watarujazzのブログ

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ジャズサクソフォニスト、フルーティストの浜崎航のブログへようこそ!
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浜崎航&堀秀彰DUO 1st Album “I’m through with love”発売記念ツアー

6/17(日)豊橋/ラウンジSHAGGY
(問)0532-55-1155前/¥2,800 当/¥3,300 19:00start
http://www.t-green.co.jp/
〒440-0881 愛知県豊橋市広小路1-1 豊橋グリーンホテル4F
*Live観覧の方に限り当日のグリーンホテルの宿泊料50%Offになります!*

6/19(火)大阪/ミスターケリーズ
(問)06-6342-5821 ¥3,200 19:30start
http://www.misterkellys.co.jp/
〒530-0002 大阪市北区曽根崎新地2-4-1 ホテルビスタプレミオ堂島1F

6/20(水)徳島/Swing
(問)088-622-9669 ¥3,500 20:00start
http://swing.ikidane.com/
〒770-0934 徳島市秋田町2丁目 木村ビル2F

6/21(木)高知/木馬
(問)088-822-3955
前/¥3,500 当/¥4,000 (1ドリンク付)
19:00open/19:30start
〒780-0841 高知市帯屋町1-12-8

6/22(金)松山/Monk
(問)089-945-9512 ¥3,500
18:00open/19:30start
http://www.monk-matsuyama.com/
〒790-0003 愛媛県松山市三番町1丁目10-16 相原ビル2F

6/23(土)広島/Satin Doll
(問)082-241-0693
¥3,500 (1ドリンク付) 20:00start
http://www11.plala.or.jp/SATINDOLL/
〒730-0033 広島市中区堀川町1-16 小川ビル3F

6/24(日)広島湯来町/ラ・カスエラ
(問)0829-40-5101
¥3,500 (1ドリンク付) 16:00start
http://www2.ocn.ne.jp/~cazuela/
〒738-0513 広島県広島市佐伯区湯来町大字伏谷1119-104

6/25(月)福山/音cafe Streazz
(問)084-961-0408 20:00start 前/¥3,000 当/¥3,500
http://streazz.air-nifty.com/live_cafe_streazz/
〒720-0017 広島県福山市千田町千田2481-11



そうそう、エンカウンターの動画アップしました。

http://www.youtube.com/watch?v=UzvfhjjZGD8

皆様是非ご覧になってください
かつて沖縄本島の海は珊瑚に囲まれた美しい海でした。
水中写真家の大家、中村征夫さんが沖縄の写真集を出したときに現地でリリースパーティをしたときに”沖縄の海の90パーセントがリゾート開発によって破壊された”といったところ、現地の漁師が手を挙げて、”それは間違っている。99パーセントだ”というエピソードがあります。去年僕自身の体験で、珊瑚にあふれ色とりどり美しかったポイントが、工事のせいで破壊されたのを目の当たりにしました。動画にまとめたのでご覧になってください。http://www.youtube.com/watch?v=xI-1ZS7wUPE&feature=relmfu
今日からまたツアーです。三日間だからラクチン!!行きの新幹線の中でスケジュール更新したよ。
二時間もかかった、、、今回のツアー、初日いきなりリハ終了後スペイン倶楽部の西部さんが焼き肉に
連れて行ってくれてもう終了な気分、、でいまホテルだけど、これから本番とは思えないリラックス状態なのである。


浜崎航&片倉真由子”the single petal of a rose”発売記念ツアー
数々のツアーを経てさらに熟成中。僕と真由子さんとのライフワーク。思い出の東北に。

5/9盛岡スペイン倶楽部
盛岡市大通1-9-23 陣が岡第1ビル5階 ☎019-654-2055 開演 19:30
  チャージ 4000円 当日4500円 学生2500円 すべて1ドリンク込み

5/10仙台ジャズミーブルースノラ
仙台市青葉区錦町1丁目5-1 ノーバルビル1階 ☎022-398-6088 開演 19:00
  チャージ 4000円 当日4500円 すべて1ドリンク込み

5/11山形オクテット
山形市幸町5番8号 ☎023-642-3805 開演 19:30 チャージ 3000円 1ドリンク込み



スケジュール更新してみて気がついたけど、6月も大変だ、、、頑張るぞー!!



5/16六本木アルフィー浜崎航カルテット
港区六本木6-2-35 ハマ六本木ビル5F 03-3479-2037 
浜崎航 片倉真由子 島田剛 大坂昌彦
日本のトップジャズミュージシャンが繰り出す強力無比な直球ジャズ!!!

浜崎航&堀秀彰DUO 1st Album “I’m through with love”発売記念ライブ
5/17 木曜 池袋AppleJump
池袋 Apple Jump 20:00Start Charge2800yen
豊島区西池袋3-33-17 東武西池袋サンライトマンションB1


松本茜トリオFeat浜崎航&浅井良将


5/18:名古屋スターアイズ 松本茜P 日景修B 黒田和良Ds 浜崎航Ts

5/19:名古屋スターアイズ 松本茜P 徳田智B 河村亮Ds 浜崎航Ts

5/20神戸クレオール 松本茜P 権上B 斉藤洋平Ds 浜崎航Ts 浅井良将As


痛快なピアノトリオ!!ジャズの王道を行く!!進境著しい若手ピアニスト松本茜トリオにゲスト参加です。
5/19 日 名古屋スターアイズにてPM14:00ー17:00までジャムセッション!!
セッションホストは豪華!!!
松本茜P 徳田智B 河村亮Ds 浜崎航Ts
聞くだけってひとも勿論Ok!!初心者大歓迎!上級者大歓迎!!チャージ2000円

5/22Body&Soul Special Quintet@Body&Soul
港区南青山6-13-9 03-5466-3348 Charge 4500yen Start20:00
近藤和彦AS 浜崎航Ts 椎名豊P 井上陽介B 江藤良人Ds
毎回盛り上がりますねーこのクインテット。近藤さんのMcと陽介さんのベースソロは毎回馬鹿受け!

5/24浜崎航presents JAZZ FOR ISLANDS@屋久島よろんざか
Charge 1000yen Start20:00
今年第一回目のJazzForIsland企画です!!昼は小学校での無料ライブを企画中!


5/31木曜日 Frontpage Orch@Body&Soul
港区南青山6-13-9 03-5466-3348 Charge 4500yen Start20:00
三木俊雄(leader,tenor sax), 浅井 良将(alto sax), 浜崎 航(tenor & soprano sax), 松島啓之(trumpet), 奥村 晶(trumpet), 片岡雄三(trombone), 山岡 潤(euphonium), 福田重男(piano), 上村信(bass),大坂昌彦(drums)
毎月大人気のフロペ。僕も楽曲提供してます。大変混むのでいらっしゃるときは
予約をお勧めします。


佐山雅弘クインテットツアー
6/1金曜日 名古屋ケニーズ
6/2土曜日 長野バックドロップ
佐山雅弘P 藤原清登B 藤井信昭Ds 小池修Ts 浜崎航Ts
すごいですよこのグループ、必見!それにフロントはウッドストーンテナーが二本並びます笑


6/3日曜日 浜崎航&松本茜DUO@高田馬場Hothouse
トカラ列島直送豪華魚介類あり???
新宿区高田馬場3-23-5リベラル高田馬場B1 21:00start


6/4 Mon 浜崎航セクステット@大塚ドンファン
西尾健一Tp 浜崎航Ts 三塚知貴Tb 田窪寛之P 丹羽肇B 柴田亮Ds
博多からスペシャルゲスト丹羽肇さんをお迎えして大騒ぎします笑


6/5 Tue 佐山雅弘クインテット@新宿PitInn
佐山雅弘P 藤原清登B 藤井信昭Ds 小池修Ts 浜崎航Ts
すごいですよこのグループ、必見!それにフロントはウッドストーンテナーが二本並びます笑


6/7 浜崎航カルテット@銀座NoBird 
浜崎航Ts 今泉正明P 安田幸司B 田中徳崇Ds
日本のトップジャズミュージシャンが繰り出す強力無比な直球ジャズ!!!


6/8 Fri 浜崎航&片倉真由子”the single petal of a rose”発売記念@池袋AppleJump
数々のツアーを経てさらに熟成中。僕と真由子さんとのライフワーク。
池袋 Apple Jump 20:00Start Charge2800yen
豊島区西池袋3-33-17 東武西池袋サンライトマンションB1


6/9 Sat ドンファンジャムセッション
セッションホスト:浜崎航 原大力 船山美也子 落合康祐


6/10 浜崎航カルテット@江古田ソルトピーナッツ
浜崎航Ts 松本茜P 本川悠平B 横山和明Ds
若手強力ミュージシャンと楽しい楽しいジャズをやるのだ!

