夢日記と空想☆ドリームぽろぽろ。
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オーケストラが夜空をすべる夢日記《夢日記まとめ15》2009年3月〜4月

ドリームぽろぽろ。空想ダイアリー【夢日記と空想】-dream poroporo by Nemury aka. TsuyaTsuya aka. 10

オーケストラのコンサート。
割れんばかりの拍手と賞賛。
コンサートの興奮も覚めやらぬ中、
すぐさま会場を後にする演奏家達。
人気のない場所まで来たのを確認し終えると、
彼らの身体はみるみる溶け出し、
ひとつに融合すると流線型の白いUFOになる。

出来立てのUFOは鈍く光を放ちながら
音もなく夜空に登っていく。
そしてまるで流れ星のように
ヒュンと夜空をすべっていく。
次のコンサート会場は、
いくつもの海洋と山脈を越えた遥か先の大陸。
だがこの速度ならば
夜明け前には到着するに違いない。

ところがエベレストに差し掛かったところで、
UFOはミサイル攻撃を受け雪山に墜落してしまう。
そこは雪に閉ざされた白銀の世界。
UFOは雪に半分以上埋まり、
ピクリともしない。
もちろん生存者はいないだろう。
やがて吹雪の中を人影がひとつ近づいてくる。
長い黒髪をなびかせて現れたのは
敵対するオーケストラを率いている女。
そしてこの女こそ、
このUFO撃墜計画の首謀者である。

女はUFOを注意深く探ると、
その船首をグイッと力任せにもぐ。
次の瞬間、船首は女が密かに想いを寄せていた、
コンサートマスターの男の生首にかわっている。
(Mar 30th, 2009)

 





◎ヒツジの集団が大学に入学する。
 新入生のうちの実に5分の1が羊である。
 新入生は講堂に集められると、
 1人ずつ順番に
 自己紹介と希望する専攻を述べていく。
 教授陣は
 女の子のヒツジしか眼中にない。
 (Mar 29th, 2009)

◎隣近所との攻防戦が繰り広げられる。
 敵の正門玄関を固めるのは、
 強力な空気砲が武器のサイ。
 僕たちは木の葉のように
 クルクルと吹き飛ばされてしまい
 近づく事さえ不可能である。
 仕方なく裏庭からの侵入を試みる僕たち。
 しかし気づいた時には
 ネズミ部隊にあたりをぐるりと包囲されている。
 (Apr 20th, 2009)

◎三万人の心臓が
 間もなく一斉に停止するという。
 僕もそのうちの一人。
 しかしみすみす死んだりはしない。
 既に対策を打ってあるのだ。
 交換用の新しい心臓。
 真空パックにして首から下げて
 常に持ち歩いているのだ。
 それは胸元でドクンドクンと力強く
 今も鼓動している。
 (Apr 23rd, 2009)




ガラクタと世間話をする夢日記《夢日記まとめ14》2009年2月

ドリームぽろぽろ。空想ダイアリー【夢日記と空想】-dream poroporo by Nemury aka. TsuyaTsuya aka. 10


国家機密の戦艦設計図。
秘密機関に属する男が敵に追われ逃げていた際に、
ある場所にそれを隠す。

その隠し場所というのが、
我が家の物置にある「ガラクタ」の中。  
しかしやっかいなことにそのガラクタは
人口知能を搭載している。
なおかつガラクタは
精神的ショックにめっぽう弱く、
最悪の場合、爆発する危険性すらある。
だから決して精神的ショックを与えることなく、
機密を回収しなければならない。
 
「やあ、具合はどうだい?」
僕はできるだけ自然に声を掛ける。
「オカゲサマデ、ココ最近ハ
 非常ニ良ク眠レテイマスヨ」
「それはよかったねえ」
ガラクタは気さくな性格をしていて
他愛もない世間話が続いていく。
しかし僕はなかなか本題に入れない。

(Feb 9th, 2009)





◎僕が撮影した、
 温泉でのロボット達の湯けむり姿が
 週刊誌に掲載される。
 (Feb 20th, 2009)


