舞台「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」2023

終演しました。ご来場頂き誠にありがとうございました。

 

 

 

 

「あの花」を「じんたん」やることが決まってからここまで、作品やキャラクターに多くのエネルギーを注いできました。その想いが風化してしまうことが怖くて、こうして数年ぶりにブログを書いています。取り留めのない文章ですが最後までお付き合い頂けると幸いです。。

 

 

 

まず今回の作品を経て自分の中で1番変化したのは体型ですね。もともと筋肉質で腕も脚も太く、そのうえ少しムッチリしていたので。

なので最初は筋肉を落としつつの減量から始めました。66キロほどあった体重も、本番迎える頃には55キロ台までに。

僕はじんたんと同じ身長なので、体重も合わせたかった……というのは建前で、本音は「じんたんガッチリしてたね」って言われたくなかっただけです。

 

本番、稽古中は一切食べないとトークショーで言ってしまったことで、皆様にご心配おかけしました。。

ここからはガッツリ筋トレして、憧れの細マッチョ体型を目指してみます。

 

 

 

 

そして聖地巡礼のYouTube。

1日で秩父を回って撮影して、27本の動画を稽古期間中に編集してました。

むずっ!って思ったけど、とにかく数をこなせたので動画編集スキルは確実に身に付いたと思います。笑

秩父の空気を感じて、何度も映像見て振り返って…。役作りにおいては間違いなく大事な1日だったなぁ。

また、今度はゆっくり秩父を散策したいです。落ち着いてみそポテト食べたい。暑すぎて美味しいコンディションで食べれなかったもん

 

 

本当、取り留めのない感じですみません…笑

 

 

 

ここからは作品について話しますね。

出演が決まってからしばらくのことです。その日は作詞家のうえのけいこさんと2人で、共通の知り合いの方のLIVEを見て、ご飯に行きました。ちょうどオーディションが終わって3日後とかの時期。その時うえのさんがしきりに「凄い人がいた!」と言っていました。

 

その凄い人っていうのが、ぽっぽ役の須賀裕紀さん。みんなワリーって呼んでいます。

 

ワリーの凄さは圧倒的な原作愛でした。「あの花」を見てから10年以上、足繁く秩父に通っているらしい。月に1回は必ずと言っていました。

もちろん作品への理解もとんでもなく

原作には描かれていないが、どこかで語られていた裏設定などもしっかりと把握している。

10年以上、あの花が大好きで秩父が大好きな男。

 

共演者としては最高に心強いですけど

じんたんとしては…怖かったです。

 

中途半端な気持ちじゃないのはもちろんだけど

"普通に役作り"しただけではこの人に認めてもらえないかも知れないんじゃないか。

これほどの原作愛を持った人がぽっぽ役で

やっぱ強ぇじんたん的にはその想いに負けたくないなって…

 

でも、そのおかげで自分でもビックリするくらい原作の理解を深めることができた。

特技「あの花」のワリーの隣にいて、僕も趣味「あの花」くらいは言えるようになったかも…

 

ぽっぽに対して言う「俺1人じゃここまで来れなかった」は、じんたんの気持ちであり、僕の本心のセリフでした。

 

物語を動かすのは、やっぱりぽっぽなんだよな。

 

 

 

 

いくみん(井坂郁巳さん)は、いつも話の中心にいるような人で、めちゃくちゃムードメーカー。

全セリフ歌うミュージカル通しとか、関西弁でとか、ヤンキーでとか、いろんな稽古してきましたが、その中で彼は常に全力で、当たろうが外れようがおかまいなし。積極的に恥をかきにいくスタイルを貫いていました。その思い切りの良さに何度も勇気をもらいましたし、いつもカッコいいなぁって思って見てました。彼が愛される理由がよくわかります。空気がよく読める方なので、真剣な場面は絶対に外さないし。この人のゆきあつだから良かったって思える。

熱くて面白くていい奴で、最高な男でした。

いつも男3人で固く抱き合ってから本番を迎えてた

 

ぽっぽ、ゆきあつの3人でいるときは本当気持ちが楽だったなぁ。

 

 

 

ベイ先(駒形友梨さん)は唯一の同い年。

同じフィリピンとのハーフで共通点多いんだけど、中身は全然違いましたね。つるこの性格と反してめちゃくちゃ面白い方でした…!

普段目立ってボケたりしてないのに、トークショーで一気に場の空気をさらっていく感じ…天才さんなのかな?すげえぇって思ってた

じんたん的に、つるこの目の奥ってとても重要で、ベイ先の目はまさに本物でした。

 

ーあの日、ここであったこと、再現してみるのー

 

めんまの前でそんな馬鹿げた提案をする

つるこの言葉の裏を毎回必死に探ろうとするんだけど、一切の心の隙間を見せず

ただ、ふざけてはいないってことだけがこちら側にヒシヒシと伝わってくるんです。

そんなつるこが言う"じんたん"は、自分がリーダーで居ていいんだって思わせてくれる厚みがありました。

 

 

 

 

たそ(桃月なしこさん)はなんというか、あなるまんま過ぎて。。無理してるわけでもないし、むしろ凄く自然体で現場にいるのに、あなる本人に見えるんですよねぇ。

今回は稽古前にセリフを完璧に入れてこないといけない事情もあり、でもみんなセリフ量多いから一回読みあわせしない?って提案したんです。そしたらたそが「はーい!やるよー!」ってチャキチャキ仕切ってくれて、学級委員みたいな人だなって笑

以来、提案事はなるべくたその耳に入れるようにしてました。行動に移るのが早い方なので、とてもありがたかったです。

とあるシーンでギャン泣きしてるけど、みんな袖で次のシーンに集中してるから誰もフォローに入れないのは毎回心苦しかったな。でも1人で立ち直って次のシーンに向かう感じも、すげぇあなるっぽかった。

 

 

 

 

みおりん(市川美織さん)は、とにかく本物でした。あなたのめんまだから、僕はめんまが好きになりました(元々はあなる推しです)

 

休憩時間にお弁当食べてるはずなのに、喋りっぱなしで結局お弁当食べ切れないタイプで、あーそんなところもめんまっぽいなーって思いながら同時に「いや、これって本当にめんまっぽいのか?」とも思う感じ。

演出の畑さんが仰ってた言葉をお借りすると「めんまなのか、市川さんなのかわからなくなる」。

 

僕は基本的に役名で人を呼ばない主義なのですが、今回は半分くらい「めんま」って呼んでいた気がします。

めんまなのかみおりんなのか、その境界線がずっと曖昧で、その融合した感じが彼女のめんまの魅力なんだなぁと。。

あと、シャッフル稽古でつるこ役やってたのがとっても面白かったです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あー本当は書きたいことは山ほどあるのに

書く時間がない…

 

なんとなく思ったことツラツラ書こうと思っただけなのに結局、超平和バスターズみんなのこと書いてしまってる。。

 

でももう、自分の中のじんたんが消えかかっているので、これくらいにしないと。全員分書けなくてすみません…

あんなに研究したのに。君、役消えるの早いよ。。

 

 

最後になりますが

こんな素晴らしい作品に出会えて

じんたんを演じることができて、とても幸せでした。

 

ありがとうございました。

 

この経験を糧に、引き続き役者を続けていきます。

みなさま、またどこかでお会いできましたら幸いです

 

宿海仁太役 河原田巧也