umibonzのスポーツめぐり旅
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ブログ引っ越し。

ご無沙汰しております。

いよいよちばぎんカップ。雪で開催が危ぶまれましたが、無事開催されるみたいですね。

基本的に気になるのはやはり新戦力。そこらへんの進捗あたりから書き始めようかと思っております。

ところで、私もブログ暦が長くなってきたもので、そろそろ自分で構築しようかと思い年末年始準備し、お引っ越しすることになりました。

http://umibonz.lolipop.jp/wordpress/

が新しいブログURLになりますので、ごひいきの方、ブックマークしていただいていた方はぜひ、こちらの登録をお願いいたします。


2013年J1昇格PO準決勝 徳島ヴォルティス戦レポ

[日時] 2013年12月1日(日)14:04KO @鳴門・大塚スポーツパークポカリスエットスタジアム
[天候] 晴れ
[気温] 13.9℃
[湿度] 53%
[入場者数]9,301人
[主審]吉田 寿光 [副審]八木 あかね 山際 将史
千葉徳島
1前半1
0後半0
11
スタッツ千葉徳島
シュート137
CK71
直接FK1217
間接FK11
オフサイド11

--------------
-----ケンペス  
--------------
-谷澤-町田-兵働
--------------
---健太郎-慶---  
--------------
-峻希--智-キム-米倉-
--------------
------岡本------
--------------
<控え>
SUB:大久保
SUB:竹内
SUB:勇人
SUB:佑昌
SUB:大塚
SUB:深井
SUB:森本

[得点]
39分 山口 智⑦


[交代]
70分 佐藤 健太郎 → 大塚 翔平
79分 町田 也真人 → 深井 正樹
84分 高橋 峻希 → 森本 貴幸

[警告]
10分 山口 智 
59分 佐藤 健太郎 
81分 キム ヒョヌン 

【2013通算成績】
[得点ランキング]
ケンペス
⑨田中 佑昌
⑦山口 智
⑥米倉 恒貴
④ジャイール
④谷澤 達也
③大塚 翔平
③兵働 昭弘
②竹内 彬
②森本 貴幸
①大岩 一貴
①伊藤 大介
①ナム スンウ
①高橋 峻希


[アシストランキング]
⑬米倉 恒貴
⑥伊藤 大介
④ナム スンウ
④田中 佑昌
③ジャイール
③佐藤 勇人
③ケンペス
③大塚 翔平
②大岩 一貴
②町田 也真人
②兵働 昭弘
①高橋 峻希
谷澤 達也
森本 貴幸
①佐藤 健太郎
①竹内 彬
①深井 正樹

【超私的採点】
【GK : 1.岡本昌弘  5.0】
PK以外はノーチャンスではあるが、キックの精度が悪かった。最後も焦り過ぎというか、もっと冷静になればいい選択肢があったはずだが、GKとしては成長しているが、チームを鼓舞し、ムードを作るプレイヤーにもっとなっていくべきだ。

【CB :20.キムヒョヌン 4.5】
大卒の新人をここまで引っ張ったのはチーム側に責任があるが、やはり大事な試合で戦えるほどのメンタリティを備えてなかった。PKのシーンは倒すのであればラインより前、アプローチの仕方も若いというか、最後のプレッシャーの掛け方も未熟さを露呈した。

【CB : 5.山口智 5.5】
今日の相手はパス回しをしやすい相手ではあったと思うし、当千金の同点ゴールをお見舞いできたが、チームのドタバタ感は最後まで拭えることはできないままシーズンが終了した。ドウグラスとの交錯シーンが今年の智のコンディションの悪さを象徴したシーンだった。

【LSB:33.高橋峻希 5.0
絶対にドリブル突破と強引なクロスがないので、相手に対して圧力をかけられなかった。守備面での貢献はあったが、攻撃面では最後まで左足のクロスが課題となったまま、1アシストも手に入れられないまま終わってしまった。

【RSB;11.米倉恒貴  5.0】
米倉は、大事な試合で気持ちが入りすぎると、強引さが目立ってしまい、冷静なプレイができないのが今後の課題。最後のビックチャンス、CKでの頭のあわせ方も、やはり気持ちでプレイしすぎている。来年はキャプテンとしてチームを引っ張る存在になってもらいたい。

【DMF:16.佐藤健太郎  5.0
安定した横パス、バックパス。今年の健太郎を象徴するプレーに終始、サイドチェンジまでは貢献できるがアタッキングサードで脅威を与えるプレイは何一つできなかった。ジェフの課題はボランチであることを改めて証明した試合となった。

【DMF:13.山口慶  5.0】
守備面ではディフェンスラインの危険察知能力を生かしたプレイをしてくれてはいたが、やはり攻撃面での物足りなさはシーズン通り。慶が入って負けなくはなったが、勝てなくもなった。そういうプレイヤーだということだろう。

【LMF:39.谷澤達也 5.0】
ラストのシュートは僕たちの方に飛んできた。サイドチェンジやビルドアップ面では機能するが、怖いプレイをすることができない。いろいろやらされたところはあるが、谷澤が生きるパスプレイヤーもいなければ、谷澤にビルドアップをお願いしなければならないぐらい、タメを作れる選手がいない。

【RMF:10..兵働昭弘 5.5
この時期になって、去年ぐらいの兵働にはなっていたが、徳島のような引かれ方をしてしまうと、こじ開けられなかったのは去年から解決できなかった問題点だ。10番として戻ってきたものの、周りとの相性もあるが、兵働の良さを生かすチームには仕上がらなかった。

【OMF:28.町田也真人 5.5】
チャンスメークは何度か作っていたが、フィニッシュの精度が高まらなかった。本人もコメントしているが、ラストの精度の部分、冷静さがこのチームには足らず、この部分は全く洗練されることはなかった。個の問題で解決するのではなく、話し合って、コーチングして解決していってもらいたいもの。

【FW:37.ケンペス 4.5
練習時から、シュートを打ち上げていた。それが決定的なシーンで見事に出た。得点王という称号は手にしたが、トータルでチームの勝利に貢献できていなかった。来期、彼を中心に据えると、チームを去る者が多いのではないかと感じる。フロントはしっかりと考えて欲しい。

【SUB:14.大塚翔平 4.5】
交代時、大塚をチョイスしたのを見て、鈴木監督らしいなと思ったが、やはり、彼にはこの大事な場面で力強く戦い抜くメンタリティは持ち合わせていなかった。彼の成長のためにこの大事な試合を使ったと言っても過言ではない。また抜きしようとして取られてカウンターを食らったシーンを思い出し、大事な試合に勝つために必要なことを身につけてほしい。

【SUB:9.深井正樹 5.0】
ベテランらしく、すばやくクロスを入れて相手にプレッシャーをかける意思決定は見事だったが、周りはついてこなかった。コンディションがよくなったのが苦しくなってからということと、スタメンでなかなか使われなかったのがもどかしいが、深井のようなメンタルを持って戦わないと、プレーオフなど勝てる訳がない。

【SUB:30.森本 貴幸 5.0
最後のCKを決めていればヒーローだったが。。。。来期残るかどうかわからないが、個人的には森本を慰留して、彼を軸にチームを作っていってほしい。



【鈴木監督 4.5


 最後まで鈴木監督らしい采配をして終わった。確かにスカウティング上は徳島はジェフがやりやすい相手であった。ただ、この監督は選手がもつメンタルティや戦う気持ちというものをいっさい大事にしない監督だということが一年間通じてよくわかった。だから大宮・新潟・山形どこを指揮してもそこそこやるが、勝ちきれないのはその性だと思う。最後のコメントを見る限り、選手にメンタリティの期待はするが、その責任は自分にないという言い方を見ていると、このメンタリティの弱いチームに取ってふさわしくない監督だと感じるコメントだった。

 スカウティングも、選手起用も采配もそんなに悪くはない。ただそこには選手のメンタル部分が計算されていない。町田やキムをつかったことは長い目で見て収穫だったが、キムの今日のプレイを見る限り、大事な試合に熟成していない選手を起用してしまう感じが、流れやムードを大事にしない監督なんだろうなということが、よくわかった。大塚の投入はまさに戦術目線であり、結果この重たい雰囲気に飲まれた大塚はミスを連発した。深井・森本の投入タイミングも遅く、前節の勢いや流れを殺す形となった。2トップだとつなぐとかそういうことではなく、素直にパワープレーで相手に圧力をかけ続けることが相手が一番嫌な方法だと思ったが。。ただ監督は自分流をやりきった。そこだけはすごいと思う。

 智ももどかしかったのではないか。智の悩みを落とし込まない監督。そして智が選手を集めてミーティングを行う。とても健全ではない。智は気づいていたがさすがに喝を入れるのは監督の仕事だ。采配で修正できることは限界だった。「プロ」意識を植え付けることがチームには今一番大事なことなのに。

