田窪一世 独白ノート

田窪一世 独白ノート

ブログを再開することにしました。
舞台のこと、世の中のこと、心の中のこと、綴っていきます。

フランスの諺に「もし樽いっぱいのワインを駄目にしようと思ったら、スプーン一杯の泥水を混ぜれば良い」というのがあります。

 

あなたの人生の目的はなんですか?古代ギリシアの哲学者アリストテレスは自身の著書「ニコマコス倫理学」の中で「人類共通の目的は幸せになる事だ」と述べています。しかし、人によって幸せの価値観はそれぞれで「自由に生きたい」「認められたい」「地位と名誉が欲しい」「金儲けしたい」「安心して暮らしたい」「何かを達成したい」など様々です。

 

これを演技に当てはめてみましょう。役の人生の目的と役者の人生の目的は全然違うものです。ところが自分の人生の目的を無意識に役に混ぜ込んでしまう役者は実は多いのです。人生観の近い役ならばまだしも、自分とは似ても似つかない人生観を持った人物を演じる時でさえこういう事態は起こります。

 

まず、役者自身の人生の目的が何かをハッキリと自覚し、演じる人物の人生の目的を探り分析して行くことから役作りを始める。これが美味しいワインを作るコツなのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

個人プロデュースから劇団に戻しての第一弾「ハムレットのための特別席」に続いて、第二弾は僕の処女作「黒いスーツのサンタクロース」です。僕も今年で齢68。今回が最後のデニス・グッドかも知れません。皆さまお誘い合わせの上、是非ご高覧くださいませ。

僕のチケットで購入して頂けると嬉しいです。以下の項目をご記入の上、メールアドレスからお申し込みください。

 

①お名前

②電話番号

③メールアドレス

④ご希望日時

⑤ご希望枚数

 

takubo77@icloud.com

 

 

 

 

 

 

 

これまで培ってきたチームプレイの演技を、劇団外の方々にも是非体験して頂きたくワークショップを開催することにしました。ご興味があったらご連絡ください。

 

 

 

 

 

 

 

昔、ある作家が「宗教には耐久年数がある。だから自分は複数の宗教を混ぜ合わせたこの宗教を信心する」と語っていました。

 

僕はすでに宗教そのものが耐久年数を越えてしまったのではないかと思っています。釈迦もキリストもムハンマドも優れた哲学者だったとは思いますが、一番新しいイスラム教でさえもすでに1500年が経過しています。

 

イスラム教では豚を食べることを禁じています。その理由は「豚は不浄の生き物」だからです。なぜ当時の人々は豚を不浄だと考えたのでしょうか。それは豚の内臓が人間の内臓に酷似していたからです。彼らは想像しました。「これは前世で悪事を働いた人の生まれ変わりに違いない」と。冷蔵技術の無い時代に豚肉が腐りやすかったという事情もあり。豚を食べることを禁じたのです。

 

これからの時代はどんなに拙くとも庶民一人一人が自分の哲学や美学とは何かを考えて生きて行かなければならないのではないか。そんなふうに思います。

 

 

 

 

 

 

 

これまでは舞台を「作る」ことにばかり熱中していて「売る」ことには消極的なまま活動して来ました。しかし僕も今年で68歳。この辺で奮起して座キューピーマジックをメジャーにしたいと考えるようになりました。そこで70歳までの3年間で6本の代表作を上演して、それでも完全黒字化出来なかったら劇団を解散する覚悟を決めました。それまで今後は専任の制作者を配して広告、宣伝に力を注いで行きたいと思っています。

 

ということで背水の陣の第一弾として「ハムレットのための特別席」を選んでみました。主人公、篠田圭介の境涯が僕自身と重なるところが多々あり思い入れの強い作品です。初演の舞台ではシェイクスピアの翻訳者である小田島雄志先生に観劇して頂き、さらに新聞で紹介してくださったことに感激しました。

 

もしかしたら僕が圭介を演じるのはこれが最後かも知れません。皆さまお誘い合わせの上是非ご高覧くださいませ。

僕のチケットで購入して頂けたら嬉しいです。これまでと同様に以下の項目をご記入の上、折り返し以下のメールアドレスからお申込みください。

 

①お名前

②電話番号

③メールアドレス

④ご希望日時

⑤ご希望枚数

takubo77@icloud.com