台湾山奥便り

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二胡検定

先生はあんまり推奨してないが、二胡検定の2級を受けてきた。

先生は、
「受けるのは構わないけど、検定のために焦って詰めこむのは良くないよ。技術は、練習を通して、あなたの中で沈殿する時間がないときちんと身につかないよ!」 という。

でも、個人レッスンで、聞く人といえば夫か先生だけで、いつも密室で弾くだけ、他の人の演奏を聞いたことがないから、たまにはちょっと場所を変えて弾いてみたいというのもあって。

検定に向けての最近のアドバイス・・・

1.検定を受けるんだったら、受かるような指導をするけど、基本は即席じゃなくて、半年かかる技術なら半年、1年かかるものなら1年としっかり時間をかけて身に着けることだからね。

2.何より楽しく演奏すること。TWNさん、できないと焦ってしかめ面で弾くくせがあるけど、音楽はそういうものじゃないよ。

3.一つ一つの技巧より、1曲通したときの全体の表現力が大事。例え演奏途中で失敗しても止まらずに弾き続けること。顔に出さないこと。試験官は、顔に出さずに弾ききることで、自制心を評価しますよ。


課題曲は、指定曲の他、「花好月圓」という、新年によく演奏される明るくて楽しい曲を選んだ。
4.この曲は明るい気分で弾くことが大事です。演奏中、頭の中で、なんでもいいから明るくて楽しいことを考えなさい。具体的には何でもいいから。好きな食べ物、旅行・・・
あなたが頭のなかで何を考えてても他人にはわかりゃしませんが、楽しげな雰囲気を出すことが大切なんだからね!

5.座ってすぐに始めないこと。頭で冒頭のワンフレーズ歌ってから始めなさい。曲のイメージに入ってから弾き始めなさい。コンサートで、だれも座ると同時に弾き始めないでしょ???


最終的な先生の評価は、
6.あなたの演奏ねえ・・・・・・縛られた赤ん坊みたいな感じで、身体は硬いしぎこちないんだけどねえ・・・まあハッキリ減点になるような大きいミスはしなくなったから、2級の基準としたら、とりあえずだけどいいんじゃない?

ということだった。

++++++

検定会場は前回と同じ場所だったけれど、今回は時間の関係で、他の古筝(中国の琴)や琵琶の部の人と控え室が同じ。二胡の人は、男女半々で、みんな普段着で受けにくるのだが、琴は殆ど女の子で、綺麗なチャイナドレスの人が多いから、見ているだけで楽しかった!!

友達によると、台湾でのイメージは、二胡は年配者か子供の庶民の楽器で、琴はお嬢様の楽器らしいけど、あの琴の参加者たちを見てると、たしかに綺麗な衣装でお嬢様っぽい子が多かった。琴って高そうだし。

今回は、4人一緒に検定を受けて、一人は大学生くらいの女の子、一人は中学生の男子、私、大人の男性だった。級は人によるので、女の子は1級、男子は私と同じ2級、男性は6級だった。

前回は1番目に弾いたから、そこまで緊張しなかったのが、今回男子が同じ2級、しかもまったく同じ課題曲な上にかなり上手だったので、聞いてるうちにものすごく緊張してしまった。

自分の番になったら、遠めにわかるくらい左手の指が震えてしまい、うまく弦が押さえられなかったのだけど・・・とりあえず微笑みながら弾く、弾き終わる!ということだけだった。

あまりの緊張に、これは今回無理かもなぁ・・・とちょっと残念だったけど、なんとか合格証書がもらえて、二人のうち、一人の審査員の批評として

弾くときの表情はよかった。右手をもっとしっかり動かすこと。緊張する気持ちをコントロールして弾き終わることができた。とてもじゃないが素晴らしいなんていえないけど、これから頑張るように!