 フロントは気づいているだろうか。牧歌的なチームのまま、それなりのお金を使って、それなりの成績をJ2でおさめて終わる。それでは勝てないのだ。問題なのは、プロ根性を植え付けることができる監督。オシムはもうこない。高木や松本育夫のような人間が必要なのだろう。ジェフ愛だといってチームに戻ってくるロートル選手たち。勝たないと、ただの仲良しこよしに見えてくる。お互いを鼓舞してシナジーを生んでいるようにとても見えない。

 サポーターはみんな気づいている。応援しがいのないチームというのは、こちらが声をかけて、張り合いがないということを。終盤コールリーダーが声をかけても、呼応してくれないのは選手たちのパフォーマンス、やる気が伝わってこないこと。

 個人的には、あまり感情論をこの場で書きたくないが、今日の終わり方を見て、書かざるを得ない。今こそ本当にリセットするときではないか。元ジェフだの、元筑波のエースだの、元G大阪のキャプテンだの、元セリエAだの、元新潟で7位の残留王だの。見かけの飾りに一喜一憂した補強をするのではなく、チームのベースを定め、限りある予算の中で、次のジェフを担う選手を定め、その選手を生かすために補強する方法を取らないと、また来年も繰り返すだろう。

 ともあえ、皆さん一年間おつかれさまでた。このフォーマットでブログを書くのは今年で最後になります。来年はちょっと違う形式にまたチャレンジできればと思います。引き続き、よろしくお願いいたします。
 

 
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2013年J1昇格PO準決勝 徳島ヴォルティス戦プレビュー

【鈴木監督、非公開練習。残り2試合に向けて、奇策を打つのか】
 鳥取戦はジェフ史上記憶に残る試合となった。いやなってしまったと言った方が正しいか。鳥取に2点をとられ、絶体絶命のピンチ。そこからプライドを捨てて、パワープレーに走り、それが実った。兵働を最後まで残したこと、後半選んだ深井と谷澤はジェフの降格を救ったメンバーたち。これこそジェフクオリティといった試合。サポーターを不安にさせて救ってくれる。

 試合はひどいものだった。正直個人的には少しスタメンをいじった方がよかったと思っていたのだが、その不安は的中した。ジェフのやり方を鳥取にも見抜かれてパスはほとんどつながらなかった。まず徳島戦はこの終盤と同じ戦い方をするのかどうか。今日は非公開練習だった。さすがになにかをしてくるだろう。結果を出した森本が先発するのか。コンディションを落としているキム、町田は変わるのか。ボランチの二人はどういった組み合わせになるのか。残り2試合の戦い方が注目される。

【2トップの鋭いカウンターとクロス。徳島の愚直でそれでも強いカウンターを守備陣はしっかり抑えられるか】

<千葉対戦後の徳島の対戦成績>
H/A勝敗対戦相手結果得点者
26A千葉2-1大崎,ドウグラス
27H
岐阜3-1キムジョンミン,津田,柴崎
28A松本0-0
29H富山2-0
津田,柴崎
30A熊本1-0大崎
31H京都1-1津田
32A
栃木1-0津田
33H山形2-2津田,アレックス
34A神戸2-3宮崎,ドウグラス
35H鳥取2-1ドウグラスx2
36A水戸0-0
37H横浜FC0-1
38HG大阪1-5ドウグラス
39A福岡0-2
40H岡山2-0宮崎,大崎
41A東京V1-1ドウグラス
42A長崎1-0宮崎

 徳島は20勝7分15敗の4位。得点56(8位)、失点51(9位)。プレーオフ出場チーム中最も負け数が多く、得点、失点ともにプレーオフ圏内の順位を取っていないのだが、名称小林監督の元、成績は4位と勝負強さを兼ね備えたチームに仕上がった。夏場の12戦負けなしの時期に一気に上昇気流に乗った形だが、上位直接対決の神戸に負けた後、後半3連敗をするなど失速をし、最終節にようやくプレーオフに滑り込んだ形だ。

 千葉は1勝1敗と五分と言った形だが、特に夏場に負けた試合では、ウィークポイントである米倉&キムの間にシンプルにボールを放り込まれ続けて、こちらにミスが出て二失点。キムは明らかにカバーリングに難があり、次節出るのかわからないが、竹内が出たとしてもそこは一緒だろう。徳島の得点パターンはボールを奪ってまずはシンプルにドウグラスや津田にシンプルに放り込んでくる。まずはそこをやられないようにしたい。カバーリングより、前にいい形で蹴らせないようにしたい。

 あとはサイドからのクロスをシンプルに上げてくるので自由に上げさせないようにケアしていきたい。そのためには前からしっかり守備ができるかどうかがポイントとなるだろう。そのためには両サイドハーフ&サイドバックの守備はキーポイントとなってくるだろう。

 とはいえ、前節は長崎の守備にやられて、シュートはわずか4本。そういう意味では、長崎的な守備をやり続ければきっと勝機があるはずだ。前から守備をしっかりして、クロスやロングフィードの精度を下げて、相手の攻撃は確実に摘んでいきたい。

【失点パターンはジェフのストロングポイントであるクロス。米倉を上げる時間をつくるため、時間をだれが作るのか】
 徳島の失点パターンはやはりサイドバックが上がったタイミングでボールをとられ、そこをつかれるパターン。特にラインぎりぎりまでえぐって鋭いクロスから失点をしているパターンが多い。G大阪はそのパターンで宇佐見が爆発している。一つ前の東京V戦も同じパターンだ。徳島はどちらかというとリトリート系で、しっかり下がって相手のパスに応じてプレスをかけてくる。今のジェフはそれに対してしっかりボール回しをすることができるかどうか。町田が前の方にいるとこういった相手では効力を発揮しそうだが気になるのは、アタッキングサードまでしっかりボールを運べるかがポイントだ。

 今のボランチ二人だとなかなかそういったことにならないので、個人的には兵働をボランチにおき、裏への対応で慶のボランチをおく。トップ下に町田のままで、谷澤を右におく布陣がいい気がしている。前からプレスにくる訳ではないので、ある程度ボールをつなげるプレイヤーをおいておきたい。そうすれば狭いところでも米倉がおくまでえぐる回数は増えていくはずだ。

 また、森本を入れて2トップでいくパターンもある。ただはじめからやると相手はなれるということもあり難しいところだ。ただ仮に森本が最初から入った場合は、もう少し智が積極的にボールを放り込んで欲しいものだ。

 前回負けたのもキムのミスからほころびが生まれたもの。シュートもそれなりに打てているため、悪いイメージはないはずだ。あとはどれだけ効率的にボールを運ぶことができるか。そして前回と違う戦い方をどれだけやってくるのか。どちらにしろ当日のスタメンや後半の選手交代は楽しみだ。

 あと2試合。勝てばJ1が見えてくる。3回目の徳島。声がかれるまでサポートします。


【先発予想】
----------------
------ケンペス---- 
---------------- 
-佑昌-町田----谷澤
---------------- 
----兵働--山口慶---- 
----------------
-峻希---キム--米倉-
----------------
-------岡本-------
----------------
<控え>
SUB:大久保
SUB:竹内
SUB:勇人
SUB:健太郎
SUB:大塚
SUB:深井
SUB:森本

参考記事:前回対戦レポ参考記事:footballlab:ジェフ千葉プレビュー
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2013年J2第42節 ガイナーレ鳥取戦レポ

[日時] 2013年11月24日(日)12:34KO @とりぎんバードスタジアム
[天候] 晴れ
[気温] 18.5℃
[湿度] 41%
[入場者数]3,560人
[主審]家本 政明 [副審]大塚 晴弘 穴井 千雅
千葉鳥取
0前半1
2後半1
22
スタッツ千葉鳥取
シュート1521
CK312
直接FK2313
間接FK12
オフサイド12
--------------
-----ケンペス  
--------------
-佑昌-町田-兵働
--------------
---健太郎-慶---  
--------------
-峻希--智-キム-米倉-
--------------
------岡本------
--------------
<控え>
SUB:大久保
SUB:竹内
SUB:勇人
SUB:谷澤
SUB:大塚
SUB:深井
SUB:森本

[得点]
81分 森本 貴幸②
90分 +2 兵働 昭弘④

[交代]
46分 田中 佑昌 → 森本 貴幸
55分 山口 慶 → 深井 正樹
68分 町田 也真人 → 谷澤 達也

[警告]
61分 兵働 昭弘 


【2013通算成績】
[得点ランキング]
ケンペス
⑨田中 佑昌
⑥山口 智
⑥米倉 恒貴
④ジャイール
④谷澤 達也
③大塚 翔平
③兵働 昭弘
②竹内 彬
②森本 貴幸
①大岩 一貴
①伊藤 大介
①ナム スンウ
①高橋 峻希


