+screaming at the sky+
国内外のエレクトロニカ、IDMなどのエレクトロニックミュージックとアート情報などを中心に、国内外で芸術家、デザイナー、時々DJとして活動するbunaが日々感じ考えたことを綴ります。

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春が来た

life behind us
2010/"life behind us"

春が来たと同時に新しい画材を手にし、
制作意欲が驚くほどににわき上がってきている。

自分は、どうやら5月から11月までの半年が、制作期間のようで、
それ以外は木々と同様に、寒い冬を耐え、乗り越えることに集中するようだ。
困ったものだけれど、そういうリズム、サイクルのようなので仕方ない。
もしくは、冬の間は暖かい場所に移るということが、可能になれば良いのだけれど。

公にするほどのものなのかと。迷いはあるけれど、
毎月DJをやらせて頂いている、JicooでのDJmixを以下にアップ。
反省点は多々あるけれど、自分に対しての戒めとしては良いのかな。と。

http://soundcloud.com/buna/20110428-1

まだまだ、地震や放射能、そして復興の困難が続くけれど、
それぞれが向き合い、大切なものに気づいてくれることを
ただただ祈ります。

多くの人の価値観が変わった

鞍馬、京都(Kurama,Kyoto)
鞍馬、京都

あの地震で、多くの人の価値観が変わったらしい。

後戻りすることはできないというけれど、
無駄を省くことはできる。

今までが当たり前な環境じゃなかったのだ。

原子力をコントロールすることを諦めることが、
人類の進歩を諦めることにはならない。
一歩下がることを覚えるのも、成長の一つだろう。

もう一度、何が大切で、何が無駄かを考える必要がある。

直線と曲線について

2026
2010.2026

自分は意識的である場合は直線的な線を描き、
無意識の状態になればなるほど曲線を描く傾向がある。

バルセロナという有機的な街では、直線的な線が描きたくなった。
そこに足りないものを、無意識に感じてそうしているのかもしれない。

そして、今も直線的な線が引きたい。
地震と放射能の不安を、抑えようとしているのかもしれない。

今は、そのくらいしかわからない。

デモについて

Live art session
2008 photo:Koki Yamashita

高円寺駅の改札を出て、デモ隊を前にしたとき、
正直、引き返しそうになった。
デモに参加するのは初めてじゃなかったし、
その意義もわかっていた。

ただ、あの虚しさを味わうのが嫌だった。
条例によってズタズタにされるあの感覚と、
この国の民主主義が機能していないことを
あらためて知ることにもうんざりしていた。

そして、表現者としてその表現の仕方が
自分らしいものなのか?という自問がわき上がった。

結局、自分はその列に加わることは無く、
歩道をデモ隊と並んで歩いた。
警察に管理されたくなかったし、
シュプレヒコールもあげたくなかった。
だから、黙々と歩いた。

そこにいた人たちの怒りや不安に、
吐き気がしてきて、東高円寺の駅へと離脱。

今の自分には、怒りや不安を表現することに葛藤が生じてしまう。
それでは、何を? どんな方法で?

その答えが見つからない限り、
今後もデモには参加するだろう。
黙っているということは、あちら側にまわることになる。



“あの日本”は捨てられない。

鞍馬、京都(Kurama,Kyoto)
鞍馬、京都(Kurama,Kyoto)

この国の政府や東電、
そして、無関心なままの人たちに,

怒りに近いものを感じ、
もうこんな国は捨ててしまえと。
海外へ移住することを考えてしまうけれど、

あの京都の街や鞍馬の森を思い出すと、
自分は“あの日本”は捨てられない。
だから、ここで闘おうと。

そんな思いの間を行ったり来たりしている。
あの時、京都に行っておいて本当に良かった。


buna

デジタル×アナログ

2764
2010 2764

名前は以前から知っていたけれど、なかなか聴く機会がなかったOpiate。
もっと早く聴いておけば良かったと、ここ数日ヘビーローテーション。

デジタル×アナログ

最近の自分のデジタル処理された作品をみて、
正直、OKなのかNOなのか、判断ができずにいる。

手で描いた作品から感じるものが、
確実に感じないということが大きい。
デザイン、装飾に近い。
琳派が”装飾的”と言われたように、
これを受け止めようかと。

一方で、手で描くことも大事に考え、鍛錬を積んでいきたいし、
節電を求められている今、
アナログ回帰もその一つかもしれない。

京都での制作

arc blade

※アップしたのはボツにしたヴァージョン。

少し前までは、直線だけで構成していたので、そのうち曲線も使用したい。
という漠然としたアイデアがあった。

特に意識的に参考にしたものはないけれど、
制作途中段階で頂いた方の感想の中に、
ロシアアヴァンギャルドというキーワードが
あったので、少しそれらを見直ししてみた。

一時期は、ロシアアヴァンギャルド系のフォントを使用して
デザインをしていたけれど、レーベルの色とあまりにも離れていたので、
残念だけれど、ボツにした。

京都では停電に困らせられることなく、作業ができたし、
少し外に出れば、そこには自分のルーツになる風景、文化や習慣を
肌で感じることができ、とても快適だった。

それでも、色々な仕事が保留になったり、スケジュールが
ずれたりして、混沌とした中での制作にはなった。

京都に住みたい。という夢があったけれど、
今回、その思いがだいぶ強くなった。

このくらいでも良いじゃないか。

Manchester, City Centre
manchester 2008

震災後、初めて電車に乗った。
東西線が80%の運行で、渋谷まで予想以上に時間がかかった。
駅構内も、ホームも待機中の電車も電灯が消されていて暗い。
しかし、慣れるには10秒もかからなかった。むしろ、懐かしい。

イギリスの街角も、駅も同じようなものだし。
電車のダイヤルが乱れているのも、変わらない。
今までの日本が特別だっただけで、
世界的に考えたら、これでも良い方だろう。

これを機会に、このくらいでも良いじゃないか。
そう気づく人が一人でも多くいてくれることを願う。


破壊のあとは、創造を。

R0029758

2005、日本に帰国して感じたことの一つは、
この国が無関心でバラバラだっていうこと。

皮肉にも、この非常事態にそのバラバラになったものが、
少しずつ繋がっているように感じる。

自分さえ良ければ。とか。
もっと便利な生活を。

という時代は終わったのだ。
そして、終わらせなければならない。

破壊のあとは、創造を。

鞍馬寺

R0029768

どうして鞍馬寺に行ったのか、覚えていない。
決して京都一のパワースポットだからということではなく、
単純に友人に連れていかれただけだったような気がする。

吹雪いていたから、そんなパワーを感じるとか、
感じないという状態ではなかった。

鞍馬、京都(Kurama,Kyoto)

パワースポットって、あるとしたら、
それぞれ、人によって違うのではないかな。
それに、そういう場所には、陰と陽のパワーがあって、
その人次第では、陰のパワーを呼び込むのではと。

持論だけれど、そういう場所は人を呼ぶ。
だから、意識的に自ら行くものじゃない。
むしろ、やたら近づかない方が良いとも思う。

次回は晴れたときに行きたい。

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