自分の先生の評価とまったく同じなので笑えた。弾きながら微笑め、下手でもいいからとにかく弾き終われ、というアドバイスが無かったらとても無理だったから、先生に感謝と、やっぱり受けてよかった。久々に緊張するのも、面白かった。

日本のためのチャリティ番組(cts12ch相信希望Fight&Smile募款晚會)

今回の地震に関しては、台湾でもみんなが心配していて、今やっている日本のための台湾のチャリティ番組では、たくさんの芸能人が出てきて募金を募っている。
前半見逃しちゃったけど、馬英九総統やジュディオングも出たらしいし、サッカーの中田英寿なども出ていた。
  cts12ch相信希望Fight&Smile募款晚會

アンディラウも今、日本への応援メッセージを出していた。現在の募金額はすでに3億8千万円(日本円で10億ちょっと)になっている。

この番組が日本のテレビでも見られたらいいのに・・・。こんな風に、世界の人たちが日本のことを応援してくれている・・・・・。



二胡メモ10

冬休み中は帰国するので、今学期最後の授業だった。

嬉しいことがひとつ。音楽教室の先生のお母さん(70半ば?)が、高血圧の上、先週ずっと吐き気が続いたため、病院に検査に行った。その結果がずっと気になっていたが、教室に行ったらご本人がいつもの優しい笑顔で迎えてくれた。検査の結果、特に異常は無かったそうで・・・。ああ良かった。

新しく、ポジション移動を習った。ポジション移動することで音域が広がり、弾ける曲も増えるのだが、移動すると音が狂って仕方がない。

1)大きい音を出しましょう。小柄な私でも(先生は小柄で、とても細身)これくらいの音が出せますよ。演奏するときに、この体格はハンデがありました。私は舞台の上で、マイクなしで、ホールの一番後ろの人に聞こえるような訓練をして、大きい音が出せるようになったんです。でもあなたの身長なら努力しなくてもこれ以上の音量が出せるはず、弓を弦にもっと押し当てて、力を入れて大きい音で、でもリラックスして。

2)右手のリラックスと左手のリラックスはちょっと違います。右手は力を入れつつリラックス、左手は本当にリラックスしてください。体ガチガチですよ!

3)ポジション移動で、後半全部音が狂うから弾いてて焦るんでしょう。実は、いくつかポイントになる指さえしっかり押さえればあとは狂わないから、焦ることはないです。

4)楽器演奏には体力づくりが必要です。運動も大切です。二胡に本気で取り組むのなら、朝6時に起きてジョギングしたり水泳したりして体力をつけましょう。体力がつくと音色が変わりますよ!

・・・・・・・・・・・・・私、自慢じゃないけどかなりのインドア派で、趣味はじっとして動かないことなのに・・・スポーツの趣味とかないから、じっとしてて弾ける二胡を趣味にしたのに・・・・・・

ジョギングはともかく、大きい音を出すというのが目下の課題だ。

今回自分の二胡は、手続きが大変そうなので持って帰れず、しばらく休憩。

帰省したら、日本の楽器屋さんや、二胡教室をちょっとのぞいてみたい。

日本語サークルの人たち1

自分の通う院ではなくて、日本語サークルの方、今学期も終了した。来てからすぐ始めたからもう5年半、今回も色んな子たちとの出会いがあった。

小学校1年から高校生まで年齢は色々だ。当たり前だけど一人ひとり個性が違うし、いくら小さくても、見習うべきところがあったりする。

特に最近印象的だったのは、3人の仲良しグループで受けてる高校生の子の一人だ。語学を友達と一緒に習うのはなかなか難しいと思う、同じ時期に始めても、バックグラウンドも違えば(例えば小さいころちょっと習ったとか、日本に行ったことがあるとか)語学センスも違い、吸収が早い人、遅い人と習得のペースが違う。語学は口を開けばレベルの違いがすぐ分かるから、一緒に習っていて自分が一番遅いと、焦ったり面白くなくなったりしがちだと思う。

語学じゃなくてもそう。私は昔、友達と3人で生け花を習っていたのだが、どうしても一人だけセンスが無くて、同じ花で作っても自分だけなんかちょっと変…それでなんとなく面白くなくなってやめてしまったことがある。

この3人の子達はそれぞれ日本語のレベルが違う。で、一人がどうしても、いつも出来なくて、答えるまで時間がかかったり間違ったり、書くのも遅かったりしていたのだけど、でも絶対に焦ったり、出来ないからといって変に卑屈になったりしなかった。

更にあるとき、
「先生、前まで習ったところ、私ちゃんと復習してきたから。」 と言って、ある時期から段々できるようになってきたのだ。

こんな風に自信をすぐ失ったりせず、努力を続けられるところはすごい!