[アシストランキング]
⑬米倉 恒貴
⑥伊藤 大介
④ナム スンウ
④田中 佑昌
③ジャイール
③佐藤 勇人
③ケンペス
③大塚 翔平
②大岩 一貴
②町田 也真人
①高橋 峻希
谷澤 達也
森本 貴幸
①兵働 昭弘
①佐藤 健太郎
①竹内 彬
①深井 正樹

[警告ランキング]
⑪ケンペス
⑦佐藤 健太郎
⑥キム ヒョヌン
⑤谷澤 達也
⑤米倉 恒貴
⑤高橋 峻希
④山口 智
③兵働 昭弘
②大岩 一貴
岡本 昌弘 
②山口 慶
①大塚 翔平
①佐藤 勇人
①森本 貴幸
①田中 佑昌
①竹内 彬

【超私的採点】
【GK : 1.岡本昌弘  5.5】
一方的防戦になっている間は何度もピンチがあったがパンチングやキャッチでなんとかしのいで味方の援護を待っていた。前半のような出来にプレーオフではならないよう、なんとか立て直しをはかってもらいたい。

【CB :20.キムヒョヌン 5.0】
2点目の失点はスピードであっさり抜いていかれてしまった。今日のようなプレスが激しい相手だと、長崎戦に続いて消極的なプレイが続いてしまうのは大きな課題。後半パワープレーに徹してからはシンプルに蹴り続けることができたことは、別の意味での可能性が見えた。

【CB : 5.山口智 5.0】
衰えたのか、周りのサポートがないからなのか。鳥取のプレスに消極的なボール回しが続き、ミスを連発。シンプルに蹴るというやり方もあるのだと思うのだが、彼のプライドは許されないようだ。ただ、後半ラインを下げさせてからはいつもの調子に戻ってきた。智自身が気負いすぎているという可能性があるのか。ただ、足をいためてもまだやる意思を見せてくれているのは、唯一の希望。

【LSB:33.高橋峻希 5.0
前半は何度となく左で孤立をしてしまい、前にボールを運ぶことさえできなかった。後半は前に谷澤が入ってからスムーズにやれるようになった。押し込まれたときに打開策がないのは残り2試合なんとしても改善してもらいたいところ。

【RSB;11.米倉恒貴  5.0】
前半はボールをもらう位置が低すぎて、機能することができず。やはり追い込まれると前に蹴ることしかできないところは課題で、千葉を攻略する上での方法論を指し示してしまっている。果たしてプレーオフはどのように戦うのか。

【DMF:16.佐藤健太郎  4.5
今節、完全に狙われどころ。さらにたちが悪いのは無理矢理縦パスを出そうとしてインターセプトをされまくっていた。もはやシンプルにプレイすればいいのだが、どうしてもワンタッチして横パスを選びがち。追い込まれるとリスキーなパスを出す癖はなんとかならないものか。残り2試合、本人のプレイスタイルをはっきりとしないとまた狙われるだろう。

【DMF:13.山口慶  4.5】
相手が前プレをかける相手だと、本人が役立つシーンは減ってしまう。長崎戦に続きそんなところを露呈した。全体のバランスを見てカバーリングをできるところは魅力だが、劣勢になったときには攻撃面で貢献できないところはマイナスポイントか。

【LMF: 6.田中佑昌 5.0】
無念の前半交代だが、谷澤と比較すると、囲まれてからボールをもらうと何もできないところを露呈した。これは後ろとの意識との差なのだが、この部分を解決するには意識を統一していくしかない。

【RMF:10..兵働昭弘 5.5
右サイドにいたときはワースト3に入る出来、健太郎同様狙われどころとなっていた。パワープレーとなり、セカンドボールを拾う立場になってからは、彼らしいプレイができるようになった。そして、チームを救うスーパーシュートをお見舞いしてくれた。しかし、プレスをかけられている状態が続く時のボランチはリスキーなところもあり、残り2試合の起用方法が勝負を作用するかもしれない。

【OMF:28.町田也真人 4.5】
也真人の課題は明らかといっていい、やはり狭いところで体を当てられると彼の体格ではつぶされてしまう。あくまで本人だけの問題ではないが、也真人がいるときはもう少し裏に抜けたときに後ろからシンプルに蹴っていってもいいような気がする。次節起用されるのか。注目するところである。

【FW:37.ケンペス 5.0
最初のシュートは師匠だった。その後前半はほとんどいいところなく、やはり難しい選手。後半のパワープレー時に森本とコンビを組んだときはある意味彼らしさをだしたが、、ただ2トップ時の処方箋をつくることができたのは、残り2試合での大きなポイントかもしれない。

【SUB:30.森本 貴幸 6.5
長い時間出場し、ようやく結果を出した。やはり彼のよさはボールをキープできるところと、ジェフの選手らしくない強引なドリブル突破。昔の切れ味はないが、強引さを持っている選手としてプレーオフでキープレーヤーになるだろう。


【SUB:9.深井正樹 6.5】
数少ない上昇気流に乗っている選手。ドリブルの切れ味はよく、逆襲のきっかけを作る見事なクロスを上げた。谷澤同様、ビルドアップできる力があり、スーパーサブとして貴重な戦力だ。深井と一緒に是非とも昇格したい。

【SUB:39.谷澤達也 6.0】
プレスをかけてくる相手に対して貴重な戦力。ただ兵働と同様パワープレーのセカンドボールをもらった場合という意味では一緒かもしれない。ただ飛び込めなくなった相手を作ることができるのはありがたい話だ。ムードメーカーとして谷澤が活躍すれば、昇格は見えてくる。



【鈴木監督 6.0


 監督自身が支持しているかどうかはわからない。ただあまりにも馬鹿正直に後ろからつなごうとするチームに対して、前半何も手を入れられないまま前半を終了してしまったことは、改善すべき要素だ。ただ正直どこから手を付けていいかわからないぐらい前半はひどかったと言えるだろう。正直激しくプレスをかけてくる相手の場合は、健太郎&慶と町田のくみあわせは、正直厳しいことを証明した試合だった。町田対策がばれてしまっている以上、彼が自由なところでボールを受けられるためのタメが必要であり、兵働と佑昌だと厳しいといったところだろう。

 そんな中、好調の佑昌を下げて、森本を入れてパワープレーをやり続けたことは素晴らしい采配だったと思う。徐々に攻撃のピースを入れていってパワープレーの圧力をつけていったことにより、最後の兵働のシュートがきまったことは鈴木監督の采配が当ったといってもいいだろう。いつもさげた兵働をボランチにしてセカンドボールを拾ってラインを押し上げる方法もよかった。谷澤の投入もパワープレーの圧力をより高めたと言っていいだろう。単なるパワープレーではなく、高い位置でパワープレーを続けるためにタメを作れる選手を入れていったことが今日引き分けに持ち込むことができたのだろう。

 ようやくプレーオフへ進出。ただプレーオフでは何らかのてこを入れないと前半のようなパスサッカーは通用しないだろう。徳島もファイト系だ。そして鳥取のように裏からシンプルに蹴ってくる相手だ。キムは正直裏に蹴られたときのカバーリングが悪いしドウグラスや津田といった裏に抜けるのがうまいプレイヤーがいる相手に対して、智も心もとない。そこを防ぐためにはまずはボールを蹴って相手のラインを下げ、前からプレスをかけていくしかない。

 控え選手は好調。勇人や竹内といった去年のプレーオフ経験者もいる。果たして、この経験を生かした戦い方ができるだろうか。ポイントはチームが一つになって戦い方を途中で変えられるか。今日やったパワープレイは使う時が来ると思うがその時間はいつくるのか。悲観的になるよりも、ボタンをうまく押せば勝機はあるチームのはずだ。残り2試合。奇跡を起こそう。

 PS鳥取戦、前半終了後に御通夜モードだったジェフサポを何度も鼓舞し続けたコールリーダー豊川氏は素晴らしかった。元気のないサポーターを勇気づけ、森本が点を取った後の一体感は徳島戦でも出し続けたいところだ。残り2試合 win by all !!!