◎モンスター達が一列に並んだ拘束機に
 がっちり固定されている。
 モンスターは牙や角を持つもの、翼を持つもの、
 尻尾を持つ者など全て違う姿をしている。
 しかし共通しているのは大きさ。
 猫ほどの大きさしかなく
 か弱気な印象である。

 やがて拘束機の上部から練乳が滴り出し、
 それがモンスターの顔にドボドボ注がれていく。
 練乳に口を覆われ苦しむモンスター。
 談笑しながらそれを見る金持ち達。
 悪趣味な余興としての拷問ショーの始まりである。
 (Feb 20th, 2009)

使い古しの神様を並べる夢日記 《夢日記まとめ13》2009年1月


ドリームぽろぽろ。空想ダイアリー【夢日記と空想】-dream poroporo by Nemury aka. TsuyaTsuya aka. 10


「神様」のバッテリーは一年きっかりで切れる。
だから神様は毎年買い替える決まりである。

神様は小さい。
手のひらに収まる大きさである。
しかも紙を人型に切りバッテリーをつけただけの
簡易型の神様である。

僕は引き出しから使い古しの神様を取り出すと、
それを一列に並べて眺めてみる。
神様は一体ごとに色が違う。
ブラック、ピーチ、スカイ...。
それぞれに愛称をつけている。
最後に薄茶色の神様を置く。
愛称はラテ。

「いっそ細かく切り刻み紙吹雪にして、
空にぱあっと撒いてしまおうか?」
イロトリドリの紙吹雪が舞う光景を想像し、
僕の胸は高鳴る。

(Jan 17th, 2009)





◎人間代表の使節団と魔女族との
 和平への話し合いが決裂してしまう。
 人間側が連れていった犬は
 話し合いでだれよりも一番発言をしている。
 (Jan 8th, 2009)


◎『チェコ人なんでもベスト3』という本が出版される。
  問い:過去と言ったら?
     1位: 追憶
     2位: 郷愁
     3位: 轍(わだち)
 このような情報が載っている。
 (Jan 15th, 2009)

◎チェコ人の女の子を養子にする契約書に
 うっかりサインをしてしまう。
 女の子の発送手続きが
 船便を使いどんどん進んでしまう。
 (Jan 15th, 2009)

◎スペアの頭を小脇に抱えた鬼が
 旅先の宿にまで追ってくる。
 僕は廊下に上手くトラップを仕掛け、
 鬼をパチンと破裂させることに成功する。
 しかしスペアの方の頭が
 顔を真っ赤にしてなおも執拗に追ってくる。
 働き者の女中に声をかけ、
 持っていた掃除機で残らず吸い取ってもらう。
 (Jan 17th, 2009)


◎お堂の中にお坊さんがぎゅうぎゅうに詰まっている。
 1日で10年分の法要をするためらしい。
 お坊さん達は座ったまま小刻みにジャンプを始める。
 ジャンプする度によりスペースが詰まり、
 やがて一分の隙もない塊になる。
(Jan 20th, 2009)

◎街中にリスが溢れている。
 『リスの尻尾がフサフサだなんて、
  誰も言ってないでしょう』
 おばさんが子供達を集めて説明している。
 確かにこの街のリスは
 一匹残らず尻尾がシュッとヒモのように細く伸びている。
 その代わり、猫の尻尾はふさふさと豊かで
 大きくカールして揺れている。
 (Jan 29th, 2009)


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アヒルが男の母親になる夢日記。


ドリームぽろぽろ。空想ダイアリー【夢日記と空想】-dream poroporo by Nemury aka. TsuyaTsuya aka. 10


親のいない孤独な男。
さまざまな鳥の卵を集めてきては
孵化を繰り返している。
自分の母親として、もっとも相応しい鳥を選別するためである。
落選した鳥たちは、残念ながら翌日の男の食卓に上がる。
最後に残ったアヒルがとうとう男の母親に決定する。

