■ヱヴァンゲリヲン:3.33とワシ
正直、ソフトが出たとき買うかどうか迷ったが、「序」と「破」を既に購入していたので、一応シリーズ物として押さえておくことにした作品。
劇場で見たとき、前座の「巨神兵、東京・・・」と、本作冒頭の5分間は流石だと関心した。話は概ねカヲルくんとシンジの出会いに焦点を当てた物だとは思って居たがズバリ「焦点当てすぎだろ!!」と言うくらい当たっていた。
序を見たときの「ヤシマ作戦」からの下りや、「破」の目を離す事が出来ないシーンの数々、現実世界と似通った近未来に存在する「非現実」に魅力を感じていた私にとっては、そう言った面白みは全く無くなっていた事に驚かされた。
しばらくの間、自分が熱を上げて居た同じタイトルのシリーズ作品であるにも関わらず、ぬぐい去ることの出来ない「違和感」を抱きつづけ、先述した「現実と非現実の共存する世界」ではない事に気がつく。
世界観その物が全く真逆になってしまったことに失望したのは確かだった。結構、普通のアニメは狭いレンジの世界観で描かれて居ることが多いので、それら「普通」の作品と肩を並べてしまっていた事にもガッカリしたのは確かだった。
アニメーションの制作技術は格段に進歩し、本作品もその例に漏れる事無く素晴らしい映像美を披露してくれている訳だが、前二作の「壮大な世界とその中のEVA」から一転、「局所と数人のEVA」の話になってしまって居た事はとても残念でならない。
簡単なところで言うと、ブンダ-とうやって作ったのか?食料どうやって調達しているのか?シンジの部屋に食事や着替えを届けてくれるのは誰なのか?誰も居なくなったネルフでEVAは誰がどうやって作っているのか?などなど、本作には随分とレベルの低い部分での突っ込みどころが満載となってしまったと思う。
大抵、監督がやりたい事を前面に出しすぎると失敗すると言うが、もし、これが次作を盛り上げ、より感動させる為の策略だったとしたら???・・・続編を見てその時改めて、庵野秀明監督の天才ぶりを全身全霊で味わう事になるのだろうとも思う。
メカもキャラもデザインは良い。だからプラモデルもグッズも買うが、思い入れは前二作と比べて少ない。
写真はコンビニ等で販売している高額食玩「AAAブンダー」。全長約15センチ。
設定色と見比べると些か(?)ディテールや色数が足りないようだ。大きさと価格を考えれば「ま~、こんな物かな??」と思える出来映え。これを何とかしちゃう人とか何とかしようと目論んだりするのはモデラーさんだけでしょう。
付属のフィギュアは13号機、9号機、弐号機のどれかが付属するのだが、こう言ったくじ的要素の「弐号機運」は健在で、今回も弐号機が付いてきた。
一体どうなるのか?最終回よ!
あでゅ~ヾ(*´∀`*)ノ
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