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2013年J2第42節 ガイナーレ鳥取戦プレビュー

【一抹の不安。それでもリズムを変えないチームに勝機はあるのか】
 残念ながら、最終節までもつれ込んでしまった。万が一、負けるとなるとここでシーズンが終わるかもしれない。そんな状況ということで、今岡山で前入りし、明日鳥取に入る予定。少しでも力になれれば。
 練習内容は相変わらずのメニューで、スタメンも前節と同様。ただサブ組にいいようにやられたようで本当に大丈夫なのか。ただ選手のコメントは前向き、健太郎は悪いところはすべて出たのでそこを修正してやっていくといつもの冷静なコメント。特に前線の意識とディフェンス陣の意識のずれといったところが修正要素と言っているので、最終節アウェイではあるが、なんとしても意識のずれでほころびが出るのは勘弁してもらいたい。
 佑昌の怪我の状況は悪くないみたいだが、スタメンはいじらなそうだ。個人的にはサブ組に何か新しい血を少し入れた方がよいのではないかと思うのだが、これも鈴木流なのか。
 プレーオフ単体で行くとシンプル。引き分け以上でほぼ確定。長崎が引き分け以下で4位に上昇し、次節フクアリでできる。「勝つ」という意識でやるとみんなはコメントしている。彼らを信じて、シンプルにサポートするしかない。本当に、頼む。

【退路をたたれた鳥取。リセットした気持ちで望む相手をどう攻略するか】

<千葉対戦後の鳥取の対戦成績>
H/A勝敗対戦相手結果得点者
4A千葉1-1奥山
5H栃木1-1田中
A長崎1-3柳楽
H福岡0-0
8A東京V0-3
9H札幌0-2
10A京都0-3
11AG大阪1-1久保
12H徳島0-1
13A富山1-1奥山
14H岡山0-0
15H山形0-6
16A神戸1-0久保
17H松本1-0住田
18A横浜FC1-2永里
19H岐阜3-4武田,永里x2
20H北九州2-3永里,久保
21A愛媛0-1
22A山形3-2久保,永里x2
23H東京V1-1永里
24A横浜FC0-0
25A水戸2-2安藤,田中
26A札幌0-3
27H
熊本0-0
28H
富山2-3岡本×2
29A栃木1-1林堂
30HG大阪1-7永里
31H長崎0-3
32A
松本1-2久保
33H愛媛1-1ドゥドゥ
34A岐阜1-2ドゥドゥ
35A徳島1-2久保
36H京都0-1
37A福岡1-1永里
38H神戸1-2林堂
39A岡山0-2
40H群馬1-1OG
41A北九州1-2横竹

 鳥取は5勝15分21敗の22位。得点36(21位)、失点72(21位)。序盤は得点力不足に悩み、16節17節で神戸、松本に勝利したものの夏場に下位との直接対決に勝つことができず28節富山戦後に小村監督が解任。前田コーチが引き継いだものの、未だに一勝もできていない状況だ。しかし、1-7で大敗したG大阪戦、神戸戦はともに先制しており、最近は得点をとれるようになっているところが気がかりだ。愛媛戦も終了間際に同点に追いついており、粘り強さもある。ジェフからレンタルできている久保が契約上出場できないことは大きいが、決して油断できる相手ではない。まずは序盤に得点を取られないようにすることが大事になってくるだろう。

 得点パターンはセットプレイが多くまずはしっかりと対人で負けないことが大事だ。なおキッカーは武田が務めてる模様。また鳥取はワントップ2シャドーで、ワントップにくさびが入ったときが攻撃のスイッチが入るのでそこでしっかりつぶすこと、ワントップに入らないよう出し手にしっかりとプレスに行くことがポイントとなるだろう。なお武田がボランチをやっているようなので、よく知る相手にしっかりと手を打つことが大事になってくるかもしれない。


【弱点のクロスをどれだけお見舞いできるか。栃木戦のような攻撃をし続ければ、きっと活路は見える】
 鳥取の失点パターンは攻撃後のリスタートで両サイドが上がっており、そのスペースを使われてクロスで失点が多い。特に早いクロスを上げられて、入ってくる選手をうまくマーキングできていない状況が多いので、米倉からケンペスといった黄金パターンは通用しそうな相手ではある。後は町田にどれだけいいボールを入れることができるか。

 今までつみあげてきた「前からプレス」「裏への意識」をやり続ければ活路は見出せるはずだ。栃木戦のやり方を続ければいいのだ。是非ともケンペスのゴールで残り2試合の切符を手に入れたい。



【先発予想】
----------------
------ケンペス---- 
---------------- 
-佑昌-町田----兵働
---------------- 
----健太郎--山口慶---- 
----------------
-峻希---キム--米倉-
----------------
-------岡本-------
----------------
<控え>
SUB:大久保
SUB:竹内
SUB:勇人
SUB:谷澤
SUB:大塚
SUB:深井
SUB:森本

参考記事:前回対戦レポ参考記事:footballlab:ジェフ千葉プレビュー
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2013年J2第41節 栃木SC戦レポ

[日時] 2013年11月17日(日)14:03KO @フクダ電子アリーナ
[天候] 晴れ
[気温] 18.4℃
[湿度] 44%
[入場者数]11,253人
[主審]森川 浩次 [副審]田尻 智計 山際 将史
千葉栃木
1前半0
0後半1
11
スタッツ千葉栃木
シュート2212
CK63
直接FK1413
間接FK21
オフサイド21

--------------
-----ケンペス  
--------------
-佑昌-町田-兵働
--------------
---健太郎-慶---  
--------------
-峻希--智-キム-米倉-
--------------
------岡本------
--------------
<控え>
SUB:大久保
SUB:竹内
SUB:勇人
SUB:谷澤
SUB:大塚
SUB:深井
SUB:森本

[得点]
8分 田中 佑昌⑨

[交代]
70分 田中 佑昌 → 深井 正樹
82分 兵働 昭弘 → 森本 貴幸
90分 町田 也真人 → 谷澤 達也

[警告]
39分 キム ヒョヌン⑥


【2013通算成績】
[得点ランキング]
ケンペス
⑨田中 佑昌
⑥山口 智
⑥米倉 恒貴
④ジャイール
④谷澤 達也
③大塚 翔平
③兵働 昭弘
②竹内 彬
①大岩 一貴
①伊藤 大介
①ナム スンウ
①高橋 峻希
①森本 貴幸

[アシストランキング]
⑬米倉 恒貴
⑥伊藤 大介
④ナム スンウ
④田中 佑昌
③ジャイール
③佐藤 勇人
③ケンペス
③大塚 翔平
②大岩 一貴
②町田 也真人
①高橋 峻希
谷澤 達也
森本 貴幸
①兵働 昭弘
①佐藤 健太郎
①竹内 彬

[警告ランキング]
⑪ケンペス
⑦佐藤 健太郎
⑥キム ヒョヌン
⑤谷澤 達也
⑤米倉 恒貴
⑤高橋 峻希
④山口 智
②大岩 一貴
岡本 昌弘 
②兵働 昭弘
②山口 慶
①大塚 翔平
①佐藤 勇人
①森本 貴幸
①田中 佑昌
①竹内 彬

【超私的採点】

【GK : 1.岡本昌弘  5.5】
サビアとの1対1。少し寄せ方が甘かった。というか我慢しきれずアタックしたところを取られてしまった。とはいえ、岡本のせいではない。

【CB :20.キムヒョヌン 5.5】
対人、空中戦は勝利できていた。前からのプレスのコンセプトに従い、守備ははまっていたが、攻撃面では物足りない場面も。

【CB : 5.山口智 5.0】
サビアをとらえることができないところはもはや智の劣化を象徴するシーン。智と一緒に昇格するためには、前で点を取るしかない。智はわかっているのだから、周りが気づいて答えるしかない。

【LSB:33.高橋峻希 5.0
ビルドアップ、チャンスメークはできてもやはり決定的なシーンは作れず。ボールをしっかりとれていたところはよかったが、最後はガス欠して谷澤のフォローができなかった。戦う気持ちは見えた。

【RSB;11.米倉恒貴  6.0】
開始早々、自由にさせてもらえたことで決定的なクロスをお見舞い。その後も何度となくチャンスを作っていた。やはり自由にしたら危険な存在。守備も積極的に相手にぶつかっていく「らしい」守備。ウィークポイントをもう補うことができないタイミングなので、もうストロングポイントで戦っていってほしい。

【DMF:16.佐藤健太郎  5.0
ボールを奪う意識は強く、パウリーニョを自由にさせない守備を完遂。ボールを奪う回数は多かったが、やはり攻撃面はブレーキが多かった。ダイレクトパスをもう少しトライしていくことが残り試合の課題か。

【DMF:13.山口慶  5.5】
体力面でのアドバンテージを生かし、前半三都主を完全に機能停止へ追い込んだ。米倉のカバーリングも健在。攻撃面は物足りない部分があったが、慶はサポート役に徹してほしいところ。

【LMF: 6.田中佑昌 6.5】
チームが一つになったのは、裏への意識。その意識を信じてゴール前に入り続けた。見事な先制点を上げ、その後も何度となくチャンスを作った。負傷で後退してしまいチームは停滞してしまったが、この意思統一は残り3試合の希望の光かもしれない。


