震災後の日常4コマ・とまとなす
あらすじ:とま坊となす君は、外国に行っている大家さんの家を二人でハウスシッティングしながらのんきに暮らしているようです。なす君は時々働いているらしい。とま坊は子供なので仕事はしない代わりに家のことをなす君より多くやっている。野菜なので学校には行っていない。

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震災後の日常生活の今

ごぶさたしております。

あれからミツバチさんたちの世界に吸い込まれたり、手を壊して一度は絵を描くことを諦めたり、いろいろありました。

そんな状況で、とま坊となす君の登場する話も幾つか頭にあったのに形にすることができないまま、ずっと気になっていたことがあります。

それは、震災後の日常生活を記録するために始めたこの漫画の、震災後の日常生活に関する結末が無いままであるということです。ソシャゲ編は完結したのに、です。

今、まだ完全ではないながらも、地震直後の何もわからず不安だった日々、とま坊と一緒に悩んだり迷ったり、共感したり応援したり、お叱りくださった皆さんに対し、感謝を込めてその後の報告をできることを嬉しく思います。遅きに失した感は否めませんが、ご覧いただけると嬉しいです。

筆圧がかけられずに手描きスキャンなのでファイルが大きいですが、この方法なら未消化の話も今後描いていけるのではないかと模索しています。



全てが終わったわけではありませんが、生活の中で実際に人々の口に入っている食品の中の、目に見えない放射線の量が数値としてハッキリと見えるようになったことが本当に大きいです。その実現のためにご尽力くださった早野先生にとても、とても感謝しています。

あの時、何か起きた時、きちんと調べることの意義を身を以て学びました。当時、日本で本当にたくさんの人たちが頑張って勉強したと思います。それが今後の生活できっと活かされていくと、少しいい日本になるような気がします。

震災後の日常4コマ・とまとなす466話:とま坊のソシャゲ日記15|離脱

ソシャゲ日記最終回です。

466話:とま坊のソシャゲ日記15|離脱
震災後の日常4コマ・とまとなす466話:とま坊のソシャゲ日記15|離脱

今回だけ5コマです。退会した時の洗われるようなカタルシスに1コマとりたかったので。

私の場合は、主に「殴られているんじゃないか」「どうせやるなら毎日コツコツ(?)やって一日当たりの負荷を減らそう」など、ストレスによって縛られていたので、辞めてしまえばあっけなく、戻る気などさらさら無く爽快そのものでした。誇張でなく滝の涙は出ましたが。

振り返れば、単調な繰り返しがクセとなり、長いスパンでずっと多く報われ実りがあるけれど試練もある仕事や創造的な趣味、読書などの自分を耕す作業から、秒単位で刺激が得られる安易なルーチンに逃げていたのだとわかります。ハマっている間、何が一番悪かったというと、視力の悪化にも半端でない時間をとられるのにも困りましたが、何より心を囚われるのが問題だったと思います。実際に操作する時間が10分だったとしても、私のように心の弱い者は、他のことをしている、するべき時にも「次のイベント何時からだっけ?」「次はあの組み合わせを試してみよう」「あの人に失礼なことをしたと思われていないだろうか?」などと、いつまでもゲームのことを考えていました。

ハマっている人が家族や友達にいる場合、まわりの人はハラハラすると思いますが、こういうものはハマっている最中は、外からどんなに言っても聞く耳を持たず、かえって意地にさせて逆効果になってしまうことも往々にしてあるので、自分で気づいてもらうしかないのです。

ハマらずに適度に楽しく遊べればいいのですが、ついハマってしまうように設計されていますので、ハマリ症の人は気をつけましょう。きっと開発している人達だって、自分たちが造り出した世界を、寝食を削って泣きながら過酷なイベントを全てクリアしてほしいのではなく、末永く愛着を持って遊んでもらえたら、と願っているはずです。

これで15回に渡るソシャゲ日記は終わりです。おつきあいくださってありがとうございました。

すっかり日記漫画となっているこの漫画は、今後は描きたいことができた時に更新する不定期更新とします。

なぜなら、他に描きたいものができたからです。それは、ソシャゲの呪縛を脱した途端、溢れるように描き始めたミツバチさん漫画です。もしあの時辞めていなかったらミツバチさんに出会えず、今現在、毎日蜂さん関係の本を読みふけり漫画を小説を書きまくっている私は鬼畜イベントを呪いながら小さな画面を見つめていたのかもしれないのかと思うとゾッとします。このシリーズの締めくくりとして、脱却した者が実際に何ができる「かもしれない」よりも、何を実際に「やったか」をお見せするのが一番だと思い、ここにリンクを貼っておきます。まだまだ修行が足らず拙いですが、少なくとも全ての行動の主体は自分にあり、レベルアップは非常に緩慢でもサーバー上の数値ではなく自分の中の何かが上がります。

