吉日戦車

吉日戦車

劇団鹿殺しの高橋戦車のブログです。

主に食に重点を置いて、高橋戦車の日常を発信します。

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つづき。

目の前に現れたのは、真っ黒なラーメン。
生まれて初めて、「これ、間違いですよね?」と店主に言いそうになりました。
とにかく、黒いんです。
スープも、メンマも、卵も。
こがし醤油ラーメンとか、そういう意味で黒いラーメンはおれも食べたことがあります。
でも、これは違うんです。
事故なんです。事故の黒さなんです。
とにかく、食べていいのかどうかわからないので、分析しました。


スープ。
澄んだ黄金色のスープとは真逆。
ドブ。頑張ってほめるなら、ドブの輝き。
よーく見ると、黒い何かが浮いてます。
海藻っぽい、海苔っぽいような…
この正体は、最後までわかりませんでした。


メンマ。
永遠ともいえる時間、何かに漬け込まれていたのでしょう。
とにかく黒かったです。
そして味は別に深みもなく、むしろちょっと甘い。
この店主は、吉野屋とかに一度行ってもらいたいですね。
吉野屋の店員さんの紅ショウガ交換に対する意識の高さ!!
この店のメンマにぜひ反映してほしいです!!
漬け込めばいいってもんじゃないよ!!


卵。
久しぶりにラーメンで「完熟」を見ました。
非の打ち所がない、完熟卵。黄身、カッチカチ。
そして、これも何かがしみこみすぎて、外側は真っ黒。


とにかくこれを「食べなければいけない」ので、
どうすればいいか必死に考えました。
そして、店内にあった「ゴルゴ13」に目をつけました。
ここで私は、「ゴルゴ13のストーリーにめちゃくちゃ集中して、
極力味覚を鈍らせて食べる」、という手段に出ました。
ドューク東郷の仕事ぶり、世界情勢、金融危機、
そのストーリーの全てに神経をはりめぐらせて、
自分が今何を食べているかを必死に忘れました。
こんな経験、初めてです。
そして、カレー。もはやカレーが可愛かったです。
チンでもなんでもいいいです。黒くないだけで、君は合格です。


この思い、ちゃんとブログに留めておいて、
今後の糧にしたいと思います。
つづき。

とりあえずラーメンが食べたかったので、
ラーメンにしようと思ったら
本日のオススメが「ラーメン+半カレーライス/780円」と書かれていました。
よし。ラーメンもカレーも、はずれはないだろう。
その見込みで注文し、とりあえず待つこと15分…

店主を注目すると、色々気になる動きがでてきました。

まず、冷蔵庫。
「カレーね、あいよー」と確認すると
おもむろに冷蔵庫からタッパーを取り出したのです。
半透明のタッパー。中身は、茶色。
え?それ、おれが今から食べるカレーですか?
冷蔵してたの、あっためるのかな?
富士そばのカレーでも、チンしてはいどーぞ、ってことはしないぞ??
でも、そのタッパーの中身はご機嫌に温められていきました。

次に、中華鍋。
ひたすら炒める音がするのです。
何度も何度も。
え?おれが頼んだの、カレーとラーメンだよね?
野菜炒めとかじゃないよね?
それでも、止むことがない、ジャッ!ジャッジャッ!という
決してリズミカルではない中華鍋の音。

店主「お待たせしましたー!」

そのときが来ました。

>つづく
お久しぶりです、戦車です。
痔の話を書いてぶりの、ブログです。
ちなみに、痔の手術は結局受けていないです。
なので、いまだに「ケツの穴の小さい男」を地で行く毎日です。

すごい久しぶりのブログ。
どうしても書き留めておかなければいけない衝動に駆られ、
キーボードをバシバシたたいています。
同期の卒業?15周年記念公演?
どれもこれも書くべき内容が沢山あるのですが、今はこれです。

ラーメン。

いや、ラーメンが最重要事項というわけではなく、
今、この瞬間に、この思いを言葉にしたかったのです。
聞いてください。



事務所ではいつもコンビニ弁当だったので、
今日はちょっと外で食べたい気分になり、外出しました。
歩いて5分の「中華屋 D」。
いかにもご近所にある感じの中華屋さん。
中に入ると、おっさんがステテコ姿で塩焼きそばらしきものを食べていました。

おっさん「おい、お客さんだよ!」

そうです、私はお客さんです。
自分の身分は百も承知です。
なんでおれのこと見ながらこんなこと言うんだろうと思ったら、
その声に呼応して奥から店主が出てきました。
この間、明らかにホールっぽい女性もカウンターにいたのですが
2時間ドラマがよっぽどいいところだったのか、
TVから全く視線を外すことなく、存在感を限りなくゼロに近づけていました。

勿論、この時点で悪い予感はしていました。
でも、「まぁ、ラーメンではずれはないだろう」という読みと
「案外こういうお店で味は抜群だったりするかも」という読みとで
結構気楽な感じでした。
ただ、今更ですが…このとき気づくべきでした。
門人から「見込み甘男(みこみ・あまお)」という芸名を付けられた、
自分の見込みの甘さを…

>つづく