主に読んだ漫画の感想を書き連ねております。
基本的にネタバレしているので、未読の方はご注意を。
第二部スタート?
ご無沙汰しております。
現在プライベートは絶賛年末進行中でワタワタしておりますが、そろそろ第二部スタートといこうかと思っております。
復活の鍵はアメブロの鯖の快適さにかかっているといっても過言ではありません!
第一部・完
不吉なブログ名を付けたときから予感がしておりましたが、見事に更新する時間がなくなってしまったので、本ブログは本日を持ちまして「第一部・完」とさせていただきます。
今までご愛読ありがとうございました。
ちなみに、ログ自体は残しつつ、漫画感想もメインブログの方で細々と続ける予定なので、今後はそちらをよろしくお願いいたします。
管理人メインブログ「たこわさ」
浅野りん「天外レトロジカル 」(6)
- 浅野 りん
- 天外レトロジカル 6 (6)
相も変わらず登場人物たちの頼もしいまでの逞しさが楽しくてたまらない訳ですが、今回は特に芳玉さんの結婚騒動のエピソードにそこら辺の楽しさが凝縮されていたなぁ、と。
この方の作品と言うのは、脇役達の「細かい設定はおぼろげだけれども、その『根底』の部分はしっかりしている」的な所を強く感じて、だからこそ「毎度お馴染みのキャラクター達がドタバタ喜劇を繰り広げる」という予定調和になりがちなスタイルであっても、いつも新鮮な気持ちで楽しめる訳で。
緒方てい「キメラ 」(14)
- 緒方 てい
- キメラ 14 (14)
この漫画の最大の魅力は、「疾風のガラハッド」という名キャラクターの存在である、とあえて言い切ってしまえるほど輝いておりました。
熱い漢の最期の勇姿を刮目してみよ!!
村枝賢一「仮面ライダーSPIRITS 」(10)
- 石ノ森 章太郎, 村枝 賢一
- 仮面ライダーSPIRITS 10 (10)
「そうよ・・・・この体じゃあライダーの能力には遠く及ばねぇ。だがな・・・・魂くらい・・・・魂くらいは……。それでも・・まだまだつりあわねえんだがよ・・・・」
今巻に登場するこの滝の言葉は、この「仮面ライダーSPIRITS」という作品の一つのテーマを如実に表している。
即ち、ライダーの強さの源は改造手術によって強化された体であることは紛れも無い事実だが、本当の意味でその強さを支えているのは彼らの高潔な魂である、という事だ。
望んでなった体ではない。
ある者は無理矢理に、ある者は復讐の為に、ある者は生命を繋ぐ為に改造手術を受け、そしてまたある者は人類の夢と希望の為にその身を捧げ、人ならざる肉体となった。
全身機械だらけで、惚れた女させ愛せない、まともな老いが来るかどうかも怪しい、そんな体に。
それでも、彼らは人の心を失わなかった。
それでも、彼らは人々の平穏を守るために戦うという生き方を選んだ。
その魂の強さこそ、真に「強い」と言えるのだ、と。
佐々木少年 「真月譚月姫」(4)
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同タイトルのアニメ版は、静止画は綺麗だが作画(特に動画)は低レベル、脚本は耽美を目指して薄っぺらに終わり、極めつけは原作の設定を色々と黙殺してしまっている、と散々だった。
- が、物語がクライマックスに差し掛かってきたこの漫画版は、原作を踏襲しつつも独自の解釈や味をきちんと組み立ててあって、十二分に楽しめるものに仕上がってきていると言える。
- 原作には存在しない、シエルと某人物の対決やその顛末、そしてやはり原作とは異なるデザイン(正しくは別ルートのデザイン)で登場した本当の敵の姿。
- 普通、原作とは違った描き方や追加シーンがあると、原作ファンから非難の声が聞こえてくるものだが、本作に対して同じ事をする人間がいたら、その人物にあまりにも見る目が無いだけだ、と断言できるだろう。
9月購入予定&気になる新刊
1日
影崎 由那「かりん 」(9)
- 4日
- 緒方 てい「キメラ 」(14)
9日- 浅野りん「天外レトロジカル 」(6)
- 15日
- 加藤 元浩「Q.E.D-証明終了- 」(25)
- その他注目の新刊
25日- 上田信舟「DAWN―冷たい手」(4)
追記
「さよなら絶望先生」(5)と「フルーツバスケット」(21)をチェックし忘れていました。本屋で見かけて初めて発売に気付いたよorz
他にも「ハヤテのごとく!」の最新刊やら「ハチミツとクローバー」やら出ております。
外海良基「ひぐらしのなく頃に 暇潰し編」(1)
- 外海 良基
- ひぐらしのなく頃に 暇潰し編 1
正直、絵柄的にも原作の話的にも、ちょっとこの漫画版は受けが悪いんじゃなかろうか、等と失礼な事を思っていましたら、連載第1話のいきなりのリアル綿流しに凹まされた訳ですけれども、さて。
元々、この「暇潰し編」は前もって他の問題編三篇を踏まえた上で読むように出来ている訳で。つまり、問題編の中でも「裏」的な意味合いを持つ訳ですよね。
そういった意味では、他の三篇の漫画版よりもスタートを遅らせたとはいえ、一番発行部数の多いガンガン本誌に本作をぶつけてきたのは、かなり思い切った企画だな、と。
まだ世間様の評価に目を通していないのですが、私的には前三篇を読んでいれば楽しめ、「ひぐらし」の知識が無い人には微妙じゃなかろうか、といった感想でしょうか。そして、原作ファンはよほど偏屈な人じゃなきゃ楽しめるでしょう、というところ。
もっといえば、第2話の麻雀ネタのノリについていけるかどうかが、楽しめるかどうかの瀬戸際かw
氷川へきる「ぱにぽに」(9)初回限定版
- 氷川 へきる
- ぱにぽに 9巻 初回限定版
- この漫画にキャラ萌えは全くもって求めていない。だからアニメ版は許せん、という原作ファンは結構多いようで、私もそんな一人。
メイド属性のない小生も「メイドってのも案外いけるモンなんだな、男って悲しい生き物だよな……」というどこかのエロイ人の台詞を思い出してしまった位ですぜ?
- 氷川 へきる
- ぱにぽに 9
戸土野正内郎「イレブンソウル」(1)
- 戸土野 正内郎
- イレブンソウル 1 (1)
やれコンセプトがパクリだ、やれ構図がパクリだと言われ続けながら、その向こう側にある独特の世界観構築と語り口調で支持を得てきた戸土野氏も、漫画家生活は早10年になります。
本作は、その10年のキャリアに見合った、骨太のB級(注:誉めコトバです)SF青春群像活劇になっております。
人類の天敵に対抗するために創られた特殊部隊。
特殊な遺伝子強化を施され、強化外骨格に身をまとった彼らは、古の日本の武人にあやかって「侍」と呼ばれる……。
――これら普通なら「ありきたり」と言われがちなコンセプトの数々が、戸土野氏の手にかかるとまた違った味を持ってくるから不思議です。
しかも、主人公を含む「侍」達は遺伝子強化手術に適応するために、その殆んどが「若者」達であるという設定も、どこか「ガンパレード・マーチ」などの学徒兵モノに通じるものがあり。
しかもそれぞれのキャラクターの個性がしっかりと確立されているので、「青春群像劇」としてもこれからに期待が持てます。
前作「悪魔狩り」シリーズ以上に長続きして欲しい作品。