先日、栃木県内の避難所に打ち合わせに行ってきました。
ここは飯館村、南相馬市の方々が自主避難してきている所で
バスで大移動、400名を越える人が避難して来ていました。
その1Fにいらっしゃる社会福祉協議会の方とお話をしてきました。
たぶん、避難所の事情って、余り知らないと思うので書きます。
実は、4月に入ってからボアンティアの数が激減したそうです。
これは、当初から予測していた事態で、「私にも何か出来ないか?」と
意気込んで来てくれたものの、4月になり会社や学校などが忙しくなり
頻繁に来れなくなっているのでしょう。と
当初、大勢のボランティアの方で非日常な賑やかな感じだったそうですが
人が引いていくと同時に、被災者の方々も静かな時間が増え
これからの自分たちの生活や置かれている状況など、現実に直面して
メンタル的に落ち込んで来ているそうです。
伺った時、体育館の中にいた人の数がどうみても400人ではなく
もっともっと少ない感じでした。
今現在は何人位いらっしゃるんですか??と聞いたところ
250人程でしょうか・・・と。
150人以上の方はどこへ行ったのですか?
親戚を頼りそちらに移住した人達や、飯館、南相馬へ戻った人達だそうです。
避難所の生活が精神的、体力的にキツくなったり、残してきたペットや家の心配、
政府が飯館も南相馬も大丈夫って言ってるなら帰りたい!!と帰宅する人が出て来たそうです。
携帯やPCを使い、電車の運行状況や長距離バスを調べて、
自費で帰って行ったそうです。
正直驚きました・・・
来る時はバスで皆で来たけど、帰りは自力で自費なんて。
「政府が大丈夫って言ってるから帰る」そりゃ、そうですよね!
大丈夫なら避難所より、家に居たいと誰だって思いますよ!
飯舘村の土壌汚染は15,000ベクレルのはず。
作付の規定値は5,000ベクレルまで です。
空気中の放射線の値も、5マイクロシーベルト/h を毎日越えている場所です。
これって、ホントにホントに帰って大丈夫な値なんでしょうか?
自炊も出来なくはないものの、水道の関係であまり自炊はしていない、と。
食べる場所と寝る場所は基本同じ場所です。
テーブル、椅子が足りないので仕方ないそうです。
そして、避難所の生活を快適にしすぎてしまってもイケないと。
なんででしょう?
今後、仮設住宅や、市営住宅に移った時、家具も何もない生活から
スタートしなければならないのでその移行時に
ギャップが少ない方が良いのではとの配慮からだそうです。
一理ある気もしますが、やるせない気持ちになりました。
避難所でこれから、必要なボランティアは
「一緒に何かしよう」としてくれる人だそうです。
なので、社協から避難中の方にボランティアの内容を確認し、OKが取れてから
活動に入っていくようです。
(これは社協ルートの話でNPOのボランティアとは別です)
こうしないと、一部かえって迷惑になってしまう事もあるそうで
迷惑ボランティアを生まない為の対策だそうです。
私たちは申請を終えて、意向確認中で社協からの返事待ちです。
通ると嬉しいのですが。
避難所のメッセージボードに沢山の書き込みがありました。
「 I 飯舘 」「みんなで卒業したい!お願いします!」
「早く飯舘に帰りたい~」「東北!頑張ろう!」「栃木サンキュー!」
本当に一日でも早く、安心して家に帰れる様にしてほしい!
心からそう思いました。
見えない敵との戦いが日々深刻化していく中、
自分自身も不安になりますが、近い所で、自分の出来る範囲ですが
被災者の方を応援しつづけたいと思います。