将棋世界2024年5月号(付録セット) [雑誌]
Amazon(アマゾン)
新しい将棋サイトをOPEN!
【 投了図・103手目▲2四桂 】
投了図での持ち駒
▲羽生九段: 飛、金、銀3
△佐藤九段: 桂、歩7
藤井聡太王座への挑戦権獲得を目指す
第72期王座戦はいよいよ本戦トーナメントが開幕。。
昨日行われました1回戦で、現代将棋界が誇る黄金カード
「羽生善治九段-佐藤康光九段」がいきなり実現しました。
結果は、上図103手までで先手・羽生九段が勝利。
永遠のライバルを逆転で下し、ベスト8進出を決めました。。
33手目▲3五歩。
上図での持ち駒
▲羽生九段: 歩
△佐藤九段: 歩
戦型は現代将棋の華「相掛かり」
互いに飛車先の歩を切った後、上図の局面で
羽生九段が3筋から仕掛けを開始します。。
78手目△2八銀。
上図での持ち駒
▲羽生九段: 飛、金、銀、歩
△佐藤九段: 角、金、銀、桂2、歩7
軽快に駒を捌く羽生九段に対して
佐藤九段も負けじとすぐに反撃に転じ、アクセル全開。。
飛車・角の大駒を立て続けに敵陣へ成り込みますが
羽生九段も構わず踏み込み、攻め合いへ。。
互いに一歩も譲らぬ迫力ある攻防戦は
佐藤九段が一足お先に抜け出し、渾身の寄せに入ります。。
が、しかし。。
【 投了図・103手目▲2四桂 】
投了図での持ち駒
▲羽生九段: 飛、金、銀3
△佐藤九段: 桂、歩7
羽生玉の生命力は逞しく。。
後手の猛攻をかわしながらスルスルと上部脱出に成功。。
佐藤九段は最後まで攻め続けますが、先手玉が安全を確保した
上図の局面をみて、ついに万策尽き果て無念の投了を告げました。。
終盤で勝負強さをみせつけた
羽生九段は見事な逆転勝利で2回戦へ駒を進めました。。
【 投了図・182手目△3九同香 】
投了図での持ち駒
▲佐藤九段: 銀、歩7
△山崎八段: 飛、金、歩2
月曜日(22日)に行われました
第95期棋聖戦挑戦者決定トーナメント/決勝
注目の「佐藤天彦九段-山崎隆之八段」の一戦は
上図182手までで、後手・山崎八段が勝利。
佐藤九段の「向かい飛車」に対し
山崎八段はたっぷり溜めて居飛車で迎え撃ち
戦型は「対抗形」に。。
大一番らしい、熱の籠った中盤のねじり合いから
鋭く踏み込む山崎八段の攻撃を佐藤九段が受け止め
一時は先手有利ともみられましたが、勝負の終盤戦で
山崎八段が鋭い見切りで形勢を逆転します。。
先手の猛攻を凌ぎながら天王山・5筋の位まで逃げ延びた
山崎八段が自玉の左右を桂馬で挟み、安全を確保してから
反転の寄せに入ると、最後まで食らいついた佐藤九段は
ついに万策尽き果て、上図で無念の投了を告げました。。
終局時刻は午後8時46分。
長手数に及んだはハイレベルな熱戦を、いかにも天才らしい
独創性あふれる格好いい模様で制した山崎八段が、この瞬間
実に15年ぶりとなる、タイトル挑戦を決めました。。
【 投了図・126手目△8二玉 】
投了図での持ち駒
▲豊島九段: 金、桂、香、歩5
△藤井名人: 香、歩
本日、決着をみました
将棋界の「春の本場所」第82期名人戦7番勝負/第2局は
上図126手までで、後手・藤井聡太名人が勝利を飾りました。