ミニ・スプリントの製作について(掲示板補足)
なんとまあ、こっちに書き込むのは何年振りってところでしょうか?
私のHPの掲示板に
ミニ・スプリントの製作に関する質問がありましたので、
こちらのブログで説明します。
ミニ・スプリントというクルマは
空気抵抗を減らすために前面投影面積を減らすことを考え、
ボディ各部の高さを詰めて車高を低くしたというクルマです。
ずっと以前のモデルカーズに掲載されていた図で説明しますと、
黒で塗りつぶされた部分が実車がチョップダウンの為切り取られた箇所ですが、
プラモデルの場合パネルライン等を気にする必要はございませんので、
ボディと窓枠の部分をすぱっと横一文字に切断し、高さを詰めて再接着しています。
(図の青の部分になります)
ところが
元の図ではその旨は全く記載されていませんが、
じつは屋根の高さを下げた分屋根自体は拡がるのですよね。
ミニスプリントのフロントウィンドウの角度は
ノーマルのそれよ若干寝るものの、それでも長さや幅は拡がりますので
窓枠の上の部分や屋根のパーツはプラ板を足して拡げています。
(図のピンクの部分です)
私の作ったスプリントのボディの裏側を撮ったものです。
横一文字のラインは裏側にモールドされた内張りのパターンに合わせたところで
引いております。
ウィンドウの透明パーツも高さを詰めた後の窓の大きさにはまるよう
上下を削り込んで小さくしております。
おっと、トランクの部分の切断ラインはボディサイドとは違ってますね。
ナンバープレートが収まる辺りの凹部を避けて切ってました。
トランク部は室内のパーツで裏側が隠れるので補強のプラ板が貼れましたが、
ボディサイドは切断面に何カ所か0.5㎜のピンバイスで穴を開け
金属線を通すことで補強しております。
前述したとおり
屋根のパーツは車高が下がる分拡がりますので
パーツを一旦前後左右4つに分割し、プラ板を挟んで対応しました。
こちらも補強の為、裏側全面に0.3㎜プラ板を貼っております。
エンジンはヘッドカバーやエンジンブロックのパーツの高さを少しずつ詰めて接着し、
少しだけ高さを低くしています。
ボンネットは(実車同様)エンジンと干渉しそうな部分は削り込んだり、開口したり
ふくらみを設けたりさせて、ボディから浮かないようになりました。
こんなところですが、
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日産ローレル(C31)製作記(その4)
プラサフを吹いたシートやダッシュボード、ドアの内張り等、きちんとマスキングして
艶消しの塗料をピースコンで吹きつけます。
メーターは凸モールドで目盛りが刻まれてますので(この辺りが当時のキットらしいですね)
面相筆の腹の部分で丁寧に塗りまする。
床に敷かれたカーペットの部分には東急ハンズで買ってきたスエードの切れ端を切り分けて、
両面テープで貼り付けていきます。この辺りはまったく誌面では伝わらないところでしたね。
ダッシュボードやドアの内張りはボディの方に取り付けますので、シャシー側はこんな感じ。
キットはサイドのウィンドウは全開の状態だし、ハードトップでBピラーが無くて
室内はよく見えるし、室内をどう再現するかが課題なので、前後のシートベルトを
追加工作します。
というわけで、プラ板の貼り合わせでシートベルトのキャッチの部分を作ります。
シートベルト自体は似た色の画用紙を近所の文具店で買ってきて、
細く切りだしたものを使います。金具の部分は他キットについていたシートベルトの
エッチングパーツを使います。
んで、作ったシートベルトをシートに取り付けます。
前席のシートベルトはボディ側に。
最後にライトやグリルのパーツをボディに取り付け、ボディサイドにエッチングのエンブレムを
瞬間接着剤の点付けで接着し、完成です。
あ、話は前後しますが、窓枠やドアノブやサイドのメッキモール等も
ハセガワトライツールのミラーフィニッシュを貼りこみました。
リアドアのちょびっと出ている窓は、キットにはちゃんと透明パーツが用意されてましたが、
より薄い塩ビでキットのパーツを型にして切り出して取り付けました。
おしまい
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日産ローレル(C31)製作記(その3)
ボディのクリアーは2、3日乾燥させた後、1200番の耐水ペーパーとホルツのコンパウンドで
研ぎ出します。そして、フロントのライトやグリル周りのメッキモールを再現するため、
ハセガワトライツールのミラーフィニッシュを貼りこんでいきます。
テールランプやウィンカーをクリアレッドやクリアオレンジで塗装して、
窓のパーツはガラス色を裏から吹いてさらにEXクリアーを吹いて研ぎ出します。
バックランプのみ塗装となると、ちとアンバランスなので
それがモールドされている部分をくりぬき、アクリル板を削りだしてそこにはめるようにします。
前後のバンパーはそれぞれ中央と左右の3パーツで構成されているので、
モールドがずれないよう慎重に接着し、セミグロスブラックで塗装した後
メッキモールをこれまたミラーフィニッシュを細く切りだしたものを貼り付けて再現します。
ここでようやく今回の肝の室内の組み立てを進めていきます。
フロントシートは布地のモールドがとてもいい感じなのですが、
1パーツで少々縮こまった形状なので、座面と背もたれとヘッドレストを分割し
それぞれに形状を修正し、再び1つに合わせます。
このため、そのいい感じのモールドはパテで埋めてしまいました。(残念)
フロントシートの布地のモールドを埋めてしまったので、リアシートのモールドも
同様に埋めてしまいました。
プラサフを少し遠めに吹いて表面をざらつかせてから塗装に移ります。
続く