母親として育てられたアヒルは、
男を本当の我が子だと信じて疑わない。
アヒルはありったけの愛情を男に注ぎ、
男は充足感に満たされる。

ある時、アヒルはこっそり男の職場を覗きにいく。
男は鉄道運転手。
アヒルはホームにいる男を影からそっと見守る。
男の勤務する駅はとても小さく、
ホームには屋根がない。
男が雨に濡れてはあまりにが不憫と、
アヒルは黙ってホームに屋根を作ってやる。
子を思う親心。
この頃にはもう、二人は深い深い親子の愛情で繋がっていたのだ。

しかし事件が起きる。
運転手は車内で殺され、アヒルはこつ然と姿を消す。
僕と友人は偶然に死体の第一発見者となり、
それが縁で事件の真相解明を買って出る。

友人が今後の捜査方針を発表する。
◎今回の事件で何よりも大切なのは、様々なエンジンの構造研究である。
◎エンジンの構造を理解することさえできれば、犯人は自ずとわかる。
これはシンプルでいて実に独創的な捜査方法である。

しかし僕は独自に推理を進めていき、
ある恐るべき仮説に到達してしまう。
◎母親アヒルは、魔界秘密組織が用意した回し者である。
◎魔界秘密組織の目的は、日本を消滅させる事である。

もちろん証拠も掴んでいる。
一見関係ないかに見える、
現場近くの巨大ガマガエル像の消滅。
これこそ、この魔界秘密組織の暗躍を暗示した、
揺るぎない証拠なのである。


(Jan 18th, 2008)

ペガサスが悪魔に追われる夢日記 《夢日記まとめ12》2008年12月

ドリームぽろぽろ。空想ダイアリー【夢日記と空想】-dream poroporo by Nemury aka. TsuyaTsuya aka. 10


渓谷に突き出るように建つ古城。
そこに住む私たちは、
絶えず悪魔の影に怯えている。
夜になると、城は闇に閉ざされる。
悪魔の下僕となった黒いペガサスが
どこかからじっとこちらを窺っている。
そのペガサスの身体は
まるでこの世の闇を全て染み込ませたかのような
漆黒をしている。

とうとう悪魔が城へ踏み込んで来る。
群れをなして攻め入る悪魔に対し、
なす術などない。
悪魔に追われ、
私たち姉妹はすぐに行き場を失う。
バルコニーに追いつめられた私たち。
だがなぜか私たちの身体は
真っ白いペガサスへと変わり、
夜空へと矢のようにびゅんと駆け上がる。

地上では城の人々が乗った馬車が
次々と城を後にする。
しかし悪魔が見逃す筈もない。
追いつめられた馬車は
一台また一台と、
谷底へ音もなく消えていく。

ペガサスとなり
風よりも早い翼を手に入れた私たち。
力の限り飛翔を続け
夜空を切り裂くように進む。

どれぐらい経ったのか。
いつの間にか星たちは消え、
空は白ずみ夜が明けたことがわかる。
それでもまだ、悪魔は執拗に追ってくる。

(Dec 21st, 2008)




◎僕は旅を続けるコビトである。
 とある田舎の国に入ったところで日が暮れる。
 ふいにあちらこちらから火の手が上がる始める。
 どうやら隣国が火攻めで攻めて来たらしい。
 タイマツを奪ったり鎮火したりと奮闘するうちに、
 気がつけば僕は峠に来ている。
 峠はこんこんと水が豊かに湧き出している。
 月明かりで水がキラキラ光る。
 (僕の持つ不思議な力と湧き水を使い
  ここで農業をしながら
  のんびり穏やかに暮らすのも悪くないな...)
 そんな考えが頭をよぎる。
 しかしこんな甘い考えが浮かんだのは、
 全てこの峠に棲むアヤカシの妖精の仕業である。
(Dec 1st, 2008 )


◎空き地に女幽霊が現れ、
 人の心の有り様について語り出す。
 木や草がうねり文字に変わり、
 彼女の語りの手助けを始める。
 (Dec 7th, 2008)

◎月明かりを頼りに山寺へと逃げ込む。
 しかし小柄な妖怪(中身は美輪明宏さん)と
 がっしりとした体格の修験者(横尾忠則さん)に
 行く手を阻まれる。
 身体が思うように動かず逃げられない。
 修験者は僕の胸に手を入れると
 中からどす黒い固まりを抜き出す
 (Dec 9th, 2008)


