レシピをいくつか真似てみたが相変わらず簡単&美味しい。

でもこれ、2巻のほうがより一層レシピ部分が多くて

料理しない人はどう読むのかなあ?とちょっと気になったり。

今回はちょっと中華率が高いなあ。あまり中華って作り慣れていないのだけど少しずつ導入したい。


あとさ、これ、そのうち「フラワー・オブ・ライフ」の時みたいに

最後に怒涛の重い展開とかが待ち受けてるんじゃないかと思ったりする。

いやよしながふみなので。

例えば介護とかさ。お父さんが食道癌というのも何かの伏線ではないかと勘ぐってしまう。


きのう何食べた? 2 (2) (モーニングKC)/よしなが ふみ
¥590
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雨無村役場産業課兼観光係 」を読んでとても楽しかった
というわけで岩本ナオさんの過去に出ている単行本も購入してしまった。

ぅぉぉ、恋愛ごとはあくまで「ボカして」「読者に想像させる」方針なのね?!

という2冊。

狙いでそうしてるだけかもしれないけど、作者はとてもシャイなんじゃないかなあ。とか思った。


「おまえのためなら死ねる~」的なベタベタ直球少女マンガもそれはそれでありなんだろうけど

このなんとなくおもはゆい、空気感というか、間というか、気持ちをうまく口に出せない少年少女(それは恋愛に限らず)

というかそういうのもいいというか、現実って結構そんな感じだよなあというか。


この人はとても(いい方向で)個性がはっきりしていて、しかも巧い作家だなあ。



スケルトンインザクローゼット (フラワーコミックス)/岩本 ナオ
¥420
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Yesterday、Yes a day (フラワーコミックス)/岩本 ナオ
¥420
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気になってはいたのだがやはり「いくら評判がいいと言ってもなあ…芸人本やしなあ…」

(※芸人本といってもエッセイや自伝的なものなら良いものは全然あり得るんだろうけど、

小説というのはまた全然違う世界だ。というか小説というのは本当に難しい世界だ。)

という意識があり、ハードカバーのときは買わなかったのだが文庫になって、

なおかつ行く本屋本屋でランキングに入ってて目についてしまったものだから、ホイと買ってみた。

値段的にも厚さ的にも手軽やし。



で。読んでみた。


ぬううううぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ。結構いいじゃないか。

どうしても劇団ひとりのキャラを知っているので、「小説単体として客観的に読む」のは

難しく、それが私としては残念でもあったりするのだけど、

劇団ひとりがまた小説を出すといいなあと思うし、出たらたぶん買うと思う。それくらいには十分良い。

ゴーストライターがいたんじゃないかと疑いたくなるほどに、十分に良い。


やっぱり文章や、構成について、違和感を覚えるところはあった。

特に最初の短編「道草」は、私は違和感ありありで、まあそれなりに面白くはあったんだけど

「ダメかもな」と思いながら次に進んだのだけど、次の「拝啓、僕のアイドル様」でその不安は

一気に払拭。一途さと気持ち悪いの紙一重のまさに「紙」の部分にあるような主人公の

心理描写がとても良かった。

「Overrun」が評判がいいみたいだけど私は「拝啓、僕のアイドル様」が1番良かった。


題材も(競馬とか、借金とか、ストリップとか。)色々ありつつ小手先で書いてるような

ものではなく。(たぶん実体験がものを言ってるんだと思うが)

オチの付け方も(「芸人ぽいなあ」とか思ってしまうのだけど)嫌いじゃない。

そしてたぶんこの本を褒める感想を持つ人の多くが言うことだと思うけど、根底にある切ない空気が良い。

劇団ひとりはどういうつもりでこの小説を書いたんだろう。たぶん並々ならぬ思い入れと努力が

あったんだと思うのだが。とてもサラッと小手先で書いたようなものとは思えない。


でも文章はもうちょっと巧くなるといいなあ。とは思う。

なんというか、わざとらしく感じられるところがあり恥ずかしかった。

比べるものではないとは思うが、2つ前に感想書いた井上荒野「しかたのない水」なんかと比べてしまうと

やっぱり文章や構成の「巧さ」ではああいうのが「直木賞レベル」だと思う。

しかし人間の気恥ずかしい情けなくも可愛いところを描く描写は、(井上荒野とは全然別の角度なのだが)

