吉岡正晴のソウル・サーチン

吉岡正晴のソウル・サーチン

ソウルを日々サーチンしている人のために~Daily since 2002

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■吉岡正晴 講演家、音楽ジャーナリスト(ソウル、R&B、ダンスミュージック、ブラックカルチャー)、DJ、イヴェントプロデューサー

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ジャム&ルイス、自身のバンドで2024年7月末初来日決定

 

【Jam & Lewis First Ever Live Performance In Japan, To Be July 2024】

 

初来日。

 

 

元ミネアポリスのプリンスがてがけたファンク・バンド、ザ・タイムの主要メンバーで、その後プロデューサーとして数多くのヒットを放ってきたスーパー・プロデューサー、ジミー・ジャム&テリー・ルイスのバンドとしての初来日ライヴが決定した。2024年7月末から東京と大阪のビルボードライブで行われる。

 

ジャム&ルイスの2人は、2003年彼らがプロデュースしたノディーシャのデビューアルバムのプロモーションで来日、また宇多田ヒカルの1999年の「アディクテッド・トゥ・ユー」をプロデュースした際のツアーで、ゲスト的にバンドに参加したことがあるが、自身のバンドとしての来日は初めて。また、1991年2月ザ・タイムとしての来日が決まり、当初のメンバーにはジャム&ルイスの名があったが、最終的には彼らは来日しなかったということがあった。

 

これまでジャム&ルイスは、100枚以上のゴールド、プラチナム作を出し、ビルボード誌ホット100でナンバーワン曲16曲、グラミー候補23、うち5つ獲得、映画音楽にも進出しアカデミー候補にもなった。

 

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1980年代初期からローランド社のTR-808(ティーアール、エイト・オー・エイト。日本では通称ヤオヤと呼ばれたドラム・マシン。ドラム音をプログラミングで作るシンセサイザー)を駆使し、独自のサウンドを開発、いわゆる大きな動きとなる「ミネアポリス・サウンド」を生み出した。

 

これまで多数のアルバム、作品をプロデュースしてきたが、アーティストとしてのアルバムは2021年までなかった。ミネアポリスをベースに活動、プリンスに声をかけられプリンス・プロデュースのグループ「ザ・タイム」で1981年デビュー。その後1982年、ライヴを大雪で現場に行かれなくなり、穴をあけ、プリンスに解雇され、そのままグループを脱退し裏方へ。

 

 

The Time - Cool

 

https://www.youtube.com/watch?v=_Ibaf56aeew

 

ディック・グリフィーのソーラー・レコーズに入り、同社でクライマックスなどのプロデュース活動を開始、まもなくクラレンス・エイヴォントに認められ、クラレンスの持つタブー・レコーズで1983年SOSバンドの「ジャスト・トゥ・ビー・グッド・トゥ・ミー」をプロデュース、大ヒット。さらに同社でタイム時代の盟友、アレキサンダー・オニール、また、シェレールなどをプロデュース、ヒット・プロデューサーになった。

 

Klymaxx - All Turned Out (1982)

 

https://www.youtube.com/watch?v=lq9coRvO4SU

 

The S O S Band ‎ Just Be Good To Me 1983 ((Stereo))

https://www.youtube.com/watch?v=rhbvUiYROpM

 

1984年頃、自身のアルバムを作ろうとデモ・テープを作って売り込んでいたところ、それを聞いたA&MレコーズのA&Rマン(ディレクター)、ジョン・マクレインがこれを当時2枚のアルバムを出しながらもブレイクしていなかったマイケル・ジャクソンの妹、ジャネット・ジャクソンに提供してくれと言われ、そのままジャネットのプロデューサーになる。

 

こうして、1986年、ジャネット・ジャクソンの3枚目のアルバム『コントロール』をプロデュース。これが未曽有のヒットとなりスーパー・プロデューサーの地位を確立した。

 

ちなみに、このときのジャム&ルイスが自身の作品のために聞かせたのが、「ユー・キャン・ビー・マイン」とシングル大ヒットとなる「ホワット・ハヴ・ユー・ダン・フォー・ミー・レイトリー」。

 

You Can Be Mine

https://www.youtube.com/watch?v=bmtzecHHoWE

 

Janet Jackson - What Have You Done For Me Lately (Official Music Video)

https://www.youtube.com/watch?v=r9uizdKZAGE

 