◎あちこちから上がるのは、うめき声。
 瀕死の傷を負った罪人たちが
 天井に括りつけられているのだ。
 極限まで痛めつけられ息も絶え絶えな罪人が
 千人きっかり括りつけられている。
 滴る血と臓物の雨。
 天井も床も全てがどす黒い。
 僕は身体を真っ赤に染めながら、
 その下をあてもなく彷徨う。

 屈強な外見をした野球選手団が
 括りつけられている部屋に出くわす。
 もちろん皆一様に苦悶の表情を浮かべている。
 しかしその中に一人だけ、
 悪魔と契約を交わしている者がいる筈である。
 その者は悪魔に魂を売り払い、
 痛みも感じない不死の身体を手に入れているのだ。
 それが発覚しないようにと
 今その者は必死で苦悶の演技をしているに違いない。
 (Dec 9th, 2008)


◎江戸時代の書物に、
 隠し文字でecoエコと入っているのを発見する。
 (Dec 12th, 2008)

◎謎の秘密結社が新宿駅の領有権を主張し、
 手始めに駅ホームを一つ、南へと移動させてしまう。
(Dec 14th, 2008)


◎私は金髪の愛らしい双子姉妹である。
 女主人(ニコールキッドマン)のもとで、
 仲むつまじい暮らしをしている。
 まるで本当の親子のようだと
 もっぱらの評判である。

 しかしながらそれは偽りである。
 現実は全くの逆で、
 今もお互いの頬に刃物を突き付けあって対峙している最中である。
 互いに相手を殺したい憎悪に
 心が支配されている。
 かすかに頬をかすった刃物から血が滴り落ちる。
 真っ白な私のドレスに、
 赤い染みがじんわり広がっていく。
 (Dec 30th, 2008)

バッタの恋心がウサギに届く夢日記 《夢日記まとめ11》2008年11月


ドリームぽろぽろ。空想ダイアリー【夢日記と空想】-dream poroporo by Nemury aka. TsuyaTsuya

自分はバッタである。
葉影から身を乗り出す僕。
日の光がキラキラと世界に降り注いでいる。
視線の先には、
巣穴から身を乗り出した白いウサギ。
すぐさま僕は恋をする。

僕のウサギへの恋心は
空中でふんわりと花開く。
しまいにはモコモコとした白い綿毛のようになり、
恋心はウサギの鼻先までひゅんと飛んでいく。
そして僕の恋心は
ウサギの鼻先を優しく優しく撫で始める。

ウサギは僕の恋心に気づくや、
巣穴からひょいっと飛び出して
僕のもとに一目散に駆けつける。
雪みたいに真っ白で柔らかいウサギ。
ウサギは僕にそっとくちづけをする。
こうしてウサギとバッタである僕との
種族を超えた恋の幕があがる。
(Nov 3rd, 2008)



◎僕は車を前にして、
 運転が出来ないために困っている。
 すると僕の分身が現れて、
 機転を利かし
 運転のできる母親に変身してくれる。
 しかし喜ぶのも束の間、
 でたらめな運転が始まる。
 どうやら分身の外見は母親そっくりでも、
 中身は僕のままらしいのだ。
 助手席の僕は全く生きた心地がしない。
 (Nov 1st, 2008)


◎ぬいぐるみのモンスターが
 夜な夜な襲ってくる。
 それは三等身の
 なんとも愛らしい外見をしている。
 襲われ闇夜に消えた兄は
 その後、とうとう戻って来ることはない。
 (Nov 2nd, 2008)


◎ちゃぶ台にある茶碗で猫が
 さっきからご飯をたらふく食べている。
 体重計で計ってみると
 猫は既に4キロ増量している
 (Nov 10th, 2008)