【RMF:10..兵働昭弘 5.0
今日は比較的ボールを持つことができ、スルーパスを何度かお見舞いしていた。しかしながら、守備面での体力切れがはやく、守備がはまらなくなる要因へ。82分は少々引っ張り過ぎだった。個人的には途中から出てきた方がよい気がしているのだが。。

【OMF:28.町田也真人 6.5】
今日は也真人らしいダイレクトパスと、体力を生かしたダイアゴナルランをおみまいしまくった。裏に抜けるところにボールが入る回数が増えれば今のジェフらしさがでた。也真人からの佑昌のクロス、ケンペスへの落ち着いたパス、この男は今年一番の掘り出し物。最後のフィニッシュは強引なシュートを打ってもらってもよかったが。

【FW:37.ケンペス 5.5
何よりもよかったのはボールがしっかり収まったこと。相手よりもフィジカルが強ければある程度収まってくることを証明した。しかし、今日は師匠の日。いくどとなく現れた決定的シーンは残り3試合、必ず決めてくれ。

【SUB:9.深井正樹 5.0】
深井らしい縦への推進力はチームに力を与えた。がしかし、米倉からの決定的シーンを決め手こそスーパーサブの証。

【SUB:39.谷澤達也 5.0】
時間がなく評価外、ではあるがラストのシーンはなぜクロスをあげなかったのか。

【SUB:30.森本 貴幸 4.5
途中出場なのに、ゆるい守備の入り方。この男はチームがひとつになろうと努力している中で、求められていることはわかっているのか。twitterで謝罪する暇があるのなら、まず前からプレスをかけているケンペスの姿を見て勉強してほしい。



【鈴木監督 5.0


 長崎の惨敗からよくここまで立て直したといったほうがよいのか。チームが積極的な気持ちで戦いに臨むためのキーワードは「前からの積極的な守備」と「裏へのトライ」。この二つがチームが前向きになるキーワードなのかもしれない。栃木が変に受けに回ってくれたことも手伝って、ジェフらしいサッカーを展開できた。その結果がシュート22本という今期最高クラスの数を積み上げた。決して無駄うちではなく、一つ一つのシュートは意図があった。

 エアーポケットでカウンターを2度くらい、1度失点した。この部分はきっと改善する方法は厳しい。というのも前からプレスをかけ続けてボールを奪うという戦い方の方がチームは一つになれていると感じるからだ。ケンペスは苦手な守備をするようになり、ボランチの二人は相手ボランチまで出てプレッシャーをかけ続けた。そこでラインを上げている訳だから、ボールを取られる場所が悪いと裏を取られる回数は増える訳だ。

 今のセンターバック二人はスピードがある訳ではなく、裏を取られることは試合中に3~4度訪れるわけだ。一回はサビアが決め、一回はサビアが外し、一回は深井が救い、一回は慶がカバーリングした。智やキムヒョヌンが足らない部分は他の選手で補うしかないのだ。誰かが悪い、誰かが足らない。そういうことはいくらでもできるし、上げたらきりがない。正直課題は山積だらけなのだ。しかし、「前から守備をし続け」ボールを奪って「裏へのトライ」。ここは今の総合力をわずかでも上げるために重要なコンセプトだということがわかった試合だった。

 プライドを捨てて、個の力を生かして、守備を頑張る。格上だと思っている相手からはいやなアプローチだと思う。鳥取戦はまず、これを徹底して、勝つことだけを続けていくしかない。交代した選手、特に谷澤、森本もその意識をもって戦ってもらいたいのだ。そして周りが足らない分は少しずつ、周りが助けるしかないのだ。深井が戻ってカットしたプレイ。このプレイをチームが少しでも多く意識することだ。ケンペスの守備がある意味「周りを助ける」スイッチなのだ。それが2013のWIN BY ALL。さあ、僕たちはできることは?


 長崎が奇跡的に敗北、徳島が引き分け、次引き分け以上で100%プレーオフ進出が決まる。今は何かにすがって信じること。それしか方法はない。

66長崎(徳島)
65千葉(鳥取)
64徳島(長崎)
63松本(愛媛)札幌(北九州)


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2013年J2第41節 栃木SC戦プレビュー

【5位後退。はたして、チームは一つになれるのか】
 長崎戦は、完敗というよりも惨敗といった言葉の方がふさわしい敗戦だった。みんなが口を揃えて「何もできなかった」とコメントをしていた。深井が入った後の戦い方も前と後ろの戦う意思がずれていたのか、後ろでつなぎすぎ、長崎の守備の餌食になっていた。特にビハインドになった後の戦い方は消極的なものが多く、応援している側としては力の入らない戦い方に見えた。

 千葉の現在地は残念ながらこんなもの。ただそれを選手がどれだけ受け入れて、チームとして「どうやったら勝つことができるか」を追求しきれていないのではないだろうか。前から走ることもビハインドになったとたんにやめている感じがチームとして、チームが統一してやることを放棄してしまっている様に感じる。サポーターはそんなところを見ているのだ。

 とにかくチームが一貫して戦い方をみんなにアピールできるのか。バラバラなチームはもうみたくない。なぜならばそこが敗戦の要因だからだ。出し切って負けているのであれば不満は残らない。ただ、やるべきことが共有されないまま負ける試合はもう見たくない。

 幸い松本が負けたため、次の試合、勝てばプレーオフに進むし、長崎の残りの対戦相手を見る限り、まだホームでプレーオフを迎えるチャンスはある。残り試合チームで一丸となって戦っている姿をラストのホームで見せてほしい。



【プレーオフ進出をかけて正念場の長崎。千葉をたたいて本気でプレーオフの椅子を確保する戦いに】
<千葉対戦後の栃木の対戦成績>
H/A勝敗対戦相手結果得点者
3H栃木0-0
4A山形1-2サビア
5A鳥取1-1サビア
H群馬3-0近藤x2,廣瀬
A富山2-1
チャヨンファン,三都主
8H水戸0-1
9A徳島1-0サビア
10H岐阜2-0菊岡,クリスティアーノ
11A北九州2-0サビアx2
12H岡山1-0サビア
13A愛媛0-3
14H長崎2-2クリスティアーノ,杉本
15A熊本4-1杉本,近藤,當間,クリスティアーノ
16H横浜FC0-0
17AG大阪0-3
18H福岡2-0杉本,クリスティアーノ
19H神戸2-2近藤,クリスティアーノ
20A東京V3-3クリスティアーノ,湯澤,OG
21H京都2-2三都主,廣瀬
22A横浜FC1-3近藤
23H富山1-1廣瀬
24A福岡0-2
25H熊本0-1
27A神戸0-2
28A水戸3-4廣瀬,杉本,クリスティアーノ
29H鳥取1-1サビア
30H山形1-1廣瀬
31A岡山3-1赤井,クリスティアーノ,サビア
32H徳島0-1
26H愛媛0-1
33H
札幌4-3高木,サビア,クリスティアーノx2
34A群馬1-0菊岡
35A松本2-2サビア,クリスティアーノ
36HG大阪4-2サビアx2,クリスティアーノ,久木野
37H東京V4-2クリスティアーノ,サビアx3
38A岐阜1-0クリスティアーノ
39A長崎0-2
40H北九州3-2クリスティアーノ,近藤x2

 栃木は16勝11分13敗の9位。得点58(7位)、失点53(12位)。松田長期体制で今年の序盤は快進撃を続けていたが、夏場に一気に失速。9月に監督が解任され、松本育夫が監督に就任。就任直後の札幌に劇的勝利をおさめてから、6勝1敗1分の快進撃で、わずかながらプレーオフの望みが残っている。ただ、今日ジェフが勝つことができれば、ジェフはプレーオフ確定、栃木は望みが絶たれるということで、栃木は死ぬ気で向かってくることだろう。

 栃木のフォーメーションは当初ボックスの4-4-2だったが、監督が変わってから、4-4-1-1のような形に変更。サビアをトップに置き、ポストプレーヤーとして機能している。その下のシャドーとしてクリスティアーノが君臨しており、攻撃が活性化している。両サイドには当初FWを務めがちだった廣瀬と近藤がつき、持ち前の運動量を生かして攻守に機能している。そして元々心臓部であったパウリーニョが復帰し守備面が安定。相棒として最近サントスがつき、攻撃のスイッチの基点となっている。

 攻撃パターンはシンプル。まずボールを奪ったらサビアに当てられる場合は当て、時間を作ってクリスティアーノへいい形でボールを預けチャンスを作る。そうでない場合はサイドのドリブルが得意な廣瀬、ガタイが強い近藤にボールを預けて時間を作ると言った形だ。とにかく縦への推進力が攻撃のコンセプトとなっており、まずは個の力で対面にいる選手が負けないように注意が必要だ。

