核廃絶のNGOがノーベル平和賞をとったが、北朝鮮の核開発をぼろくそにいっている産経と読売は一面トップの記事になっていなかった(一面にもなかったような)

まさに忖度だ

実際に核を使い、何十万人も殺した実績をもつ国の核はよくて、北朝鮮の核はダメということなのだろうか?

私の考える保守というのは、任侠道の流れで強きをくじき弱きを助けるというのが基本精神と思うのだが、いつの間にか弱きをたたき、強きのやることには何でもOKということになったのだろうか?

 

もちろん日本が核武装するための布石というのなら多少わからないでもないが、その矜持があるような気がしないのだが

やっとシナリオが読めた気がするので、一応、久しぶりにブログという形で残しておく

今回の選挙は、どうも前原氏の読みが甘かったようだ

小池氏が目指しているのは、自分が首相になることであって二大政党制にすることではない

候補者の数を絞っても、自民党と似たような政党だから安心して投票していいよと呼びかける

自公で過半数割れに追い込めれば、自民党と連立をくんで、その代わりに自分を首相にしてほしいというシナリオだろう

だから都知事はおそらくやめる

参議院で少数与党になる苦労もしなくて済む

過半数擁立にこだわらないのも当たり前で、お金もかかるし、下手に過半数を取ると逆に自分から参議院対策で連立を頼まないといけなくなる

キャスティングボード型のほうが向こうから頼まれて「首相になってやった」形が取れる

そして、日本で最初の女性首相であると同時に、日本で戦後最初に憲法を変えた首相になる

 

これまでの行動から心理を読む限り、そうとしか考えられないのだが

 

連合も前原さんも小沢さんもご苦労様

相模原の45人殺傷事件は、殺傷した人数の多さやあるいは襲われたのが障害者だったというようなこともあり、今後も相当センセーショナルに報じられ続けるだろうが、その前の言動の異常さや措置入院を受け、その解除後の事件だったこともあり、私のところにもかなりの取材依頼がきているし、現にワイドショーのようなものにも出ることになった

ただ、テレビという媒体はさまざまな自主規制がある上、時間の制約もあるので、言いたいことが言えていたわけではない

あえて、原点に返って「テレビで言えない」話をしたい

一つは、この手の人のもつ異常な信念や妄想と、実際の事件の結構は、大きな溝があるということである

テレビも含めて、マスコミの人間は、この容疑者の異常心理がどう形成されたかとか、心理の異常性などを問題にしたがるが、「障碍者などいなくなってしまえばいい」「障碍者などに税金を使うのは無駄」というのは、確かに異常な心理であるが、私の印象では、1万人に一人くらいはそう思っている人はいるだろう(もっと多い気もする)。だとすると、この容疑者と同じようなことを考えている人間が、日本中に1万人くらいはいることになる
(そういう意味では、マスコミが騒ぎすぎることで模倣犯のようなものが1件でもでる危険性は決して小さくない)

世の中に恨みを持っている人だって相当するいるだろう

その中で、このような実行に移す人間が多い年でも年に2,3件だということは忘れてはならない

統合失調症の患者さんは約100万人くらいいるはずだが、そのうち100人に一人くらいは、特定の相手に「殺さないと殺される」というような妄想をもっていたり、「殺せ」「殺せ」というような幻聴が聞こえているのではないかとされている。要するに1万人くらいが殺人をしないと不安で仕方がない状態にいるのだが、それでも実行に移すのは100人に一人程度だ

統合失調症はともかくとして、世を恨んでいる人を実行に駆り立てるのは、やはり薬物の影響が大きい

池田小事件、秋葉原事件、ドン・キホーテ放火事件、全日空ハイジャック殺人、これらの容疑者はすべてSSRIを服用していたことがわかっている

うつ病の薬としては悪い薬ではないが、ある観念を持っている人の背中を押す作用があるようだ

実際、死にたいと思っている人が、この手の薬を飲むことで決行に移すことも多いようで、自殺率も上げるという報告が相次いでいる

自殺に関しては、アルコールも決行を促すということで、うつ病患者にはアルコールは禁忌とされている

今回は、おそらく決行の背中を押したのは、大麻と違法薬物だろう

危険思想狩りをするより、この手の薬物の取り締まり(このケースでも大麻の尿反応が出たのに、警察に通報もなかったようだ)のほうが、「決行」の阻止という点では意味があるかもしれない

実際、障碍者を殺してもいいというのは今のところ危険思想扱いされているが、寝たきりの高齢者とか、もうどうせ治らないとみなされる末期の患者さんについては、「かわいそうだから治療を打ち切って、死なせてやれ」というような言動がむしろ当たり前になっている

たまたま一昨日、私が尊敬する老年専門医と話をしていたら、この事件の主犯の思想と、今の治療打ち切りの思想は、ほとんど根が同じという話になった

私もそう思う

こういう思想が蔓延することは危険なのだが、やはり言論の自由は守らないといけない

今回、早すぎる措置解除が問題になっている

ただ、私が見ることろ、この容疑者が措置入院になったのは、「危険思想」の持ち主だからではない

ストーカーであれ、危険思想の持ち主であれ、原則的に強制入院の対象にならない

おそらくは、ものすごくラリっているから、薬物中毒を考えたのだろう

だから、すぐに尿の検査をした

そして反応が出たから、措置入院になったのだろう

人を殺してやりたいという人は確かに異常だが、そういう人を強制入院の対象にはしていない

だから、薬が抜けたら措置解除というのは、当たり前のことなのだ

問題は、大麻時半だったのに、面倒がって、警察に引き渡さなかったことだ

家に帰れば、間違いなしに、また大麻に手を染めるだろうし、この手の異常思想をもっていることが明らかなのだから、背中を押す危険も大きいことは予想できたはずだ

ついでにいうと、防犯カメラを16台つけたように、この施設は危険を察知していたし、警察にも相談していたようだ

警察がもっとまともに警備していたら、防げた可能性も大きい。これは最近のストーカーによる女優殺害事件でも同じことだ

警察は人手不足というが、渋滞を引き起こすだけで、接触事故は少し減らせても、暴走してくる車には(彼らが身を挺して止めるとは思えない)まったく無意味な交通取り締まりに膨大な人員を割くくらいなら、本来の治安のために警察が働くべきだろう

ただ、世論はもっと措置入院の患者さんを閉じ込めておけという声が強い

おそらく、他害の可能性のある精神障碍者の多くは、その直前にかなり言動がおかしくなる

今回だって、サインが出てきたから、監視カメラを増やしたりしているのだろう

措置入院の患者さんを長期入院にさせるには、莫大な公費がかかるし、精神障碍者の多くが、それを恐れて受診しなくなり、かえって悪い結果にもなりかねない

危険を察知した人からの被害届を警察がもっとまじめに対応するほうがはるかに効率的だと私は信じる

ところで、本日1時半から、私が原作の『受験のシンデレラ』の再放送をNHKのBSプレミアムで3話連続で放映する

見損なった人はぜひ見ていただいて、明日の10時からの本放送につなげてほしい