(直訳の部分と、直訳が難しく少し変更した部分(意味は変えてません)とが入り混じってます 英語学習用には不向き)

 

この冬、私は石川県に家族と行った、そしていくつかの博物館をそこで訪れた。そのひとつには、たくさんの古い伝統工芸品があった。母がその多くが漆で塗られていると言った。漆は日本において、たくさんの工芸品に使用されている。私たちは漆を使って作られた美しくて価値のある工芸品のすべてを見て楽しんだ。その博物館を出てから、駅の近くの店で私はたくさんの漆で出来た工芸品を見た。母はにっこり笑って、私に一膳の箸を買ってくれた。何故彼女は私に漆の箸を買ってくれたのだろう?家に帰ってから、私はそれら(箸は通常常に複数形なので)を使い始めた。それらはとても美しくて、そして使いやすかった。

私はもっと漆について知りたかった。なので私はもっと学ぶために図書館へ行った。

 

そこで、私は世界にはおよそ250種の漆の木があることを知った。日本には5種の漆の木がある。これらの木の樹液が塗料または接着剤として使われている。もしその樹液に触ってしまうと、発疹をみるが、しかし一度固形化してからであれば安全なのだ。漆は日本において八千年以上利用されてきた。漆でできた工芸品は、それらが非常にゆっくりと劣化するために保存性が高い。※※漆は非常に古い工芸品を保存してきたため、それは日本でとても重要な役割を果たしてきた。

 

うるしは様々な方法で用いられてきた。漆は工芸品の修復にも使われうる。例えばあなたがお皿を割ったら、漆を接着剤として使うことでそれを修復できる。漆は小さな工芸品にも使われるし、木造建築物にもまた使われる。京都の金閣寺を建てるのにも使われたのだ。勿論、建築物を修復するのにも、多量の漆が必要とされる。例えば、金閣寺修復には1500キログラムの漆を要するのだ。日光の世界遺産にある沢山の古い建築物もまた多くの漆を必要とする。しかしながら、日本で使われる漆のほとんどは外国産で、たったパーセントだけが国産である。事実、漆を生産する仕事をする日本人の数は減っている。近年、日本はこれらのような重要な歴史的建造物の修復に必要な全ての漆を国内のみで生産しようとしている。 

 

16世紀頃、たくさんの人々がヨーロッパから日本へやってきた。これらのヨーロッパ人は漆の工芸品をいたく気に入り、たくさん購入した。ヨーロッパにおいて、裕福な人々は富の象徴として蒐集した。それらの工芸品は日本の象徴として「ジャパン」と呼ばれた。※※※

 

勿論、今日においても、漆は日本の伝統工芸の象徴である。長野オリンピック委員会(NOAC)が1998長野オリンピック冬季競技を計画していたとき、優勝者に贈るメダルを漆で作ることに決めた。NOACはメダルは独自の素材と技術で作られるべきだと考えたのだ。それらは美しくあらねばならず、かつ永続的な価値を持つ必要がある。これら全てを考慮して、NOACはメダルを漆で作り、また山並みと朝日の漆絵を描いたのである。

 

多くの外国もまた漆で漆工芸品を修復している。日本から外国にもたらされた工芸品の多くは現在修復の必要がある。漆は特に日光に対して脆弱であり、日光の下では漆工芸品は劣化する。ヨーロッパには漆の木がないため、他の素材と技術で修復しようという試みもあった。しかし、これらの素材、技術は漆と一緒ではうまく働かなかった。例えばヨーロッパではこれらの工芸品は茶色く変色した。これを食い止めるために、最近、日本の職人の一団がドイツを訪れて現地の工芸品のいくつかを、日本の伝統技術を以て修復した。また、彼らは学生や博物館スタッフ向けに、漆で伝統工芸品を修復する方法を見せるワークショップを開いた。

 