以後、ジャネット作はすべてプロデュース。1991年、A&M傘下で自身のパースペクティヴ・レコーズ設立。サウンズ・オブ・ブラックネスなどを世に送り出した。

 

プリンスとともに「ミネアポリス・サウンド」を形成。2008年グラミー賞でザ・タイムが復活し、2人もステージに上がり、その後ラスヴェガスでライヴ。アルバムは2021年になってリリースされる予定だという。多くのコラボ・アーティストが参加する。

 

2021年7月、30年以上のキャリアでアーティストとして初のアルバム『ジャム&ルイス・ヴォリューム1』を出した。

 

ジャム&ルイス待望のデビュー・アルバム、2021年7月9日全米発売へ

2021年6月9日

https://note.com/ebs/n/n1e24611191a2

 

 

JAM & LEWIS, VOLUME ONE

JAM & LEWIS (アーティスト)  形式: CD

¥1,810¥1,810 税込 2021/7/9

https://amzn.to/3JznyrM

 

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インタヴュー。

 

ジャム&ルイスの2人には1986年6月、ミネアポリスのフライトタイム・プロダクションのスタジオで日本人として初めてインタヴューした。その後、2003年ノディーシャのプロモーションで来日したときに再会した。先方は覚えてないと思うが…。

 

2人がインタヴューに揃うと、だいたいしゃべるのは、ジミー・ジャムのほうで、テリー・ルイスはそれにうなづいている感じ。もちろん、話を振ればテリーも答えてくれるが、スポークスマン的にはジミーのほうがよくしゃべる。

 

彼らを見ると、同じプロデューサー・チームでフィラデルフィア・サウンドを牽引したギャンブル&ハフを思わせる。ギャンブル&ハフも、ギャンブルのほうがよくしゃべり、ハフはどちらかというと無口な職人気質なイメージだ。

 

それにしても、タブー・レコーズ時代のSOSバンドから、アレグザンダー・オニール、シェレール、そして、ジャネット・ジャクソンのすべて、ヒューマン・リーグなどのワンショット的なもの、ジョニー・ギル、「テンダー・ラヴ」などスーパーヒット、ボーイズ・トゥ・メンなどなどヒット数は計り知れない。1980年代、1990年代のいわゆる「ブラック・コンテンポラリー」を代表するプロデューサー・チームだ。

 

メドレーにしたところで、どんなにやっても30曲がいいところだろう。果たして、ジャム&ルイスのベスト・ヒット集ライヴになることはまちがいない。

 

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『ディスコ・サーチン』イン『レディオ・ディスコ』で話題紹介

 

今週(2024年4月27日)『レディオ・ディスコ』内「ディスコ・サーチン #084』で、プリンスのドキュメンタリー映画『プリンス ビューティフル ストレンジ』とともに、ジャム&ルイス来日決定の話題を取り上げます

 

番組放送時間 2024年4月27日(土)15時~17時40分、「ディスコ・サーチン」は15時半。

放送局 東京 インターFM89.7mhz

ラジコ https://radiko.jp/#!/live/INT

出演 DJオッシー、サヨコ

 

 

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■ライヴ概要

 

ライヴ名 ジミー・ジャム&テリー・ルイス・ライヴ

会場 ビルボードライブ東京

東京都港区赤坂9丁目7−4 東京ミッドタウン ガーデンテラス 4F

03-3405-1133

日程

Open / Start

2024/7/28(Sun)1st Stage Open 16:30 Start 17:30 / 2nd Stage Open 19:30 Start 20:30

 

7/29(Mon)1st Stage Open 16:30 Start 17:30 / 2nd Stage Open 19:30 Start 20:30

 

7/30(Tue)1st Stage Open 16:30 Start 17:30 / 2nd Stage Open 19:30 Start 20:30

 

Price

Service Area : ¥20,000 (8)  / Casual Area : ¥20,000 (7)

 

※カッコ内の数字はコーポレートチケット枚数

 

WEB購入限定

 

チケットは、BBL会員・法人会員が 5/15(Wed)12:00 受付開始、ゲストメンバー:は5/22(Wed)12:00 受付開始。

 

 

■アーティストについて (ビルボードライブ・サイトより)

 

Jimmy Jam & Terry Lewis

ジミー・ジャム&テリー・ルイス

 

