2014年9月26日に開かれた市議会本会議での私の討論の要旨を以下に掲載します。災害復旧以外の部分の補正予算の内容がだいたいわかります。
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日本共産党京都市会議員団は、議第250号について賛成の態度を表明しておりますので、その理由を申し述べます。

補正予算の概要

今回の補正予算では、介護施設の基盤整備、民間福祉施設スプリンクラー整備助成、不妊治療費助成制度の拡充、上京区総合庁舎整備の労務単価と資材単価の上昇に対応するためのインフレスライド条項適用による支払金額変更など必要なものであり賛成するものです。

特に待機児童問題

とりわけ、保育所の定員増のための基盤整備は、待機児童ゼロといいながら、現実には、900人を超える皆さんが入所を申請しながらも保育園に入れないという事態があり、かつ、定員外入所が年度末で4000人を超えるなど深刻な保育所不足のもとで、さらなる取り組みが求められます。

伝統産業支援充実が実現

伝統産業従事者設備改修等助成金の拡充については、わが党議員団としても盛りこむように求めてきたものであります。
今後については、50万円以上という制約を取り払うことによってさらなる制度拡充が行われることが求められています。

経済対策としては不十分
なお、消費税増税が京都経済に冷や水を浴びせる中で、今回の経済対策では不十分であります。

海外からの観光客誘致のためのKYOTOブランドPRなどに偏るのではなく、看板架け替えへの支援など京都観光の担い手への財政的支援の措置など京都の魅力そのものを育むことや、消費税増税で打撃を受けている中小企業への支援にこそ力を入れるべきです。

向島地域統合小中一貫校整備について
また、伏見区向島地域統合小中一貫校整備に関しては、1000人規模のマンモス化による弊害が懸念されるうえ、統合にむけた条例制定すら市議会に諮られてもいない状況の中で、予算を確保するということは、拙速であり、議会軽視であるといわざるを得ません。

伏見工業高校と洛陽工業高校の統合について

平成28年4月の京都市立新工業高校の開校にむけ、立命館中高校跡地に対して一部増築などに着手するための予算が提案されておりますが、立地上の問題点に加え募集定員削減を前提に洛陽工業高校と伏見工業高校との統合を進めるものであり、この点についても問題があることを指摘しておきます。


さる9月20日「木村万平さんお別れ会」が京都市内にて執り行われました。

今年、2014年7月11日に永眠されたのですが、なんとか参列をさせていただきました。

木村万平さんとは直接の面識は一切ないのですが、その存在の偉大さは、まちづくりの問題にかかわればかかわるほど感ぜざるを得ない…というのが私の思いです。

京都会館をめぐる問題も、岡崎再開発はじめ左京区内で多発するまちづくりの課題においても、最大の力となっているのは、京都市自身のかかげる新景観政策です。

子どもの頃、学校の窓から「万平!」と叫だことが懐かしい。

地域の方とお話ししておりますと、大文字の様子が昨年以来おかしいということで心配の声をよく聞きます。

そして、この前の台風の時はどうだったかと聞かれることも多いので、ブログでも紹介します。

これは、今年8/11の台風11号当時の写真



大文字の北側を流れる大文字川で、昨年、ここが流木でつまって銀閣寺の商店街や裏筋が床上床下浸水の被害となりました。

今回は16日の豪雨も含め無事でした。

なお、昨年の教訓を踏まえ、警察の皆さんのご協力もあり、つまった枝を取り除くなど、ソフト面での対策も効果を発揮しておりました。

ただし、下流域では一部に下水逆流被害が発生。対応中です。

大文字山の南側を流れる桜谷川。

ここも、昨年のような被害はありませんでしたが、波切不動尊だけは今回も被害がありました。

桜谷川が溢れ、人道橋を伝って集会所前は水深20センチまで。床下浸水でした。


地元の方と素手やスコップでなんとか水の流れをかえ、その後、土木事務所の皆さんがもってきてくれた土嚢を必死で設置しました。

土木事務所、なかなか心強かったです!