◎ずっと不調だったパソコンが
 息を吹き返す。
 しかしなぜかパソコンは
 ネット友達たちがオフ会で集っている砂丘を
 猛然と襲い始める。
 ピカピカッ。ドドーン。
 激しい閃光と爆発の連続。
 空が赤く染まる。
 遠くからそれを呆然と眺める僕。
 その光景をウットリと眺めてる友人。
 (Nov 11th, 2008)


◎右手に葱(ネギ)を持つ女性が創作した、
 『刻み葱』という名のフォント。
 そのリリースのために僕は奔走する。
 (Nov 26th, 2008)


◎「一度に三百匹の猫を持ち上げることができるか?」
 突然そんなことを尋ねられる
 (Nov 29th, 2008)


◎海沿いの小さな村落に住んでいる。
 毎日、海岸線を歩いて岬に行くのが日課。
 深い深い藍色の海を眺めるためだ。
 穏やかな毎日。 
 その村落は15軒の家があり、
 全てが焼きたてパンを出すレストランである。
 どれもとびきりに美味しい。
 『今の生活はとても穏やかです』
 海沿いを歩きながら携帯で知人に報告する。
 (Nov 30th, 2008)



猫が殺人に遭遇する夢日記 《夢日記まとめ10》2008年9月〜10月


ドリームぽろぽろ。空想ダイアリー【夢日記と空想】-dream poroporo by Nemury aka. TsuyaTsuya aka. 10


私は悪の組織に追われている猫である。
優しき人間達に助けられ逃げてきた。
そして今まで様々な人間達を見てきた。
人間の優しさも醜さも全て知っている。
人間同士の三つの殺人だって
この目で見てきたのだから。

ある日、傷を負い迷い込んだ家で
子供に助けられる。
束の間の平安。
しかしそれは長く続かない。
隣人同士のいがみ合いが始まったからだ。
憎しみの増幅。
感情が凍り、顔つきまで凍る人間達。

事件の前兆。
もうすぐ新たな殺人が起こるだろう。
猫である私は、
屋根の上に登り、
これから始まる惨劇の一部始終を
ただ眺めるだけである。
(Sep 14th, 2008)







◎庭が2mある巨大な陸亀に埋め尽くされている。
 隙間もないくらいにびっちりと。
 なぜかみな地面に半分ほど埋没して瀕死である。
 誰が死体処理するかを巡り口論が勃発する
 (Sep 20th, 2008)


◎戦隊ヒロインの変身に関する秘密を記したノートが
 敵に奪われてしまう。
 肝心のヒロインは五歳児にされ、役に立たない。
 (Sep 21st, 2008)

◎ビル程の大きさの巨大な剣が地面に刺さっている。
 ヒーローと悪とがその抜き方を探っている
 (Sep 21st, 2008)

◎エメラルド色の静かな海。
 黒い表紙をした、抱えきれないほどの
 大きな大きな本が海底に沈んでいる
 (Sep 28th, 2008)

◎高校生でありながらも
 天才的な腕を持つ外科医の女の子。
 通学途中に利き腕を怪我してしまい、
 当分の間、手術をすることができなくなってしまう。
 女の子はしょんぼりしながら
 とぼとぼと家路に着く。
 (Oct 5th, 2008)

◎大洪水で道が冠水する。
 あろうことか乗ってきた車は
 水を吸って油揚げみたくぶよぶよだ。
 仕方なく車を濡らさないように
 頭上に持ち上げて徒歩で帰る。
 しかしこれを目撃した釣り人達から
 大ヒンシュクを買い、
 違反切符まで切られてしまう。
 (Oct 22nd, 2008)

◎『メカ魚拓』が大流行する。
 メカ猫、メカ犬、メカヤギ...。
 『メカ魚拓』とは
 そういったメカ動物達を魚拓にする趣味である。
 今日の新聞広告はメカ犬の魚拓を呼びかけている。
 (Oct 22nd, 2008)

◎突然現れたブロンドヘアーをした
 キレイな外国の女の子。
 コタツに入りこみながら
 『ジュウシマツは?』と聞いてくる。
 これはテレビ番組表の事を遠回しに尋ねる、
 彼女の祖国の独特の言い回しである。
 (Oct 22nd, 2008)



