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「値上げしろ、人を囲い込め、投資しろ(前半)」三橋貴明 AJER2024.4.2

  

令和の政策ピボット呼びかけ人に「独身研究家 荒川和久先生」が加わって頂けました。

 

TSMC創業者モリス・チャン「自由貿易は死んだ」〜なぜ、アメリカがオランダ企業を規制するのか? [三橋TV第850回] 三橋貴明・高家望愛


https://youtu.be/f4fNdAOJoUY
 

 今年2月の実質賃金が下方修正されました。
 速報値が対前年比▲1.3%だったのが、▲1.8%へ。

2月実質賃金1・8%減 速報から下方修正、厚労省
 厚生労働省が23日発表した2月の毎月勤労統計調査(従業員5人以上)の確報値によると、物価変動を考慮した1人当たりの実質賃金は前年同月比1・8%減だった。8日に公表した速報値の1・3%減から0・5ポイント下方修正した。実質賃金のマイナスは23カ月連続で、リーマン・ショックによる景気低迷期と並び過去最長。物価上昇に賃金の伸びが追いつかない状態が続いている。(後略)』

【日本の実質賃金の推移(対前年比%)】


http://mtdata.jp/data_89.html#RI2402R

 改定値で値が下がった理由ですが、パート等の割合が上がり、名目賃金が下がったためとのこと。


 少なくとも、春闘前までは、名目賃金の伸びが抑制されている。


 ということは、今年3月の実質賃金もマイナス成長になるため、ついにリーマンショック期を抜く。岸田内閣は、めでたく、
「過去最長となる実質賃金下落をもたらした内閣総理大臣」
 となるわけです。おめでとう。


 しかも、春闘による実質賃金上昇が「薄まる」ため(労組に入っている就業者は16%に過ぎない)、4月もどうなるか分からない。
 

 そして、5月以降は電気代を中心に、消費者物価上昇率が1%かさましされる可能性が濃厚です(このままでは)。
 

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皇統論第六十三回「日本一の大天狗」、歴史時事第六十三回「ワーテルローの戦い」が配信になりました。
https://keiseiron-kenkyujo.jp/apply/

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 お先真っ暗、という感じですが、改めて昨日の、

【日本の物価上昇率(持家の帰属家賃を除く総合)の推移(対前年比%)】


http://mtdata.jp/data_89.html#CPI23

 を見て頂きたいのですが、リーマンショック期は物価が下がっていたにも関わらず、それ以上のペースで名目賃金が下落し、実質賃金が下がった。


 今回は、名目賃金は上がっているにも関わらず、物価上昇率が上回るため、実質賃金が下がっている。


 「政治的」にどちらが国民の不満を高めるでしょうか。
 

 恐らく、今回なのです。リーマンショック期は、確かに名目賃金が大幅に下がった「不幸な人たちがいた」わけですが、下がらない人の方が多数派だった。賃金が下がらなかった人は、何しろ物価が下落しているわけですから、生活感は改善する。


 それに対し、今回の物価上昇は、全ての国民が「毎日、目の前で見る」ことになる。


 自民党の支持率が見たことがない水準に低迷しているのも、もちろんパーティ券キックバック裏金化の問題もあるのでしょうが、それ以前に「物価上昇による実質賃金下落」があるのかも知れません。


 いずれにせよ、日本国民が「判断」を始めます。まずは、4月28日投開票の補選です。特に注目は、もちろん島根一区(ガチガチの自民党の牙城だった)になります。
 
「実質賃金を引き上げる政治を!」に、ご賛同下さる方は、

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