これらのことを学んでから、私は、漆で作られた工芸品は、手入れさえしていれば長年にわたって使えるものだと思うようになった。事実、いくつかの価値ある漆工芸品が博物館で保存されるのももっともだ。私が石川で見た漆工芸品はとても美しかった。使ってみれば、その価値をより理解できる。職人はそれらを作るのに懸命に働いている。彼らは多くの人々に使ってもらうことを願っていると思う。今なら何故母が私にあの店で箸を買ってくれたかがわかる。勿論、博物館で見て楽しむのもいいことだ。しかし、毎日それらを使うことを楽しむのはもっといいことだ。母はそれを教えるために買ってくれたのだ。私が母にそれを尋ねた時、母は笑って「その通りよ」と答えた。私はたくさんの人に漆工芸品の良さを伝えたい。

 

通常、箸小売りの現場では美しさの塗り箸、使い心地の木箸と言って、総塗りの箸は滑りやすいという認識です。

※※ そう言い切っていいのかなあ

※※※漆工芸品だけでなく日本からきたものが総じてジャパン(日本もの)と呼ばれたという話ではなかったでしょうか。

 

あまりに箱が好きな猫だったので ある朝ぱったり倒れて 小さな箱になりました。 フェデリコ・フェリーニの誕生日で、 ジャン・フランソワ・ミレーの忌日でした。 詩のようにやってきた猫は 詩のように死にます。 小さな箱になりました。
地元の図書館の古本市にボランティア参加して、いろいろゲットしてきました。 中でも大収穫だったのが、畑正憲のムツゴロウシリーズ。緑の麗人筑波常治の農業コラム本(この人は緑しか身に着けず、朱肉まで特注で緑で作った)。そして、青池保子の「エロイカより愛をこめて」の1~5巻。犬養美智子も数冊。あ、山岸凉子の日出処の天子全巻も。 実は漫画読みを自称しながら、このエロイカは未読だったのです。読んで大後悔しました。なんでこれを今まで読まずにすごしてきたのだろうと。次の日、全巻買いなおしました。遠い昔ちらっとだけ読んだエロイカが、サバーハとの対決シーンだったこともわかってすっきり(大爆笑だ!のシーン)。 以来、青池さんのHPをまめにチェックし、Amazonのレビューを読んでうなづいたり憤慨したりにやにやしたりしています。 こんなふうにネットを徘徊していると、昔好きで読んでいた、けれど今は描かなくなった漫画家さんの情報に行きあたってすごく寂しい気持ちになることもしばしば。明智抄さんはもう描かれないのだろうか・・・。かわみなみさん、復活を待っています。しばたひろこさん、ムーンドロップ町に住みたいです・・・。 こういうのってけっこう精神衛生上よくなくて、すごく落ち込んでいろいろと手に付かなくなってしまいます。 wikiに死亡の記載さえなければ、ご健在なのだからそれでいい、くらいに思わないといけませんね。

北海道立近代美術館、通称近美は毎年冬休み期間中、子どもアート に親しませるというか、アート オタク に洗脳するためのイベントをやってるのですが、今年のテーマは動物。

こりゃいかんといかん。というわけで行ってきました。


私の目当ては竹内栖鳳 の「家兎」(かと)。この人は斑猫が有名ですが、この家兎もよいのです。ふわっふわでほわっほわで体温~~~~~できゅるりんのふっふっふっです。ついでにもぐもぐもぐもぐもぐもぐも(続)。その隣にあった福田翠光の猫もさすがの気品、あとデューラー の十字架が頭に生えた鹿。松樹路人も私の好み。逆に悪い意味で気になったのは岩橋英遠の「最北の人」。技術は古典、構図がモダン という趣向の屏風なのだが、なんというか、下手じゃないけど強くない。今回の目玉のひとつなのだろうが、つまらんものを見せられた残念な気分に。


全体としてパワーの落ちた感のあるイベントでした。このイベントを最後に見たのは15年前、食べ物をテーマにしたものでしたが、まとまりのない印象は残るものの、とにかく圧倒的にパワフルでしたよ。ボランティア スタッフの無知・無学さには閉口したけど、今回はそもそもそういう人員もなく、収蔵品を使いまわしてる感も強く、客入りも非常に少なく、その気になれば簡単に作品を破損・持ち出しできそうであったよ。道立でこの規模か。寂しいのう。キャプション も手抜きぎみ。空間もちょっと空いている・・・。しかけも少ない。動物で子ども を呼べなくなったらもうなんかいろいろおしまいじゃないでしょうか。


