こんにちは^^
中学受験卒業母、えなかちゃんです。
利き手をけがしてしまい、子供達が夕飯を作ってくれてる。
まあ、主におねえちゃんだが、最近までおねえちゃんの大学は試験期間だったので、おとうとくんがカレーを作ることになるときもある。
「玉葱ってサー、この茶色いところと白いところの間のシナシナのとこって結局取んの?」
「あたしは茶色いとことるとき勝手に一緒に取れちゃうから気にしてなかった」
「気にしろよ。どーすんだよ。」
「ええ~。じゃあ取れちゃったら取れちゃったで。」
「意味分かんねーし。」
「人参てさー、まじ皮むいてるとき、どこまでむいたかわかんなくなるし。マジおんなじ色やめろよ。」
「なるほどね~。ベビーキャロットとかだと剥かなくてなくていいくらいだもんね。」
「あ、あの意味わかんない甘さのやつ、好きじゃねえ。」
「そーなの?」
「中身ぐちゃぐちゃになるやつ、マジできしょい。」
「ほんと、好き嫌い多いなあ。」
「は?何から何まで食べなくても生きていけるし。」
「あ、なべにいれんのサンキュ。つか、手、だいじょぶなの。」
「あ、つい。人参まで入れとく?」
「ニンゲンまで入れないでね。」
「このなべ、おとうとくんはサイズ的に無理と思われます。」
「いや、普通に熱いわ。」
「信長君に焼き討ちに遭った偉いお坊さんは、熱くないって言ったら熱くないんじゃ!って言ったらしいっすよ。」
「きっとそれ、もう手遅れで、脳が感知しなかったんじゃ。」
「ああ、火事の時って、まず意識不明になるって言うよね。」
「ここに肉入れるとか、具の量、間違ってんだけど。」
「ああ、切って入れてるうちになんか、どんどん量が増えてく不思議さよ。」
「なに、どうすんの?いれんの?肉入れんの?」
「ワンチャンいける。つか、肉なしとか無理でしょ。玉葱とジャガイモは消える運命だから、いけるはず。」
「質量保存の法則」
「質量だけ保存されてもねえ。」
「つかこれ、水入れないと、蒸発ヤバくね?」
「じゃ、入れてくれよ。」
「この段階で入れていいの。」
「ここで入れんかったら、ただの煮物だけど。」
「責任もって母が食べてね。」
「いや、おとうとくんも食べようよ。」
「謎」
「謎と言われる方が謎」
おねえちゃん帰宅。
「あ、バイトどうだった?」
「ひたすら封筒に宛名シール貼ってた。」
「あれ?そういうバイト?」
「虚無」