6/11 片倉真由子クインテット@南青山Body&Soul
片倉真由子P 佐藤ハチB 二本松義文Ds 浜崎航Ts 山田拓児As
港区南青山6-13-9 03-5466-3348 Charge3500 Start20:00
http://www.bodyandsoul.co.jp/


Encounter
6/12 Tue @吉祥寺ストリングス
浜崎航 堀秀彰 高瀬裕 広瀬潤治


浜崎航&堀秀彰DUO 1st Album “I’m through with love”発売記念ライブ
6/14(木)小岩/Back In Time
(問)03-3659-0351 ¥2,000 20:00start
http://www.bqrecords.net/backintime.htm
〒133-0056 東京都江戸川区南小岩8-16-4




浜崎航&片倉真由子”the single petal of a rose”発売記念
6/15 Fri 小岩Cochi Charge ¥2,500~ Live 20:00~ 
東京都江戸川区南小岩8-12-6 マンション中村II 1F TEL:03-3671-1288 
数々のツアーを経てさらに熟成中。僕と真由子さんとのライフワーク。






浜崎航&堀秀彰DUO 1st Album “I’m through with love”発売記念ツアー

6/17(日)豊橋/ラウンジSHAGGY
(問)0532-55-1155 前/¥2,800 当/¥3,300 19:00start
http://www.t-green.co.jp/
〒440-0881 愛知県豊橋市広小路1-1 豊橋グリーンホテル4F
*Live観覧の方に限り当日のグリーンホテルの宿泊料50%Offになります!*

6/19(火)大阪/ミスターケリーズ
(問)06-6342-5821 ¥3,200 19:30start
http://www.misterkellys.co.jp/
〒530-0002 大阪市北区曽根崎新地2-4-1 ホテルビスタプレミオ堂島1F

6/20(水)徳島/Swing
(問)088-622-9669 ¥3,500 20:00start
http://swing.ikidane.com/
〒770-0934 徳島市秋田町2丁目 木村ビル2F

6/21(木)高知/木馬
(問)088-822-3955
前/¥3,500 当/¥4,000 (1ドリンク付)
19:00open/19:30start
〒780-0841 高知市帯屋町1-12-8

6/22(金)松山/Monk
(問)089-945-9512 ¥3,500
18:00open/19:30start
http://www.monk-matsuyama.com/
〒790-0003 愛媛県松山市三番町1丁目10-16 相原ビル2F

6/23(土)広島/Satin Doll
(問)082-241-0693
¥3,500 (1ドリンク付) 20:00start
http://www11.plala.or.jp/SATINDOLL/
〒730-0033 広島市中区堀川町1-16 小川ビル3F

6/24(日)広島湯来町/ラ・カスエラ
(問)0829-40-5101
¥3,500 (1ドリンク付) 16:00start
http://www2.ocn.ne.jp/~cazuela/
〒738-0513 広島県広島市佐伯区湯来町大字伏谷1119-104

6/25(月)福山/音cafe Streazz
(問)084-961-0408 20:00start 前/¥3,000 当/¥3,500
http://streazz.air-nifty.com/live_cafe_streazz/
〒720-0017 広島県福山市千田町千田2481-11


安ヵ川大樹クインテットツアー
市原ひかりTp 浜崎航Ts 佐藤浩一P 橋本学D
久しぶりの安ヵ川さんのクインテットです。安ヵ川さんは日本のジャズシーンを牽引しています。
全員のオリジナルがフューチャーされる。安さんの美しいアルコプレイは心が震える。

6/26  静岡 LifeTime
054-250-0131/charge:3500yen(前売り3000yen)/19:30~,21:00~
静岡市葵区紺屋町11-1
http://www.fugetsuro.co.jp/lifetime/

6/27 名古屋スターアイズ
052-763-2636/3000yen/19:30start
愛知県名古屋市千種区菊坂町3-4-1
http://www.stareyes.co.jp/


6/28

6/29

6/30 山口 ポルシェ
0839-24-4616/2500円/19:30Start
山口市葵1-1-28
http://www.tim.hi-ho.ne.jp/music/

7/1 山口ジャズフェスティバル

今日からツアーで岐阜におるがね。
ホテルにプールがついとるもんで明日早起きして泳ぐがや。
ほんで今日から三日間断酒してトレーニングしてみるだがや。
今年は100キロのマグロと闘って勝たにゃーいけんだもんで。
まー酒が飲みたーてしょーがないがね。
みんなーDESB聞きにおいでー


『The Single Petal of a Rose』 【Duke Ellington Song Book (Wataru Hamasaki & Mayuko Katakura DUO) 】発売記念ツアー!!!!
4/6 金曜日 岐阜 Island Cafe
058-213-7505/charge:3000yen/19:30~2stages
岐阜県岐阜市一日市場北町3-7
http://gifu-islandcafe.com/

4/7 土曜日 四日市サラーム
059-326-7568/charge:3000yen/19:30~2stages
四日市市智積町3191-3
http://www.salaam.jp/

4/8 日曜日 富士 ケルン
0545-52-0468/charge:3000円/19:00~2stages
富士市依田橋町8-28
http://www.fujinokuni.co.jp/cz/koln.htm



4/9 Mon Duke Ellington Song Book アルバム発売記念!!@南青山BODY AND SOUL
港区南青山6-13-9 03-5466-3348 Charge3500 Start20:00
http://www.bodyandsoul.co.jp/






The Single Petal of a Rose
Duke Ellington Song Book(浜崎航&片倉真由子DUO)


音に心が充たされ
奏でる二人の喜びが
私に届く。
二人の祈り
きりりと清しい。

伊藤君子

このデュオは2009年4月、東京下町小岩の小さなライブハウスから始まりました。
二人共、他のメンバーとの出演はありましたが、このデュオ、私が是非続けて欲
しいなぁ~と思っていたところ「デュークエリントンソングブック」という形で
実現し、大変嬉しく思っています。
それ以降 都内は勿論、日本全国をツアーし皆さんにあたたかく迎えていただ
き、今回このようなアルバムもリリース出来ました!
日本を代表するテナーマンとピアニストの心温まるプレイを何度も一緒に共有し
二人の世界に引き込まれようじゃ~ありませんか!

Jazz Club COCHI 店主 宮崎隆信






ここにあるのは、サックスとピアノのリラックスした会話だ。しかも、楽器を歌わせまくっている。
浜崎君はジャズ、僕はクラシックとジャンルこそ違え、同じサックス吹きとしてジェラシーを禁じえない。この楽器が本来、こんな風に人をアディクトするものだったことを強力に思い出させてくれたのだ!
雲井雅人(日本を代表するクラシックサックス奏者)


"DukeEllingtonSongBook"は、サックス奏者の浜崎航とピアニストの片倉真由子が巨匠デューク・エリントンの音楽の素晴らしさ感動を表現したいと考え2009年4月に立ち上げたプロジェクト。両者は、それぞれ自己のグループやトップ・ミュージシャンのグループに参加するなどJ-ジャズの第一線で活躍している実力派、このプロジェクトは結成以降継続的にライブ活動を行ってきた。本作では、エリントン・ナンバーでも余り知られていない曲をピックアップしている。浜崎のサックスは原曲のイメージを大事に美しいメロディアスなプレイに終始しており、”Warm Valley”や”Low Key Lightly”などでソフトで温か味を感じさせるプレイでジョー・ヘンダーソンのビリー・ストレイホーン作品集「ラッシュ・ライフ」を想わせるプレイで魅了する。ピアノの片倉は、「誰とでも演奏できる能力を持ったピアニストになりたい」とJazzPageのインタビューで語っていたが浜崎のソロのときはしっかりとサポート、自身のソロのときは持ち前のパワフルなプレイで惹きつける。最後の”The Single Petal of a Rose ”での前半のピアノ・ソロは深みのある演奏で印象的。若手にもかかわらずベテランかと思うような味わい深い演奏に酔わされる。会心作。(Jazz Page)

 一人でもこんなに大変なんです。それが仮に大事故が起きて大勢の住民が放射能で汚染された時、一体どうなるのでしょうか。想像できますか。人ごとではないのです。この国の人、みんなの問題です。
びっくりした美浜原発細管破断事故!

 皆さんが知らないのか、無関心なのか、日本の原発はびっくりするような大事故を度々起こしています。スリーマイル島とかチェルノブイリに匹敵する大事故です。一九八九年に、東京電力の福島第二原発で再循環ポンプがバラバラになった大事故も、世界で初めての事故でした。

 そして、一九九一年二月に、関西電力の美浜原発で細管が破断した事故は、放射能を直接に大気中や海へ大量に放出した大事故でした。

 チェルノブイリの事故の時には、私はあまり驚かなかったんですよ。原発を造っていて、そういう事故が必ず起こると分かっていましたから。だから、ああ、たまたまチェルノブイリで起きたと、たまたま日本ではなかったと思ったんです。しかし、美浜の事故の時はもうびっくりして、足がガクガクふるえて椅子から立ち上がれない程でした。

 この事故はECCS(緊急炉心冷却装置)を手動で動かして原発を止めたという意味で、重大な事故だったんです。ECCSというのは、原発の安全を守るための最後の砦に当たります。これが効かなかったらお終りです。だから、ECCSを動かした美浜の事故というのは、一億数千万人の人を乗せたバスが高速道路を一〇〇キロのスピードで走っているのに、ブレーキもきかない、サイドブレーキもきかない、崖にぶつけてやっと止めたというような大事故だったんです。

 原子炉の中の放射能を含んだ水が海へ流れ出て、炉が空焚きになる寸前だったのです。日本が誇る多重防護の安全弁が次々と効かなくて、あと〇・七秒でチェルノブイリになるところだった。それも、土曜日だったのですが、たまたまベテランの職員が来ていて、自動停止するはずが停止しなくて、その人がとっさの判断で手動で止めて、世界を巻き込むような大事故に至らなかったのです。日本中の人が、いや世界中の人が本当に運がよかったのですよ。

 この事故は、二ミリくらいの細い配管についている触れ止め金具、何千本もある細管が振動で触れ合わないようにしてある金具が設計通りに入っていなかったのが原因でした。施工ミスです。そのことが二十年近い何回もの定検でも見つからなかったんですから、定検のいい加減さがばれた事故でもあった。入らなければ切って捨てる、合わなければ引っ張るという、設計者がまさかと思うようなことが、現場では当たり前に行われているということが分かった事故でもあったんです。

もんじゅの大事故

 去年(一九九五年)の十二月八日に、福井県の敦賀にある動燃(動力炉・核燃料開発事業団)のもんじゅでナトリウム漏れの大事故を起こしました。もんじゅの事故はこれが初めてではなく、それまでにも度々事故を起こしていて、私は建設中に六回も呼ばれて行きました。というのは、所長とか監督とか職人とか、元の部下だった人たちがもんじゅの担当もしているので、何か困ったことがあると私を呼ぶんですね。もう会社を辞めていましたが、原発だけは事故が起きたら取り返しがつきませんから、放っては置けないので行くのです。

 ある時、電話がかかって、「配管がどうしても合わないから来てくれ」という。行って見ますと、特別に作った配管も既製品の配管もすべて図面どおり、寸法通りになっている。でも、合わない。どうして合わないのか、いろいろ考えましたが、なかなか分からなかった。一晩考えてようやく分かりました。もんじゅは、日立、東芝、三菱、富士電機などの寄せ集めのメーカーで造ったもので、それぞれの会社の設計基準が違っていたのです。

 図面を引くときに、私が居た日立は〇・五mm切り捨て、東芝と三菱は〇・五mm切上げ、日本原研は〇・五mm切下げなんです。たった〇・五mmですが、百カ所も集まると大変な違いになるのです。だから、数字も線も合っているのに合わなかったのですね。

