存企業は、新規企業が安い価格で参入してきた際、

顧客のスイッチ率を過大評価してしまうケースが多い。




ただ、実際には、コモディティ化したような商品に対しては、

顧客が価格差の検討に時間を費やさないことが多く、

多少の値段差があっても、乗り換えたりしない。




ここを考慮せず、ただ競合よりも安く設定しなければならない、

という恐怖観念で価格を設定してしまうと、



本来は、価格差を少し縮めるだけでよかったのに、

競合と同等、もしくは安くしてしまうために、

終わりなき、値下げ合戦に落ちていってしまう・・・。





上記の傾向は、(3)カスタマー・バリューに基いていることが多い。




つまり、多大なシェアをキープし続けてきた既存企業ほど、

必要以上のシェアを獲得しようと無駄な努力をしてしまうからだ。




すぐ目移りしてしまうような顧客までつなぎとめようとすると、

必要以上のコストがかかってしまう。



気まぐれな顧客にコストを払って繋ぎ止めるよりは、

失ったほうがましである、という考え方さえ受け入れることができれば、

大幅な値下げをしなくても済む。





最後に(4)サービス提供コストを考慮しなければならない。



これは、顧客一人ひとりにサービスを提供するときにかかる実際のコストである。




独占的な企業は、顧客セグメントごとにサービス提供コストを算出する

手間をかけていないケースが多い。



だからこそ、競合が現れたときに、顧客セグメントごとの対応ではなく、

一気に値下げをしかけてしまう。



これでは、ある顧客セグメントに対し、

コストを下回る料金設定になってる場合もあり、

まさしく自己破壊的な行動に走っていることになる。





このように価格設定をする際には、

その価格が適正か慎重に検討することが必要だ。



価格設定の1%の狂いが、8%の営業利益を左右するならば、なおさらだ。




だが、実際のビジネスの現場において、

どれだけの価格設定が慎重に検討されているのだろうか。




本書では、『プライシングマネジャー』、

つまり、価格設定を専門に管理するマネジャーを導入することを提案している。




営業がそのまま価格設定をおこなっているような企業は要注意である。



「売上 = 価格 × 量」




ということを理解しないまま、

『量』の拡大を目指して『価格』を設定してしまうからだ。




『量』を増やすために、大幅に『価格』を下げる。



でも、下がった『価格』で、同じ売上を取り戻すために必要な『量』は、

ほとんどのケース、営業が驚くほどの『量』であることが多い。




そして、『量』を伸ばすために、

さらなる販直費用、販間費用が増え、

下がった『価格』、増える『コスト』・・・・・・



と悪循環に陥っていく・・・。





さあ、あなたの会社では、

適正なプライシングが行われているだろうか・・


マッキンゼー式世界最強の仕事術

イーサン・M. ラジエル, Ethan M. Rasiel, 嶋本 恵美, 田代 泰子
マッキンゼー式 世界最強の仕事術

【オススメ度】★★★




世界最強!?いったいこの自信はどこからくるというのか。



マッキンゼーといえども、世界最強と言い切るのには、

よっぽどの根拠が必要なはず。




そう思いながら手に取り読んだ。





まあ、本書に書いてある仕事術が「世界最強」かどうかは、

まずおいて置いて、十分に学ぶべき点をここで紹介したい。





- 海の水を全部沸かすな


- キー・ドライバー(核心)を探す


- シングルヒットを打つ


- 事前報告(根回し)をする






『海の水を全部沸かすな』



これは、「全てを分析しようとするな」という意味だ。




世界最強と謳うマッキンゼーらしからぬ格言だが、

これは非常に的を得ている。




仮説を証明したり、反証するには、裏づけとなる分析が必要になるが、

この分析には、落とし穴がある。




誰しもデータ分析に携わった人ならば、経験したことがあると思うが、

分析というのは、次から次に深みにはまっていくことがある。




このデータ分析によると、○○ということだが、

ということは、○○をこの角度で分析すればどうなるか・・・


