前回の続き・・・

どうして情けない親が多いのか?

さっそく、親世代Over50の方々の婚礼の実態を調査してみました。

最近、数年前に比べて何故か親との来館率がふえてきています。

(前年比20%くらいかな?ゼクシィの担当者曰く20代から30代前半は家族を大事にする世代だそう。)

その際に息子(娘)にアドバイスをしているか? 私たちプランナーにどんな質問をしてくるか?

調査したところ、ほとんど息子(娘)と知識が変わらない。むしろゼクシィを読み込んできた息子(娘)の方が知識がある場合があります。

以前、ある親10組に、ご自分達の披露宴は覚えてらっしゃいますか?と質問したところ「全然覚えていない」「ほとんど覚えていない」が6組もいたんですよ。驚いたでしょう?

もっとつっこんで聞いたところ、当時はご媒酌人が全て取り仕切っていて、唯一自分で選べたものは“衣裳”くらいのようでした。

そのため、誰を何人招待してどこに配置するか?ゲストにどんな料理や飲物を用意するか?たのしい余興をしてどのように皆を楽しませるか?等ほとんど関心がなく当日を迎えたそうです。

でも中には、ご媒酌人経験豊富で私たちより知識がある方もいらっしゃいますが、最近の婚礼はご媒酌人を立てない場合がほとんどなので、ご媒酌人を経験して婚礼について色々学ぶ両親も少なくなってきているからでしょう。

そんな世の中になってしまったので、私たちの商売が成り立つようになってきたのでしょうね。

最近多くなってきたこと・・・。

それは、“情けない親”。


結婚する新郎新婦は私たちがどんなアドバイスをしても、やっぱり結婚の大先輩の親に頼りたいことがたくさんあるはず。でも、頼れない、情けない親が多い。


「誰を何人呼べはいいの?」

「六輝って何?大安、仏滅は分かるけどその他は?」

「招待状の付箋って何?」

「伯父・叔父、伯母・叔母はどう違うの?」

「何で親の席が“鶴”?“松”はダメなの?私たち親の席はどこにすればよいの?」

「当日は私は何を着ていけばいいの?」

「私もご祝儀出すの?いくら出すの?」

敢えて回答しません・・・。本当、情けない・・・。


ねえ?お父さん、お母さん。あなたに頼りたいふたりがいるんだよ。しっかりして。


でも、どうして情けない親が多いのか? 最近理由が分かった。

続きは次回。

今日、いやなことがあった。

こんな仕事をしていれば毎日いやなことだらけなので慣れているつもりだった・・・。


「当会場はお客様のご要望を全て叶えて差し上げる自信がございません。

今回はご利用をご遠慮ください。」


言っちゃったよ・・・。会社の命令とはいえ・・・。


びっくりしていたよ・・・。お客様・・・。


でも、これを言わないことによって
いちばんの犠牲者は、当日別の組のお客様
そして、業者さん、シェフ、ソムリエ、サービスマン、私の部下のプランナーたち・・・。


その人たちのためにも勇気をふりしぼった・・・。


どんなことがあったかって?


それは言えない。言いたくもない。


そして、もう忘れることにする。

前回 に引き続き、ネットのカキコミのお話


前回 は、進行中のお客様のお話をしましたが、今回は、終わったお客様のお話。

これは、ワタシたち業界では、いちばんイヤな客。

良いことならいいのですが、“悪いこと”や“ありえないこと”を書かれてしまう場合。


以前あった話・・・。

あるお客様に、頼まれた覚えの無い“焼酎”を「頼んだはず。なぜ無い!!」ってことになり、揉めた。本来ウチはワインが売りなフレンチの店なので“焼酎”なんて置いていないのです。それも市販で1本¥1,000位?の“いいちこ”だって。尚更置いていないよ。そんな安酒置けないよ。幻の“魔王”とかなら分かるけどね・・・


そしてお約束の「一生に一度・・・、全員楽しみにしていた・・・」 と言い、あることないこと何に対してもクレームを付け加えてきたのでらちがあかず、結局飲物代全額無料に!!!

料金は、¥4,200(税込)×サービス料10%×70名様=¥323,400也!!!!

二次会1回できるよね・・・。


そこで終われば良かったのですが、ある日某サイトにてカキコミを発見。会場名は隠していたが、文章の節々を分析したら、この事だった!!!!

反則!!! と思いません。多額の賠償金も払ったのに!!! 

あまりにもくやしいので、仲良くなって色々会話してみたら、このワタシに「○○では、クレームを入れれば、すぐ安くする。」等々アドバイスしてくる。怒怒怒!!!!