全然違うテーマですが、よかったらのぞいてみてくださいね。7月末の開設からほぼ毎日更新してきました。とにかく熱意と勢いだけはあるのがわかっていただけると思います。働き蜂さんは、サリーナちゃんの中の人が着替えただけみたいに見えるかもしれませんが、性格はかなり違います。

ミツバチさん看板
ミツバチさん
http://nihonmitsubachi.sblo.jp/


更新のお知らせは今まで通りツイッターで行います。

震災後の日常4コマ・とまとなす465話:とま坊のソシャゲ日記14|眼差し

なす君が忘れた本から何かのメッセージを受け取ったとま坊を見守っているのは?

465話:とま坊のソシャゲ日記14|眼差し
震災後の日常4コマ・とまとなす465話:とま坊のソシャゲ日記14|眼差し

※とま坊が大事にしているエビのお姫様

種類によって違いますが、大人になる時に一度脱皮する種類や定期的に新陳代謝として繰り返し脱皮するエビがいます。サリーナちゃんは後者のようです。脱皮直後は体が柔らかいし、脱皮そのものも失敗のリスクがあるので予定日が近づくとエビちゃんは痒そうに、見守る者は心配になります。脱ぐのは豪快にスポーンと一瞬なんですが。脱ぎたてエビスーツは、着ぐるみそっくりに頭巾と体に分かれているのが可愛いです。新鮮なうちは細いヒゲの一本一本も確認できるし。

ゲームで日常生活に支障が出る、というのをどの程度からそう見做すのか曖昧ですが、自分の中の優先事項が狂いはじめたら、それはかなり危険なのではないでしょうか。

次回、いよいよシリーズ最終回です。

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震災後の日常4コマ・とまとなす464話:とま坊のソシャゲ日記13|忘れ物

でも、でも、だって。中毒者は慣れ親しんだ反復に執着し、抵抗する。

464話:とま坊のソシャゲ日記13|忘れ物
震災後の日常4コマ・とまとなす464話:とま坊のソシャゲ日記13|忘れ物

ネトゲ仲間でチャットすると、

「こんなことばっかしてちゃダメだよねー」

から始まり、

「でも楽しければいいんじゃない?」
「楽しんだもの勝ちだよね!」

みたいな予定調和に落ち着くことが往々にしてあります。少なくとも私のまわりでは、ありました。自分の中でも「楽しければいい」に対して有効な反論が見出せずにいましたが、それに対する答えが8話のフランクルから、いきなりズバンとど真ん中に届きました。

生き甲斐→幸せ、楽しい

ならいいけど、

幸せ、楽しい→生き甲斐

になると、それは脆く危うい。それに、よほどブレない人でなければ幸せは相対的なものになりがちで曖昧です。

それに、とま坊も最近は全然楽しそうでさえないですよね。

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震災後の日常4コマ・とまとなす463話:とま坊のソシャゲ日記12|戦友

「こんなゲーム」に夢中になっていたことに気づいたとま坊。

463話:とま坊のソシャゲ日記12|戦友
震災後の日常4コマ・とまとなす463話:とま坊のソシャゲ日記12|戦友

とま坊のゲームはファンタジーRPG風なので「戦友」ですが、ソシャゲは名目は違ってもあれこれ特典をつけて他プレイヤーと接触させようと画策してきます。「ソーシャル」なのだから当然なようですが、そうした結びつきは「友達一人につきパラメーターが10増える」「グループに入ると戦闘が有利に」などゲーム上の効果で釣っているだけなので薄っぺらでお世辞にも「ソーシャル」ではない場合が多いです。

中にはそんな関係から友達になっていく人達も一部にはいるかもしれませんが、そうなると却って辞めたくても辞められないでしょうね。そもそも、そのように顧客同士で縛り合ってほしいがための「ソーシャル要素」ですから。とま坊はまだ始めたばかりで、親しい「戦友」がいないのは救いかもしれません。

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