以前、私には父がいました。
その父は亡くなり、今年の6月で七回忌をむかえます。



その父が言っていた言葉、
熱くなれ。


父の言葉はずっと変わらず重く響き、今でも私の心をとらえて離しません。

私は、この言葉をただただ愚直に反芻しながら前へ、ですが今、自分自身として、一人の人間としてしっかりと立ち、もっと前に進みたいと思うようになりました。


色々な思いがまだ未消化のまま胸の中を渦巻いています。京都ロマンポップへの思いも大きく渦巻いています。
ですが甘えなく、自分自身としての一歩を踏み出すために退団を決意するに至りました。



これから、まずは京都学生演劇祭を全国にまで拡げ、学生が演劇にもっと夢を描ける世界を目指します。
そして役者として、実践によって、熱量の多い地を目指し歩みを続けたいと思います。


今まで関わって下さった皆様、ありがとうございました。そしてこれからもよろしくお願いします。

沢大洋


前回公演について


正直ものすごい悔いが残った。
はじめて台本を読み、ネカフェで声をあげながら大号泣したあの感覚にまったく歯が立たなかった。


あのとき感じた感情は、
この絶対的な真実を、たとえ殺されても守り通し伝えてやるんだという感情。
そしてその真実とかけ離れたこの世界への絶望。



ヨヴァンという役を与えられ、この役を演じきれれば世界は救えるんだ…という感覚を得るところまではいった。
だがやはりつかみどころがなかった。

具体的にやったのは丹田を意識するところから派生して、体の中心線上に意識を張り巡らし、その線を下へ下へ。。
地球の中心を目指した。




だが前回でかなり真実の近くに来たことは間違いない。
劇団として、みんなも押し上げなければと思う。

頑張ろう、このままでは一生かかってもたどり着けないから。

面白かった。
そしてとても気持ち悪かった。


最近演劇で気持ち悪さを感じていなかったからとても安心。こうでなくちゃと。
そしてラストの方では、神々しさを感じた。
空間がきらめく感覚。




京都でみる芝居では、なぜか学生劇団の方が感じる感覚だ。勿論濃度は薄いが。

京都ロマンポップに入る前、『宇宙人Xの言葉』でも瞬間的に感じたものだ。
それはホントに一瞬。

でもとてもきらきらしてて温かくて心地よい。
一生が報われるんじゃないかと思えるくらいの刹那。

自分たちはその一瞬に命をかけないといけない。


ロマンポップの真実をまだほとんど誰も知らないだろう。
生みだすんだ、この手で。