将棋世界2024年5月号(付録セット) [雑誌]
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慌ただしい年度初め、
本日は早くも4月最後の日曜日となりました。。
日曜午前のお楽しみNHK杯は74回大会がスタートし
今回は「羽生世代」の大物が姿を現します。。
<第74回NHK杯将棋トーナメント/1回戦>
丸山忠久九段-佐々木慎七段
「羽生世代」が誇る4人の名人に名を連ねる
孤高の天才・丸山九段が全国放送の晴れ舞台に登場。
中堅棋士の佐々木七段を相手に1回戦に臨みます。
丸山九段の前期成績は
41戦24勝17敗(.585)。順位戦はB級2組で4勝6敗。
銀河戦/決勝で無敵の神童・藤井聡太八冠を下し見事優勝。
あらためてその実力と存在感を示しました。
長年に渡り愛用する「角換わり」に代表されるように
強い拘りと深い研究で、自らの美学に殉ずることも厭わない
孤高の天才が果たして、どのような将棋を披露してくれるのか。。
全国の将棋ファンから大きな期待と注目が集まります。。
対します、佐々木七段の前期成績は
32戦18勝14敗(.562)。順位戦はB級2組で5勝5敗。
NHK杯は予選を勝ち抜き、本戦出場を決めました。。
事前研究でほぼ勝負の決まる現代の将棋界にあって
結果を残し、自らの個性や存在感をアピールすることは
並大抵ではなりませんが、その中で掴んだ本日の舞台は
佐々木七段にとっては大きな大きなチャンス。。
ぜひとも実力を存分に発揮に、
爪痕を残してほしいところであります。。
気になる両者の対戦成績は
ここまで9戦して、丸山九段が8勝1敗と圧倒。。
本局は3年ぶりの顔合わせとなりました。
放送時間はEテレにて
午前10時30分から正午12時まで。
日曜の一時
NHK杯の熱戦をどうぞご堪能ください☆
【 投了図・124手目△2七銀 】
投了図での持ち駒
▲渡辺九段: 飛、金、桂、香、歩4
△佐々木七段: 歩3
昨日行われました
第72期王座戦挑戦者決定トーナメント/1回戦に
注目の渡辺明九段が登場。東京・将棋会館にて
佐々木大地七段と対戦しました。
結果は、上図124手までで後手番の佐々木七段が勝利。
渡辺九段は先手の利を活かせぬ完敗で早くも敗退となりました。
79手目▲6五桂。
上図での持ち駒
▲渡辺九段: 歩4
△佐々木七段: 歩
戦型は現代調の「矢倉」の出だしから
重厚な駒組みの末に、後手の1筋からの仕掛けを手抜いて
渡辺九段が拠点に据えた6筋から反発、そのまま開戦となりますが。。
【 投了図・124手目△2七銀 】
投了図での持ち駒
▲渡辺九段: 飛、金、桂、香、歩4
△佐々木七段: 歩3
渡辺九段は本局も終盤戦で手が伸びず。。
逆に、精彩を欠く先手に対して佐々木七段は伸び伸びと
「右玉」へ襲い掛かり、寄せに入った上図の局面をみて
渡辺九段は為す術なく、無念の投了を告げました。。
強豪相手に快勝を飾った佐々木七段は2回戦進出。。
一方、元気なく敗れた渡辺九段はこれで今期開幕から
勝ち星なしの3連敗と不振に喘ぎます。。
【 投了図・103手目▲2四桂 】
投了図での持ち駒
▲羽生九段: 飛、金、銀3
△佐藤九段: 桂、歩7
藤井聡太王座への挑戦権獲得を目指す
第72期王座戦はいよいよ本戦トーナメントが開幕。。
昨日行われました1回戦で、現代将棋界が誇る黄金カード
「羽生善治九段-佐藤康光九段」がいきなり実現しました。
結果は、上図103手までで先手・羽生九段が勝利。
永遠のライバルを逆転で下し、ベスト8進出を決めました。。
33手目▲3五歩。
上図での持ち駒
▲羽生九段: 歩
△佐藤九段: 歩
戦型は現代将棋の華「相掛かり」
互いに飛車先の歩を切った後、上図の局面で
羽生九段が3筋から仕掛けを開始します。。
78手目△2八銀。
上図での持ち駒
▲羽生九段: 飛、金、銀、歩
△佐藤九段: 角、金、銀、桂2、歩7
軽快に駒を捌く羽生九段に対して
佐藤九段も負けじとすぐに反撃に転じ、アクセル全開。。
飛車・角の大駒を立て続けに敵陣へ成り込みますが
羽生九段も構わず踏み込み、攻め合いへ。。
互いに一歩も譲らぬ迫力ある攻防戦は
佐藤九段が一足お先に抜け出し、渾身の寄せに入ります。。
が、しかし。。
【 投了図・103手目▲2四桂 】
投了図での持ち駒
▲羽生九段: 飛、金、銀3
△佐藤九段: 桂、歩7
羽生玉の生命力は逞しく。。
後手の猛攻をかわしながらスルスルと上部脱出に成功。。
佐藤九段は最後まで攻め続けますが、先手玉が安全を確保した
上図の局面をみて、ついに万策尽き果て無念の投了を告げました。。
終盤で勝負強さをみせつけた
羽生九段は見事な逆転勝利で2回戦へ駒を進めました。。