 サビアは裏へ抜け出す力もあるので、まずは縦パスが入らないようにボランチとCBでしっかり中を締めていくことが大事だろう。そしてサイドにボールを追い込みしっかりと対人で負けないようにしていくことが大事だ。ポイントは米倉とキムの間を狙われると思うのでそこにパスが出ないようにしっかりと前からプレスをかけて自由にさせないことが重要だ。


【失点パターンジェフのストロングポイントであるクロス。長崎戦でやられたことをどれだけやることができるか】
 前の陣容は変わってきて攻撃面の活性化はできているが、守備面は立て直すことができている訳ではなく、基本2失点している。ジェフもしっかり先制点を取ることができれば有利に戦いを進めることができるはずだ。

 栃木の失点パターンはクロス。セットプレイやらアーリーやらでシンプルにクロスを入れられ、松本のホドリゴに2失点、巻からも失点しているが、基本ボールウォッチャー気味の失点が多い。ここは峻希や米倉が臆することなくどんどんクロスを入れていき、ケンペスや佑昌にあわせていくべきだ。その形をどれだけ作れるかが大事なのだ。

 そこにつなげるためには、唯一土をつけた長崎の戦い方が参考になる。ボールを奪われた後、しっかり前からプレスをかけて相手の攻撃を殺しつつ、高い位置でボールを奪ってシンプルにカウンターができるかどうか。そのためにはまずこの試合90分間走りきることが非常に大事だ。

 また、失点された後も相手が守勢に回った後にボールを持たされた感覚があった。ボールを奪った後もシンプルに裏に飛び出した選手に当てる、あるいは町田を我慢して経由し続けることが大事になってくるだろう。今日は臆病に横パスを続けて自滅しないような戦い方を是非してもらいたい。

【先発予想】
----------------
------ケンペス---- 
---------------- 
-佑昌-町田----兵働
---------------- 
----健太郎--山口慶---- 
----------------
-峻希---キム--米倉-
----------------
-------岡本-------
----------------
<控え>
SUB:大久保
SUB:竹内
SUB:勇人
SUB:谷澤
SUB:大塚
SUB:深井
SUB:森本

参考記事:前回対戦レポ参考記事:footballlab:ジェフ千葉プレビュー
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2013年J2第40節 Vファーレン長崎戦レポ

[日時] 2013年11月10日(日)13:03KO @フクダ電子アリーナ
[天候] 曇り一時晴れ
[気温] 20.9℃
[湿度] 70%
[入場者数]9,333人
[主審]高山 啓義 [副審]宮島 一代 高橋 佳久
千葉長崎
0
前半2
0後半0
02
スタッツ千葉長崎
シュート514
CK42
直接FK1616
間接FK11
オフサイド11
--------------
-----ケンペス  
--------------
-佑昌-町田-兵働
--------------
---健太郎-慶---  
--------------
-峻希--智-キム-米倉-
--------------
------岡本------
--------------
<控え>
SUB:大久保
SUB:竹内
SUB:勇人
SUB:谷澤
SUB:大塚
SUB:深井
SUB:森本

[得点]

[交代]
67分 兵働 昭弘 → 深井 正樹
77分 田中 佑昌 → 森本 貴幸
77分 佐藤 健太郎 → 谷澤 達也

[警告]
34分 山口 慶 ②
41分 佐藤 健太郎 ⑦
64分 ケンペス ⑪

【2013通算成績】
[得点ランキング]
ケンペス
⑧田中 佑昌
⑥山口 智

⑥米倉 恒貴
④ジャイール
④谷澤 達也
③大塚 翔平
③兵働 昭弘
②竹内 彬
①大岩 一貴
①伊藤 大介
①ナム スンウ
①高橋 峻希
①森本 貴幸

[アシストランキング]
⑫米倉 恒貴
⑥伊藤 大介
④ナム スンウ
④田中 佑昌
③ジャイール
③佐藤 勇人
③ケンペス
③大塚 翔平
②大岩 一貴
②町田 也真人
①高橋 峻希
谷澤 達也
森本 貴幸
①兵働 昭弘
①佐藤 健太郎
①竹内 彬

[警告ランキング]
⑪ケンペス
⑦佐藤 健太郎

⑤谷澤 達也
⑤キム ヒョヌン
⑤米倉 恒貴
⑤高橋 峻希
④山口 智
②大岩 一貴
②岡本 昌弘 
②兵働 昭弘
②山口 慶
①大塚 翔平
①佐藤 勇人
①森本 貴幸
①田中 佑昌
①竹内 彬

【超私的採点】

【GK : 1.岡本昌弘  5.0】
はっきり言って、ノーチャンスだったが。ボール回しの稚拙さは感じられた。

【CB :20.キムヒョヌン 4.5】
プレスをかけられておどおどしているようではJ1に値しない。キムから米倉のパスを完全に狙われていた。あれを狙われないようにするためには判断を早くするか、シンプルにケンペスに蹴ることが必要だ。ただ両方をやるキックの精度は残り2試合では身に付かない。

【CB : 5.山口智 4.0】
J'sgoalのコメントを見る限り、課題は見えていたのだろう。でもそこに対して声をかけたのか。G大阪からきた歴代J1トップ10にはいっていれば、外様の味方でキャプテン業を続けられるのか。この男からはキャプテンとしてチームを鼓舞してJ1に昇格したいという気持ちはみじんも感じられない。

【LSB:33.高橋峻希 4.0
当初からボールが足につかず、2点とも失点に絡んだ今日の戦犯の一人。気持ちが入りすぎて、若さを露呈。小柄なので長崎のような相手だとまったく力を発揮できなかった。

【RSB;11.米倉恒貴  3.5】
最初から気負いすぎて周りが見えなくなる、昔の米倉がそこにはいた。米倉がボールの取りどころにセッティングされ、長崎はそれを完遂した。あのような状態であったら、今日は交代してもよかったぐらい出来が悪かった。大事な試合であのパフォーマンスだと、今年はもう終戦を覚悟した方がいい。京都戦に続き、米倉が格上相手には通用しないことを露呈した試合。

【DMF:16.佐藤健太郎  4.5
完全に狙われどころだった。おそらく長崎としてもボールの取りどころのファーストプライオリティに設定され、情けない取られ方からイエローをもらう始末。唯一後半積極的に縦パスを勇気をもって送ったところ以外、全く見せ場はなかった。

【DMF:13.山口慶  5.0】
ボールを取りきる、前からプレスをかけるという意味においては、失点するまでは彼はよかったのだ。問題は失点した後。慶も攻撃面では消極的にプレスをかけられるとクリア気味に蹴るだけ。これでは取り返すためのピースとして必要はなかった。

【LMF: 6.田中佑昌 5.0】
チームの中では精力的に走り、走り、決定的なチャンスも何度か演出した。ただそこで点が入っていれば全然違う展開になっていたのかもしれないが、やはりこのチームにはビハインドになってから取り返すプレイヤーがいないのだ。佑昌もためることができないプレイヤーであるので、苦しいのだ。。

【RMF:10..兵働昭弘 4.0
やはり、プレスをかけられるとどうしようもないのだ。今日は何度となくボールロストをして、チームに迷惑をかけていた。もっと早く変わってもよかった。キックの精度も悪く、ベンチにも入れない大介に申し訳ない出来。

【OMF:28.町田也真人 5.0】
ケアされていて、何度となくつぶされていた。ただ、ここでもう一段階ステップアップしてもらいたいものだ。唯一後半望みのあるダイアゴナルランからチャンスをつくっていたが。。。フィジカルで勝てないところは彼の永遠のテーマだ。

【FW:37.ケンペス 4.5
ケンペスの悪い癖だが、チームの状態が悪ければ悪いほど玉離れが悪くなる。本当はサイドに流せばといったところも自分でなんとかしようとする。悪いがチームでサッカーをしているのだ。得点王だかなんだかしらないが、そんなところに意識が行くのであれば、それはお門違いだ。

【SUB:9.深井正樹 4.5】
試合勘がないと言うこともあるのかもしれないが、米倉とのコンビは悪く、空回りしたプレイが目立った。この大事なチャンスに何もできなかったということは、鈴木監督との確執がどうのこうの言うよりも、今の深井の現在地なのだろう。

【SUB:39.谷澤達也 4.5】
前節に続き、何の流れをかえることもできなかった。が、こういった相手の場合は唯一ビルドアップしてチームを落ち着かせることができる選手であることは確か。コンディションは悪いが、万が一プレーオフに上がった場合の長崎戦のキープレーヤーなのかもしれない。