いや、○○に加え、△△の分析をする必要がある・・・


でも△△の分析をするには、まず××を分析し、裏づけをとっておかねば・・・





こうやって深みにはまっていくと、一体なんのために分析しているのか、

分からなくなってしまいかねない。





そういった教訓を反映させているのが、

『海の水を全部沸かすな』という言葉だ。




選択能力をもち、自分のしていることに常に優先順位をつける。

そうしないと、膨大な時間と労力をかけて、ささやかな成果しか得ることができない。



つまりは世界最強といっても「完璧」を目指すのではなく、

「メリハリを付け、賢く働け」ということだ。





そして次に、『キー・ドライバーを探す』。



この言葉は、ビジネスを左右する要因はたくさんあるが、

もっとも重要なものに注意を集中することを意味する。



効率を上げて問題の核心を突くには、

もっとも影響の大きい要因を探し出し、そこへの改善を行うことが一番。



やみくもに問題点を挙げ連ねて、1つ1つ対策を検討していたのでは、

時間も労力もかかってしまう。



だからこそ、まず「キー・ドライバー」が何かを見極めるのだ。

(つまり、根底にある問題点)



これは問題点を挙げた後、一歩後ろに引いてみて、

その中で根底にある問題点となるものは何かを改めて考えることに通じる。



人は問題点が挙がると、その問題点に対しての解決策を

すぐにでも検討したくなってしまうが、そこに待ったをかけ、

どれが「キー・ドライバー」かを探ってみるとよい。



一見遠回りのようでも、

そうすれば、時間の節約だけでなく、労力の節約にもなる。





そして、『シングルヒットを打つ』。



世界最強なのに、シングルヒットでよいのか・・と思ってしまうが、

つまりは、イチロー選手のようになることを意味している。




コンスタントにヒットを打つこと。



ホームランを狙って、10回中7回は三振してしまうようでは、

仕事の質にばらつきができてしまい、信頼を損ないかねない。



なぜなら、一度ホームランを打ってしまうと、

周囲からは同様の結果を常に期待されるようになる。



次もホームランを期待されると言うことは、

自分にも相当のプレッシャーをかけ続けなければならず、

その結果三振だった場合は、目も当てられなくなる。



それよりも、常に小さな成功を収められるような

努力をすることだと、本書は言う。






最後に、『事前報告(根回し)をする』。




これは非常に重要だ。




どんなに優れたアイデア、分析、解決策であったとしても、

人間は驚かされるのは好きではない。




事前に根回しを行っておけば、

当日のプレゼンテーションの場で、反論がでることは少ない。




これは、私も心がけて実践しているものだが、

かなりの効果がある。



プレゼンテーション前に、新たな見解を指摘され、

準備をすることができたりもする。




それに、根回しを行っておくと、

当日、その人は安心してプレゼンテーションを聞くことができるので、

矢継ぎ早に質問を投げかけたり、結論を急ぐこともあまりない。



これは、実践してみるとよく分かる。



根回しをしておくと、その人は企画内容を知っているということから、

細部について、以外なツッコミが参加者から出されたときに、

助け舟をだしてくれたりもするのだ。




私も昔は、「奇抜なアイデアを当日に発表して驚かそう」



とプレゼンテーション前に思っていたことがあった。




だが、この驚かしは大体は失敗に終わってしまう。

(当日までアイデアを隠そうとして、事前確認をしないからだ・・)



特に、その会議で企画を通そうと思っているのなら、なおさらだ。



世界最強を謳うマッキンゼーですら、「根回し」は十全に行うと言うのだから。






このように、「世界最強」という言葉からは、

ちょっとイメージが離れた教訓が載っている。



だからこそ、これらの教訓が非常に重要であり、

それを軽視しないで実践するマッキンゼーは、「世界最強」と謳うのだろう。

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