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「物流24年問題の実態と解決策(前半)」三橋貴明 AJER2024.3.5
  

令和の政策ピボット呼びかけ人に「独身研究家 荒川和久先生」が加わって頂けました。

 

日銀がマイナス金利解除!〜なぜ7年ぶりの利上げに踏み切るのか?[三橋TV第839回] 三橋貴明・高家望愛


https://youtu.be/dWVnYi_nrOw

 まさかと思っていましたが、本当にやってくるとは・・・。


 日本政府が電気・ガス料金の負担軽減措置について、5月で終了の検討に入ったとのこと。嘘だろ・・・・。

電気 ガス料金の負担軽減措置 5月使用分でいったん終了へ 政府
 政府は、物価高騰対策として続けてきた電気・ガス料金の負担軽減措置について、ことし5月の使用分までで、いったん終了する方向で最終的な調整に入ったことがわかりました。一方、ガソリン価格を抑えるための補助金は、当面延長する方針です。
 政府は、家庭や企業などの負担を軽減するため、電気料金については、1キロワットアワー当たり、家庭向けでは3.5円、企業向けでは1.8円を補助し、都市ガスについても家庭や年間契約量の少ない企業を対象に、1立方メートル当たり15円を補助しています。
 この負担軽減措置について、政府は「ことし4月の使用分までは同額の補助を続け、5月の使用分は補助を縮小する」として、6月以降も継続するか検討を続けていました。
 これについて政府は、このほど5月使用分に対する補助は従来の半分程度に縮小し、負担軽減措置をこの5月分まででいったん終了する方向で最終的な調整に入ったことがわかりました。(後略)』

 ここに、先日取り上げた再エネ賦課金引上げによる電気料金の値上げが加わるため、日本の消費者物価指数の上昇率は1%ほど跳ね上がることになります


 つまりは、消費者物価指数総合で4%前後の物価上昇率になることになります。


 春闘で労組に加入している就業者の16%が5%前後の賃上げになったとしても、残りの84%の就業者が4%超の賃上げになるとは、考え難い。


 となれば、実質賃金の下落は5月以降も継続することになります(奇跡的に4月のみ、プラス化する可能性はゼロではない)。
 

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 問題の本質が何かといえば、企業の損益計算書は以下の通りとなっているという点です。(営業利益、経常利益等は省いて簡略化しました)

売上 (販売単価 x 販売個数)
  ▲売上原価 (仕入単価 x 仕入個数)
  粗利益 (付加価値 x 販売個数)
    ▲諸費用(人件費、減価償却費、その他)
    税引き前利益
      ▲法人税
      純利益

 企業が賃上げするとは、諸費用の中の人件費が増えるという話になります。粗利益が変わらない状況で、人件費を増やす「のみ」では、税引き前利益が減るか、もしくは赤字化するだけです。

 となれば、売上を増やす必要がある。

 売り上げを増やすには、販売単価を引き上げるか、販売個数を増やすしかない。とはいえ、デフレ(総需要不足)は継続しており、販売個数は増えない。

 となれば、販売単価を引き上げるしかない。

 それが、できますか? という話なのです。(やるべき」ですが)

 改めて、現在の日本はデフレ脱却の過渡期にいます。賃上げは必須のような「空気」を作られていますが、内部留保(というか現預金)が豊富な企業はともかく、ほとんどの企業はそうではない。

 人手不足による人件費上昇圧力を、販売単価に転嫁しなければならないのですが、それができない。

 でも、やらなければなりません。

 同時に、人件費を上げることで「赤字化」する事業はやってはならない。

 この「目利き」が経営者に求められる時代が訪れたのですよ。

 

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