「王朝文学」に浸ってました。
終日、雨の日曜日。
朝方、うちの居間から見える、霧のなかの山。
それと公園の木々。
ぜんぜん新芽もない。まだ冬枯れですね。
このところ必要があって、三田村雅子さんの『記憶の中の源氏物語』(新潮社)を読んでいます。2008年の刊行。ともかく面白い。文字通り名著ですね。まさに「読み替えられていく源氏物語」って感じです。こういう本こそ、「●●●文庫」にしてほしいですね。
その関連で、阿仏の『うたたね』(講談社学術文庫)も、読み始めました。
この人は、『源氏物語』の「研究」とともに、自らも「物語作者」である、というのが凄い。
たしかに『更級日記』の孝標女の系譜をひくものですね。
という感じで、今日は、「王朝文学」に浸ってました。
これを読んでいたせいか、今夜の『光る君へ』の、最後の場面は、思わず感動してしまった(笑)
「戦後史」研究。/砂の惑星2
金曜日の話題。
お昼すぎから、田中さん主催の「大学寺子屋」にオンラインで参加しました。
卒論のテーマで「成田闘争」を扱うという学部三年生の方の報告を聞きました。
先行研究として宇沢弘文『「成田」とは何か』(岩波新書)、D・E・アプター『三里塚 もうひとつの日本』(岩波書店)など。
それにしても卒論で、これがテーマとなるのは驚きですが、でも考えてみれば「戦後史」研究としてみれば、当然のテーマ。
たとえば「砂川」とかの反基地闘争とは違うレベルで「成田」はあったことをどう捉えるのか、などが重要な問題になるのでは。
まだ三年生ということなので、さらに頑張ってほしいですね。
夕方から四条に出て、いつものマッサージ屋さん。そして夜は京都駅で映画。
ヴィルヌーヴ監督『砂の惑星・パート2』を観ました。三時間近くの大作。
パート1は、なんか期待はずれでも、評判もイマイチでした。
パート2は、前評判はいいみたいでしたが、なんか「物語」に乗れなかった…。
クライマックスとかも盛り上がらなかったし。映像も「予告編」以上のものはなかったし。
と不満たらたらでした。
写真は、二三日まえの雪が残る、夕陽のなかの比叡山。