【SUB:30.森本 貴幸 4.5
そもそもボールが入らなかったということもあるが、流れを変えるプレイヤーではないことを証明。


【鈴木監督 3.0


 高木監督の今日の試合のできに、全く満足していないコメントと対照的に、いつもと同じボキャブラリーの少ないコメント。まあもともとあまりコメントとかしたくない監督なのだろうけれど、あまりにもこのお粗末な負け方に対する説明責任を果たさない監督に対して、選手、サポーターは誰もついていかなくなるだろう。サッカーは戦いなのだ。戦いに勝つためには、必死にならなければならない。その気持ちが見えてこない限り、彼は絶対に一流の監督になれないだろう。

 最初はプラン通りだったのだろう。ケンペスのヘディング、佑昌のボレーが決まっていたら、また違う試合になっていたかもしれない。ただ、今日の試合は先制したとしても、あのやり方だと簡単に逆転されていたに違いない。それぐらい情けない試合だった。

 さらに、ビハインドになった後の処方箋を全く持ち合わせていないこと。今シーズン逆転勝ちをした試合はほとんどないのだ。残り試合、逃げ切ることができればチャンスはあるのかもしれないが、長崎のように死にものぐるいで戦ってくるはずだ。そこに対しての戦い方を少し考えてもらえないものか。

 今日は米倉が非常に出来が悪かった。気持ちが入りすぎていたのだろう。ビハインドになった後、米倉はプレッシャーをかけられどんどんミスを引きおこす。ある程度予想はしていたが、長崎の戦い方は米倉サイドにしつこくボールを入れて、彼に守備をさせる。そして低い位置でスタートさせて、そこにプレスをかけてボールをとるといったことだったのだろう。そして米倉に攻撃参加させないという戦い方だった。はっきり言って、マンツーマンマークされたら、今のジェフには回せる実力はないのだ。確かに周りのサポートも脆弱だった。健太郎やキムから出したり受けたりしたパスはかなりの確立で取られていた。今期最悪の出来だったと言っても過言ではない。

 そういうときに監督が力を発揮するのではないだろうか。いくらでもポジション変更はできるチャンスがあった。後半が始まっても何も流れは変わらず、長崎に勢いを与えるだけだった。だが、最初のチョイスは深井だった。個人的にはえっ?っと言った感じ。しかもいつもの谷澤の代わりに深井をいれただけの意思のない交代。

 繰り返すが、明らかに米倉が狙われていたのだ。米倉が前に出ないと今年のジェフは攻撃ができないのだ。そういったときに監督の采配が大事なのだと思う。本当にそう思う。
苦しい台所事情だとは思うが、兵働から竹内を入れて、米倉を前に出してあげるほうがまだましだったのではないかと感じた。人つの考え方であるが、それぐらい欠陥になっていた。それでようやく落ち着くというレベルではあるが。

 今日の試合で露呈したことは、適切なビルドアッパーがいないということだ。正直ボランチに必要なのだ。ボールを入れても簡単に取られず、チームを押し上げることができるプレイヤー。特に長崎のような相手にはそういった選手が必要だった。だが、そんな選手はいない。そうなってくるとプライドをすてて、セーフティに裏へ蹴り続けるしかない。形は作れないかもしれないが、CKはとれるかもしれない。そういった下位のメンタリティで勝つ戦いかをしてもいいのではないか。もう上澄みは期待できないのだから。

 今日の試合を見て、京都・長崎のような相手には実力で負けていることを露呈している。ただ、今できることをやる時間はある。
監督に明確な処方箋はない。悔しいのであればもう一度選手Mtgを開いてでも、意識のずれを埋めてほしい。再度言う。食いは残したくない。少なくとも去年のプレーオフにはそういう焦燥感はなかった。死ぬ気でやれ。

 松本が奇跡的に敗北し、首の皮一枚がつながった。次勝てば100%J1昇格が決まる。そんなシンプルな状況なのだから、選手たちの意地を見せてほしい。


66長崎(松本、徳島)
65
64千葉(栃木、鳥取)
63徳島(東京V、長崎)
62
61
60松本(長崎、愛媛)札幌(岐阜、北九州)
59栃木(千葉、京都)
58山形(G大阪、東京V)


 


 


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2013年J2第40節 Vファーレン長崎戦プレビュー

【一歩後退。4位死守に向けて、残り3試合を全力で望むべき】
 札幌戦は、やはり鬼門だった。昨季にもあった0-0で進むとああいった失点を喫してしまう。これはジェフの永遠の課題かもしれない。この課題がクリアできないと昨年の大分と同じ負け方を食らう可能性は十分にある。この課題をクリアするためには、ケンペス・米倉ラインが分断され、町田を封じられたとき、他のメンバーでどうやって点を取るかにかかっている。森本を注入しただけでもダメなのだ。

 札幌戦でできなかったところは前から積極的に守備をかけるということ。序盤前からプレスをかけにいったがかわされてしまい、うまく守備がはまらなかった。その後千葉がボールを持ち続けるシーンが多かったが、変なところで取られてどうも前から守備をしっかりかけにいくというところができなくなった点がターニングポイントだったと思う。

 ポイントはいいところでボールを取りきりジェフがリアクションサッカーをどんな相手でもし続けること。持たされ続けてあの中途半端なバックパスが生まれた。相手はあきらめずに前からプレスをかけ続けた。その立役者は内村だった。

 この長崎戦も似たような展開になる。ジェフがボールをもつのではなく、もう少しシンプルにボールを蹴って相手にボールを持たせてから守備をセットする回数も増やして、バリエーションを増やしていくべきだ。

【プレーオフ進出をかけて正念場の長崎。千葉をたたいて本気でプレーオフの椅子を確保する戦いに】

<千葉対戦後の長崎の対戦成績>
H/A勝敗対戦相手結果得点者
16H千葉2-1井上,幸野
17A群馬2-1佐藤洸,水永
18A岐阜1-2佐藤洸
19H東京V2-1藤井,佐藤洸
20A神戸0-2
21H福岡0-0
22A北九州2-1山口,OG
23H山形2-1山口,高杉
24H群馬1-0佐藤洸
25A富山1-1小笠原
26H水戸0-2
27H愛媛1-1奥埜
28A東京V1-2金久保
29A福岡1-2佐藤洸
30H横浜FC2-0佐藤洸,小松
31A鳥取2-1上原,フェホ,内村
32HG大阪
2-1奥埜,小松
33H神戸0-2
34H
札幌0-1
35A京都0-2
36H岡山1-1小松
37H岐阜3-0金久保,佐藤洸,幸野
38A熊本0-1
39H栃木2-0奥埜,佐藤洸

 長崎は18勝9分12敗の5位。得点46(12位)、失点38(1位)。豊富な運動量を武器にハードワークで前から90分圧力をかけ続けるチーム。その運動量が光り、現在リーグ最少失点となっている。とはいえ、千葉との対戦後無失点試合は5試合しかなく、全く点がとれないという感じでもない。むしろ長崎がかつパターンは得点に特徴があり、2得点取った試合は勝っており、ジェフとの前回の対戦も2得点されて負けている。得点力の低い長崎に2点取られないかが勝負の分かれ目となるだろう。

 得点パターンはセットプレイとカウンター。最初はセットプレイが多かったが、最近は高い位置、特にボランチ、サイドハーフでボールを取られてカウンターで得点を取るパターンが多い。特筆すべきはボールを取った後、4~5人が一気にゴール前になだれ込んできて、短い時間でクロスを上げてクロスの軌道に走り込んでくるので、へんなところでボールをとられないことと、取られた後ボールウォッチャーにならずしっかりマークをつけることが大事だ。またジェフの守備のコンセプトを考えると、クロスを上げる選手にタイトにプレスにいき、自由にクロスを上げさせないのも手かもしれない。

 要注意人物はサイドの古部でサイドからクロスをシンプルに上げ、7アシストをマークしている。そこから中央の3人、時にはボランチも上がってくるため、受け身にならず前へ前へ守備をしてくことが大事になってくるだろう。
守備面でのキーマンは久々の先発が予想されるキムヒョヌン。今まで培った経験を生かし、今年実力をみせるのにうってつけの相手だ。クロスをしっかりと跳ね返して是非とも頑張ってほしい。



【失点パターンはボールを奪ったリスタートでボールを失ってからのカウンター。ミラーゲームにして個の力で勝つことができるか】
 一方失点シーンは長崎VS神戸戦が象徴的だが、同じように高い位置で長崎がボールを失い、カウンターでミドルを決めている。長崎がボールを奪ったタイミングで、しっかりとプレスをしつづけることができるかどうかがポイントになってくるはずだ。おそらく熊本戦の時のように前からプレスをかけることをし続ければ、必ずほころびは出てくる。先制できれば相手も焦って攻撃回数が増えてくるので、さらにカウンターを仕掛けていきたいところだ。

 その際、ボールを奪ったあと、前節よりもシンプルに裏に蹴り、ケンペスや佑昌を走らせることも大事だ。そういった回数を増やして、相手の体力を削っていくことも実直に狙っていきたい。