なお、ここの地域は昨年の被害をうけて、学区や町内会の防災対策が徹底していてすごかったです。

土嚢も万全の態勢でつまれており、驚かされました。

ついたコメント|Ameba (アメーバ)
http://blog.ameba.jp/ucs/comment/commentreply.do




名護市議会議員、基地反対派の稲嶺市長を支持する勢力(共産党含む)が過半数14を確保、公明2は市長へは中立だが基地反対を主張、推進派は敗退し、基地容認せざるを得ないとする勢力も11にとどまった模様。

具志堅さんのあとをついで立候補していたナカザト克次さんはトップ当選を果たした。  

注目すべきは、基地推進派というのはゼロで、市長と距離をおく11人の勢力もあくまでも「容認」とされている点。

喜んで受け入れている人などいないということ。

基地建設を阻止する闘いと平行して選挙に取り組むという困難な中での勝利、本当に素晴らしいと思います。

基地反対!という強いメッセージをうけ、安倍政権の暴走をくいとめるために、京都でもがんばります!
原発事故が起こったらどうしたらいいのか。

今日は、京都市の原子力防災訓練に参加しました。



8:30に大飯原発で重大事故が発生したと想定。

9:00訓練開始とともに、自主防災会のルートで避難指示が周知され、堰源小学校に住民の皆さんが続々と参集されてきます。



頭の上から靴底まで丹念に放射線量を測定。

訓練では省略されましたが、本来なら写真の左に写り混んでいる黄色いテント内で服を脱ぎ捨て、はだかになり除染をうけます。服は捨てられ、かわりに白いツナギのような服が支給されるという流れです。




訓練の後は、京都市防災会議原子力部会の委員をされている大野和子先生の講演です。

放射能の基礎から丁寧に教えてくださいました。

専門知識はさることながら、福島第一原発事故で苦しいでおられるさまざまな立場の方お一人お一人に心をよせたお話でした。

簡要なのは、正しい情報がきちんと住民に伝えられるかどうか、それを正しい知識をもってして分析し、冷静に行動することの大切さを痛感されられました。




昨日は党市議団の一員として、

福知山の豪雨災害被害にあわれた方の生活相談支援と現地調査に行ってきました。



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豪雨災害被害は左京区にも大きな爪痕を残し、三錦学区や四錦学区でも、下水逆流・雨水逆流による小規模な内水氾濫の被害相談があとをたちません。

個別に難工事になりそうなものも含め、相談・対応を続けております。

一方、福知山の豪雨災害被害は市域の3分の1が内水氾濫などによる浸水という深刻なもので、現地党組織の総力でもってしても生活相談支援は追い付かない状況です。



現地で奮闘する党組織に市議団のメンバーで出しあった見舞金を手渡すとともに、被災者の皆さんへの行政の生活支援メニューを教えてもらい、福知山市民病院付近の住宅や事業所に手分けして訪問し、要望の聞き取りを行いました。

床下浸水被害への支援が、薬剤散布などの支援しかないのが残念ですが、当日の広報のあり方や抜本的な再発防止への強い要望、災害対応での過労の問題など、多岐にわたり相談となりました。

また、現地党組織の責任者の方の案内で河川氾濫の現場も視察。


この川筋にそって1時間90ミリ(1日で302ミリ)の降雨が一挙に流れ落ち、周辺の家々を襲いました。


この線路した通路が流れる水をさばききれず、栓のような役割をはたし、被害が拡大。線路したの砂利も流れ、レールが浮いたそうです。


水位はここまで。

集落の共同の作業場では、米の乾燥機など2000万円の被害があったそうです。

1953年以来の大災害に本当に途方にくれているという状況でしたが、引き続き、必要な支援がいると思いました。

京都市の今後の被害対応も、かなりの見直しが必要と痛感させられまさた。

いかなる小さな予兆もすべてつかみ対応しなければなりません。








政府・国土交通省担当者とお会いして、リニア中央新幹線についてお話を聞きました。



京都市は京都駅ルートへの変更をもとめるキャンペーンを展開中ですが、国は全く相手にしていないことがよくわかりました。

ただ、それ以上に、私は、今回のリニア中央新幹線の計画そのものに疑念を深めざるを得ませんでした。


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Q)東京ー名古屋、名古屋ー大阪の同時開業の動きをどうみるか。