グラミー賞を5度受賞し、80年代&90年代R&Bシーンを席巻したソングライティング&プロデュース・デュオ、Jimmy Jam & Terry Lewisが遂にビルボードライブで待望の初来日公演を開催決定! 50年にわたるキャリアの中で築いてきたその輝かしい功績で、音楽業界においてレジェンダリー・アイコンとしても君臨する彼らは、プリンス、マイケル・ジャクソン、メアリー・J・ブライジ、宇多田ヒカル、ビヨンセ、マライア・キャリー、ジャネット・ジャクソンなど、錚々たるアーティストと共にナンバーワン・ヒットを連発。ゴールド、プラチナ、ダイヤモンドのステータスに達する100枚以上のアルバムとシングルを作曲、プロデュースし、全世界での総売上は1億枚を超える。現在までにチャート史上、他のどのソングライター/プロデュース・チームよりも多くのビルボード1位を獲得し、グラミー賞史上最多のプロデューサー・オブ・ザ・イヤー受賞者となっている。また、アカデミー賞やゴールデン・グローブ賞にもノミネートされ、ハリウッド・ウォーク・オブ・フェームの星を獲得。そしてその素晴らしい音楽性で2017年にソングライターズ・ホール・オブ・フェーム入り、続いて2022年にはロックの殿堂入りを果たした。さらには満を持してリリースした、自身名義初のフル・アルバム『Jam & Lewis Vol 1』と共に現代音楽を更新。史上No.1のソングライター/プロデュース・チームとして現代音楽の歴史を塗り替え続けている彼らを、親密なクラブ空間で見ることのできるこの貴重すぎる機会は、世界中の音楽ファンが羨むプレミアム・ステージとなるだろう。

 

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※本公演はClub BBL会員、および一般販売をWEB受付のみ実施いたします。

※法人会員は電話にてご予約承ります。

 

Ticket Information

BBL会員・法人会員: 5/15(Wed)12:00 受付開始

ゲストメンバー: 5/22(Wed)12:00 受付開始

 

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ジャム&ルイス・オフィシャル・サイト

 

https://www.jamlewis.com/

 

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大阪ビルボードライブ公演

 

http://www.billboard-live.com/pg/shop/show/index.php?mode=detail1&event=14968&shop=2

 

Open / Start

8/1(Thu)1st Stage Open 16:30 Start 17:30 / 2nd Stage Open 19:30 Start 20:30

 

Price

Service Area : ¥20,000 (8)  / Casual Area : ¥20,000 (7)

 

※カッコ内の数字はコーポレートチケット枚数

 

BBL会員・法人会員: 5/15(Wed)12:00 受付開始

ゲストメンバー: 5/22(Wed)12:00 受付開始

 

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ENT>LIVE>Jimmy Jam & Terry Lewis

世界で唯一のファンキー漫画『ファッキンJayのマイルド・スタイル』初の単行本上梓

 

【World’s One And Only Funky Cartoon “Fuckin Jay’s Mild Style” Released】

 

ファンキー社長。

 

ファンク・マンガ・ライターという独自の路線を確立している漫画家、イラストレーター、ファッキン・ジェイ(Jay)ことファンキー社長が、初の著書『ファッキンJayのマイルド・スタイル』を2024年4月25日上梓する。

 

 

書影

 

これは、ファッキンJayさんが隔週刊の漫画雑誌「漫画アクション」に2021年2月から2024年2月までおよそ3年間にわたって連載した4コマ漫画「ファッキンJAYのマイルド・スタイル」を単行本化したもの。A5版(21 x 14.8 cm)128ページ。900円(+税)。

 

この「マイルド・スタイル」は、ヒップホップ・ファンなら見て一瞬でわかるヒップ・ホップの伝説的映画『ワイルド・スタイル』をオマージュしたもの。

 

(ワイルド・スタイル)

 

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それにしても、おもしろい視点で、おかしい絵を描く。ファンキーとファニーが絶妙に交錯している。

 

エリカ・バドゥーや、アンダーソン・パークが彼の漫画を気に入るわけだ。ラップは英語ができなければアメリカで支持されないが、絵や漫画、イラストなら、見た瞬間支持できるから、万国共通のユニヴァーサル・ランゲージだ。世界で唯一のファンキー漫画だ。

 

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出版社の紹介文

 