 残り3試合。長崎はその後も松本、徳島と直接対決が続く。ここで千葉が勝つことができれば長崎は松本、徳島に全力でぶつかり、ジェフのライバルを苦しめる側に回らせることができる。ラストの天王山。是非とも勝ってプレイオフ争いを優位に進めたい。



【先発予想】
----------------
------ケンペス---- 
---------------- 
-佑昌-町田----兵働
---------------- 
----健太郎--山口慶---- 
----------------
-峻希---キム--米倉-
----------------
-------岡本-------
----------------
<控え>
SUB:大久保
SUB:竹内
SUB:勇人
SUB:谷澤
SUB:大塚
SUB:深井
SUB:森本

参考記事:前回対戦レポ参考記事:footballlab:ジェフ千葉プレビュー
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2013年J2第39節 コンサドーレ札幌戦レポ

[日時] 2013年11月3日(日)13:03KO @札幌ドーム
[天候] 屋内
[気温] 20.0℃
[湿度] 50%
[入場者数]12,718人
[主審]松尾 一 [副審]名木 利幸 大川 直也
千葉札幌
0
前半0
0後半1
01
スタッツ千葉札幌
シュート712
CK43
直接FK1617
間接FK13
オフサイド13

--------------
-----ケンペス  
--------------
-佑昌-町田-兵働
--------------
---健太郎-慶---  
--------------
-峻希--智竹内-米倉-
--------------
------岡本------
--------------
<控え>
SUB:大久保
SUB:キム
SUB:勇人
SUB:谷澤
SUB:大塚
SUB:深井
SUB:森本

[得点]

[交代]
60分 兵働 昭弘 → 谷澤 達也
82分 田中 佑昌 → 森本 貴幸
86分 山口 慶 → 大塚 翔平

[警告]
45分 高橋 峻希⑤
67分 竹内 彬①

【2013通算成績】
[得点ランキング]
ケンペス
⑧田中 佑昌
⑥山口 智

⑥米倉 恒貴
④ジャイール
④谷澤 達也
③大塚 翔平
③兵働 昭弘
②竹内 彬
①大岩 一貴
①伊藤 大介
①ナム スンウ
①高橋 峻希
①森本 貴幸

[アシストランキング]
⑫米倉 恒貴
⑥伊藤 大介
④ナム スンウ
④田中 佑昌
③ジャイール
③佐藤 勇人
③ケンペス
③大塚 翔平
②大岩 一貴
②町田 也真人
①高橋 峻希
谷澤 達也
森本 貴幸
①兵働 昭弘
①佐藤 健太郎
①竹内 彬

[警告ランキング]
⑩ケンペス
⑥佐藤 健太郎
⑤谷澤 達也
⑤キム ヒョヌン
⑤米倉 恒貴
⑤高橋 峻希
④山口 智
②大岩 一貴
②岡本 昌弘 
②兵働 昭弘
①大塚 翔平
①佐藤 勇人
①森本 貴幸
①田中 佑昌
①山口 慶
①竹内 彬

【超私的採点】

【GK : 1.岡本昌弘  5.0】
決定的なシーンが相手に少なかっただけに、米倉・竹内との連携が少しずつずれた失点は今シーズンもう二度とでないようにしてもらいたい。

【CB : 3.竹内彬 4.5】
今日の戦犯。あのシーンになる前から、ビルドアップでのパスのずれ、プレッシャーをかけられバックパスの数が多かった。前からプレスをかけられたときの余裕のなさ、判断ミスは今後一段階上に上がるためにも、本当に改善してもらいたい。

【CB : 5.山口智 5.0】
前線との連携の悪さはあるかもしれないが、追い込まれてもパスを出してピンチになるシーンは相変わらず。シンプルに一度クリアするという判断も必要なのだが、最大残り5試合。つじつまをあわせられるか。

【LSB:33.高橋峻希 5.0
佑昌との連携がいまひとつで、ワンツーが決まらずカウンターを食らうシーンが多かった。クロスの精度があがったことは認めたいが、今度はタイミング。少し焦り気味というか、もう少し中央に入っている選手、特にケンペスが中に入る前にクロスを上げてしまっており、攻撃の圧力が今ひとつだった。

【RSB;11.米倉恒貴  5.0】
今日は精神的に少し追い込まれていたのかもしれない。攻撃の起点ではあるが、カウンターの基点でもあった。相手が故意に狙っていた部分もあり、最終的にゆるいバックパスにつながった。

【DMF:16.佐藤健太郎  5.0
熊本戦のようなアグレッシブさは余り見られず、攻撃の基点になりきれなかった。特にグランダーのパス一辺倒になりすぎたことが攻撃の単調さを生んだとも言える。やはりボランチのこのポジションが攻撃のリズムを変える存在にならないと、今回のような展開は乗り切れない。

【DMF:13.山口慶  5.5】
危険の目を察知し、うまくボールの摘み取りに貢献していた。米倉の穴を埋めるバランスをとれることは今日のような試合を1失点で住ますことができた要因とも言える。慶がバランスをとっているだけに攻撃陣は奮起してもらいたいものだ。

【LMF: 6.田中佑昌 5.0】
佑昌のところで孤立するシーンが多く、強引なドリブルでカットされるシーンが多かった。何度か裏に抜けようとする意識があったが、その回数が少なかったのと、そういったボールがくるシーンも少なかった。相手のセンターバックの処理も無難だったこともあり、こういった展開になると苦しくなる布陣であることを露呈した。

【RMF:10..兵働昭弘 5.0
何度か決定的なパスを出していたが、もう少し増やしてほしいところ。中央での縦パスはまだまだ前線との連携が悪く、町田や佑昌にうまくつながらなかった。

【OMF:28.町田也真人 5.5】
今日はいい形でボールを受けることができず、いよいよ警戒されてきた証拠。本人がコメントしている通り、もっと裏に抜ける動きを増やして、運動量でのアピールが必要だった。

【FW:37.ケンペス 5.5
いい形でヘディングをしているシーンもあったが、決定的なシーンは少なかった。ボールを失うシーンも少なかったが、空中戦で相手のDFに勝てることができなかったところがリズムを作りきれなかったところだ。あと前を向いて何度かパスでチャンスが広がるところはあった。

【SUB:39.谷澤達也 4.5】
今日は悪い日の谷澤になってしまった。ボールを受けてから、周りのサポートが乏しく、孤立する場面も多く、ドリブルの結果ボールを取られてしまうシーンが続いてしまった。守備も途中出場にも関わらず、緩慢なところがあり、改善の余地が大きい。

【SUB:30.森本 貴幸 ー
出場時間が短く評価外

【SUB:14.大塚翔平 ー】
時間が短く評価外。

【鈴木監督 4.5

 前半は相手の積極的なプレスにも関わらず、しっかりと対応して徐々にジェフのリズムを作ることができたが、後半なかなかいいリズムを作れなくなってしまった。相手がしっかりとブロックをしてそこからカウンターを受ける回数が徐々に増えていくタイミングで谷澤を投入したものの、横浜FCの時のような流れにならなかった。

 原因はグランダーのパスが徐々に増えていってしまい、ロングボールで裏を狙う回数が減ってしまったところが相手が守りやすくなってしまったところだろう。そこは佑昌、町田が意識していかないと行けないところだろう。そのときのシグナルとしてはサイドでビルドアップできなくなったとき。今日はマークがしっかりついていてうまくはがせず、苦しいクロスを上げるシーンが多かった。そのときはあせらずサイドチェンジを繰り返して裏を取るタイミングをつくっていくしかないのだろう。

 もう一つ気になる点としては、75分あたりでドローだったときの試合の終わらせ方。前にも欠いたが、最高4位が濃厚の中、必ず点を取って勝たなければならない場面が出てくる可能性がある。そのときに何も処方箋を打たない監督の采配はないはずだ。森本を投入するタイミングが失点した後では、もう遅いのである。前線をかき乱すタメには停滞していた町田から深井を入れて裏を狙ったり、中央でアクションを仕掛けたりすることが大事だったのではないだろうか。ビハインドで大塚を投入しても活性化につながらないこともサイド確認できた。

 また、チームもアディショナルタイムになってからの戦い方がやや投げやりなところが気になった。可能性を見いだす、そんな終わり方をしないと、今年も同じ轍をふむ。はっきりとパワープレーに出るのか、それでもサイドをえぐり続けて相手にプレッシャーをかけるのか。大介がいないとセットプレイで点がとれないという悩みもあり、昇格への道のりはまだまだ険しいと感じる一戦だった。

 この負けで何かを見いだしていってほしい。再度記すが、75分ぐらいからの戦い方、ジェフは長年この悩みを解決できないでいる。



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