++++++

もう一人は、帰国子女の女の子で、中2だけど、最初のころは先生、○○教室まで迎えに来て、とか、○○に遊びに連れていって、と言ったり、そうかと思えば授業に出て来ないとか、ちょっと不安定な感じだなと思っていた。

付き合ううちに、少しずつお互いに打ち解けてくる。海外育ちの彼女は中国語の読み書きがそんなにできず、中学生だけど学校では小学3年生の教科書で中国語の勉強をしているらしい。
あるとき、日本語の授業中に
「先生、私の日本語、変な訛りがある?」 と聞くから、なぜかと聞いたら
「クラスの子が、私の中国語訛ってるっていうから」 とちょっと悲しそうだった。

時に子供は大人より残酷だから、学校で色々言われることもあるだろうし、理屈は分かっててもやっぱり小学校の教科書はイヤだろうと思うし、彼女の情緒がたまに不安定なのもそういうところがあるのかも、とそのとき思った。

で、
「そんなの私だっていつも言われるよ。それに、あなたは中国語に英語、他の言葉も話せるでしょう。海外で育って他の国の文化も知ってることだってすごいことなんだから。更に日本語も勉強してるんだし、このまま頑張ってたら、私、あなたは将来、絶対成功すると思う」 と言ったら
「え、先生も言われるの?」 とちょっと嬉しそうだった。ええ言われますとも。

彼女はマイペースではっきりしていて、こっちの思うような進度で進めようと思うととたんに
「そんないっぱい吸収できないから、もうイヤだ」 「もう授業終わりたい」 と言われることもしばしば、

はじめはちょっとぶつかったりしたけど、最後の方は何となくお互いに馴染んだ感じで、私も教え方の面ですごく勉強になった一人だった。


二胡検定

二胡検定の1級を受けて通った。1級っていい響きだけど、検定は1級からなので、要は一番下だ。

12月に、せっかく始めたんだから、検定を受けてみようとネットで検索し、先生にこれ受けます、と言った。

先生は
「え、別に止めやしないけど・・・大人で検定受けるって言う人、珍しいねえ・・・」

台湾では二胡の検定試験が幾つかあるらしく、先生の生徒たちはもう一つの検定を受けているらしい。その検定の受験者は、殆ど子供だそうだ。

「TWNさんが受けるほう、私は行ったことないんだけど・・・多分子供ばっかりじゃないかな。それはともかく検定は、発表会と同じつもりで臨んでください。ジーンズはダメ。でも短いスカートは絶対ダメよ!昔の生徒で、言っておいたのに短いスカートで検定を受けて、壇上で演奏したからパンツが丸見えで、みんなが気まずかったことがあるから!演奏前に一礼、演奏後にも一礼。間違えても止まらず、顔に出さず最後まで弾ききること。」

「TWNさん、自由曲はまだしも、指定曲は今のあなたの技術だと難しいと思う、だから場慣れするつもりで行ってきて。もうあんまり考えないで、ゆっくり大きい音で弾いて。演奏前に、自分の頭で何小節か歌ってから始めてね。」

検定前日に、インターネットで、台湾の二胡検定について書かれた論文を見つけて読んだら、上の級は色々条件が厳しくなるけど、初級は、落とすためではなく、学生を鼓舞するための検定なので、大きなミスさえなければ合格。と書いてあった。それで、少し楽な気持ちで受けられた。

++++++++

集合は8時半で、会場は中学校。二胡の他にも笛や琴なども一緒に検定があった。

小学生だけかと思いきや、8時半に集まった二胡を持った人は全部4,50代で、小学生は一人もいなかった。他に、笛の人や琴の人も居た。控え室ではみんな思い思いに練習していて、いつも個人指導なので、皆が一斉に弾いているのを見るのは楽しかった。

私は受験番号1番だったので、一番最初に受けた。テストはどうやら、大人は大人、子供は子供で分かれていて、更に級が下の人から演奏するので、大人の部の一番下の級の私が一番目、というわけだ。