→金利抜きで東京ー大阪は9兆円かかるが、国鉄時代でも5兆円の借金が限界。5兆円借金で名古屋開業にこぎつけて借金の返済をはじめ、その上で大阪まで伸ばす。2段階を考えJR東海に指示をだした。

Q)奈良付近ではなく京都駅ルート誘致をどうみているか。

→昭和48年の基本計画策定に遡って決定を覆すのは困難。20回にわたる交通審議会の議論も終わっている。災害時のバイパス、地域への配慮から現行ルート。

Q)かりに、京都ルート変更ができたとして、地元負担はあるのか。

→そもそも事業費がどれだけ膨らむかは不明。計算したことがない。京都を通らない現ルートの場合については地元負担ない。

Q)京都駅ルートを主張しているグループが、京都駅ルートは現行ルートの二倍の経済効果があると試算し、年間1200万人が利用見込みとしているが、国の見解は?

→試算を見たが、何との比較かわからず、コメントできない。そもそも京都駅ルートについて国として試算をはじいたことがない。

Q)京都駅ルートを主張しているグループが、中央新幹線の構想が検討された当時はリニアを想定していなかったとしているが。

→「走行方式」という項目があり、かつ、リニアの技術開発は当時からあったので、そのようには考えていない。

Q)リニア中央新幹線と東海道新幹線で客を食い合い、採算がとれなくなるのではないか。

→JR東海の売り上げの85%が新幹線であり、ここが災害などで損傷を受けたら経営危機になるので、バイパスとして中央新幹線を作りたいというのがJR東海の考え。東海道新幹線と中央新幹線の両方で補い合いなう関係。

Q)環境への影響について

→地質調査して工法を選ぶ。アセスメントで調査した結果問題なし。水が枯れるケースもありうるがその場合は国に準じて補償するとJR東海は言っている。

Q)残土の行先について

→自前で22%、沿線で7割を処理と考えているが、残土の出るタイミングと現在の引受先とのタイミングが必ずしもマッチするともいえないので、マッチングは今後の課題。

Q)断層、地震によりトンネルの安全性が脅かされるのではないか。

→中央構造線など断層を通るが、中越地震ではトンネル壁面の崩落程度ですんでいる。ナトム方式をとればその崩落も防げる。

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以上がおおむねのやり取りでしたが、特に地震対策については、納得できませんでした。

そして、京都駅ルートなどというのは全くの幻想であることもはっきりしました。

ちなみに、26日付の日経新聞第4面に、長野新幹線が通ったことで東京に企業が逃げてしまい、長野経済が衰退したことが書かれていました。




8月6日に、京都市が突如、旧左京区役所駐車場の売却の「入札手続き」に入った問題で、住民団体が売却見直しを求めて要望書をもってこられました。

区長に申し入れを提出した後、市議会各党の議員団控室をも訪問し、要望書を持ってこられました。


区役所駐車場売却中止申し入

私は、

13日に日本共産党の左京府市会議員団として、区長と直接会って、左京区まちづくりの観点から売却中止すべきことなどをお伝えしたこと、

18日の市議会経済総務委員会において、党市議団として売却中止、住民意見を反映した有効活用、市有財産の活用については売却ありきではなく住民参加で進めるべきであること、を求めたことをお伝えしました。

住民団体の皆さんより、町内会長の集まりでの京都市の説明に多くの方が納得しておられず、再度、説明会が開かれるとのお話があり、市議会の各党の皆さんにぜひ、売却方針見直しになるように尽力いただきたいとの強い要請がありました。

市会改革委員会があったために、樋口議員・加藤あい議員は出席できませんでしたが、思いは住民の民さんと一つであります。