 これではダメだということで、みんな作り直させました。何しろ国の威信がかかっていますから、お金は掛けるんです。

 どうしてそういうことになるかというと、それぞれのノウ・ハウ、企業秘密ということがあって、全体で話し合いをして、この〇・五mmについて、切り上げるか、切り下げるか、どちらかに統一しようというような話し合いをしていなかったのです。今回のもんじゅの事故の原因となった温度センサーにしても、メーカー同士での話し合いもされていなかったんではないでしょうか。

 どんなプラントの配管にも、あのような温度計がついていますが、私はあんなに長いのは見たことがありません。おそらく施工した時に危ないと分かっていた人がいたはずなんですね。でも、よその会社のことだからほっとけばいい、自分の会社の責任ではないと。

 動燃自体が電力会社からの出向で出来た寄せ集めですが、メーカーも寄せ集めなんです。これでは事故は起こるべくして起こる、事故が起きないほうが不思議なんで、起こって当たり前なんです。

 しかし、こんな重大事故でも、国は「事故」と言いません。美浜原発の大事故の時と同じように「事象があった」と言っていました。私は事故の後、直ぐに福井県の議会から呼ばれて行きました。あそこには十五基も原発がありますが、誘致したのは自民党の議員さんなんですね。だから、私はそういう人に何時も、「事故が起きたらあなた方のせいだよ、反対していた人には責任はないよ」と言ってきました。この度、その議員さんたちに呼ばれたのです。「今回は腹を据えて動燃とケンカする、どうしたらよいか教えてほしい」と相談を受けたのです。

 それで、私がまず最初に言ったことは、「これは事故なんです、事故。事象というような言葉に誤魔化されちゃあだめだよ」と言いました。県議会で動燃が「今回の事象は……」と説明を始めたら、「事故だろ! 事故!」と議員が叫んでいたのが、テレビで写っていましたが、あれも、黙っていたら、軽い「事象」ということにされていたんです。地元の人たちだけではなく、私たちも、向こうの言う「事象」というような軽い言葉に誤魔化されてはいけないんです。

 普通の人にとって、「事故」というのと「事象」というのとでは、とらえ方がまったく違います。この国が事故を事象などと言い換えるような姑息なことをしているので、日本人には原発の事故の危機感がほとんどないのです。
日本のプルトニウムがフランスの核兵器に?

 もんじゅに使われているプルトニウムは、日本がフランスに再処理を依頼して抽出したものです。再処理というのは、原発で燃やしてしまったウラン燃料の中に出来たプルトニウムを取り出すことですが、プルトニウムはそういうふうに人工的にしか作れないものです。

 そのプルトニウムがもんじゅには約一・四トンも使われています。長崎の原爆は約八キロだったそうですが、一体、もんじゅのプルトニウムでどのくらいの原爆ができますか。それに、どんなに微量でも肺ガンを起こす猛毒物質です。半減期が二万四千年もあるので、永久に放射能を出し続けます。だから、その名前がプルートー、地獄の王という名前からつけられたように、プルトニウムはこの世で一番危険なものといわれるわけですよ。

 しかし、日本のプルトニウムが去年(一九九五年)南太平洋でフランスが行った核実験に使われた可能性が大きいことを知っている人は、余りいません。フランスの再処理工場では、プルトニウムを作るのに核兵器用も原発用も区別がないのです。だから、日本のプルトニウムが、この時の核実験に使われてしまったことはほとんど間違いありません。

 日本がこの核実験に反対をきっちり言えなかったのには、そういう理由があるからです。もし、日本政府が本気でフランスの核実験を止めさせたかったら、簡単だったのです。つまり、再処理の契約を止めればよかったんです。でも、それをしなかった。

 日本とフランスの貿易額で二番目に多いのは、この再処理のお金なんですよ。国民はそんなことも知らないで、いくら「核実験に反対、反対」といっても仕方がないんじゃないでしょうか。それに、唯一の被爆国といいながら、日本のプルトニウムがタヒチの人々を被爆させ、きれいな海を放射能で汚してしまったに違いありません。

 世界中が諦めたのに、日本だけはまだこんなもので電気を作ろうとしているんです。普通の原発で、ウランとプルトニウムを混ぜた燃料(MOX燃料)を燃やす、いわゆるプルサーマルをやろうとしています。しかし、これは非常に危険です。分かりやすくいうと、石油ストーブでガソリンを燃やすようなことなんです。原発の元々の設計がプルトニウムを燃すようになっていません。プルトニウムは核分裂の力がウランとはケタ違いに大きいんです。だから原爆の材料にしているわけですから。

 いくら資源がない国だからといっても、あまりに酷すぎるんじゃないでしょうか。早く原発を止めて、プルトニウムを使うなんてことも止めなければ、あちこちで被曝者が増えていくばかりです。
日本には途中でやめる勇気がない

 世界では原発の時代は終わりです。原発の先進国のアメリカでは、二月(一九九六年)に二〇一五年までに原発を半分にすると発表しました。それに、プルトニウムの研究も大統領命令で止めています。あんなに怖い物、研究さえ止めました。

 もんじゅのようにプルトニウムを使う原発、高速増殖炉も、アメリカはもちろんイギリスもドイツも止めました。ドイツは出来上がったのを止めて、リゾートパークにしてしまいました。世界の国がプルトニウムで発電するのは不可能だと分かって止めたんです。日本政府も今度のもんじゅの事故で「失敗した」と思っているでしょう。でも、まだ止めない。これからもやると言っています。

 どうして日本が止めないかというと、日本にはいったん決めたことを途中で止める勇気がないからで、この国が途中で止める勇気がないというのは非常に怖いです。みなさんもそんな例は山ほどご存じでしょう。

 とにかく日本の原子力政策はいい加減なのです。日本は原発を始める時から、後のことは何にも考えていなかった。その内に何とかなるだろうと。そんないい加減なことでやってきたんです。そうやって何十年もたった。でも、廃棄物一つのことさえ、どうにもできないんです。

 もう一つ、大変なことは、いままでは大学に原子力工学科があって、それなりに学生がいましたが、今は若い人たちが原子力から離れてしまい、東大をはじめほとんどの大学からなくなってしまいました。机の上で研究する大学生さえいなくなったのです。

 また、日立と東芝にある原子力部門の人も三分の一に減って、コ・ジェネレーション(電気とお湯を同時に作る効率のよい発電設備)のガス・タービンの方へ行きました。メーカーでさえ、原子力はもう終わりだと思っているのです。

 原子力局長をやっていた島村武久さんという人が退官して、『原子力談義』という本で、「日本政府がやっているのは、ただのつじつま合わせに過ぎない、電気が足りないのでも何でもない。あまりに無計画にウランとかプルトニウムを持ちすぎてしまったことが原因です。はっきりノーといわないから持たされてしまったのです。そして日本はそれらで核兵器を作るんじゃないかと世界の国々から見られる、その疑惑を否定するために核の平和利用、つまり、原発をもっともっと造ろうということになるのです」と書いていますが、これもこの国の姿なんです。
廃炉も解体も出来ない原発い

 一九六六年に、日本で初めてイギリスから輸入した十六万キロワットの営業用原子炉が茨城県の東海村で稼動しました。その後はアメリカから輸入した原発で、途中で自前で造るようになりましたが、今では、この狭い日本に一三五万キロワットというような巨大な原発を含めて五一の原発が運転されています。

 具体的な廃炉・解体や廃棄物のことなど考えないままに動かし始めた原発ですが、厚い鉄でできた原子炉も大量の放射能をあびるとボロボロになるんです。だから、最初、耐用年数は十年だと言っていて、十年で廃炉、解体する予定でいました。しかし、一九八一年に十年たった東京電力の福島原発の一号機で、当初考えていたような廃炉・解体が全然出来ないことが分かりました。このことは国会でも原子炉は核反応に耐えられないと、問題になりました。

 この時、私も加わってこの原子炉の廃炉、解体についてどうするか、毎日のように、ああでもない、こうでもないと検討をしたのですが、放射能だらけの原発を無理やりに廃炉、解体しようとしても、造るときの何倍ものお金がかかることや、どうしても大量の被曝が避けられないことなど、どうしようもないことが分かったのです。原子炉のすぐ下の方では、決められた線量を守ろうとすると、たった十数秒くらいしかいられないんですから。

 机の上では、何でもできますが、実際には人の手でやらなければならないのですから、とんでもない被曝を伴うわけです。ですから、放射能がゼロにならないと、何にもできないのです。放射能がある限り廃炉、解体は不可能なのです。人間にできなければロボットでという人もいます。でも、研究はしていますが、ロボットが放射能で狂ってしまって使えないのです。

 結局、福島の原発では、廃炉にすることができないというので、原発を売り込んだアメリカのメーカーが自分の国から作業者を送り込み、日本では到底考えられない程の大量の被曝をさせて、原子炉の修理をしたのです。今でもその原発は動いています。

 最初に耐用年数が十年といわれていた原発が、もう三〇年近く動いています。そんな原発が十一もある。くたびれてヨタヨタになっても動かし続けていて、私は心配でたまりません。

 また、神奈川県の川崎にある武蔵工大の原子炉はたった一〇〇キロワットの研究炉ですが、これも放射能漏れを起こして止まっています。机上の計算では、修理に二〇億円、廃炉にするには六〇億円もかかるそうですが、大学の年間予算に相当するお金をかけても廃炉にはできないのです。まず停止して放射能がなくなるまで管理するしかないのです。

 それが一〇〇万キロワットというような大きな原発ですと、本当にどうしようもありません。


「閉鎖」して、監視・管理

 なぜ、原発は廃炉や解体ができないのでしょうか。それは、原発は水と蒸気で運転されているものなので、運転を止めてそのままに放置しておくと、すぐサビが来てボロボロになって、穴が開いて放射能が漏れてくるからです。原発は核燃料を入れて一回でも運転すると、放射能だらけになって、止めたままにしておくことも、廃炉、解体することもできないものになってしまうのです。

 先進各国で、閉鎖した原発は数多くあります。廃炉、解体ができないので、みんな「閉鎖」なんです。閉鎖とは発電を止めて、核燃料を取り出しておくことですが、ここからが大変です。