あのエリカ・バドゥからも絶賛のDMをもらった、フリー過ぎるスタイルの4コマ漫画がまさかの単行本化! ヒップホップ好きならば思わずニヤリとするサンプリング・ネタを多数収録、カルチャーに詳しくない人でも自然と知識が増える(かもしれない)マイルドでフレッシュでアルティメットな1冊になっています。この面白さ、(分かる人には)5本マイク!(だといいな……)

 

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ファッキンJAYのマイルドスタイル (アクションコミックス) コミック – 2024/4/25

ファッキンJAY a.k.a. ファンキー社長 (著) 990円(税込み)

https://amzn.to/3Uuv0dV

 

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■刊行イヴェント敢行~2024年4月29日(月・祝)ディスクユニオン渋谷クラブミュージックショップで

 

この『ファンッキンJAYのマイルド・スタイル』刊行のインストア・イヴェントが渋谷のディスクユニオンで行われる。単行本の帯に推薦文を寄せているDJジンとDJパンゾー(ピー・ファイン)とファンキー社長が登場する。サイン会・トークショーを行う。入場無料。

 

イヴェント概要

 

タイトル ファッキンJAYのマイルドスタイル単行本発売記念インストアイベント

会場 ディスクユニオン・渋谷クラブミュージックショップ

住所 渋谷区宇田川町30-7 アンテナ21、4階

日時 2024年4月29日(月・祝) 13時~16時

出演 ファッキンJAY、DJ JIN, DJ PANZO

 

+書籍を購入、持参いただいた方にはその場で作者JAYがサインします。書籍は当日会場でも購入可。

 

 

(イヴェント・フライヤー)

 

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■ファンキー社長過去記事

 

ファンキー社長のことを知って初めてインタヴューしたのは、2015年、今から9年前。そのインタヴューで彼がこうした漫画(イラスト)を描くようになった経緯を語っています。

 

ファンキー社長作品展~その作品で世界にはばたけ

2020/09/07

https://note.com/ebs/n/ncd07b88ef130

 

罰金箱~ファンキー社長の新作登場

2018年06月13日(水)

https://ameblo.jp/soulsearchin/entry-12383080957.html

 

ファンキー社長1話から10話、まとめ読み

http://funky-president.com/001-010/

 

『今日から使えるヒップホップ用語集』に『ファンキー・プレジデント』のイラスト

2017年10月07日(土)

https://ameblo.jp/soulsearchin/entry-12315757988.html

 

マンガ『ファンキー社長』~ジェームス・ブラウンを描く(パート1)

2015年05月25日(月)

https://ameblo.jp/soulsearchin/entry-12029305385.html

 

マンガ『ファンキー社長』~ジェームス・ブラウンを描く~作者インタヴュー(パート2)

2015年05月26日(火)

https://ameblo.jp/soulsearchin/entry-12029307790.html

 

ファンキー社長・作者のインタヴューです。

 

ENT>MANGA>Fuckin Jay’s Mild Style

ENT>FUNK>MANGA>Fuckin Jay

2024ロックンロール殿堂入り決定

 

【Rock ‘n Roll Hall Of Fame Inducties 】

 

 

決定。

 

レコード・デビューしてから25年以上を経たアーティストでロック史に残るアーティストを表彰する意味で殿堂入りを認定する「ロックン・ロール・ホール・オブ・フェイム」(ロックンロール殿堂)の2024年分が決まった。

 

メアリーJブライジ、デイヴ・マシューズ・バンドが2回目の候補から殿堂入り。ア・トライヴ・コールド・クエストが3回目の候補から殿堂入り。他にシェール、クール&ザ・ギャング、フォーリナー、ピーター・フランプトン、オジー・オズボーンが初の候補で見事に殿堂入りを果たした。また、ヴェテラン、ディオンヌ・ワーウィックは「ミュージカル・エクセレンス」部門で、「ミュージカル・インフルエンス」部門でブルーズのビッグ・ママ・ソーントンらが殿堂入りした。

 

候補だったマライア・キャリー、シャーデー、レニー・クラヴィッツ、シニ―ド・オコーナーらは殿堂入りを逃した。

 

ユニークなのは、「アーメット・アーティガン・アワード」を受賞したスザンヌ・ドゥ・パッセ。この賞は主にレコード会社の重役などが受賞しているが、彼女は、モータウン・レコードのエグゼクティヴ、ベリー・ゴーディーの腹心で、1983年に『モータウン25』を実質プロデュースした人物。

 

