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経過報告 川崎のHさん

2017  0410  ヨコハマ 晴れ

 

やっと晴れてくれましたので、本日はHさんのプレベネックの塗装処理を進めております。ヴィンテージカラーリングで年季の入ったボディと違和感が無いように仕上げておりますのでお楽しみに。

    

また数本のチューンナップ依頼の楽器が到着しておりますので、まだ売約が付いていないストラトの作業は後回しにします。

一部仕様変更

2017  0409  ヨコハマ 雨

 

今日も雨降りですね〜 

今作業中のフェンダー・ストラトのネックの件で一部仕様変更いたします。

 

ペグロケーション変更で元のペグ穴の埋め木の露出が大きいのでマッチングヘッドで仕上げようとしてたのですが、手元にメイプルの薄板がありましたので、それを付き板にしてヘッド面に接ぎました。美しく仕上がってます。

 

ですので、もうマッチングヘッドにしなくても OK ! になっています。

結果、ちょっと値上がりになっちゃいますが、そこんとこはご勘弁を。

ご希望の方はメールにてお申し込みくださいませ。

      

 

諸々進めてます。

2017  0408  ヨコハマ 雨

 

なんだか蒸し蒸しした日です。

Hさんのフェンダー・プレベのネック作業は順調に進んではおりますが、この天候で湿度が高いので塗装作業が進められません。

このプレベはネックの仕込み部の修正に伴って、ネックの4点止めのスクリュー穴位置も埋め木修正しています。

 

また同じくフェンダー・ストラトのネックもアメリカから取り寄せたフェンダーライセンスのUSA製から t.m.p 仕様に作り変えて進めたおりますが、このネック個体が作りも素材も良いのですが、ペグ・ロケーションがかなりズレている為に埋め木跡がかなり露出してしまうので、ボディカラーとのマッチングヘッド仕様でまとめる必要があります。

また二手間ほど作業が増えちゃいましたねえ。

  

今や、ライセンス製造品のネックとは言っても元祖とは別モンの設定になってしまってますね。( ̄ー ̄;

これからは「ペグ穴加工無しで!」とオーダーしなくちゃいけませんね〜 受けてくれるといいんだけど。

 

でも本当多いんですよ〜メーカー各社のペグロケーションのヘンテコな奴って。エレキもアコギもまともな奴の方が少ないくらいですからね。

 

これまでに相当数の作業依頼を受けてますからね〜 張力設定に問題が有る楽器って、ホ〜ント多いんです。

特に、アンサンブル中で埋もれて抜けないんです、とか、音の腰が無くて、音の立ちが遅い上に音の線も細くて・・ってのがね。

 

相当な本数に手を入れてますよ、これまでに。

モニタープレイヤーさんの楽器の場合などは作業したことは一切公表はしてませんけどね。

同じお悩みをお持ちの方は迷わず持ち込んでください。

張力設定をまともにしない限り、その楽器は一生あなたの演奏の足を引っ張りますからね。

 

ちなみに、小さなウクレレもそこは一緒。

張力設定がベストじゃないウクレレの多いこと多いこと。

経過報告 川崎のHさん

0217  0507  ヨコハマ 晴れ

 

午後には少し晴れてきました。

一晩中ヒーティングを続けたSH加工中のネックにペグ穴加工を加えて塗装の下地処理までが本日の目標です。

昨日の解説でネック裏のアゴ出し形状について分かりにくかった様なので、補足の為にあらためて写真を加えておきます。

オールドフェンダーは写真のグリップ側に突き出した山形の形状部分がなくてラウンド形状のためにヘッドがめくれ上がり易い、ってお話。

 

加えて、今日から先々組み上げ予定のストラト・ネックのSH化も同時進行です。

経過報告 変身中

2017 0406 ヨコハマ 晴れ

 

昨晩から接着を促進させるためにヒーターで硬化させていたヘッドの接ぎ木は24時間で加工できる状態になりましたので、いよいよヘッドトップ面の傾斜加工を早朝からスタートさせ、一気に進めました。

とはいえ、一発勝負的な作業ですのでリラックスしながらも緊張感を保って作業を進めました。やはり手強い作業です。

まあ、こうした独自のスロープヘッド化の作業は50本以上こなしてますから経験がものを言います。無事に生地仕上げ完了。

 