 放射能まみれになってしまった原発は、発電している時と同じように、水を入れて動かし続けなければなりません。水の圧力で配管が薄くなったり、部品の具合が悪くなったりしますから、定検もしてそういう所の補修をし、放射能が外に漏れださないようにしなければなりません。放射能が無くなるまで、発電しているときと同じように監視し、管理をし続けなければならないのです。 

 今、運転中が五一、建設中が三、全部で五四の原発が日本列島を取り巻いています。これ以上運転を続けると、余りにも危険な原発もいくつかあります。この他に大学や会社の研究用の原子炉もありますから、日本には今、小さいのは一〇〇キロワット、大きいのは一三五万キロワット、大小合わせて七六もの原子炉があることになります。

 しかし、日本の電力会社が、電気を作らない、金儲けにならない閉鎖した原発を本気で監視し続けるか大変疑問です。それなのに、さらに、新規立地や増設を行おうとしています。その中には、東海地震のことで心配な浜岡に五機目の増設をしようとしていたり、福島ではサッカー場と引換えにした増設もあります。新設では新潟の巻町や三重の芦浜、山口の上関、石川の珠洲、青森の大間や東通などいくつもあります。それで、二〇一〇年には七〇~八〇基にしようと。実際、言葉は悪いですが、この国は狂っているとしか思えません。

 これから先、必ずやってくる原発の閉鎖、これは本当に大変深刻な問題です。近い将来、閉鎖された原発が日本国中いたるところに出現する。これは不安というより、不気味です。ゾーとするのは、私だけでしょうか。
どうしようもない放射性廃棄物

 それから、原発を運転すると必ず出る核のゴミ、毎日、出ています。低レベル放射性廃棄物、名前は低レベルですが、中にはこのドラム缶の側に五時間もいたら、致死量の被曝をするようなものもあります。そんなものが全国の原発で約八〇万本以上溜まっています。

 日本が原発を始めてから一九六九年までは、どこの原発でも核のゴミはドラム缶に詰めて、近くの海に捨てていました。その頃はそれが当たり前だったのです。私が茨城県の東海原発にいた時、業者はドラム缶をトラックで運んでから、船に乗せて、千葉の沖に捨てに行っていました。

 しかし、私が原発はちょっとおかしいぞと思ったのは、このことからでした。海に捨てたドラム缶は一年も経つと腐ってしまうのに、中の放射性のゴミはどうなるのだろうか、魚はどうなるのだろうかと思ったのがはじめでした。

 現在は原発のゴミは、青森の六ケ所村へ持って行っています。全部で三百万本のドラム缶をこれから三百年間管理すると言っていますが、一体、三百年ももつドラム缶があるのか、廃棄物業者が三百年間も続くのかどうか。どうなりますか。

 もう一つの高レベル廃棄物、これは使用済み核燃料を再処理してプルトニウムを取り出した後に残った放射性廃棄物です。日本はイギリスとフランスの会社に再処理を頼んでいます。去年(一九九五年)フランスから、二八本の高レベル廃棄物として返ってきました。これはどろどろの高レベル廃棄物をガラスと一緒に固めて、金属容器に入れたものです。この容器の側に二分間いると死んでしまうほどの放射線を出すそうですが、これを一時的に青森県の六ケ所村に置いて、三〇年から五〇年間くらい冷やし続け、その後、どこか他の場所に持って行って、地中深く埋める予定だといっていますが、予定地は全く決まっていません。余所の国でも計画だけはあっても、実際にこの高レベル廃棄物を処分した国はありません。みんな困っています。

 原発自体についても、国は止めてから五年か十年間、密閉管理してから、粉々にくだいてドラム缶に入れて、原発の敷地内に埋めるなどとのんきなことを言っていますが、それでも一基で数万トンくらいの放射能まみれの廃材が出るんですよ。生活のゴミでさえ、捨てる所がないのに、一体どうしようというんでしょうか。とにかく日本中が核のゴミだらけになる事は目に見えています。早くなんとかしないといけないんじゃないでしょうか。それには一日も早く、原発を止めるしかなんですよ。

 私が五年程前に、北海道で話をしていた時、「放射能のゴミを五〇年、三百年監視続ける」と言ったら、中学生の女の子が、手を挙げて、「お聞きしていいですか。今、廃棄物を五〇年、三百年監視するといいましたが、今の大人がするんですか? そうじゃないでしょう。次の私たちの世代、また、その次の世代がするんじゃないんですか。だけど、私たちはいやだ」と叫ぶように言いました。この子に返事の出来る大人はいますか。

 それに、五〇年とか三百年とかいうと、それだけ経てばいいんだというふうに聞こえますが、そうじゃありません。原発が動いている限り、終わりのない永遠の五〇年であり、三百年だということです。
住民の被曝と恐ろしい差別

 日本の原発は今までは放射能を一切出していませんと、何十年もウソをついてきた。でもそういうウソがつけなくなったのです。

 原発にある高い排気塔からは、放射能が出ています。出ているんではなくて、出しているんですが、二四時間放射能を出していますから、その周辺に住んでいる人たちは、一日中、放射能をあびて被曝しているのです。

ある女性から手紙が来ました。二三歳です。便箋に涙の跡がにじんでいました。「東京で就職して恋愛し、結婚が決まって、結納も交わしました。ところが突然相手から婚約を解消されてしまったのです。相手の人は、君には何にも悪い所はない、自分も一緒になりたいと思っている。でも、親たちから、あなたが福井県の敦賀で十数年間育っている。原発の周辺では白血病の子どもが生まれる確率が高いという。白血病の孫の顔はふびんで見たくない。だから結婚するのはやめてくれ、といわれたからと。私が何か悪いことしましたか」と書いてありました。この娘さんに何の罪がありますか。こういう話が方々で起きています。

 この話は原発現地の話ではない、東京で起きた話なんですよ、東京で。皆さんは、原発で働いていた男性と自分の娘とか、この女性のように、原発の近くで育った娘さんと自分の息子とかの結婚を心から喜べますか。若い人も、そういう人と恋愛するかも知れないですから、まったく人ごとではないんです。 こういう差別の話は、言えば差別になる。でも言わなければ分からないことなんです。原発に反対している人も、原発は事故や故障が怖いだけではない、こういうことが起きるから原発はいやなんだと言って欲しいと思います。原発は事故だけではなしに、人の心まで壊しているのですから。
私、子ども生んでも大丈夫ですか。たとえ電気がなくなってもいいから、私は原発はいやだ。

 最後に、私自身が大変ショックを受けた話ですが、北海道の泊原発の隣の共和町で、教職員組合主催の講演をしていた時のお話をします。どこへ行っても、必ずこのお話はしています。あとの話は全部忘れてくださっても結構ですが、この話だけはぜひ覚えておいてください。

その講演会は夜の集まりでしたが、父母と教職員が半々くらいで、およそ三百人くらいの人が来ていました。その中には中学生や高校生もいました。原発は今の大人の問題ではない、私たち子どもの問題だからと聞きに来ていたのです。

 話が一通り終わったので、私が質問はありませんかというと、中学二年の女の子が泣きながら手を挙げて、こういうことを言いました。 

 「今夜この会場に集まっている大人たちは、大ウソつきのええかっこしばっかりだ。私はその顔を見に来たんだ。どんな顔をして来ているのかと。今の大人たち、特にここにいる大人たちは農薬問題、ゴルフ場問題、原発問題、何かと言えば子どもたちのためにと言って、運動するふりばかりしている。私は泊原発のすぐ近くの共和町に住んで、二四時間被曝している。原子力発電所の周辺、イギリスのセラフィールドで白血病の子どもが生まれる確率が高いというのは、本を読んで知っている。私も女の子です。年頃になったら結婚もするでしょう。私、子ども生んでも大丈夫なんですか?」と、泣きながら三百人の大人たちに聞いているのです。でも、誰も答えてあげられない。

 「原発がそんなに大変なものなら、今頃でなくて、なぜ最初に造るときに一生懸命反対してくれなかったのか。まして、ここに来ている大人たちは、二号機も造らせたじゃないのか。たとえ電気がなくなってもいいから、私は原発はいやだ」と。ちょうど、泊原発の二号機が試運転に入った時だったんです。

 「何で、今になってこういう集会しているのか分からない。私が大人で子どもがいたら、命懸けで体を張ってでも原発を止めている」と言う。

 「二基目が出来て、今までの倍私は放射能を浴びている。でも私は北海道から逃げない」って、泣きながら訴えました。

 私が「そういう悩みをお母さんや先生に話したことがあるの」と聞きましたら、「この会場には先生やお母さんも来ている、でも、話したことはない」と言います。「女の子同志ではいつもその話をしている。結婚もできない、子どもも産めない」って。

 担任の先生たちも、今の生徒たちがそういう悩みを抱えていることを少しも知らなかったそうです。

 これは決して、原子力防災の八キロとか十キロの問題ではない、五十キロ、一〇〇キロ圏でそういうことがいっぱい起きているのです。そういう悩みを今の中学生、高校生が持っていることを絶えず知っていてほしいのです。
原発がある限り、安心できない

 みなさんには、ここまでのことから、原発がどんなものか分かってもらえたと思います。

 チェルノブイリで原発の大事故が起きて、原発は怖いなーと思った人も多かったと思います。でも、「原発が止まったら、電気が無くなって困る」と、特に都会の人は原発から遠いですから、少々怖くても仕方がないと、そう考えている人は多いんじゃないでしょうか。

 でも、それは国や電力会社が「原発は核の平和利用です」「日本の原発は絶対に事故を起こしません。安全だから安心しなさい」「日本には資源がないから、原発は絶対に必要なんですよ」と、大金をかけて宣伝をしている結果なんです。もんじゅの事故のように、本当のことはずーっと隠しています。

 原発は確かに電気を作っています。しかし、私が二〇年間働いて、この目で見たり、この体で経験したことは、原発は働く人を絶対に被曝させなければ動かないものだということです。それに、原発を造るときから、地域の人達は賛成だ、反対だと割れて、心をズタズタにされる。出来たら出来たで、被曝させられ、何の罪もないのに差別されて苦しんでいるんです。

