ご無沙汰です。
気をつけてはいましたが、今年1月下旬に家族全員がコロ助を罹患しました。結果的に全員が軽傷で済み(熱が出たのは妻だけ、しかも37度ちょい)、私は入っていた医療保険から自宅療養分の保険が出ました。家でゴロゴロしていただけなんですけどね。
それはさておき。
仲良しのN子さん(仮名)と一緒に代官山のアルモニコ。本当は1月中に伺う予定だったんですが、冒頭のような状況と仕事が多忙だったため、2ヵ月以上遅れての訪問です。
早い時間が空いていなかったので、20時過ぎからのスタート。お店的には2回転目なんですが、賑わってましたね。とても盛況です。シェフの佐々木さんとはもう10年以上の付き合いになるのですが、こうして賑わうお店をやっているのを見ると嬉しくなります。私は日々退化していますが、彼は成長しています。間違いないです。
【本日のメニュー】
こんな感じです。
ワインはペアリング7種をチョイス。その他に乾杯のビール。
【ビールとペアリングのワイン①】
ペアリング7種には乾杯のスパークリング(左)も付属します。とはいえ、この日はとってもビール気分だったのでビールを秒で飲み干してスパークリングも堪能しました。
【ボルレンギ】
エミリア=ロマーニャ州にある「モデナ」という街のソウルフードで、薄焼きのパンにラードのペーストを塗ってあります。食感とラードで食欲が高まります。
【ホッキ貝とアスパラガス】
苫小牧のホッキ貝だそうです。アスパラガスはピューレ状になっており、上に乗っているのは赤ワインビネガーのジュレ。ジュレはアスパラガスの皮で取った出汁で作っているそうで、アスパラガスの香りがほんのりと。そして何より赤ワインビネガーの酸味が上品で美味い。これはとても好き。おっさんになるとガチで酸味が恋しくなります。
【自家製サルシッチャとレンズ豆】
自家製のサルシッチャ。食べてみると歯ごたえのある食感が。聞いてみると1時間ほど茹でた豚耳が入っているそうです。
【ペアリングのワイン②】
結果的に酔ってしまったのであんまり覚えてないのですが、写真の順番的に多分これが2番目だったかと思います(笑)
【ヒラメと魚介のリゾット】
そうそう、書き忘れましたが、お店で使われている魚介類は豊後水道のもの。このヒラメも同様で、低温でローストされています。タケノコはヒラメのアラで取った出汁で米と一緒に炊いてリゾットにしているそう。とても香りが良いし、何よりタケノコも美味い。
【ペアリングのワイン③】
結果的に酔ってしまったので(以下、略)。
【菜の花とカラスミのキタリーネ】
黄色が美しい卵麺です。菜の花とハマグリの出汁で取った出汁作ったソースで和えて、上からカラスミ。カラスミはサルデーニャのものだそうで、とても香り高い。そしてキタリーネも美味いですね。
【ペアリングのワイン④】
結果的に酔ってしまっ(以下、略)。
【仔羊のラグーソース】
パスタはガルガネッリ(手打ちのショートパスタ)。メニュー表では蝦夷鹿になっていますが、変更になり仔羊です。仔羊を赤ワインで煮込んだソースでパスタを和え、上から羊のチーズ(ペコリーノロマーノ)をかけています。羊の魅力を余すところなく堪能することが出来る一品。
【ペアリングのワイン⑤】
みなまで言わないでください。
【蝦夷鹿の炭火焼き】
3週間熟成した蝦夷鹿の炭火焼き。メニューでは牛リブロースですが、蝦夷鹿に変更になっています。白糠の漁師の方から直送してもらっているそうで、カビがうっすら生えるまで熟成しているそうです。かなり手が込んだ一品。手が込んでいるだけではなく、店内では熟成するスペースがないため、熟成のためだけに店の近所にアパートを借りたんだとか(笑)
蝦夷鹿も昔かなり好きで食べ過ぎた感あり、今ではアラカルトでは逢えて選ばないのですが、抗して供されると非常に美味しい。もともとしっとりした身質が熟成によってよりしっとり、かつキメも細やかになって非常に美味です。これは是非食べていただきたいと思う一品。
【ペアリングのワイン⑥】
おれはもうダメだ。
【本日のデザート】
不知火とヨーグルトのジェラート。
【小菓子】
2人分。ラズベリーのタルトレット、チョコレートトリュフなど。
あれ?ペアリングのワインを1種撮り忘れたかも知れない。おれはほんとうにもうダメだ。
【食後酒】
食後酒もいただきました。少しすっきり。
少し前に訪れた時よりメニューの構成も内容も変わっていました。より繊細さと力強さ、両方のベクトルが研ぎ澄まされた印象あります。N子さん(仮名)も含め、とても楽しい一夜でした。