そしてお約束、ミュージアムショップのグッズは軒並みぼったくり値段でしかもそれほど魅力がない・・・。館内のレストランもいまいち。高い割に平凡で、企画と連動したメニューも味の想像ができてね・・・。


近美の向かいにあるカエル珈琲札幌 の喫茶店の穴場。カエル 好き(もしくはいやじゃない)人は行くべし。ランクの高いメニューの「殿様珈琲 」ってネーミングは秀逸!


カエル珈琲 (勝手にリンクをはる)

http://kaeruya-sapporo.com/


SHINPACHIRO(またも勝手にリンク)

http://www.shinpachiro.jp/

違う方向の向いにあるSHINPACHIROはイギリス 雑貨の店。ここで低速織機でおられたタオルを購入。ここもよかった。しんぱちろうは飼ってる犬の名前なんだって。



それにしても、画面に動物がいる、という以外になんの共通点もなく、全点を通してみたときになんの発見も感慨もないのが寂しい企画でした。

オリヴァー・サックス「火星の人類学者」

すさまじく面白かった。脳になんらかの機能障害を負った人々のルポルタージュなのだが、一編一編がレポートであると同時にエッセイであり、ショートショートなのだ。専門的な薀蓄もあって(飛ばし読みしても話の筋を追うのには差し支えない)読み応えもあるし、物語としての面白味もあるし、実録のすごみもある。残念なのはひとつひとつの話の主人公(患者)にがっつり心をつかまれてしまうため、一話が終わった後、すぐに次の話に入っていけない。そうするのにちょっとエネルギーがいる。しかし、読み始めるとすぐにまた引き込まれてしまうのだが。

知らなかったけれど、レナードの朝の原作者だったのだね。


スティーブン・キング「シャイニング」 「トム・ゴードンに恋した少女」「ライディング・ザ・ブレット」

やっと読んだ・・・。シャイニング原作。大昔「映画のシャイニングでは父親の葛藤がスルーされていてまったく別物。原作のほうが断然いい」と風間宏子(たぶん)が言っていたのを目にして以来、長編読めない病の私がずっとプレッシャーに感じていたスティーブン・キングの「シャイニング」。上巻は休み休み、下巻はいっきに読んでしまった。

・・・別のところでも書いたが、この話の本当の主人公は「ボイラー」だ!がんばれボイラー!強いぞボイラー!オーバールックホテルの真の王はボイラーだ!


「トム・ゴードンに恋した少女」、「ライディング・ザ・ブレット」 どちらもいっきに読んだ。いろいろと語りたいことがあるような気がするがうまく言葉にならないのと、キングなら全部読んだぜ系の皆さんにコテンパンにやられそうなので黙っておきます。


山岸凉子「アラベスク」

たぶん100回目くらい。ユーリ・ミロノフのモデルはミハイル・バリシニコフだと聞いて、改めて読んでみると、確かにそんな面影ありますね。しかし実際のバリシニコフはヘビースモーカーで酒のみだから、どちらかというとミロノフ先生のライバル、エドアルド・ルキンに近い。亡命したところも似ている。バリシニコフの体調管理については


アレグラ・ケント「ダンサーズ・ダイエット・ブック」

で、著者がバリシニコフにインタビューしています。ダンサーとしてはあまりよくない習慣だけれどはちみつとレモンを入れた紅茶を常に飲んでいて、「これだけは本当に欠かせない」ものなのだそうです。

この本は栄養学の本としても、また踊ることを生業とする人々の栄養・食・運動に対する哲学に触れる本としても、そして実用的なレシピとダイエットの本としても非常に優れた良書です。

ダンスというのはダンサーの人となりを知るとぐっと面白さが出るんですね。誰にとっても身近で切実な問題をどのように考えているか、その考え方に共感するところから、お気に入りのダンサーを見つけるというのも一興。写真も豊富で大変よろしい。