9時に、最初の受験者4人が一室に呼ばれて教室に入った。検定の決まりで、40歳以上は楽譜を見て弾いても良い、それ以下の人は暗譜ということで、他の3人はみんな楽譜を持って入っていた。

会場は普通の教室で、机を全部片付けてあり、前に審査の先生が二人座っていて、教室の真ん中に椅子がぽつんとおいてある。後ろに、時間を計る人が居て、もっと後ろに、同じグループの人たちが座って待っている。

今まで台湾のどこにいても、基本はみんなフレンドリーで、話し好きで・・・だったのが、この検定試験では審査の先生も誰も一言も話さない。

黙ってお辞儀、座って演奏開始、終わって一礼、全員終始無言。

初めての雰囲気にやっぱり緊張して、指が震えるし、音が一つ出なくて、先生からあれほどするなと言われていた 「あ、今まちがっちゃったマズイ」 という表情をしてしまった。でも2曲目の自由曲は、少し緊張がほぐれてマシだった。あとは、教室が広い分、音がよく響いたので、それで少しカバーできた。

終わってから一礼して後ろに下がると、他の人たちが、にこっとしてくれた。

次の人は2級、他の二人は4級受験者で、もちろん私の弾いた曲とは全然違う難しい曲だった。やっぱりみんな、緊張したみたいで、途中でとまったり、長い曲の人は時間切れでストップがかかったりしていた。

終わったら全員退出して、15分くらいすると、時間を計る担当の人が出てきて、受かった人には賞状、それから審査員のコメントが書かれた表が渡される。

コメントには、やっぱり指定曲の方で注意があったけど、とりあえず賞状がもらえたので嬉しかった。




二胡メモ9

大学院で、私は大したこともしてないのに、毎学期末には心身ともに消耗している。来学期こそは前向きで元気に休みを迎えたいものだ。

でも、今学期は二胡という趣味ができたことですごく気持ちが楽になった。

大学院の授業の合間の時間を利用して通ってるので、授業に出てうなだれる(またはやさぐれる)→二胡のレッスンに行く→元気になってまた院の授業に出る→うなだれる

というリズムなのだが、あの二胡の時間がいいストレス解消になっている。

二胡の先生は、今まで会った台湾の人の中で一番話が面白いんじゃないかと思う。
ヤマハ幼児教室を除けば、音楽を習うのなんて初めてだから、何を聞いても新鮮ということもあるだろうけど。

最近の先生名言集:

二胡は中庸が大事です!弓使いも力加減も、偏ったらダメなのよ!話は変わるけど、人間も中庸が大切。平凡が一番です!私の恩師も言ってました。トップを走ったら友達がいなくて孤独なもの。本人は奢ってなくても、周りはそうは受け取ってくれない、あんまり優秀だと、他の人は一緒にいて面白くないから、結局友達がいなくなる。かといってビリだと誰も友達になってくれない。真ん中が良いのよ!」

「短時間で誰よりもうまくなろうとか思っちゃダメよ。しっかり必要な時間をかけて練習すること。

「音大時代は、太極拳や中国の剣術も練習したわよ。全部二胡に通じてるのよ。機会があったらやるといい。」
先生、太極拳ってどんな感じですか、と何気なく聞いたら太極拳のポーズつきで

大きな~スイカが~一つあります~ 半分に割って~右のスイカは~あなたにあげる~ 左のスイカは~あなたにあげる~

・・・確かに手の動きはそれを見て一発で覚えられたんだけど、中国では太極拳をそうやって教えるのだろうか?


クリスマス

今年のクリスマスは、1日いろんなことを考えた。

その日は朝8時10分からの授業で、しかも中国思想史だった。思想史は学部の授業だけど、大学が中国語学科じゃない人は全員受けなければいけない。

私の場合、言葉の問題だけじゃなくて、やっぱりその方面の知識が無いというのがネックなのだ。しかも哲学は苦手・・・

孟子と荀子の思想の相違点とか、聞いても正直ちんぷんかんぷんだし、頼みの綱の板書も、崩し字で読めない。レポートを二つ書かなきゃいけなかったのだけど、ギリギリまで書けず、徹夜して出したものを見て教授が「違うんだなぁ、私が提出するように言ったのは・・・」と再提出を命じられそうになって、慌てて言い訳めいたことを言う私。再提出は免れたけれど、「分かってないところを説明してあげるから、来週研究室に来るように」と言われた。