 みなさんは、原発が事故を起こしたら怖いのは知っている。だったら、事故さえ起こさなければいいのか。平和利用なのかと。そうじゃないでしょう。私のような話、働く人が被曝して死んでいったり、地域の人が苦しんでいる限り、原発は平和利用なんかではないんです。それに、安全なことと安心だということは違うんです。原発がある限り安心できないのですから。

 それから、今は電気を作っているように見えても、何万年も管理しなければならない核のゴミに、膨大な電気や石油がいるのです。それは、今作っている以上のエネルギーになることは間違いないんですよ。それに、その核のゴミや閉鎖した原発を管理するのは、私たちの子孫なのです。

 そんな原発が、どうして平和利用だなんて言えますか。だから、私は何度も言いますが、原発は絶対に核の平和利用ではありません。

 だから、私はお願いしたい。朝、必ず自分のお子さんの顔やお孫さんの顔をしっかりと見てほしいと。果たしてこのまま日本だけが原子力発電所をどんどん造って大丈夫なのかどうか、事故だけでなく、地震で壊れる心配もあって、このままでは本当に取り返しのつかないことが起きてしまうと。これをどうしても知って欲しいのです。

 ですから、私はこれ以上原発を増やしてはいけない、原発の増設は絶対に反対だという信念でやっています。そして稼働している原発も、着実に止めなければならないと思っていあす。

 原発がある限り、世界に本当の平和はこないのですから。

優しい地球 残そう子どもたちに
筆者「平井憲夫さん」について:

1997年1月逝去。
1級プラント配管技能士、原発事故調査国民会議顧問、原発被曝労働者救済センター代表、北陸電力能登(現・志賀)原発差し止め裁判原告特別補佐人、東北電力女川原発差し止め裁判原告特別補佐人、福島第2原発3号機運転差し止め訴訟原告証人。
「原発被曝労働者救済センター」は後継者がなく、閉鎖されました。
以下引用。


平井憲夫
私は原発反対運動家ではありません

 私は原発反対運動家ではありません。二十年間、原子力発電所の現場で働いていた者です。原発については賛成だとか、危険だとか、安全だとかいろんな論争がありますが、私は「原発とはこういうものですよ」と、ほとんどの人が知らない原発の中のお話をします。そして、最後まで読んでいただくと、原発がみなさんが思っていらっしゃるようなものではなく、毎日、被曝者を生み、大変な差別をつくっているものでもあることがよく分かると思います。

1. 私は原発反対運動家ではありません
2. 「安全」は机上の話
3. 素人が造る原発
4. 名ばかりの検査・検査官
5. いいかげんな原発の耐震設計
6. 定期点検工事も素人が
7. 放射能垂れ流しの海
8. 内部被爆が一番怖い
9. 普通の職場環境とは全く違う
10. 「絶対安全」だと5時間の洗脳教育
11. だれが助けるのか
12. びっくりした美浜原発細管破断事故!
13. もんじゅの大事故
14. 日本のプルトニウムがフランスの核兵器に?
15. 日本には途中でやめる勇気がない
16. 廃炉も解体も出来ない原発
17. 「閉鎖」して、監視・管理
18. どうしようもない放射性廃棄物
19. 住民の被曝と恐ろしい差別
20. 私、子供生んでも大丈夫ですか。たとえ電気がなくなってもいいから、私は原発はいやだ。
21. 原発がある限り、安心できない

著者 平井憲夫さんについて
私は原発反対運動家ではありません。

 二十年間、原子力発電所の現場で働いていた者です。原発については賛成だとか、危険だとか、安全だとかいろんな論争がありますが、私は「原発とはこういうものですよ」と、ほとんどの人が知らない原発の中のお話をします。そして、最後まで読んでいただくと、原発がみなさんが思っていらっしゃるようなものではなく、毎日、被曝者を生み、大変な差別をつくっているものでもあることがよく分かると思います。

 はじめて聞かれる話も多いと思います。どうか、最後まで読んで、それから、原発をどうしたらいいか、みなさんで考えられたらいいと思います。原発について、設計の話をする人はたくさんいますが、私のように施工、造る話をする人がいないのです。しかし、現場を知らないと、原発の本当のことは分かりません。

 私はプラント、大きな化学製造工場などの配管が専門です。二○代の終わりごろに、日本に原発を造るというのでスカウトされて、原発に行きました。一作業負だったら、何十年いても分かりませんが、現場監督として長く働きましたから、原発の中のことはほとんど知っています。
「安全」は机上の話

 去年(一九九五年)の一月一七日に阪神大震災が起きて、国民の中から「地震で原発が壊れたりしないか」という不安の声が高くなりました。原発は地震で本当に大丈夫か、と。しかし、決して大丈夫ではありません。国や電力会社は、耐震設計を考え、固い岩盤の上に建設されているので安全だと強調していますが、これは机上の話です。

 この地震の次の日、私は神戸に行ってみて、余りにも原発との共通点の多さに、改めて考えさせられました。まさか、新幹線の線路が落下したり、高速道路が横倒しになるとは、それまで国民のだれ1人考えてもみなかったと思います。

 世間一般に、原発や新幹線、高速道路などは官庁検査によって、きびしい検査が行われていると思われています。しかし、新幹線の橋脚部のコンクリートの中には型枠の木片が入っていたし、高速道路の支柱の鉄骨の溶接は溶け込み不良でした。一見、溶接がされているように見えていても、溶接そのものがなされていなくて、溶接部が全部はずれてしまっていました。

 なぜ、このような事が起きてしまったのでしょうか。その根本は、余りにも机上の設計ばかりに重点を置いていて、現場の施工、管理を怠ったためです。それが直接の原因ではなくても、このような事故が起きてしまうのです。
素人が造る原発

 原発でも、原子炉の中に針金が入っていたり、配管の中に道具や工具を入れたまま配管をつないでしまったり、いわゆる人が間違える事故、ヒューマンエラーがあまりにも多すぎます。それは現場にブロの職人が少なく、いくら設計が立派でも、設計通りには造られていないからです。机上の設計の議論は、最高の技量を持った職人が施工することが絶対条件です。しかし、原発を造る人がどんな技量を持った人であるのか、現場がどうなっているのかという議論は1度もされたことがありません。

 原発にしろ、建設現場にしろ、作業者から検査官まで総素人によって造られているのが現実ですから、原発や新幹線、高速道路がいつ大事故を起こしても、不思議ではないのです。

 日本の原発の設計も優秀で、二重、三重に多重防護されていて、どこかで故障が起きるとちゃんと止まるようになっています。しかし、これは設計の段階までです。施工、造る段階でおかしくなってしまっているのです。

 仮に、自分の家を建てる時に、立派な一級建築士に設計をしてもらっても、大工や左官屋の腕が悪かったら、雨漏りはする、建具は合わなくなったりしますが、残念ながら、これが日本の原発なのです。

 ひとむかし前までは、現場作業には、棒心(ぼうしん)と呼ばれる職人、現場の若い監督以上の経験を積んだ職人が班長として必ずいました。職人は自分の仕事にプライドを持っていて、事故や手抜きは恥だと考えていましたし、事故の恐ろしさもよく知っていました。それが十年くらい前から、現場に職人がいなくなりました。全くの素人を経験不問という形で募集しています。素人の人は事故の怖さを知らない、なにが不正工事やら手抜きかも、全く知らないで作業しています。それが今の原発の実情です。

 例えば、東京電力の福島原発では、針金を原子炉の中に落としたまま運転していて、1歩間違えば、世界中を巻き込むような大事故になっていたところでした。本人は針金を落としたことは知っていたのに、それがどれだけの大事故につながるかの認識は全然なかったのです。そういう意味では老朽化した原発も危ないのですが、新しい原発も素人が造るという意味で危ないのは同じです。

 現場に職人が少なくなってから、素人でも造れるように、工事がマニュアル化されるようになりました。マニュアル化というのは図面を見て作るのではなく、工場である程度組み立てた物を持ってきて、現場で1番と1番、2番と2番というように、ただ積木を積み重ねるようにして合わせていくんです。そうすると、今、自分が何をしているのか、どれほど重要なことをしているのか、全く分からないままに造っていくことになるのです。こういうことも、事故や故障がひんぱんに起こるようになった原因のひとつです。

 また、原発には放射能の被曝の問題があって後継者を育てることが出来ない職場なのです。原発の作業現場は暗くて暑いし、防護マスクも付けていて、互いに話をすることも出来ないような所ですから、身振り手振りなんです。これではちゃんとした技術を教えることができません。それに、いわゆる腕のいい人ほど、年問の許容線量を先に使ってしまって、中に入れなくなります。だから、よけいに素人でもいいということになってしまうんです。

 また、例えば、溶接の職人ですと、目がやられます。30歳すぎたらもうだめで、細かい仕事が出来なくなります。そうすると、細かい仕事が多い石油プラントなどでは使いものになりませんから、だったら、まあ、日当が安くても、原発の方にでも行こうかなあということになります。

 皆さんは何か勘違いしていて、原発というのはとても技術的に高度なものだと思い込んでいるかも知れないけれど、そんな高級なものではないのです。

 ですから、素人が造る原発ということで、原発はこれから先、本当にどうしようもなくなってきます。


名ばかりの検査・検査官

 原発を造る職人がいなくなっても、検査をきっちりやればいいという人がいます。しかし、その検査体制が問題なのです。出来上がったものを見るのが日本の検査ですから、それではダメなのです。検査は施工の過程を見ることが重要なのです。

 検査官が溶接なら溶接を、「そうではない。よく見ていなさい。このようにするんだ」と自分でやって見せる技量がないと本当の検査にはなりません。そういう技量の無い検査官にまともな検査が出来るわけがないのです。メーカーや施主の説明を聞き、書類さえ整っていれば合格とする、これが今の官庁検査の実態です。

 原発の事故があまりにもひんぱんに起き出したころに、運転管理専門官を各原発に置くことが閣議で決まりました。原発の新設や定検(定期検査)のあとの運転の許可を出す役人です。私もその役人が素人だとは知っていましたが、ここまでひどいとは知らなかったです。