すごいと思った。

ぬぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ。やっぱり次の作品を書いてほしいなあ。


陰日向に咲く (幻冬舎文庫 け 3-1)/劇団ひとり
¥520
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この本↓の中で少し触れられていた「椎名誠さんのエッセイに出てくる、バターと醤油に

かつぶしかけただけのパスタ」がおいしそうだなあと思い、つくってみた。

タコちゃんの青春シュビドゥバダ 海外・日常編/うぐいす みつる
¥777
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ネットで調べたところ正確には

「バターと醤油だけをからめたパスタ」に「かつぶしをかけてマヨネーズをからめると更においしい」て

感じらしい。

ただ正確な情報は不明・・

椎名誠さんのエッセイの方で確かめてみたいと思うのだがどれに載っているのかわからない。。



「バター醤油だけパスタ(+かつぶしマヨネーズ)」。

お手軽で好きな分量だけバターやしょうゆを入れていけば良いところが良い。

味は十分おいしかった・・がちょっと期待が大きすぎた観もあり。

読み始めた当初、ずいぶん悪意に満ちた小説だと感じた。しかしそのことが不快ではない。

人間に対する愛情とか、希望とか、そんなものも微塵も感じさせない。

でも不快ではない。むしろ悪意が小気味いい。

どうして不快でないんだろう、と考える。


それはここに描かれているような悪意が、私の中にも確実に存在しているからだ。

そして作者の中にも悪意は存在していて、作者は登場人物に愛情を注ぐわけではないが

軽蔑しているわけでもない。同じ位置に立って書いている。



そして読み進めていくうちに、また違うことを感じ始める。

ここには人の哀しみが描かれている。


生きていくことは難しく、つらく、しんどいことだ。

喜びや希望を感じる時もあるが、難しくつらくしんどいことであるということのほうが根底に流れているのだと思う。

そのことを、時には口に出してもいいと私は思う。


登場人物たちの悪意も絶望も哀しみもまさに「しかたのない」ことだ。

そしてそれでも生きていく。



連作短編という形は別に珍しいものではないが、こんなに巧い書き方をされたものを

私は今のところ見たことがない。

登場人物が伏線で登場するのだが、ある人物からみたある人物は「普通の、痛みに鈍感な、無神経な人」の

ように見えるのだが、いざその人が主人公になってみると、皆が実は秘密と哀しみを抱えている。

その落差がとてもいい。短編ごとに毎回、「秘密」の中身に驚かされる。


たぶん世の中は本当にそういう風になっているのだと思う。

普通であるように見えて、皆が秘密と哀しみを抱えてるのではないかと。

最後の、わずかな明かりの見せ方も、やりすぎでなく粋でいい。


しかたのない水 (新潮文庫 い 79-2)/井上 荒野
¥460
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<雨無村村役場産業課兼観光係>

なんだこれ!おもしろいなおい!

と誰かに言いたくなるほどおもしろい。


同作者「町でうわさの天狗の子」もいいけど、世代的に近いせいかこっちの方が好きかも。


田舎いいなあ。

田舎の描き方が抜群にうまいなあ。主要登場人物唯一の女子(めぐ)が美人でないのもいい。

というかめぐ良いよな。いや3人とも良いけど。

雨無村役場産業課兼観光係 1 (1) (フラワーコミックス)/岩本 ナオ
¥420
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<のだめ最新巻>

もうやだよ!なんでそんなすれちがいさせるのよ!!!ハラハラドキドキさせられすぎる!!!

はーやーくーつーづーきーをーーーーー!!


まじめな話、かなり風呂敷が広がってきた感じでどうまとめるんだろうと心配に。。

あと、展開が遅いなあ、じれったいなあ。

緊張した状態が何巻か引っ張られているよなあ。。

ここまで(色んな意味で)来たら、絶対良い終わり(色んな意味で)を迎えてほしい。


でも二ノ宮知子は「Out」がやっぱり1番好き。

のだめカンタービレ #21 (21) (講談社コミックスキス)/二ノ宮 知子
¥420
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Out (フィールコミックスGOLD)/二ノ宮 知子
¥900
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この本は「おもしろい本が読みたい!」というやる気がみなぎっているときに読むべき本ではない。

