株式会社経世論研究所 講演・執筆依頼等、お仕事のご依頼はこちらから
三橋貴明のツイッターはこちら
人気ブログランキングに参加しています。

チャンネルAJER更新しました。

「値上げしろ、人を囲い込め、投資しろ(前半)」三橋貴明 AJER2024.4.2

  

令和の政策ピボット呼びかけ人に「独身研究家 荒川和久先生」が加わって頂けました。

 

TSMC創業者モリス・チャン「自由貿易は死んだ」〜なぜ、アメリカがオランダ企業を規制するのか? [三橋TV第850回] 三橋貴明・高家望愛


https://youtu.be/f4fNdAOJoUY

 現在の日本の実質賃金の(対前年比)下落は、リーマンショックと並ぶ23カ月連続。次に発表される3月は春闘の結果が出る前であるため、24カ月連続と、リーマンショック期を上回るのは確実でしょう。


 しかも、リーマンショック期の実質賃金下落は、
物価は下落するが、それ以上のペースで賃金が下落したことによる実質賃金の下落
 です。それに対し、今回は、
賃金は上昇しているが、それ以上に物価が上昇することによる実質賃金の下落
 になります。

【日本の物価上昇率(持家の帰属家賃を除く総合)の推移(対前年比%)】


http://mtdata.jp/data_89.html#CPI23

 ちなみに、なぜ物価上昇率に「持家の帰属家賃を除く総合」を使っているのかと言えば、「実質賃金」計算時に同指標を使うためです。
 

 図の通り、リーマンショック期はデフレ深刻化により物価が下落していました。それ以上のペースで給与が下落し、実質賃金が下がった。


 今回は、物価上昇が実質賃金下落を牽引している。


 どちらがきついでしょうか。


 あくまで感覚的ですが、今回の方が「精神的なダメージ」が大きいように思えます。理由は、所得の下落は一か月に一度しか意識しない。それに対し、物価上昇は毎日、意識することになる


 そこに、自民党のパーティ券キックバックの裏金化が被さり、内閣支持率に加えて自民党支持率も下がっている。
 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

皇統論第六十三回「日本一の大天狗」、歴史時事第六十三回「ワーテルローの戦い」が配信になりました。
https://keiseiron-kenkyujo.jp/apply/

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

衆院3補選、自民は保守王国・島根1区も劣勢で「全敗」危機 茂木幹事長ら現地入りへ
 衆院3補欠選挙(28日投開票)を巡り、自民党が逆風に直面している。東京15区と長崎3区の不戦敗が決まっているが、唯一、公認候補を擁立した島根1区も報道各社の情勢調査で劣勢が報じられている。終盤に向けて攻勢に転じられるかが焦点となる。(後略)』

 今週末日曜日に投開票が行われる衆院補欠選挙において、自民党は東京十五区と長崎三区に候補者を擁立しませんでした。


 唯一、立てたのは、「保守王国」の島根一区。


 その島根一区ですら、苦戦をしている。


 島根一区で敗北するとなると、「もはや岸田では総選挙を戦えない」という状況になり、政治が一気に流動化することになります。


 個人的な懸念が二つ。


 一つ目は、「政治不在」の中で、財務省が推進する「財政収支の黒字化」が新たなる緊縮目標として骨太の方針2024に盛り込まれるのではないか


 二つ目は、自民党はもはやどうしようもないですが、「代わりに政権を担える野党」が存在していないという事実。ちなみに、政策の正しさではなく、「勢い」「議席数」の問題です。どちらかと言えば。


 となれば、島根の敗北で一気に政局が動き、総選挙。自民党が公明党、そして「維新」と組んですら内閣を組めない大敗北に陥り、連立のために「真っ当な議論」が起きること


 これが最も望ましい結末なのではないかと考えています。


 議論が続き、決められない政治に陥ることこそが、今の日本に必要なのですよ。
 

「決められない政治が必要だ」に、ご賛同下さる方は、↓このリンクをクリックを!

本ブログへのリンクは以下のバナーをお使いください。
◆関連ブログ
日本経済復活の会のホームページはこちらです。
㈱日本富民安全研究所のブログ絶望の先にはこちらです。
◆三橋貴明関連情報
新世紀のビッグブラザーへ ホームページはこちらです。
メルマガ「週刊三橋貴明~新世紀のビッグブラザーへ~」はこちらです。