パフォーマーズ部門は、約1200人の会員投票とインターネット投票を参考にして決める。その他のアワードは、十数人のボード・メンバーで決めているようだ。

 

フル・リスト

https://rockhall.com/

 

こちらにも、見やすくフル・リスト

https://edition.cnn.com/2024/04/21/entertainment/rock-n-roll-hall-fame-2024-inductees/index.html

 

今回殿堂入りしたのは次のアーティスト

 

【Performer Category:】

 

Mary J. Blige

Cher

Dave Matthews Band

Foreigner

Peter Frampton

Kool & The Gang

Ozzy Osbourne

A Tribe Called Quest

 

パフォーマンス部門の候補、殿堂入りは次の通り。

 

(2)は二度目のノミネート。(3)は3度目のノミネート、無印は、今回初ノミネート。

 

殿堂入り Mary J. Blige (2)

Mariah Carey

殿堂入り Cher

殿堂入り Dave Matthews Band (2)

Eric B. & Rakim (2)

殿堂入り Foreigner

殿堂入り Peter Frampton

Jane's Addiction (2)

殿堂入り Kool & the Gang

Lenny Kravitz

Oasis

Sinéad O'Connor

殿堂入り Ozzy Osbourne

Sade

殿堂入り A Tribe Called Quest (3)

 

その他の部門の殿堂入りは次の通り。

 

【Musical Influence Award】(音楽業界人、プロデューサーなどで音楽的に影響を与えた人物)

 

Alexis Korner

John Mayall

Big Mama Thornton

 

【Musical Excellence Award】(音楽業界人、プロデューサーなどで音楽的に優れた人物)

 

Jimmy Buffett

MC5

Dionne Warwick

Norman Whitfield

 

【Ahmet Ertegun Award】(音楽業界人、プロデューサー、マネージャーなど実際には演奏はしない比較的裏方)

 

Suzanne de Passe

 

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ロック殿堂は、初レコード発売から25年以上経ったアーティストが有資格者となる。今年だと1999年以前のデビュー・アーティストということになる。約30人の候補選別委員会が候補を決め、この中から、ロック殿堂の会員(約1200名)の投票で決まる。

 

ロック殿堂は、1983年、アトランティック・レコーズ創始者のひとり、アーメット・アーティガンの発案でローリング・ストーン誌発行人、レコード会社のエグゼクティヴなどが賛同し企画が進んだ。1986年から殿堂入りアーティストを発表するようになり、現在まで続く。ロック殿堂はオハイオ州クリーヴランドに博物館を持ち、ロックの歴史を彩るものなどを展示している。

 

25年以上の歴史のあるアーティストは、今では多数にのぼっており、ノミネートされないでしかも歴史的なアーティストも多数いる。

 

ただし会員が1200人と少なく、また白人メンバーが多いことから、黒人アーティストへの評価は常に低く、全体的に保守的な色彩を持つ。

 

今年で39回目。来年(2025年)は40回目の節目となる。

 

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■ソウル・サーチン過去関連記事

 

第38回ロック殿堂2023決定~スピナーズ4回目で、シャカ・カーン、クール・ハークらは特別枠で

2023年5月8日

https://note.com/ebs/n/n374bcfba00d8

 

 

ロックンロール殿堂、クラス・オブ・2022殿堂入り発表

2022年05月10日(火)

https://note.com/ebs/n/ncdbd00689165

 

ロック殿堂「クラス・オブ・2020」授賞式HBOで放映

2020/11/09

https://note.com/ebs/n/na0911dda9a73

 

ロック殿堂「クラス・オブ・2020」ノミネート発表~5月2日に授賞式

2019年10月27日(日)

https://ameblo.jp/soulsearchin/entry-12537327846.html

 

ロック殿堂2019、7組が殿堂入り

2018年12月15日(土)

https://ameblo.jp/soulsearchin/entry-12425783276.html

前回殿堂入りの記事。ここに過去記事一覧。

 

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ENT>AWARDS>Rock N Roll Hall Of Fame>Class of 2024

 

 

 

 

 

プリンス・ドキュメンタリー映画『プリンス ビューティフル・ストレンジ』、世界に先駆けて日本の劇場で2024年6月7日(誕生日)からロードショー公開へ
 
【Prince Documentary Movie “Mr. Nelson On The North Side” Will Hit Movie Theater June 7th, 2024 In Japan】
 