死神が犬に化けている夢日記 《夢日記まとめ9》2008年7月〜8月

ドリームぽろぽろ。空想ダイアリー【夢日記と空想】-死神ドッグDream PoroPoro / CuuSoo Diary

◎死神が犬の姿に化けて
 通りをぶらぶら歩いてくるのに気づく。
 死神は僕と目が合うや否や
 一目散に走り去る。
 犬の姿をしているから
 その逃げ足はめっぽう速い。

 僕は近くの通行人をさーっと見渡す。
 そして一人のアスリートに目を付けると、
 背後からそっと忍び寄る。
 全く気づかれる事なく
 彼の両脚と僕の両脚とを
 ひょいっと付け換える事に成功する。
 
 こうしてすばらしい脚を手に入れた僕は
 ひゅうっと風のように走り
 すぐさま死神の後を追い始める。
 (Jul 12th, 2008)




◎未解決の殺人事件。
 その犠牲者の記憶の世界へと入りこむ。
 そこは真夜中である。
 目の前の美容院からは
 明かりが漏れている。
 自宅と美容室とを結ぶ小道を、
 何度も辺りを注意深く確かめながら往復する。
 再び美容室の前。
 戸を開けて中へ入るかどうか
 さんざん迷う。
 しかし結局は辞めておく。
 小道は街灯もなくとても暗い。
 寂しさで胸が締め付けられる。
 暗闇から誰かが近づいてるが
 どうすることもできない。
 (Jul 7th, 2008)


◎友人が電車からなぜか落ちてしまう。
 急停車する電車。
 静かに息を引き取る友人。
 行き交う人々は誰も気にも留めない。
 (Jul 12th, 2008)


◎祭りの境内を抜けるとタクシー乗り場がある。
 現れた運転手は、あどけなさの残る小柄な女の子。
 女の子の運転するタクシーは自転車である。
 二人乗りをして、僕たちは海へと向かう。

 海には真っ黒で巨大な戦艦が停泊している。
 穏やかな海の筈だったが、
 戦艦が停泊している部分だけ暴風雨が吹き荒れ
 戦艦がぐわんぐわんと激しく揺れている。
 僕たちはそれを見ながら
 ぽつりぽつりと話をする。
 運転手は夏休みの間だけの短期バイトなのだという。
 (Jul 12th, 2008)


◎『お星さまたくさん見えるといいね』
 ビルの合間から見える狭い夜空の中で
 キキララが言う。
 踊り始めるキキララ。
 いつの間にか夜空がキキララの待受画像に変っている
 (Aug 2nd, 2008)


◎夜道を自転車で抜けてホームセンターをハシゴする。
 ハリケーンの残り香を探しているが見つからない。
 あきらめた妻が一人で勝手に海へ行ってしまい、
 僕は車をアチコチぶつけながら後を追う。
 海面が異常に高まっていて、
 海岸沿いの道も民家もみんな水没してしまっている。
 妻の声は確かに聞こえるが、
 青く深い海のどこを見ても妻の姿はない。
 (Aug 3rd, 2008)

◎道路脇に延々と続いている巨大な野外広告。
 いちいち全ての広告に女性の広告説明員が
 ぺったりと張り付いている。
 野外広告の半数は板チョコの広告である。
 (Aug 15th, 2008)

◎校舎の窓辺。
 コウノトリがやって来て、
 向こうを指差して
 盛んに口をぱくぱくしている。
 何かを懸命に伝えようとしているらしい。
 籠の中はからっぽである。
 (Aug 24th, 2008 )


◎連続猟奇殺人事件が発生し、
 4人の女性が犠牲になってしまう。
 しかし実はその4人は、
 いずれも同一人物の分身であることが判明し、
 実質的には被害者は4人ではなく1人であるという
 訂正発表がなされる。
 (Aug 27th, 2008)

◎アタマから無数の足が髪の毛のように生えているタコ。
 そんなタコ同士が道端で喧嘩を始める。
 一方のタコの足がガブリと食われてしまう
 (Aug 28th, 2008)