ネック裏のナットの反対側にあたる部分(ネックグリップからヘッド裏面の繋ぎ部分)にはアゴ出し加工をしてあります。オールドフェンダーのベースはこの部分を丸くラウンド形状で繋げてるために強度が低くヘッドがめくり上がる原因となっているためにアゴ形状を与えて対張力の強度を高めてありますので、もう安心。このアゴ出し形状の有る無しで強度は大違いなんです。

 

これでこのネックもスロープヘッド構造に変身です。もう二度とヘッドがめくり上がることは無いでしょう。音の腰もサスティーンも向上し、テンションピン無しで各弦はバランス出来ます。

 

また、今回はスロープヘッド化作業でしたが、仮にヘッドのめくれだけを修正してオリジナルのフラットヘッドに戻す作業も可能です。今回の作業手法で元のフラットヘッドに修復可能です。全国のリペアーマンの方々もこの作業は是非マスターして欲しいですね。

高い値段が付くオールド・フェンダーのベースにはこうしたヘッドのめくり上がりでデッドな鳴りしか出来ない個体がたくさん有りますからね。

 

今日は5時間緊張感を保ち続けての連続作業でしたから、これ以上無理して進めることは避けます。明日からはペグ穴加工です。

衝撃画像につき心臓の弱い方はご注意を

2017  0405   ヨコハマ 快晴

 

今日はHさんのプレベネックの続き。衝撃画像ですのでご注意を!

(^◇^)

 

昨日このフラットヘッド構造特有のヘッドのめくれ上がりの問題点についてお話し致しました。今日はまず、その大きく変形してしまったヘッドトップ面の水平出し加工からがスタートです。

        

こうした変形済みのスロープヘッド化作業の流れは、まず一旦トップ面の水平精度を出してから、その平面と平行に裏面も平面精度を出してあげます。

この個体は狂いが大きいために修正後に残ったのはたったこれだけ。それだけ狂いが大きかったということです。

*ヘッド裏面にイタヤ楓を接ぐところまでの写真を順に添付してます。

ペラペラの薄さになったヘッドの裏面に上質なイタヤ楓を厚めに接着。

 

新たに裏面に木を接いだら、これ以降の作業の流れはスロープヘッド設定での傾斜角度でまずトップ面を傾斜加工し、その傾斜面に平行になるように裏面も切削加工を行い、その次がヘッド形状加工〜グリップ面までの繋ぎ加工、そしてペグ穴加工を済ませてから全体の生地仕上げ、そして最後に塗装処理となります。

 

早い話、元のネックヘッドの状態によっては、スロープヘッドの傾斜加工の前に、一旦フラットヘッドとしての水平出しを行ってから木を接いで、それからやっと通常のスロープヘッド加工が行えるという2段階の加工処理が必要となるということです、だから工賃が割り増しになってしまうんです。

 

文面ではこうなりますが、それを実際に行うのは決して楽な作業ではありません。はっきり言って最初からネック作る方が楽なくらいですから。

 

今後は接着が硬化してから次の加工工程に移行していきます。

 

PS:

先日仕上げたMさんのTOKAI製335モデルが無事にご本人に届いたようで、先ほどメールを頂戴いいたしました。生まれ変わった335を非常に満足された様子で t.m.p に依頼して本当に良かった、と感謝のお言葉を頂きました。

こちらこそ、ご依頼頂き ありがとうございました。

生まれ変わった愛器で末長くお楽しみ下さいね。

ツワモノ登場

2017  0404  ヨコハマ 晴れ

 

よく晴れていますね〜 いい感じです。

 

ところが、作業の方はツワモノ登場です。

所有者のHさんはスロープヘッド化の要望で持ち込まれております。

楽器はオールド・フェンダーのプレベです。

一見、まともそうですが、ヘッドの側面から見ますと完全にヘッド面がめくれ上がっています。しかも、この個体はめくれが大きい。4〜5ミリは反り返ってますね。

こうした問題がフラットヘッド構造の楽器には製造から年月が経つ程に現れます。

材は15〜20年で落ち着きますが、その間に弦の張力に耐えきれずにめくれ上がってきますので音はどんどんデッドな響き方に変化しサスティーンが失われてきます。

 