劇場公開。
 
プリンス周辺を丁寧に取材したプリンスについてのドキュメンタリー映画『Mr. Nelson On The North Side』に邦題『プリンス ビューティフル・ストレンジ』がつけられ、2024年6月7日、プリンスが生きていれば66歳になる誕生日に、日本の映画館で公開されることが、プリンスの命日4月21日に発表された。映画祭、配信などではほんの数日公開されたが、一般劇場公開されるのは、日本が世界で初めてとなる。
 
彼は天国で伝えただろう。
「神よ、与えられたすべてをステージに置いてきた」とーーーー
 
というキャッチコピーで日本での公開が宣伝されている。
 
本作の原題は、『ノースサイドのネルソン氏』で、ミネアポリスのノースサイドに住んでいたプリンス・ロジャース・ネルソンということで、彼がデビューする前、アマチュア・ミュージシャン時代の彼の動向を、関係者に取材したものをまとめている。

 

 


 
特にこの中でおもしろいのは、ミネアポリスは黒人の人口比率は10パーセント以下と少ないが、少ないながらも、ノースサイド(北側)は黒人が多く住むちょっとした黒人街だったということ。そこで、そのエリアの子供たちにいろいろなチャンスを与えようと「ウェイ」というコミュニティー・センターを立ち上げる人物が出てくる。楽器と場所を揃え、無料で地元の子供たちにそれを使わせ、音楽を自由にやらせ、ときには指導したりした。若き無名の高校生だったプリンスやその親友、アンドレ・シモーンらもここの楽器で遊んでいた。
 
先日(2024年4月20日)朝霞市の「ニュー・パワー・スタジオ」で行われた『プリンス大学』のイヴェントでも、この映画の話、その関連で初代マネージャー、オウエン・ハズニーの話、ミネアポリスにブラック・ラジオ局がなかったことなどの話をした。
 
本作ではプリンスのデビュー前の話などが実におもしろく語られる。
 
チャカ・カーンが語る想い出話もなかなかなものだ。少しネタバレになるが、中身を知りたくない人はここの一段は飛ばしてほしい。
 
ある日、チャカのところにスライ・ストーンから電話がかかってきた。あなたに会いたいから、どこそこのスタジオに来てくれ、と。チャカがそこに出向くと、若くて細身の男の子がギターを一人で弾いていた。「あなたは、誰? あなたの名前は?」と聞くと、そのキッド(子供)は、「僕の名前はプリンスです」と答えた。人の声色を真似るのが得意なプリンスが、スライの声色でチャカを呼び出したのだ。そして、1978年、『フォー・ユー』のアルバムでプリンスが世に出たとき、そのジャケットを見た瞬間、「あ、あのときの子だった」とわかったという。以来、彼らは連絡を取り合うようになり、最終的には共演したり、「アイ・フィール・フォー・ユー」を録音してヒットさせたりするようになる。
 
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■公開までの紆余曲折
 
 
映画が全米で2021年ほんの少し公開されたときに記事
 
■プリンスのドキュメンタリー『ミスター・ネルソン・オン・ザ・ノース・サイド』(ノースサイドのネルソン氏)2021年4月24日から全米配信公開~プリンス死後5年
2021年4月22日

 

 
この公開配信はほんの数日だったようだが、その後2022年カンヌ映画祭に出品された。
 
それから2年もかかったことには、さまざまな紆余曲折があった。一番の理由はこうだ。
 
今回日本での配給権を獲得した映画配給会社、アルバトロスとキュリオスコープによると、なんとこの映画が完成して映画祭に出品などしているうちに北米の配給を担う予定だった配給会社が倒産してしまったという。そのために、実際の配給のために必要となった映像使用料、著作権料などが支払えなくなってしまい、一度、配給がとん挫。しかし、熱心にこの作品の配給のために奔走した日本の配給元や、それに刺激を受け、再度北米配給の道を探った監督らの尽力で2年がかりでなんとか、この命日・情報解禁、誕生日・ロードショー公開というところにこぎつけたという。
 
今回の作品はいわゆる「プリンス・エステート」(過去作品を管理する財団)とは関係なく、プロジェクトが完結。そのために、プリンス本人の音源は入っていないが、プリンスの音楽をよく理解しているミュージシャンたちの音源などが使われている。プリンスのアーカイヴ映像は収録されている。
 
また監督は今回の日本での世界に先駆けての劇場公開に大変喜んでいるようで、公開時期の来日も検討されているという。
 
また今回は、映画の紙のチケットも用意する予定。
 
映画オフィシャル・サイト

 

 
新宿シネマカリテほか全国順次公開。
 
映画会社のプレスリリースは次の通り。
 
世界中が悲しみの雨に濡れた、突然の悲劇から8年…。
孤高の天才“プリンス”の真実に迫る傑作ドキュメンタリー!
 