自分の脳と話を始める夢日記 《夢日記まとめ8》2008年6月

ドリームぽろぽろ。空想ダイアリー【夢日記と空想】-脳と心とDream PoroPoro / CuuSoo Diary

◎男が映画館へ行く。
 上映まではまだ時間があり、
 男はロビーで待つ事にする。
 すっかり暇を持て余した男は、
 仕方なく自分の脳をぱっと取り出す。
 正面のソファーにそっと置いて
 おもむろに自分の脳と会話を始める。
 しばらくの間、こうして時間をつぶす。

 ふいに、入口カウンターに座る
 女性係員が男の視界に入る。
 男は息を飲む。
 突然、まるで滝に打たれたように
 男は恋をする。
 すぐさま女に話しかけるが
 女はまともに男の話に耳を傾けようとしない。
 女は神経についての学術書に夢中で
 それどころではないのだ。
 男は傷心のまま映画館を後にする。

 男はその後、幽体離脱をして
 新たな体を獲得する。
 翌日、生まれ変わった身体で女の元へ戻ってくる。
 痩せ細り骨張った身体。
 清らかな表情はどこか神々しささえある。
 キリストそっくりな風貌に
 女の心が動く。
 (Jun 11th, 2008)





◎男は国家機密の色見本を持って逃亡している。
 組織に追われ世界中を西へ東へと駆ける日々。

 男はインドのマーケットまで来る。
 目の前の穀物の山を見ると、
 その中にぬっと手を押し込み
 色見本を隠す。

 その後、男は何千キロも離れた所に身を隠す。
 スコープを取り出し、
 さっそくインドの穀物の山の監視を始める。
 (Jun 1st, 2008)


◎タワーの展望台へ登ると、
 フロアにはびっしりと布団が敷き詰められている。
 しかしまだ日は高く、寝るには早過ぎる。
 展望台はテラスへ続いていて
 出てみるとそこは砂浜である。

 どこまでも続く砂浜。
 さらさらとした感触が足裏に伝わる。
 砂浜にはなぜだか名前が点在している。
 50音さまざまな音で始まる名前があるが
 なぜか「な」から始まる名前だけがなく、
 僕は必死で探し続ける。
 (Jun 8th, 2008)


◎窓から祖父母の部屋へと侵入する。
 棚には数匹のクワガタ。
 祖母は箱にリボンを掛けたがっている。
 (Jun 23rd, 2008 )

◎支給されたダンボールと
 自分が着ている衣服だけを使って、
 ハローキティを作る競争が開催される。
 キティが出来上がる時には
 出場者はみな全裸になる仕組みである。
 (Jun 24th, 2008)

◎3mのゴジラが校庭に現れ
 桃色ゴムボールをポンポンと投げ始める。
 ボールを当てられた者は
 死んだ事にされるルールらしい。
 (Jun 26th, 2008)

◎デッサン用モデルとして
 前から部屋で飼っていた羊たちが
 一斉に逃げ出してしまう。
 すっからかんになる部屋。
 餌を二週間やらなかった為に
 ついに羊たちは僕を見限ったのだろう。
 しかし代わりに蜂たちが窓から入ってくる。
 蜂たちとの生活。
 僕はほっと一安心する。
 (Jun 30th, 2008)

◎寄宿舎の子ども達が戦火の中を逃げている。
 丘をホフク前進で登りだすが、
 上からひっきりなしに泥がドロドロ流れてきて
 子ども達は登れない。
 敵は大人達である。
 (Jun 30th, 2008 )












恐竜がギターを奏でる夢日記 《夢日記まとめ7》2008年3月-5月

ドリームぽろぽろ。空想ダイアリー【夢日記と空想】-ギター恐竜Dream PoroPoro / CuuSoo Diary


 町外れのバラック小屋の中に
 恐竜がいるのが目撃される。
 人々は意味がわからず
 ただ戦々恐々とするばかり。

 しかし恐竜が小屋に来たのには理由がある。
 遥か昔、その恐竜はここで、
 人間の女の子と暮らしていた事があったのだ。
 毎夜、ランプのあかりの下で
 ギターを鳴らし
 彼女のために作った歌を
 やさしく唄ってあげたのだった。
 幸福な記憶。
 しかしそれも今や遠い遠い昔の話である。
 (May 31st, 2008)