 というのは、水戸で講演をしていた時、会場から「実は恥ずかしいんですが、まるっきり素人です」と、科技庁(科学技術庁)の者だとはっきり名乗って発言した人がいました。その人は「自分たちの職場の職員は、被曝するから絶対に現場に出さなかった。折から行政改革で農水省の役人が余っているというので、昨日まで養蚕の指導をしていた人やハマチ養殖の指導をしていた人を、次の日には専門検査官として赴任させた。そういう何にも知らない人が原発の専門検査官として運転許可を出した。美浜原発にいた専門官は三か月前までは、お米の検査をしていた人だった」と、その人たちの実名を挙げて話してくれました。このようにまったくの素人が出す原発の運転許可を信用できますか。

 東京電力の福島原発で、緊急炉心冷却装置(ECCS)が作動した大事故が起きたとき、読売新聞が「現地専門官カヤの外」と報道していましたが、その人は、自分の担当している原発で大事故が起きたことを、次の日の新聞で知ったのです。なぜ、専門官が何も知らなかったのか。それは、電力会社の人は専門官がまったくの素人であることを知っていますから、火事場のような騒ぎの中で、子どもに教えるように、いちいち説明する時間がなかったので、その人を現場にも入れないで放って置いたのです。だから何も知らなかったのです。

 そんないい加減な人の下に原子力検査協会の人がいます。この人がどんな人かというと、この協会は通産省を定年退職した人の天下り先ですから、全然畑違いの人です。この人が原発の工事のあらゆる検査の権限を持っていて、この人の0Kが出ないと仕事が進まないのですが、検査のことはなにも知りません。ですから、検査と言ってもただ見に行くだけです。けれども大変な権限を持っています。この協会の下に電力会社があり、その下に原子炉メーカーの日立・東芝・三菱の三社があります。私は日立にいましたが、このメーカーの下に工事会社があるんです。つまり、メーカーから上も素人、その下の工事会社もほとんど素人ということになります。だから、原発の事故のことも電力会社ではなく、メー力-でないと、詳しいことは分からないのです。

 私は現役のころも、辞めてからも、ずっと言っていますが、天下りや特殊法人ではなく、本当の第三者的な機関、通産省は原発を推進しているところですから、そういう所と全く関係のない機関を作って、その機関が検査をする。そして、検査官は配管のことなど経験を積んだ人、現場のたたき上げの職人が検査と指導を行えば、溶接の不具合や手抜き工事も見抜けるからと、一生懸命に言ってきましたが、いまだに何も変わっていません。このように、日本の原発行政は、余りにも無責任でお粗末なものなんです。
いいかげんな原発の耐震設計

 阪神大震災後に、慌ただしく日本中の原発の耐震設計を見直して、その結果を九月に発表しましたが、「どの原発も、どんな地震が起きても大丈夫」というあきれたものでした。私が関わった限り、初めのころの原発では、地震のことなど真面目に考えていなかったのです。それを新しいのも古いのも一緒くたにして、大丈夫だなんて、とんでもないことです。1993年に、女川原発の一号機が震度4くらいの地震で出力が急上昇して、自動停止したことがありましたが、この事故は大変な事故でした。なぜ大変だったかというと、この原発では、1984年に震度5で止まるような工事をしているのですが、それが震度5ではないのに止まったんです。わかりやすく言うと、高速道路を運転中、ブレーキを踏まないのに、突然、急ブレーキがかかって止まったと同じことなんです。これは、東北電力が言うように、止まったからよかった、というような簡単なことではありません。5で止まるように設計されているものが4で止まったということは、5では止まらない可能性もあるということなんです。つまり、いろんなことが設計通りにいかないということの現れなんです。

 こういう地震で異常な止まり方をした原発は、1987年に福島原発でも起きていますが、同じ型の原発が全国で10もあります。これは地震と原発のことを考えるとき、非常に恐ろしいことではないでしょうか。
定期点検工事も素人が

 原発は1年くらい運転すると、必ず止めて検査をすることになっていて、定期検査、定検といっています。原子炉には70気圧とか、150気圧とかいうものすごい圧力がかけられていて、配管の中には水が、水といっても300℃もある熱湯ですが、水や水蒸気がすごい勢いで通っていますから、配管の厚さが半分くらいに薄くなってしまう所もあるのです。そういう配管とかバルブとかを、定検でどうしても取り替えなくてはならないのですが、この作業に必ず被曝が伴うわけです。

 原発は一回動かすと、中は放射能、放射線でいっぱいになりますから、その中で人間が放射線を浴びながら働いているのです。そういう現場へ行くのには、自分の服を全部脱いで、防護服に着替えて入ります。防護服というと、放射能から体を守る服のように聞こえますが、そうではないんですよ。放射線の量を計るアラームメーターは防護服の中のチョッキに付けているんですから。つまり、防護服は放射能を外に持ち出さないための単なる作業着です。作業している人を放射能から守るものではないのです。だから、作業が終わって外に出る時には、パンツー枚になって、被曝していないかどうか検査をするんです。体の表面に放射能がついている、いわゆる外部被曝ですと、シャワーで洗うと大体流せますから、放射能がゼロになるまで徹底的に洗ってから、やっと出られます。

 また、安全靴といって、備付けの靴に履き替えますが、この靴もサイズが自分の足にきちっと合うものはありませんから、大事な働く足元がちゃんと定まりません。それに放射能を吸わないように全面マスクを付けたりします。そういうかっこうで現場に入り、放射能の心配をしながら働くわけですから、実際、原発の中ではいい仕事は絶対に出来ません。普通の職場とはまったく違うのです。

 そういう仕事をする人が95%以上まるっきりの素人です。お百姓や漁師の人が自分の仕事が暇な冬場などにやります。言葉は悪いのですが、いわゆる出稼ぎの人です。そういう経験のない人が、怖さを全く知らないで作業をするわけです。

 例えば、ボルトをネジで締める作業をするとき、「対角線に締めなさい、締めないと漏れるよ」と教えますが、作業する現場は放射線管理区域ですから、放射能がいっぱいあって最悪な所です。作業現場に入る時はアラームメーターをつけて入りますが、現場は場所によって放射線の量が違いますから、作業の出来る時間が違います。分刻みです。

 現場に入る前にその日の作業と時間、時間というのは、その日に浴びてよい放射能の量で時間が決まるわけですが、その現場が20分間作業ができる所だとすると、20分経つとアラ-ムメーターが鳴るようにしてある。だから、「アラームメーターが鳴ったら現場から出なさいよ」と指示します。でも現場には時計がありません。時計を持って入ると、時計が放射能で汚染されますから腹時計です。そうやって、現場に行きます。

 そこでは、ボルトをネジで締めながら、もう10分は過ぎたかな、15分は過ぎたかなと、頭はそっちの方にばかり行きます。アラームメーターが鳴るのが怖いですから。アラームメーターというのはビーッととんでもない音がしますので、初めての人はその音が鳴ると、顔から血の気が引くくらい怖いものです。これは経験した者でないと分かりません。ビーッと鳴ると、レントゲンなら何十枚もいっぺんに写したくらいの放射線の量に当たります。ですからネジを対角線に締めなさいと言っても、言われた通りには出来なくて、ただ締めればいいと、どうしてもいい加滅になってしまうのです。すると、どうなりますか。


放射能垂れ流しの海

 冬に定検工事をすることが多いのですが、定検が終わると、海に放射能を含んだ水が何十トンも流れてしまうのです。はっきり言って、今、日本列島で取れる魚で、安心して食べられる魚はほとんどありません。日本の海が放射能で汚染されてしまっているのです。

 海に放射能で汚れた水をたれ流すのは、定検の時だけではありません。原発はすごい熱を出すので、日本では海水で冷やして、その水を海に捨てていますが、これが放射能を含んだ温排水で、一分間に何十トンにもなります。

 原発の事故があっても、県などがあわてて安全宣言を出しますし、電力会社はそれ以上に隠そうとします。それに、国民もほとんど無関心ですから、日本の海は汚れっぱなしです。

 防護服には放射性物質がいっぱいついていますから、それを最初は水洗いして、全部海に流しています。排水口で放射線の量を計ると、すごい量です。こういう所で魚の養殖をしています。安全な食べ物を求めている人たちは、こういうことも知って、原発にもっと関心をもって欲しいものです。このままでは、放射能に汚染されていないものを選べなくなると思いますよ。

 数年前の石川県の志賀原発の差止め裁判の報告会で、八十歳近い行商をしているおばあさんが、こんな話をしました。「私はいままで原発のことを知らなかった。今日、昆布とわかめをお得意さんに持っていったら、そこの若奥さんに「悪いけどもう買えないよ、今日で終わりね、志賀原発が運転に入ったから」って言われた。原発のことは何も分からないけど、初めて実感として原発のことが分かった。どうしたらいいのか」って途方にくれていました。みなさんの知らないところで、日本の海が放射能で汚染され続けています。
内部被爆が一番怖い

 原発の建屋の中は、全部の物が放射性物質に変わってきます。物がすべて放射性物質になって、放射線を出すようになるのです。どんなに厚い鉄でも放射線が突き抜けるからです。体の外から浴びる外部被曝も怖いですが、一番怖いのは内部被曝です。

 ホコリ、どこにでもあるチリとかホコリ。原発の中ではこのホコリが放射能をあびて放射性物質となって飛んでいます。この放射能をおびたホコリが口や鼻から入ると、それが内部被曝になります。原発の作業では片付けや掃除で一番内部被曝をしますが、この体の中から放射線を浴びる内部被曝の方が外部被曝よりもずっと危険なのです。体の中から直接放射線を浴びるわけですから。

 体の中に入った放射能は、通常は、三日くらいで汗や小便と一緒に出てしまいますが、三日なら三日、放射能を体の中に置いたままになります。また、体から出るといっても、人間が勝手に決めた基準ですから、決してゼロにはなりません。これが非常に怖いのです。どんなに微量でも、体の中に蓄積されていきますから。

 原発を見学した人なら分かると思いますが、一般の人が見学できるところは、とてもきれいにしてあって、職員も「きれいでしょう」と自慢そうに言っていますが、それは当たり前なのです。きれいにしておかないと放射能のホコリが飛んで危険ですから。