2016年4月21日、57歳の若さで急死した天才ミュージシャン・プリンス。80年代、自伝的映画『パープル・レイン』、同映画サントラのメガヒットで、一躍世界的スーパースターに。公式発売されたアルバムのトータルセールスは1億5千万枚。12枚のプラチナアルバムと30曲のトップ40シングルを生み出し、7度のグラミー賞を受賞。2004年にはロックの殿堂入りを果たすなど、生涯ロック・ポップス界の頂点に君臨し続けた。ポール・マッカートニーが“クリエイティブの巨人”と称し、エリック・クラプトンが“世界で最高のギタリストの一人”と賞賛するなど、マニアを公言するビッグネームは数知れない。ロック~ポップス~ファンク…あらゆるジャンルの垣根を飛び越え、実験性と大衆性を同時に奏でる真の天才だった。
 
アメリカ・ミネアポリスで誕生したプリンス(本名:プリンス・ロジャーズ・ネルソン)は、住民の99%が白人という環境下で、多感な青春時代を過ごした。公民権運動の渦中、ジェームス・ブラウン等の黒人ミュージシャンも時折訪れた、地元のブラックコミュニティ“ザ・ウェイ”での音楽的な原体験、恩師や家族が語る幼少期のエピソードは、興味深いものばかりだ。チャカ・カーン、チャックⅮ、ビリー・ギボンズなど、プリンスを敬愛するミュージシャンの貴重なエピソードも多数収録。孤高の天才が、如何にして誕生したのか、そして突然の悲劇まで、プリンスを愛する全てのファンに贈る傑作ドキュメンタリー。
 
この度解禁されたポスタービジュアルでは、「世界中が悲しみの雨に濡れた突然の悲劇から8年 孤高の天才“プリンス”の真実に迫る傑作ドキュメンタリー」というコピーと共に、プリンスがチューインガムを膨らます正面の顔と、そのガムを指に絡めて怪しく微笑む横顔を映した、全体的に淡いパープルカラーのビジュアルとなっている。
 
本作をいち早くご覧いただいたピーター・バラカンさんからは「新発見の多い映画です」と絶賛のコメントが到着。プリンスの“真実”をぜひ本作でご覧ください!(コメント全文は下記参照)
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プリンスと共に、彼が育ったミネアポリスがある意味でこのドキュメンタリーの主役になっています。
デビュー前に拠点となっていたクラブ、ファンのために突然ライヴを開催したペイズリー・パークなど、新発見の多い映画です。
―ピーター・バラカン(ブロードキャスター)
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出演:プリンス、チャカ・カーン、チャックⅮ、ビリー・ギボンズ他/監督:ダニエル・ドール/原題:Mr. Nelson On The North Side
2021年/カナダ/英語/68分/16:9フル/ステレオ 提供:キュリオスコープ、ニューセレクト 配給:アルバトロス・フィルム
公式HP:

       ©PRINCE TRIBUTE PRODUCTIONS INC.
宣伝:ポイント・セット  TEL:03-6264-3261 info@pointset.co.jp
 
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ご来場感謝。「プリンス・ユニヴァーシティー」~プリンス三昧~イヴェント

 

【Thank You For Coming To Takuya Futaesaku’s Prince University Event】

 

 

ご来場感謝。

 

2024年4月20日、命日の一日前に行われた『プリンス・ユニヴァーシティ』、その12回。トークゲストで御呼ばれし、出向いて、自由にお話をしてきた。

 

特に打ち合わせもなく、主催者二重作さんに聞かれるがままにこたえていったのだが、思いのほか、話がプリンスから脱線してしまった。

 

■「ブラック・ラジオ・ステーション」

 