◎古風な黒いドレスの召使いの女の子。
 古い洋館へと逃げ込むと、
 そこにあったキャンパスに入って絵画へと変ってしまう
 (Mar 1st, 2008)

◎20世紀初頭のイギリス。
 宿に宿泊中のペテン師に
 うぶな宿屋の娘は男に恋をしてしまう。
 計画通り宿の売上を盗んだペテン師は
 宿屋主人や警官、娘に恋する青年に巧みに嘘をついて
 自分への嫌疑をかわしていく。
 翌朝、男は宿の前を通りかかった馬車に近寄っていく。
 そして馬車の荷台に積まれたわらの山にさっと潜り込む。
 藁が毛玉のように丸まってコロコロと道端に落ちる。
 手綱を持つ農夫は全く気づかない。
 (Mar 2nd, 2008)

◎女の子が己の罪を告白し、
 自らに罰を与える決心をする。
 それを知った母は、
 娘のために8択からなる罰のメニュー表を作る
 (Mar 2nd, 2008)

◎僕はにゃあにゃあと鳴くだけの捨て猫。
 意地の悪い犬達が入れ替わり立ち替わり
 執拗に行く手を遮る。
 裏庭から裏庭へとがむしゃらに進み
 必死でそれを振り切り逃げ続ける。
 やがて小さな商店を営む優しい家族に拾わる。
 僕は感謝の気持ちを伝えたくて
 肉球で不慣れなペンを持つと
 紙に文字を書き綴りそれを家族に渡す。
 家族は目をまん丸くして僕を見る。
 (Mar 22nd, 2008)

◎薄暗い階段を登っていると、
 突然、目の前にコンクリートの壁が立ちはだかる。
 壁は空中にポワンと浮かんでいる。
 よく見ると壁には緻密に団地が描かれてる。
 近づくとスクリーントーンが張られているのが分かる。
 (May 15th, 2008)

◎新しく好きな人が出来たので、
 付き合っていた恋人に別れを告げる。
 恋人は間髪入れずにすぐさまその場で
 ロボトミー手術を受け、
 パタンと倒れて動かなくなる。
 訳も分からず、新しい恋人の方を見る僕。
 すると驚いた事に、彼女の身体は腐乱し始めている。
 必死で逃げる僕。
 彼女はどこまでも追ってくる。
 (May 15th, 2008)

◎来客がある。
 1人が持病の関係で座布団を幾重にも重ね上げて、
 高くした場所でないと座ることが出来ないと言いだす。
 僕は座布団探しに街へと奔走する。
 (May 19th, 2008)

◎近所に900円の格安料金で
 韓国へとワープできる施設を見つける。
 さっそく昼休みに行ってワープする。
 あいにく韓国はその日、
 安息日でどこも閉まっている。
 僕のようにそれを知らずにワープしてきた
 日本のサラリーマンとすれ違うのみである。
 明日にでも出直すしかない。
 (May 26th, 2008)

◎電車は見渡す限りの田園風景の中を走っている。
 高校生の集団が外を指差し騒いでいる。
 見ると黒々と光る潜水艦が水田から
 ぬ~っと顔を出し
 鯨のように水を吹き上げているところだった。
 (May 27th, 2008)


◎目覚めると電車の中。
 高校男児が僕の手をがっしりと握っている。
 男児は四人いる。
 僕が寝ている間も順番にかわるがわる僕の手を
 握っていたらしい。
 (May 27th, 2008)

◎大勢の外国人が僕の家に住み込んでいる。
 足の踏み場もない程にコードが家中を這い回り、
 至る所で蛸足配線で繋がって蜘蛛の巣のように
 家を覆っている。
 (May 31st, 2008)

◎真夜中。
 巨大な恐竜が街に出現する。
 火を吐くと一瞬で辺りは火の海に。
 真っ赤な夜空をバックにして
 逃げ惑う人々がシルエットで浮かぶ。
 (May 31st, 2008)

















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