 私はその内部被曝を百回以上もして、癌になってしまいました。癌の宣告を受けたとき、本当に死ぬのが怖くて怖くてどうしようかと考えました。でも、私の母が何時も言っていたのですが、「死ぬより大きいことはないよ」と。じゃ死ぬ前になにかやろうと。原発のことで、私が知っていることをすべて明るみに出そうと思ったのです。
普通の職場環境とは全く違う

 放射能というのは蓄積します。いくら徴量でも十年なら十年分が蓄積します。これが怖いのです。日本の放射線管理というのは、年間50ミリシーベルトを守ればいい、それを越えなければいいという姿勢です。

 例えば、定検工事ですと三ケ月くらいかかりますから、それで割ると一日分が出ます。でも、放射線量が高いところですと、一日に五分から七分間しか作業が出来ないところもあります。しかし、それでは全く仕事になりませんから、三日分とか、一週間分をいっぺんに浴びせながら作業をさせるのです。これは絶対にやってはいけない方法ですが、そうやって10分間なり20分間なりの作業ができるのです。そんなことをすると白血病とかガンになると知ってくれていると、まだいいのですが……。電力会社はこういうことを一切教えません。

 稼動中の原発で、機械に付いている大きなネジが一本緩んだことがありました。動いている原発は放射能の量が物凄いですから、その一本のネジを締めるのに働く人三十人を用意しました。一列に並んで、ヨーイドンで七メートルくらい先にあるネジまで走って行きます。行って、一、二、三と数えるくらいで、もうアラームメーターがビーッと鳴る。中には走って行って、ネジを締めるスパナはどこにあるんだ?といったら、もう終わりの人もいる。ネジをたった一山、二山、三山締めるだけで百六十人分、金額で四百万円くらいかかりました。

 なぜ、原発を止めて修理しないのかと疑問に思われるかもしれませんが、原発を一日止めると、何億円もの損になりますから、電力会社は出来るだけ止めないのです。放射能というのは非常に危険なものですが、企業というものは、人の命よりもお金なのです。
「絶対安全」だと五時間の洗脳教育

 原発など、放射能のある職場で働く人を放射線従事者といいます。日本の放射線従事者は今までに約二七万人ですが、そのほとんどが原発作業者です。今も九万人くらいの人が原発で働いています。その人たちが年一回行われる原発の定検工事などを、毎日、毎日、被曝しながら支えているのです。

 原発で初めて働く作業者に対し、放射線管理教育を約五時間かけて行います。この教育の最大の目的は、不安の解消のためです。原発が危険だとは一切教えません。国の被曝線量で管理しているので、絶対大丈夫なので安心して働きなさい、世間で原発反対の人たちが、放射能でガンや白血病に冒されると言っているが、あれは“マッカナ、オオウソ”である、国が決めたことを守っていれば絶対に大丈夫だと、五時間かけて洗脳します。  

 こういう「原発安全」の洗脳を、電力会社は地域の人にも行っています。有名人を呼んで講演会を開いたり、文化サークルで料理教室をしたり、カラー印刷の立派なチラシを新聞折り込みしたりして。だから、事故があって、ちょっと不安に思ったとしても、そういう安全宣伝にすぐに洗脳されてしまって、「原発がなくなったら、電気がなくなって困る」と思い込むようになるのです。

 私自身が二〇年近く、現場の責任者として、働く人にオウムの麻原以上のマインド・コントロール、「洗脳教育」をやって来ました。何人殺したかわかりません。みなさんから現場で働く人は不安に思っていないのかとよく聞かれますが、放射能の危険や被曝のことは一切知らされていませんから、不安だとは大半の人は思っていません。体の具合が悪くなっても、それが原発のせいだとは全然考えもしないのです。作業者全員が毎日被曝をする。それをいかに本人や外部に知られないように処理するかが責任者の仕事です。本人や外部に被曝の問題が漏れるようでは、現場責任者は失格なのです。これが原発の現場です。

 私はこのような仕事を長くやっていて、毎日がいたたまれない日も多く、夜は酒の力をかり、酒量が日毎に増していきました。そうした自分自身に、問いかけることも多くなっていました。一体なんのために、誰のために、このようなウソの毎日を過ごさねばならないのかと。気がついたら、二〇年の原発労働で、私の体も被曝でぼろぼろになっていました。
だれが助けるのか

 また、東京電力の福島原発で現場作業員がグラインダーで額(ひたい)を切って、大怪我をしたことがありました。血が吹き出ていて、一刻を争う大怪我でしたから、直ぐに救急車を呼んで運び出しました。ところが、その怪我人は放射能まみれだったのです。でも、電力会社もあわてていたので、防護服を脱がせたり、体を洗ったりする除洗をしなかった。救急隊員にも放射能汚染の知識が全くなかったので、その怪我人は放射能の除洗をしないままに、病院に運ばれてしまったんです。だから、その怪我人を触った救急隊員が汚染される、救急車も汚染される、医者も看護婦さんも、その看護婦さんが触った他の患者さんも汚染される、その患者さんが外へ出て、また汚染が広がるというふうに、町中がパニックになるほどの大変な事態になってしまいました。みんなが大怪我をして出血のひどい人を何とか助けたいと思って必死だっただけで、放射能は全く見えませんから、その人が放射能で汚染されていることなんか、だれも気が付かなかったんですよ。
おはようございます。
春の陽気で気分いいけど、頭にくることに大飯原発再稼働をするという動きになってます。
あんまりブログにはこういうことかくのはやめとこうとおもっていたけど、
あれから一年、自分の考えも整理したい。

いろんな原発反対に協力してきましたが、敵が巨大悪すぎて握りつぶされている、
というか、首相が原発再稼働を主導しているわけですから悪の入り込んでいる根が深い。
原発関連周辺産業が苦しいのも分かるけど、同情を買うような情報を流して反対運動を
仲間割れさせる狙いだ。食品放射能、がれき問題も同じで根本の問題は解決していない。


巨大悪のやり方をみていこう。
まずは、
その1
”やばいことは隠しとけ” 
国民の安全?関係ないよ。多少癌患者が増えて人口が減れば年金問題も解決!
くらいにしか、政府は思っていない。10年後癌患者が急増しても医学的に
原発との因果関係を証明するのは不可能だし、保障をする気はさらさらない。
長崎の原爆問題、水俣をはじめとする公害問題、どれをみても被害者が死ぬのを
待っている。遺族も疲れ果てて、問題が風化するのを待っている。
以下記事引用

「ヨウ素10兆ベクレル」未公表=世界版SPEEDI試算-文科省、安全委連携不足
 東京電力福島第1原発事故で、昨年3月15日、放射性物質の拡散予測データ「世界版SPEEDI」の試算結果で、千葉市内で計測されたヨウ素を基に推計した同原発からの放出量が毎時10兆ベクレルという高い値が出ていたにもかかわらず、文部科学省と原子力安全委員会の間で十分な連携が取られず、現在も公表されていないことが3日、分かった。
 文科省や安全委によると、世界版SPEEDIは放出される放射性物質の拡散状況を半地球規模で予測するシステム。日本原子力研究開発機構が同システムを運用しており、昨年3月も文科省の依頼を受け、試算を行っていた。
 それによると、昨年3月14日午後9時ごろに福島第1原発から放出されたヨウ素の量は毎時10兆ベクレル、セシウム134、137もそれぞれ同1兆ベクレルと推計された。
 この試算データの評価について、文科省は安全委の担当と判断し、同16日に安全委へデータを送るよう同機構に指示した。同機構はメールに添付して送信したが、安全委は重要情報と認識せず、放置したという。同様にデータを受け取っていた文科省も、安全委に公表するよう連絡しなかった。(2012/04/03-12:49)



その2
”その場がしのげればいい”
誰も責任を問われない。政治家は辞職すればおしまい。俺は前首相は国家反逆罪に問われてもおかしくないと思うが。以下の記事を読むとわかるが、明らかに国際基準値とは比べ物にならないばかばかしい旧基準が厳格になるのに一年もだましだましにしておいたのだ。日本国民に主権があるとほざくのは
選挙のときだけ。本当は”国民に食わしとけ、俺たちは食わないけどな”

http://www.jiji.com/jc/zc?k=201203/2012033100218&rel=y&g=soc

1日から食品新基準=放射性セシウム、厳格化-魚・肉・野菜100ベクレル
 食品に含まれる放射性セシウムの新たな基準が1日から適用される。新基準は、東京電力福島第1原発事故直後の昨年3月に設定された暫定規制値より大幅に厳格化され、肉や魚、野菜は暫定値の1キロ当たり500ベクレルから100ベクレルとなる。基準値を超えた食品が流通しないよう、厚生労働省は自治体に検査強化を求めている。
 暫定規制値では食品を5分類し、「肉・卵・魚・その他」「野菜類」「穀類」を1キロ当たり500ベクレル、「牛乳・乳製品」「水」を200ベクレルとしていた。新基準値は子どもに配慮して「乳児用食品」(50ベクレル)の区分を新設。「牛乳」も50ベクレルにし、その他の「一般食品」(100ベクレル)と「水」(10ベクレル)を合わせて計4分類とした。流通期間が長いコメと牛肉には経過措置を設けて10月から新基準を適用。大豆も来年1月に切り替える。(2012/03/31-14:51)


次は去年の秋の水産庁の発表から引用。こんなことを発表していたとしても誰も責任を問われないし、
食べるのは国民。


◇水産庁「汚染の問題ない」

 水産庁は29日、福島第1原発事故に関連して、放射性物質による水産物汚染を懸念する声が広がっていることを受け、自治体や漁業・流通業界団体向けの説明会を開いた。担当者は「現時点で市場に出回る魚に問題があるとは考えていない」と述べ、冷静な対応を求めた。

 水産庁は、千葉県銚子沖で水揚げされた魚から検出された放射性物質が食品衛生法の暫定基準値を大幅に下回ったことを報告。海水中の放射性セシウムは拡散して薄まるほか、魚などの体内に取り込まれても蓄積されず、すぐに排出されることなどを指摘した。また、今後も魚介類を定期的に検査し、消費者の安全確保に努める考えを示した。【太田圭介】


