人って 


辛いとき 悲しくてどうしようも無い時・・・ 


突飛でもないことをして 
現実逃避するのかな??


(私達だけかもしれなけれど(^^ゞ





いったい カップル喫茶って どんな所なんだろう・・・・あせる



「アトム~ 


カップル喫茶って聞いたことあるけど どんなところなの?


カップルって言うくらいだから 2人で入る喫茶店みたいなとこ??」




全く そう言う方面に無知な私の


純粋な疑問だった。



「うん。。。俺も 行った事無いから よくわかんないけど

薄暗い喫茶店の中で 色々お触りとかするんじゃないのかな?


そんで、他の人の様子も 見たり 見られたりして・・・」



「ふーーん。。。


じゃ別に何もしないで 見てるだけでもイイのかな?」



「どうだろな。。。。


でも どんな所か行って見たくない?」



「アトムはただ他の女の人を見たいだけ


なんじゃないのぉ~~??(-"-;A」



「イヤ それは全く無い!  


とは言わないけど(^^;)

何よりさぁ ウランを人に見せたくて・・・

他の人に触れられるのは 嫌なんだけど、

ウランを見せると思うと 俺 興奮するような気がするんだよなぁ~」


「なんだ それ??? 


私はアトムが他の人に 見られるのは嫌だなぁーー

想像しただけで 腹が立つよ」



そんな会話をしながら お互い、大した知識もまま


未知の世界に足を踏み入れる日を 


何気に楽しみにしていた。



そんな馬鹿げた会話をしている時だけは、


不思議と アトムも私も


今自分たちの前に置かれた現実を瞬間忘れる事ができた・・・



ほんとは そんな状況じゃないはずなのに・・・


何処のカップル喫茶へ行こうかと

ネットで検索しているアトムの姿は


何もかも忘れ とても生き生きしていた。



そして・・・


いよいよ



翔の幼稚園の お泊り保育の日になった・・・・



翔はバスに乗って群馬県まで行く。。


大きなリュックの中に 着替えやお弁当やお菓子 と沢山の荷物を入れて


朝、 幼稚園まで送って行った。



園児達のほとんどが お母さんと離れて一夜を過ごすのは初めてな


訳で 中にはお母さんから離れずに 


嫌だ帰る! と言って泣いている子も居た。



私も 一人っ子の翔のことが心配で心配で仕方なかったが

当の本人は o(^o^)oウキウキ自信満々だった(^^;)



いつも仲良くしている ママ友が


「今日は この後 どっか行くの??」


と聞いてきた。


「うん、旦那とちょっとデート行こうかと思って~」

まさか カップル喫茶とはいえない(^^;)


「うん! うん!


うちも同じ~~~!!


子供の心配して家に居てもしょうがないもんね!」



「そーだね(^^;)  ○○さんは 何処行くの?」



「ら ぶ ほっ (笑)」



うわっ うちだけじゃないんだ??(゜o゜;)

なるほど・・・


うちと同じ1人子だから 夜夫婦ふたりきりになっちゃうし


だから・・遊びに行かれるんだなぁ~



それにしても・・・・



私達夫婦とは違って



何のしがらみも 悩みもなく 


純粋に夫婦でラブラブできる○○さんが とても羨ましかった・・・


心から いいなぁ~~って 思った。。。



「○○ちゃんちは 夫婦仲良しで いいね!」



「な~に 言ってんのよぉ? うらんちゃんちだって凄い仲良しじゃん」



うん・・・・やっぱそう見えてる??汗


うん、、確かに 仲良しは 仲良しだけど・・・・ね・・・(ーー;)


実は・・ 家庭内はメチャメチャ 泥沼なのよ・・・(ノ_・。)


沼の癖に 時には崖っぷちにも立ったり 

崖から突き落とされて

落ちたりもして メッチャ 苦しい家庭生活なのよ・・・・ ・°°・(>_<)・°°・。



なーーーんて 言えるはずも無い・・・・汗




あ~~~



「実はね、、元嫁がまだ諦めなくて・・・」 って


現状を誰かに話せたら どんなにか楽になるだろう・・



だけど、万が一そんな話が


幼稚園中に広まったら 大変・・・・



でも この人なら 言わないで!! とお願いしたら


誰にも口外しないだろうか・・・



なんて 葛藤していた・・・





「実はね・・・





私達・・・・ 



     

       カップル喫茶 行くのよ!!」



ヾ(・・;)ォィォィ



そーーじゃないだろ。。。。



言いたかった事は それじゃーーないだろ┐('~`;)┌





「わっ 凄い!!


いいじゃん いいじゃん 


私もずっと 行きたいって思ってんだけど、旦那がさぁ~~~~_(‥ )」

行ったら どんなだったか 教えてね!」



「うん ! わかった!」


ちょっとーーーーー
あ~~~こっちの内容の方が 幼稚園中の父兄に広まったら


よっぽどマズイだろーーーが・・・・ 


何言ってんだ 私は(ーー;)





そして・・・



翔は笑顔で元気に手を振ってバスに乗り込んだ・・・・



でも 親の私から見ると 



チョッピリ不安気にも見えたり・・・・・あせる





いや 不安なのは 私の方かも・・・



怪我 事故 病気になりませんように・・・・


楽しんで来れますように・・・・



バスが角を曲がって 見えなくなるまで 見送った・・・





家に戻ると すぐ支度してアトムと2人で出発!