それを解消するためにもスロープヘッド構造は貴重になります。

但し、何度の角度で傾斜させるかがものすごく重要になるので適当な角度設定で行いますと、各弦はバランスせず、オーバーテンションになったりします。

たった一箇所しか設定ポイントは無い、と申し上げておきます。

 

技術屋はそれを何度も試験を繰り返して掴み取るしか無いのです。

 

本日はペグの元穴の埋め木加工を済ませております。

楽器作りで一番簡単なのは定番楽器のフルコピー製作です。

でもフルコピーで楽器を作るということは、その楽器の問題点までコピーすることになります。そしてモラル的にもそれはやってはいけ無いことですしので、その技術屋、ないしメーカーさんに成長は無いのです。

 

また、そうした他社の製品のまるまるコピー製品の出来がいいからといって評価するプレイヤーさんにもご忠告申し上げます。仮に貴方の作曲したオリジナル曲を丸々フルコピーして自らの作品とする方が居たら、貴方はどう思われますか?

 

心あるなら人様のオリジナルを丸々コピーして自らの作品とする事は良心の呵責に陥るはずなんです。

作る側も使う側もオリジナルを尊重しリスペクトしなくてはいけないとワタシは思っております。だからこそオリジナリティが重要なのです。

 

Hさんのこの個体もスロープヘッド化により、問題点を解消し末長く所有者さんに愛される楽器になるように作業させていただきます。

但しHさん、このツワモノの作業は一筋縄ではいきませんから2割ほど割高になりますことをご了承くださいませ。 そーとー手強いですよ、コレは。(^ε^)♪

終了報告 川崎市のMさん

2017 0403  ヨコハマ 晴れ

 

今日は暖かくていいですね。

Mさんのチューン作業全て予定通り終了し発送いたしました。

長らくお待ち下さり、ありがとうございました。メイプルブロック仕様の楽器を如何にオリジナルの 335 のトーンに近づけるか、そこが一番難しかったですね。

ペグロケーション変更と指板の上面角修正の効果は大きく、60'sの335のバランスを再現してあり、最初とは別物の楽器に生まれ変わっています。

この335モデルのCFデータをお伝えしておきます。

このモデルは335のコピーモデルなんでしょうが、ナット幅がギブソンより 1.5 ミリ狭く、ストラトなどと同じ幅に設定されていました。独特の珍しい設定です。

 

CFデータ:内角=89.488度 0フレット/R=1930.32   12フレット/R=2242.32

以上の算出値データを元にナット&各フレットのR加工済みです。

 

Mさん、機会があったらギブソン/CS製の335と引き比べをしてみてくださいね。

 

またのご依頼をお待ちしております。

最終段階に入りました。

2017  0402  ヨコハマ 晴れ

 

やっと少し暖かくなってくれましたね。

花見のお誘いの中、今日は静かに 335 のピックアップ&コントロール部のセット作業です。

面倒な作業とはいえ、そこはベテランですから順調に内部セットも終わらせ、WBHナットの取り付けも済ませて、いよいよ明日完成させます。

 

Mさん、ここであらためまして使用弦ゲージを010~046 にするか、011~048ゲージで調整するか、ご指定ください。この個体はメイプルブロック仕様の影響でボディが重めですから、オススメは011~048 ゲージですね。メールでのご指定をお待ちしております。

 

ちなみに、技術屋さんたちへのアドバイスとしましては、コントロール部のセットの際には、まず外側の1列(ノーマルの335の場合はリヤーのトーンポットからヴォリュームの順)から取り付けを行い、次にはジャック、そしてフロントのトーン、次にヴォリューム、最後にトグルSWの順番に取り付けるのが基本です。

経過報告 Mさん

2017  0401  ヨコハマ 小雨のち晴れ

 

いよいよ4月がスタート。しかし今日も寒いです。

本日は数名の来客対応と写真の 335のピックアップ・アッセンブリーの組み込み作業。

相変わらず、こうした箱物でもボディの厚みが無いセミアコへの配線組み込みは面倒です。ポットが通過出来るギリギリのスペースから内部配置していくのですが、フラットケーブルは柔軟性が無いので思うようにセットしずらいです。

まあ、焦らずにじっくり進める事にします。

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