 
その3
”海はゴミ箱だよ”
最近では駿河湾より東の海産物はまったく売れないという。当然だ。危険すぎる。放射能に対して海洋生物がどれほど敏感かは容易に想像できる。特に海洋生物のうち底生動物、海草類、プランクトンなどは非常に取り込みやすい。そして生物濃縮すれば当然かなりな影響がでてくる。実際に魚介類から相当な放射性物質がドンドン検出されている。
海や山を基本ゴミ箱だと連中は考えている。”やばいものは海に放り込むか、土にうめりゃいいのさ” そのゴミを出さないにはどうしたらいいかなんて考えない。”未来の子供達に美しい地球を”なんてよく言うよ。以下引用記事 去年の夏ぐらいのもの。コメントが幼稚すぎる。


東京電力は21日、福島第一原子力発電所3号機の取水口付近から今月上旬に海に流出した汚染水の量は250トンで、汚染水に含まれていた放射性物質の総量は20兆ベクレルだったとする推計を発表した。東電は流出した放射性物質の海洋への影響について「沿岸15キロ地点での測定で観測されていない」と説明。

その4
”弱者??ほっとけば??そのうち死ぬし。”
たとえば保険会社というのは、僕自身の交通事故での体験、身の回りの友達の震災にたいする地震保険の対応をみていても、弱者を救うふりをして金を集め、いざってときには払い渋る。逆にうわーこんなにもらちゃったあの保険会社いいね!、なんて話はほとんど聞かない。東京電力は弱者を救済する気なんか初めからない。あげくの果ては電気料金値上げ、消費税増税だ。
以下引用、去年のもの

 東京電力福島第1原発事故で被害を受けている事業者に対する損害賠償を巡り、東電が幼稚園や老人ホーム、診療所への仮払金の支払いを拒否していることが、毎日新聞の入手した文書などで分かった。支払い対象の事業者を中小企業に限定し「学校法人や社会福祉法人、医療法人は法律上、中小企業に該当しないため」と説明。将来の賠償も「分からない」としており、全被害者への賠償責任を定めた原子力損害賠償法に反した姿勢に厳しい批判が出ている。【清水憲司、松谷譲二】



さて、最後になりましたが、誰だって毎日楽しく暮らしたい。原発とか放射能とか
そういう暗い話は嫌だ。もうウンザリだって皆思っているだろう。
僕も毎日音楽とダイビングのことだけを考えて楽しく暮らしたい。
だけども、将来楽しく音楽したりダイビングをしたりするために、巨大悪問題を解決するデッドライン
が今なのでは、と思う。どうしたら変わるんだろう。署名運動?国民投票?解散総選挙?
デモ?クーデター?
それとも国を捨てる?

”遠山の金さん”がいてくれたらな。



今回のまとめの最後に、この平井憲夫さん(20年原発に勤務)の書いた記事をもう一度。

次のブログに載せます




滞ってましたが、、HP更新しました。http://www.watarujazz.com/wataru/Welcome.html

言い訳は、最近曲書いたりアレンジに忙しくて、、、

ホントは三月後半暇なんだという話をしてたらみんなが飲もう飲もうと誘ってくれたりしてくれて
ちょっと飲んだくれ、、、

でも、曲も書いてるし、練習もしてるし、成果は来月のツアーでお披露目、、、できるハズ!!

4月は反動でめっちゃ忙しいのだ、、、
5月から海シーズンインだから頑張るのだ!!!



3/22 木曜日 Encounter@お茶の水NARU
千代田区神田駿河台2-1 03-3291-2321
Charge2500yen 19:30Start

3/31 Sat Duke Ellington Song Book アルバム発売記念!!@銀座 季立
千代田区有楽町2-3-6マスヤビルB1 03-3575-0315 charge 3000yen Start20:00



4/2 Mon Encounter@吉祥寺Sometime 
Charge 1800yen 1st19:45 2nd21:45
東京都武蔵野市吉祥寺本町1-11-31 0422-21-6336


4/4 Wed 浜崎航カルテット@渋谷KOKO
20:00Start 2500yen 渋谷区道玄坂2-26-5ひまわりビル2F
中林薫平B 松本茜P 横山和明Ds


4/5 Thu Duke Ellington Song Book アルバム発売記念!!浜崎航&片倉真由子@小岩COCHI
Charge ¥2,500~ Live 20:00~ 
東京都江戸川区南小岩8-12-6 マンション中村II 1F TEL:03-3671-1288 JR小岩駅南口

『The Single Petal of a Rose』 【Duke Ellington Song Book (Wataru Hamasaki & Mayuko Katakura DUO) 】発売記念ツアー!!!!
4/6 金曜日 岐阜 Island Cafe
058-213-7505/charge:3000yen/19:30~2stages
岐阜県岐阜市一日市場北町3-7
http://gifu-islandcafe.com/

4/7 土曜日 四日市サラーム
059-326-7568/charge:3000yen/19:30~2stages
四日市市智積町3191-3
http://www.salaam.jp/

4/8 日曜日 富士 ケルン
0545-52-0468/charge:3000円/19:00~2stages
富士市依田橋町8-28
http://www.fujinokuni.co.jp/cz/koln.htm



4/9 Mon Duke Ellington Song Book アルバム発売記念!!@南青山BODY AND SOUL
港区南青山6-13-9 03-5466-3348 Charge3500 Start20:00
http://www.bodyandsoul.co.jp/


4/11 Wed 尾田悟グループ@赤坂Bb
19:30start Charge6000 三木俊雄、浜崎航、岡淳Ts 守屋純子P 高瀬裕B 高橋徹D
港区赤坂6-6-4 B1 03-5563-2563 http://bflat.biz/



『The Single Petal of a Rose』 【Duke Ellington Song Book (Wataru Hamasaki & Mayuko Katakura DUO) 】発売記念ツアー!!!!
4/12 木曜日 神戸 Just in Time
078-333-1858/charge:3000yen/19:30~2stages
神戸市中央区元町通3-13-1
http://sound.jp/justintime/

4/13  金曜日 東広島Black and Tan
0823-82-9168/3500円/18:30開場19:30開演
広島県東広島市黒瀬町丸山1426-2

4/14 土曜日 松山モンク
089-945-9512/3500円/18:30開場19:30開演
松山市三番町1-10-16相原ビル2階
http://www.monk-matsuyama.com/sub14.html

4/15 日曜日 福山 スガナミホール
19:00開演 前売3000/当日3500
084-923-6150 福山市東桜町7-1 


Encounter Spring Tour 2012

4/17(火)大阪
『ミスターケリーズ』
(問)06-6342-5821
前3800円/当4300円
19:30start
http://www.misterkellys.co.jp/index.html
大阪市北区曽根崎新地2-4-1 
ホテルビスタプレミオ堂島1F


4/18(水)徳島『Swing』
(問)088-622-9669
4000円(1ドリンク付)
19:30open/20:00start
http://swing.ikidane.com/
徳島市秋田町2丁目 木村ビル2F

4/19(木)倉敷『アベニュウ』
(問)086-424-8043
前3500円/当4000円
20:00start
http://sound.jp/avenue/
岡山県倉敷市本町11-30


4/20(金)呉『ガレンホール』
(問)090-1682-9782(呉ジャズ愛好会.中村)
3500円 18:30start
http://www.galenhall.jp/
呉市中通2丁目1-24 
ガレンビル3F


4/21(土)広島『Satin Doll』
(問)082-241-0693
4500円(1ドリンク付)
20:00start
http://www11.plala.or.jp/SATINDOLL/index.html
広島市中区堀川町1-16 
小川ビル3F


4/22(日)山口『ポルシェ』
(問)083-924-4616
3000円
19:30start
http://www.tim.hi-ho.ne.jp/music/
山口県山口市葵1-1-28


4/23(月)高松『Speak low』
(問)087-837-0777
前3500円/当4000円
19:00open/19:30start
http://www.speak-low.com/
香川県高松市塩上町3丁目20-11Field of Soul 1F



4/24(火)名古屋
『jazz inn LOVELY』
(問)052-951-6085
3800円 19:30start
http://www.jazzinnlovely.com/
名古屋市東区東桜1-10-15

4/25(水)浜松
『ハァーミットドルフィン』
(問)053-451-1807
4000円 19:30start
http://www3.tokai.or.jp/hermitdolphin/
〒430-0944 静岡県浜松市中区田町326-25 KJスクエア2F


4/27(金)御茶ノ水『NARU』
(問)03-3291-2321
2500円
19:30start
http://www.jazz-naru.com/
東京都千代田区神田駿河台2-


4/26 木曜日 Frontpage Orch@Body&Soul
港区南青山6-13-9 03-5466-3348 Charge 4500yen Start20:00


4/28 Sat 浜崎航&池田篤@Hothouse



アドルフサックスとコーンの6m
を比較してみた。
このアドルフサックスは雲井雅人さん所有の大変貴重な物。
コーンは僕のレッスン用の楽器。

コーンは実にアドルフサックスを研究していて、トーンホールの位置、大きさ等アドルフそっくりなのである。

photo:01



銀がアドルフね。


photo:02




ストラップの位置も同じ。

この位置は現代のサックスより上だが、構えたときに実にしっくりくる位置。構えないときは現代のサックスの方がラクだが。

photo:03



そっくりでしょ。


こんなに似てる両者であるが、
かなり鳴りが違う。
雲井雅人さんによれば、
その秘密は放物線の違いによるという。
ネックの長さが明らかに異なる。
そして、ピッタリくるチューニングの
マウスピースも異なる。
つまり、アドルフの方はより木管楽器の放物線に近く、コーンやセルマは金管楽器の放物線に近いのだ。
アドルフサックスがどういう音をイメージして楽器を作ったのか、どういうマウスピースのセッティングが
本来なのか、どのようにサックスを鳴らせばよいのか、この楽器を吹くと
まさに楽器が教えてくれる。

サクソフォンは最初にアドルフサックスが考えたイメージとはだいぶ変わってきているんですね。
モチロンそれは時代や音楽のスタイルに合わせて、電気楽器と演奏したり、
いろんなニーズのなかで変化してきたものではあるが、アドルフサックスの
もつ本来のサクソフォンのまるで弦楽器のようなあったかい音という魅力を
失ってしまっている。

いやはや、
アドルフサックスさんは
本当に天才であったと、痛感。


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