こんにちは。

気付いたら1年ぶりですか、

ずいぶん久しぶりのブログになってしまいました。

 

大学はというと、完全対面の授業になり、毎日忙しく過ごしています。

忙しいですが学生と話ができるので充実感がありますね。

 

 

さて今回は、みなさんからのご質問にお答えしたいと思います。

 

 

Q1:assistant professor は「助教授」なのか?

 

ざっと拝見しても10人以上の方からDMいただいてるのですが、

成田悠輔氏が、イエール大学の assistant professor という肩書を「助教授」としているのはおかしいのでは?

というご質問です。

 

結論から言いますと、「助教授」ではありません。

「助教授」は associate professor であり、教授の次位の職ですが、

今は「准教授」という呼び名に変わっています。

では assistant professor は何なのか?

正しくは「助教」であり、昔で言うところの「助手」に授業を持たせた職位です。
「助教」は「助教授」に似てますが職位としては「教授」「准教授」「講師」の下の職位で、

助教授よりずっと下の職位になります。

 

すでに多数の指摘があるようですが、成田氏は肩書を助教授のままにしてますね。

(学術界にいて知らないはずはないですが)間違いに気づいてないのかな?

もし意図してのことであれば詐称になるとは思うのですが、

「助教」より「助教授」のほうが一般の方からのイメージはいいですしね。

 

 

 

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Q2:底辺大を辞めて良かったと思うことはあるか?

 

今の大学(底辺ではない)に移ってから9年経ちましたが、
このご質問を非常に多くいただきます。
某テレビ局からの取材でも真っ先に聞かれた質問でした。
 
底辺大を退職し、数えきれないほど「良かった」と思うことがありましたが、
主なものを挙げますと、
 
(1)ストレスが減った
 これが最も大きいですね。
 前任校(底辺)では、真面目に仕事していても嫌な思いをすることが多々ありました。
 常識のない学生、性格がひん曲がっている学生、攻撃してくる学生など、
 問題のある学生の存在は大きなストレスでした。
 人数もそれなりにいるため、まるでまともな人間が異常であるかのように感じることもありました。
 さらに、自分の子供ことは棚に上げて教員を批判しまくるモンスターペアレントもいましたし、
 教員も、普通の大学には採用されないようなおかしな人もいました。

 こんな人たちを相手にするのは、本当に本当にストレスでした。

 現任校では、たまに問題ある学生も入ってきますが、

 大多数の学生がまともなので安心感があります。

 

(2)研究ができるようになった

 これもかなり大きいですね。

 前任校では業務が非常に多く、研究の時間がとれませんでした。

 ストレスも多かったので自宅に帰るとぐったりしてしまい、

 こんな疲れた状態では良いアイデアも出ませんでしたね。

 外部研究費もほとんどの教員が取らず(取れなかったのかな)、

 科研費なども「なんですかそれ?」みたいな教員までいましたからね…

 研究する環境としてはよくないです。

 前任校は論文DBの契約も事務の研究サポートも皆無でしたので、

 ここに所属し続けるのは研究者として致命的だと感じていました。

 

(3)マスコミの取材が増えた

 身バレするので詳しくは言えませんが、

 今の大学に移ってから、マスコミからの取材が急激に増えました。

 前任校では全くと言っていいほどマスコミに取り上げられませんでしたし、

 取り上げられてもSNSでは大学名で叩かれていました。

 今の大学は広報が売り込んでくれているのかもしれませんが、

 企業や官公庁からの問い合わせも割とあるので、

 おそらく、世間的に知名度の高い大学のほうが受けがいいのでしょう。

 

(4)業務で「?」と思うことが減った

 これは前任校が異常だったのかもしれませんが、

 大学運営や教授会で常識的な判断をされないことが多く、

 「どうして?」「なんでこれやるの?」という疑問を抱えつつ業務を行うことが多かったですね。

 だから底辺大に成り下がってるのでしょうけど。

 今の大学は、本当に常識的。だから信頼感をもって業務を遂行できています。

 

 

 

長文になってしまいました。

たまにまた乱文を書きますね。

今日はこのへんで。