入学して1年半経つけど、やっぱり言葉もまだまだ、勉強もさっぱり、で挫折感を感じて落ち込むことが多く、そういうときは頭の中を尾崎豊が流れる・・・アラフォーだってグレたくなるのだ・・・
そしてついつい、ネイティブじゃないし、と色んな言い訳を自分で探してしまう。大学院に入ったけど、中国語そのものの力は全然変わってないような気がする。

あとは、Iちゃんはほぼネイティブなみなので、誰もそんなに外国人扱いをしないのだけど、私はやっぱり「外国人」で、学校でもどこでも、誰と会っても、必ず

「今の会話の意味わかった?」「●●って言葉の意味、分かる?」あるいはお世辞の「中国語上手ね~」かだ。初めて会ったなら、絶対に「何年居るのか、嫁いで来たのか、旦那が何をしているのか、どこに住んでるのか」という質問をされる。相手は何にも思ってない気軽な会話のつもりだろうけど、毎回誰かとこの手の会話を繰り返すことに疲れてしまう。

そして、他の日本人で、それをさらっと上手にかわしたり、うまく溶け込んだり、気の利いた会話なんかをしてる人を見たら、それがうらやましくなっちゃったり。

一日色々、そういったことが重なって、気持ちの浮き沈みがあったのだけど、夜はクラスの何人かでクリスマス会に行った。徹夜明けで眠いし、テンションは低いしで、大丈夫かなと思ったんだけど、行ってみたらプレゼント交換やおしゃべりで、結構楽しく過ごせた。

考えてみたら去年のクリスマスは、風邪ひいて入院したり、母の手術だったり、色んなことがあったのだから、それから考えたら、母も元気になって、いい一年だったんじゃないかと。

どこで何をやってても、嬉しいことも嫌なこともあるんだし、こういう状態を打破するのも時間と慣れと、努力の積み重ねしかない。努力っていうほど大げさなものじゃなくて、淡々と少しずつ出来る範囲で、だけど。





二胡メモ8(TWNさん、息をしてください)

二胡を習い始めて2ヶ月経った。リラックスして力を抜いて弾くように、とあれほど言われているのに、毎回弾いたあとガチガチに肩がこっているのはなぜだろう。優雅に弾きたいのに。

それでも、二胡のレッスンは楽しい。ヘンな音でも、自分が音を奏でてると思うことが楽しい。偶然入った音楽教室だけど、教え方が分かりやすいし、いい先生だと思う。ちなみに、ブログを見てくれた友達たちは、先生って面白い人なんだね!と言ってくれるのだけど、先生は基本淡々と真面目に話してるし、私は余裕のなさから、力んで授業を受けてるので、授業中は二人とも真顔。


今回初めて、二胡の検定試験一級(一番下の級)の指定曲を練習した。指使いや速度など、今の私には難しいから、必死になんとか弾こうとするのだが・・・四苦八苦している私を見て先生が一言。

「あの・・・TWNさん、弾いてる間、息してないよ・・・こんな短い曲だから、今は息もせずに弾けてるけど、そんなクセつけたら、もっと長い曲のときは顔が真っ赤になっちゃうよ」

「それでもっともっと長い曲になったら、顔が真っ白になって運ばれるよ

先生はそういいながら、楽譜で息をするべき場所にマークをつけてくれた。

それで、「息するマーク」をつけて貰ったけど、とにかくすべての動きがスムーズに行かなくて、意識したら更に体が動かず、思わず
「先生・・・息は口でした方がいいですか、鼻でした方がいいですか」 と間抜けなことを聞いてしまった。

先生は更に淡々と一言:
別に見てる人にあなたが呼吸してることを知らせる必要はないんで、鼻でしてください」 

二胡メモ7

弾いていても、自分で雑音が気になるこのごろ。それに対して先生は・・・

1.「胆大心細」 大胆にして細心に。今のTWNさんにはこの言葉が必要です。気持ちは大らかに、色々考えずに弾いてください。間違えたらどうしよう、と思うと、人間は体が硬くなって筋肉が緊張して小さくなります。そうすると音が出ません。今のあなたは「小心にして・・・・・」 ですよ。

