1週間に一度、みなでプレゼンを行っている。
ルールがあって、プレゼンの内容は10分、10分質疑応答で必ず一人一つ質問をしなければならない。そして、トピックは仕事と「関係ないもの」であること。
うちの会社のひとつの特徴として、平均年齢が恐ろしく若いところがある。
私を省くと19−23歳。
多国籍で若いというのが特徴だ。
昨日、台湾の若者が台湾のアイデンティティをプレゼンしだした。
台湾は日本ではない、中国でもない、俺らは台湾なのだ!という主張。
非常にショッキングだった。
日本と台湾は良好関係で、彼はとてもスマートな頭脳の持ち主でジョークもおもしろい。気も使うしチームに貢献しようと頑張る人間。
台湾人は台湾。そりゃそーだ。
しかし、日本の否定をされると手がかじかみ、自失茫然となり、ショッキングだ。
彼の言うに、台湾の年老いた人々が日本の考えによりすぎだといういうことらしい。
なるほど。あまり歴史は得意ではないが日本が統治する際に台湾人に日本人として生きるように強いたということは聞いた。そんなんされたら、俺だって反抗するし。
なので、俺は黙ってうなずいて聞いていた。
しかし、そこで、香港の若いエンジニアが笑顔でこう切り出した。
「日本の統治がなかったらおまえら台湾は今どうなってたと思う?」
台湾の若者はだまってしまった。日本は、日本を強いるみかわりに、現地の人間を丁重にもてなし文明を提供してきた点がある、それを差し置くのは少しおかしいのでは?とのこと。
だって。
おれは、いろんな個性を持った人と一緒に人生を歩み抜きたい。個性は人種も含む。
おれは組織のトップ。なので、だれよりもこの世の摂理を知り抜く必要がある。おれにとっての世の摂理というのは、10年前からあんまりかわらない。とりあえず、ちょっとかきだすことにした。
これから、10年もたたずに地球上のあらゆる価値観はAIでかわっていくといわれている。人間と機械の区分けがなくなり、人間が人間ではなくなり機械が機械ではなくなる。とても、いまの人間の価値観では捉えられない世の中がすぐに来るといわれているのだ。
つまりは国や地球という単位をこえ、銀河や宇宙という単位もすぐにこえていく。そして、それはすでに物理学上で証明されてしまっているらしい。
ただ、俺はちょっと思うところがあるんだ。
国を超えて、星を超えて、銀河を超えて、宇宙をこえても大時なことがある。
それは世の中の摂理。そして、その「摂理」を人間であろうが機械であろうが共有を行う必要がある。そして、共有するゆういつの手段は「コミュニケーション」ということ。国だけではなく銀河をこえたコミュニケーションは物理学上可能なのさ。そして、たぶんそれは俺らのチームがめざすべきところ。
おれがいま、事業をすすめる意義はそこにある。
いま、世界各地の大学機関が俺らのおこなっていることに目を向け始めている。死ぬまでにどこまでできるかわ分からんが爪痕はのこしてやるぜ。