掲載サイト【BARROCO】
久しぶりにオンライン小説の感想です。最近このサイトさんの小説をずっと読んでまして、いくつか読んだので感想を書きます。
□妹尾家
・HOST FAMILY!!
・千日紅の虚偽
・時々山椒時々砂糖
上の3つは妹尾家の登場人物がでてきます。妹尾家は4人兄弟の家で長男から隻、音羽、叶、あと長女が棗です。どの話も大筋は一応恋愛・・・?かな。主人公は妹尾家の人ではないんですが、どのお話も結局は妹尾家の人間の成長物語です。
【HOST FAMILY!!】
時系列的には一番最初のお話。主人公遊は借金まみれになって、色々あって妹尾家に転がり込んでしまします。
妹尾家の人間は全員美形!それに色々なことがまあまあラクラクにできてしまうので、そのため孤独を抱えることが多い。遊はそこで暮らすことを通じて、妹尾家の人間に触れてみんなの心を変えていく。
私は先に千日紅を読んでしまっていたので、うわー!今こんなやつなのに、昔こんなひねくれてたんだ!?とかいう楽しみがありました(笑)
みんな本当に不器用なりにお互いを大切にしているのが心地よかったです。妹尾の人間だけではなくて、遊も少しずつ救われていく。そんなところが本当につらいけれどその過程はじーんと響くものがありました。不器用だからこそ率直な言葉がいっぱい詰まっていました。
【千日紅の虚偽】
隻がメインの話です。これまた主人公の朔はすごく悲しい経験を人。
それでも今回も主人公の周りの人間は暖かくて、ほっとしました。こんな風に血がつながってなくてもこんなにも心配してくれる人はいる。でもそういう人にこそ心配かけたくないから、本当の苦しみを伝えるには心苦しい。そんな葛藤を主人公を抱えていますが、よくあることなんだなあと思いました。よくあるというか、苦しめたくないから相談しない、でもその人は頼られたいっていう悪循環。そこから抜け出すことはとてもエネルギーがいるけれど、そっと背中を押す人に出会えた主人公の物語は、最後は幸せな気持ちになりました。
こっちの隻はかなり紳士で、いいやつすぎる・・・って惚れそうになりました。こんな大人いてほしい。
【時々山椒時々砂糖】
兄弟の末っ子叶の話。めっちゃひねくれてる外面天使、内部ひねくれちゃった坊ちゃん系です。こっちの主人公は叶の幼馴染のみちる。なんていうか、このお話はよくもまあ飽きずに痴話げんかみたいなことをする二人がくっつくんですが、なんていうかそこまでの過程が普通とは違ってもどかしいです。
お互いを喧嘩という手段で向き合わないと不安でたまらない。そんなさみしい子たち。
それ以外の道を見つけた二人は本当に幸せになりそう。大人になったんだなあと思いました。
HOST FAMILY!既読であるのは必須かな。
□妹尾家微妙・・・?
【さやけくこひたもう】
前三作とは違って、妹尾って名前でたっけ・・・?くらいの恋愛ストーリーです。
年の差でした!恋愛話としてはこれがいっちばんやきもきしたし、がつんときたし、面白かったです。
もとは家庭教師と生徒の関係だった二人のお話です。本当に遠回りしてたのが苦しかったです。終わって、あーよかったと一息つきました。
以上です。このサイトさんは別のファンタジーノベルも結構有名らしいので、そっちももそもそ読みます。