5月15日を以て、4年半、お世話に成ったコスモテックを
退職致しました。日本全国で、印刷指導を行うと言う、私の
一番の夢を叶えて下さったコスモテックには、感謝以外の
何ものも有りませんが、印刷業界の不景気に伴い、業績も
思わしく無く、身を引かせて頂く事と成りました。
北は仙台から、南は熊本まで、日本全国の印刷会社様に
並々成らないお世話に成り、心より感謝申し上げます。
また、指導のお約束を遂行出来ずに、退職致します事、
心より、お詫び申し上げます。
とりあえず、京都の単身赴任から、名古屋の我が家へ
帰って参りましたが、今後に関しましては、何も決まって
おりません。また印刷関連へ就職する事が出来れば、
このブログも継続可能なのですが、何せ不景気な昨今で
私自身も、62歳と言う高齢に成りましたので、今後に
関しましては、全くの未知数です。
また、ブログの冒頭や名刺に掲載させて頂いておりました、
cosmotech の私のメールアドレスや、名刺に掲載しており
ました私の携帯番号は、既に有りませんのでご了承下さい。
最後にメールを下さった「京都のMさん」。Mさんのメルアドが
私のミスで分からなく成ってしまい、返信を差し上げる事が
出来ませんので、こちらで回答をさせて頂きます。
・高感度UV機での、咬の淡い汚れは、「散り汚れ」と呼ぶのが
一般的な様ですが、これはローラーニップの不適正よりも、
インキの出し過ぎ、エッチ液の適正不良が一番の原因です。
ローラー上のインキをもっと少なくして、湿し水を絞る方向で
調整してみて下さい。また、教えて下さったエッチ液、私は
お勧めしません。同メーカーの他の物を使われるべきです。
・この散り汚れに対して、「消えるまで水を上げる」と言う対応は、
最も最悪な方法だと考えて下さい。水を上げればインキ濃度が
淡く成り、またインキを盛る、また汚れるの繰り返しに成ります。
インキの量を少なくして水を絞る。それでも散り汚れが出る様
ならば、エッチ液を替えてみる。と言うのが正解だと思います。
・インキの量を減らす。と言う中で最も大切なのは、印刷前の
スタートインキの量だと解釈して下さい。この時にインキの量が
多ければ、当然の様に湿し水の量も多く成ってしまいますので、
スタートインキの量を少なくし、「まだ淡いけど、汚れる」と言う
状態から始めるのが、最も初歩的な基本だと心得て下さい。
・ローラーを新品に変えたら、水目盛が上がったとの事ですが、
ニップ調整が適正であるならば、その様な事は起きません。
リョービ機の場合、水ローラーの、水着け対クロム、クロム対
調量のニップが太い(強い)と、そこで水を絞ってしまい目盛が
上がってしまう事が有るので、その点を確認してみて下さい。
・両端の濃度が淡く成るので、インキ壷、両端のゼロ点を開いて
いる。との事ですが、こりゃシロウト丸出しの対処法ですわ(笑)。
「淡ければインキを盛る。汚れれば水を上げる」これは絶対に
やってはアカン、物理的な対応です。オフセット印刷は物理では
なく、科学ですから、もっと科学的に考えて下さい。両端が淡く
成ってしまう原因の多くは、両端の湿し水が出過ぎている事です。
スキューをウマく使って、両端の湿し水を絞ってやって下さい。
淡いから、ゼロ調整を開くなど、飛んでもない話ですよ。
それでは皆さん、また再開出来るかどうかは分かりませんが、
毎回、多くの方にご覧頂いた事、心よりお礼申し上げます。
当面は暇をしておりますので、お声掛け頂ければ、有償ですが、
ご指導に伺えるかと思います。こちらのブログの方へ、コメントや
メッセージを頂ければ幸いです。
では。