プリンスが生まれ育ったミネアポリスには、いわゆるブラック・ラジオ局がなかったという話から、ブラック・ラジオ局についての歴史をひとしきりしてしまった。はては、1960年代後期からラジオ局がAMから、徐々にFMになる話、FMは電波の到達距離は短いが、音質がいいことから、音楽番組が増えたという話。そうしたラジオ局が音楽ジャンルによってどんどん細分化されてきた話などをした。そんな中、ブラック・ステーションがなかったミネアポリスにも弱小ながらAMのソウル・ステーションが誕生した話などもした。そして、ジェームス・ブラウンがかつてはあらゆる音楽がひとつのステーションでかかっていたが、60年代後期70年代以降、ジャネルによって、音楽フォーマットが細分化したために、自分の曲は「ソウル・ステーション」でしかかかりにくくなった、といった話をした。このあたりのラジオ、ブラック・ラジオについてはいちど、ロバート・グラスパーのアルバム『ブラック・レディオ』がでたときに、少し歴史を含めてラジオ番組などでも話したが、思わぬ展開からこの話をすることになった。

 

■ラジオのDJという存在

 

そして、DJという存在がアメリカではアーティストにとって、評論家などよりはるかに大きな存在だという話から、新しいシングル盤が出ると、アーティストやレコード会社の人たちはなにがなんでもラジオでかけてもらうように動いたという話をした。そこで、ジェームス・ブラウンのエピソードも披露。

 

もうひとつ、1960年代から70年代、ソウルのレコードを売る上で重要だったのが、各地方にあるいわゆる「ポップ&ママ(父と母の)ストア」という夫婦でやっているような小さなコミュニティーのレコード店での店頭演奏という話をした。店頭でかけてもらえるように、レコード会社の宣伝担当が、働きかけるというわけだ。このあたりは、ここ10年くらいずっと気にかけていて、ちょっとした本などがあると、ちょくちょく入手したりしていたが、なかなかまとめるまで行ってないので、たまたま今回そういう話になって、そういう話ができたのはよかった。

 

■12インチの誕生

 

流れで、12インチ・シングルの話に飛び、12インチ誕生の歴史などを話して、ずいぶんとみなさんから喜ばれた。

 

■ミネアポリスのノースサイドの話

 

また、プリンスの生まれ育ったミネアポリスのノースサイド(北側)はブラックが多く、南側は白人が多かったが、初代マネージャーのオウエン・ハズニーは南側に住んでいたが、ノースサイドに住んでいたプリンスの家は、オウエンの部屋の10倍はあって、驚いた、という話をした。そこから初代マネージャー、オウエンが2作目からはずされてしまうが、その1枚目の売り込みの仕方などを、1986年、実際にインタヴューしたときの話からご紹介した。

 

■ブラック・ロック(黒人がプレイするロック)

 

そして、これも話の流れで、「ブラック・ロック」、つまり黒人がやるロックの話になり、1980年くらいから1982年秋にいたるわずか2年間の間のブラック・ミュージックを取り巻く状況の変化についての考察はみなさん、大変面白く思われたようだ。

 

ちなみに、ブラザース・ジョンソンのクインシーから離れた後のロックをやろうとした一曲。

 

Brothers Johnson – Hot Mama (1981/7)

 

 

https://www.youtube.com/watch?v=Wn43B9-QmuQ&list=PLbYbMMjB8v-UBZbeA9TGLGQEKlI6zAHXk&index=8

 

Earth Wind & Fire – Back On The Road (1980/10)

 

 

https://www.youtube.com/watch?v=wTvQq3AM9N4

 

アル・マッケイとモーリス・ホワイトの間が決定的に決裂することになった1曲。

 

ブラック・ロック・グループとしてでてきたバズ・ボーイズ

 

The Bus Boys – The Boys Are Back In Town (1980)

 

 

https://www.youtube.com/watch?v=ltFdS0SJ41s

 

そして、ブラック・ロックをもっとも商業的に成功させた1曲

 

 

https://www.youtube.com/watch?v=oRdxUFDoQe0

 

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トーク以外では、二重作さんが自分でも録画してきたプリンス関連のライヴ映像が圧巻だ。特にアフターパーティーで彼がかけてくれたブルー・レイ・ヴァージョンの『スーパーボウル』でのプリンスのパフォーマンスの映像は、ものすごくきれいで驚いた。

 

 

 

 

https://www.youtube.com/watch?v=-WYYlRArn3g

 

アフターのトークで、二重作さんが、この「ハーフタイム・ショー」は、「ブラック・ロック」がひとつのテーマだったのではないかと指摘して、改めて見ると、確かにそうだったと思った。

 

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この項、明日以降につづく

 

 

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