ものすごく頑張っている最中に、「気分転換して何もかも忘れて癒されたい~」というような時にも読むべき本でもない。


日常の中で慢性的な疲れがたまり、何か有益なことを成し遂げたわけでもないのに

ダラダラとしてしまい、ああ俺ってダメ人間、でも疲れてるなー、しんどいわー、、、

そんな疲れた日常の中で、タラタラと、漫然と、少しずつ読むのに向いている。


すごくエピソードがおもしろいとか(まあ面白いのだがそれが1番の魅力というほどではないのだ)、

巧いとか、役に立つ名言が書いてあるとか…そういうわけではないのだけど

他では得難い魅力があるエッセイなのである。

だいたい単行本で5巻まで続いてるエッセイなんてそうあるもんじゃない。


滅多に本やで見ないしAmazonでも在庫切れになっているこが多いのだが

見かければ買っておこうと思う本。

かといって取り寄せて是が非でもすぐ読もうという本でも無い。

あくまでタラタラと読んでいくのが、この本を読むのに正しい姿勢という感じがするのである。

(でもずっと品切れになって手に入らなくなったらいやだけど。)


海馬が耳から駆けてゆく 4 (4) (新書館ウィングス文庫 114)/菅野 彰
¥620
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こわい、こわい、こわいよ~~~~~!!!!


題材(殺人事件)自体も怖いけど登場人物同士の関係性の緊迫感もこわいし

演出も読者に緊張感を与えるようになってるよね!

コマわりなのか間なのか時系列の並べ方なのかわからないけどさ!

最後に黒地に白い字で注釈がついてるとこまでこわかったよ!


もうマンガや本でドキドキハラハラすると疲れちゃう年になったよ私は!

なんで雪子さんと薪と青木をあんな風にからめちゃうのさ!この先どうするのさ!



こわかったあああ。

なんか、「絶対これハッピーエンドになるよね」ていう本を読みたい気分。


あと、「特別編」のネタも良かった。本編に比べたら小ネタだけど、身近だしよくでてた。



秘密(トップ・シークレット) 5 (5) (ジェッツコミックス)/清水 玲子
¥820
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いつの間にか出版されていた大原さんちシリーズ最新刊。出版社は文芸春秋→主婦の友社ですが…

主婦の友社なだけあって、夫@神経症の話は少なく、子供(特に次男)の話が中心だった。

読むと子供がほしくなる本。


爆笑したし(「ナチュラルボーン関節技の鬼」が1番笑った)、

文芸春秋から出た3冊では次男の話が少なめだったから

これはこれで良いんだけど、またお父さんの話もやってほしいなー。


十二分にクオリティが高いしネタにもしばらく困らなそう(要は安定している)だから、

またきっと続編も出版されるだろうと思う。気長に待つ。


大原さんちの2才児をあまくみてました/大原 由軌子
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但しこれの前に下記3冊は必須。

大原さんちのダンナさん―このごろ少し神経症/大原 由軌子
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大原さんちのムスコさん―子どもが天使なんて誰が言った!?/大原 由軌子
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お父さんは神経症―大原さんちのムスコたち/大原 由軌子
¥1,000
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子供のいる人はさらにこちらも。

大原さんちの教えて!子育てエラい人/大原 由軌子

¥1,000
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でたでた!

2巻も楽しく。笑いがこらえきれずグフ、グフ、と笑ってしまう。

ものっっっすごく面白いあと思うんだけど、これは女性の方がより楽しいのだろうなあ。

主人公2人が男だし可愛いからなあ。


このテンションをいつまで保ってくれるのかなあ。

登場人物が少ないし、1話完結だし、大変だろうなあと心配になってしまう。



発売から5日目にして「ぽむぽむ地蔵」で検索すると検索結果がたくさん出てきてビックリした。

てかぽむぽむ地蔵ってなんだ。「ヴィラスーラ平原」もわからなかった。

仏教用語も1個わからないのがあったし、2巻は1巻よりネタが細かくなってきたなー、と思った。

でもそういうとこがチョコっとあるくらいでも良いと思う。

(オタク的・少数派的なネタが入っているところも面白いとこなので。)


2巻で1番ツボだったのは「当たりが止まらない」のとこ。ああ楽しい。

聖☆おにいさん 2 (2) (モーニングKC)/中村 光
¥580
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