確かに今の私の音色、小心にして荒々しい音、もしくは弱ったヤギの鳴き声のような音なのでね。

2.「できないところは、忘れてほっときましょう!
できないからといって、そこばかり考えてつついたって出来るようにはなりません。とりあえずほっときましょう。そのまま何日か経ったら、できるようになっています。二胡はそういうものです。

3.「今あなたができないからって、私は待ちませんよ。私はあなたを上に引っ張り上げる役目ですから。次に進みます。自分で練習して、次回できてなければそのときもう一度教えますから。」

4.「気にしない!音を外しても気にしない!」

5.「私と一緒に弾いたときは上手に弾けてますよ。それは安心してリラックスしてるからです。この感覚を覚えて、一人でもそれができるように。」

6.換把のポイント。手首をやわらかく動かすこと。手首に引っ張られて指が動く。

7.「色々考えると力んで、弓を引く力が安定しないんです。それが音に出て雑音になるんです。」
確かに変な音、どうしよう・・・と思いつつ弾くと、音が妙に震えたり、雑音が出たりする。雑音は雑念。ってことか。

ジャーパンファンさんの初心者用DVDを買って見ていたら、今練習している「鳳陽花鼓」のお手本があった。ゆっくり弾くところを驚くほど丁寧に弾いていてびっくり。私は難しいところは指使いと弓使いばかり考えるか、もしくは何も考えず荒っぽく弾いてるなあ。

あと、youtubeで、同じテキストを使ってるグループレッスンの音をアップしてる教室があって、一緒に弾くと良い感じ。スピードがゆっくりだから一緒に弾きやすい。

大熊

我が家では、いつの間にかグルメ担当が夫みたいなことになってしまっているが、タベルさんが味にうるさいかというとそうでもないと思う。

実は僕は味はよくわからんのだ、肉がウマいということは分かるけど

と先日もかなりきっぱり言い切っていた。妻の私としてはそのほうがいいのと、あと「俺、グルメ」っていう一種のアイデンティティみたいなもの?が出来たことで楽しそうなんでそれも良し。

対する私は、一人が先にグルメを名乗ってしまったので、何となくグルメじゃないみたいな位置づけだけど、私だって美味しいものは好きだ。そしてかなりの甘党だ。

左営駅の近くに、「大熊」という食べ放題の鍋屋さんがある。(夫が先に紹介をしている 適当な紹介・・・ )、食べ放題鍋の中では私もお気に入りだ。夜だったら一人300元くらい。

この店は、鍋の味を最初に選んだ後、具や副菜をセルフサービスで取りに行く。とにかく種類が多くて、ベジタリアン用もあるし、海鮮やキノコや野菜もたくさん。サラダもお寿司も、フルーツも。牛肉、豚肉、鶏肉など、肉は店員さんがその場でスライスしてくれてなかなかいける。でも一番嬉しいのは、デザートの種類がとても豊富なことだ。ケーキ、ムース、タルトにお餅、更にチョコレート噴水なるものがある。小さい子たちが群がっているチョコレート噴水コーナーだけど、私も大好きだ。マシュマロとか棒状のクッキーを浸して、3秒氷水に漬けるとチョコレートが固まってチョコマシュマロやチョコクッキーになる。

鍋のタレにも和風醤油があるし、薬味も大根おろしとかあるし、牛肉をさっと茹でて和風ダレにつけたら、しゃぶしゃぶ風で美味しい!

種類の豊富さと、味のバランスを考えて、お気に入りのお店だ。たまにチョコレート噴水もやりたくなるし。

色々書いたけど、何が一番言いたかったかというと、
・・・久しぶりに行って、満足して帰ってきた。帰って来て、夜も更けて、さあ眠ろうとする直前に夫がぽつりと

あのね、TWN。店で甘口醤油ダレに大根おろしを入れてしゃぶしゃぶ風って言って喜んでたけど。あれ、普通の醤油ダレに大根おろしを入れて食べたほうが、本当のシャブシャブに近い味がして美味しかったよ

・・・・・・・・・なぜ、食べている最中に言ってくれなかったのかと・・・・・・・。

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