J1第1節
湘南 1 - 2 川崎
観客数 12,987人
ACL、スーパーカップと公式戦3試合を経てのリーグ開幕戦、どんな試合になるかな?と思い、DAZN観戦しました。
注目点は公式戦3試合でイマイチだった選手の立ち位置問題。フロンターレのサッカーを支える源は風間サッカーですが、その基礎が選手の立ち位置です。①相手選手の間に立つポジショニング、②ボールホルダーとの距離、加えて、③パサーと受け手の体の向き。この基礎ができていたからこそ、以前のフロンターレは強さがあったと思っています。
ACL2戦目で先制失点を食らった大南のミスを誘発したのも、①大南からのパスを受ける選手の立ち位置が相手選手の陰になっていたこと、そして、②距離が遠いために、パスの出し先がなくなり、無理なドリブルを試みて相手にカットされました。もちろん、③大南の体の向きにも問題があり、内側へのターンではなく、外側にターンできる体の動きをしていれば問題はありませんでした。
さて、この試合ですが、選手の立ち位置問題は、良かったり悪かったりが繰り返されていました。一番の問題は、①相手選手の間に立つというポジションイング問題で、これがなかなかうまくいきません。一人が動けば、全体の状況が変わるので、それに合わせてほかの選手もポジションを変える必要があります。選手が鳥瞰的にピッチを見れることが重要なのですが、多くの選手が相手選手の裏をとることを狙いすぎて、ボールの受け手がいないシーンが結構多かったように思います。
ただ、うまくいくことも多く、脇坂のゴールシーンはまさに選手が相手選手の間に立ちながらパスがつながったし、ゴールとならなかったシーンでも、そんなシーンは多々ありました。ただ、そうしたシーンの絶対数が足りないのと、少ないがゆえにボールをロスとして攻撃が切れてしまうシーンが多く見られました。
やはり、新加入の山本や三浦はこのことがイマイチ分かっておらず、うまくいく時とそうでないときの差が激しかったように感じます。ただ、両選手ともに個のポテンシャルが高く、個の力でねじ伏せていた感がありますので、ポジションイングの理解が進めば大いに改善しそうな印象を受けました。
そういう意味では、前半の佐々木はもう少し考えてもらいたかったです。CBがボールを保持している時にかなり高い位置に上がってしまい、ボールの受け手になれていませんでした。後半は少し変わってややインサイドに入ってビルドアップに参加するようになり、改善が見られました。
まあ、その他でも守備については問題山積でしたが、守備に定評があるジェジエウや瀬古をもう少し多用しても良いのかなと思います。そのあたりは次回以降にでも触れようかなと。今は選手の立ち位置を安定させることが何よりも重要でしょう。