予め・・・



アトムは 今夜行くカップル喫茶のHPの掲示板に書き込み



を済ませていた。



「今夜 お伺いしまーーす、カップル喫茶は今日が初めなので 


ドキドキです」 



みたいな そんな感じの書き込みだったと思う。。



私達は車の中で手を繋いで 新鮮な気持ちが蘇った・・・・・



以前 付き合い始めた頃の気持ちをふと思い出した・・・・



こんな時間も時には必要だったのかも知れない・・・・


ここの所 金欠で 楽しみもなかったから・・・




向かう場所は 横浜・・・



以前、、私の誕生日に 



アトムが私に内緒でプレゼントに連れて行ってくれた横浜。。。



懐かしい。。。。





お昼過ぎに コスモワールドに到着。。。



いきなり カップル喫茶じゃ もったいないと



1日めいっぱいデート気分を満喫するつもりだった。




水の中を潜るジェットコースター・・・


カップル占いの部屋・・・


水しぶきをあげて 水の中に突入する


なんだっけ?? 


2人で協力プレーするシューティングゲーム



お化け屋敷・・・・



私達はまるで恋人同士に戻ったように 

薄暗くなるまで はしゃいで遊んだ。。



どう見ても 夫婦  には見えないくらい・・・・(^^;)



辺りは薄暗くなり



観覧車のデジタル時計もロマンチックにライトアップされた





そして あの時 泊まったあのホテルが目の前に見える・・・



でも 今の私達は



もう、、あのホテルに泊まれるような甲斐性なんて 無い・・・



けれど



今 再びこうして 夫婦になってやって来た・・・




あの日から 今までの事が 頭の中を凄いスピードで駆け巡る・・・・



遠距離でなかなか会えなくて・・・



会いたくて 会いたくて 仕方なかった日々・・・



PCを通して 触れたくて 一瞬でもイイから会いたくて・・・



やっと会えても人目を気にして・・・


そんな私達が 今 ここに一緒にいる・・・


夫婦として・・・・





でも 何故か悲しい・・・・



胸が熱くなって



泣きたくなるほど 切ない・・・・







あ~・・・・・私



不倫してたんだね・・・



いつか必ず訪れるであろう別れをいつも覚悟してたっけ。。。






それが。。。



嘘みたい!





別れなかったんだ・・・・ 



まだ 今日も 



アトムと一緒に居たんだね・・・





大好きで ずっと ずっと 一緒に居たかったこの人が 



今も一緒にこうして・・・隣に・・・





私は アトムの腕に強くしがみ付いた・・・ 



そして・・・・今 この瞬間の幸せが消えませんように・・・・



と願った・・・





「どした?? 



カップル喫茶行くの 怖くなった??」





「ぜーーーん ぜん!!(笑)」





「俺は ちょっと 怖くなった(笑)」





そして



私達は コスモワールドから 



さほど離れていないカップル喫茶へ向かった。





何時ごろだっただろうか・・・・



まだ8時頃だったと思う。



そろそろ 幼稚園から連絡網が回ってくる時間だ・・・



私達は 車の中で電話がかかってくるまで時間を潰した。



何事もなければ良いのだけれど・・・



すると 間もなく



携帯に電話が入った!



「何事も無く全員 無事1日過ごしました」 



良かったぁ~~~σ(^◇^;)



次の人に連絡網を廻すと




私達は 


目的地へ向かった。





けれど



何度 グルグルその辺りを巡っても 



呼び込みの人が沢山居る通り・・・



バーやソープが立ち並ぶ異様な通り・・・





しかし



いくらキョロキョロ (・_・ ) ( ・_・) キョロキョロ 探しても



それらしき 喫茶が見当たらない(・・;)





「無いなぁ~~~でも 確かにこの辺だと思うんだよなぁ~~」





アトムは 仕方なく電話してみると



やはり目と鼻の先らしい・・・



私達は 一番近くの Pに車を止めて



電話で聞いた道を歩いて行った・・・・



なんだか 異様な雰囲気のその通りを 



異様な眼差しで見られている気がした。



私は怖くてアトムの腕にしがみ付くようにして歩いた。







少し歩くと・・・・





「あれ??? もしかして ここ???」



本当に小さく 小さく お店の名前が



ドアに書かれていた。。。





これじゃ~~~分からなくても無理は無い・・・



まるで 隠れ家みたい・・・・(・・;)





私達は緊張していたが



そのドアの前で立っていることが恥ずかしくて





「さっ 行くぞ・・・」 



とアトムに引っ張られながら



緊張を通り越して



アタフタしたまま ドアを開け



いきなり目の前にある 狭い階段を上った・・・・