その後、あるお客様がいかにもわざとらしいクレームを入れて料金を値切ろうとしたので

一言・・・

「私共もお客様の一生に一度の披露宴に対して最善を尽くしておりますが万一行き違いや不備がございましたら誠心誠意対処させていただきます。最近某サイトで当社に対して色々と話題になっているようですが、見ず知らずの方と半年もお打ち合わせをさせていただいている私とどちらを信頼しますか?」云々、とお話したら収まりました。

それ以来、このお客様は妙に深~く反省してしまい妙におとなしくなり披露宴当日まで引きずってしまいました。(スタッフ皆で盛り上げたんだけどね。ダメだった・・・。)  というお話でした。


みんさんも決して真似しないでね。慣れないことすると、ヤケドしますよ(笑)

でも、これもネットの世界なんだよね。同じなんだよね・・・。

信じるも信じないも読者の勝手。ってことで・・・。

結構好きでよく “Oz ” とか “yahoo”  “2ちゃんねる”  などのいろいろなカキコミを見ているけど自分の会場のお客様だったり、もっと良く読んだら自分の担当のお客様だったりすることがあるんですよ。

恐らく書いている本人は分からないと思って書いているんだろうけど意外と分かっちゃうのよ。


分かってしまうポイントおしえます。例えば


今年の秋に○○で結婚式をするmackey1210です。

----- あ、ウチだ!!

----- まき?まきこ?  誕生日は12月10日かな?

式は、△△教会で○○では披露宴のみ行います。

----- 外式なんてそんな多くないからね!!けっこう絞られてきた。

あそこのお庭きれいですよねえ。母もとっても気に入ったようです。

----- 母も来た?

担当さんにお願いして彼と母と3人で噴水の前で写真撮っちゃいました。

----- 自分かなあ?いつも撮ってあげてるしなぁ?

担当さんは若くてちょっぴり心配だったけどお話してみるとけっこうしっかりしていておまかせできそうです。

----- 若い?あぁ自分じゃないやぁ。新人のあいつかな?

何と担当さんは私たちと同い年でもうお子さんもいらっしゃるようです。

----- もう確定!!!!!

・・・・・ もう分かったので以下省略・・・・・


以上、結構これで全て分かっちゃいます。


実は私も、カキコミされたことがあり、悪口は書かれなかったけど、みんなに何か色々悩み相談しているらしく会う前からどんな相談が来るかわかってしまっていたんです。


何か神様にでもなったような不思議な気分でした。

本当にそのまま聞いてくるんだもん。


途中から面白いのでそこに参加して色々アドバイスしてあげました。

私がしたアドバイスは、「金をケチるな!!」と「担当を大事にしろ!!」です。

少し洗脳しちゃいました・・・。


さて、今回は例文だけど、次回はどこかのカキコミを分析しちゃおうかな??

乞うご期待!!

今日、9月11日は、アメリカ同時多発テロがあった日・・・。


そのためか、婚礼が1件もなかった・・・。


仮予約が入っても、結局テロの日だから、縁起が悪いといってキャンセルだった・・・。


でも、でも、広島に原爆が落とされた日、8月6日は、2件もあった・・・。


なんで、なんで、本当にそれでいいの? ニッポン人・・・。


ちょっと、たわいもない、ヒトリゴト・・・。

困った客。それは・・・


“仮予約期限を守ってくれない!!”

だいたいの会場では、希望日を1週間仮で押さえることができる。

やっぱり人気の日取りは

①3月~5月、10月~11月の季節の良い日

ジューンブライドの6月は意外と人気がないのです。やっぱ梅雨の影響大。

②土曜日

③大安、友引

④昼の時間帯

がいちばん多く問い合わせがある。


そんな人気日を押さえているのにもかかわらず一向に連絡してくれない!

もうキャンセル待ちが3件も4件も入っているのになかなか連絡がとれない!!

本当は1週間を過ぎたら飛行機のチケットなどのように自動的にキャンセルにしたいところだが

人と人とのつながりのあるお仕事のため、事務的にキャンセル処理なんてなかなかできないのが現状。


そんな状況でキャンセル待ちの客からはせかされるし、仮予約の客はつかまらないし・・・。

やっとつかまったかと思ったら、「あぁ・・ あれボツです。ボツ。ボツにしてくれる?」

“ボツ”って何語?!?!?!?バブル時代の業界人??・・・。


気を取り直して速攻キャンセル待ちの客に連絡すると「返事が遅いので他で決めました」

そりゃそうですよね。他で決めちゃいますよね。分かります、分かります。


そうなると、適齢期を過ぎた負け犬さん(失礼!!)のように売れ残ってしまうのです。

“5月で土曜日で大安で昼の時間帯”なのに・・・。


でも“捨てる神あれば拾う神あり”ってなもんで、ここで登場するのが少々ワケアリの直近カップルさん。

“できちゃった”や“彼が急に転勤”などなど。


あなたたちは本当に神様です。いやそれ以上です。

“5月で土曜日で大安で昼の時間帯”なんて空けてしまったら、もう大変なことになってしまいますよ。

業界的にかなり恥ですし・・・。取引業者もこんな良い日に仕事が無いなんて・・・。泣かれますよね。


そんな“神様カップル”には、何でもご奉仕いたします。になっちゃう!!!


このようにならない対策は、やっぱり冷酷に1週間過ぎたらキャンセル処理して次の客に案内するようにすること。もうこれしかないでしょう。ないない。もうない。

でもお客様の顔を思い出すと・・・。なかなかできないんだよなぁ。


あれ、また、対策にもアドバイスにもなってないや。すいません・・・。


困った客。それは・・・


“約束の時間通りに来てくれない!!”

ちゃんと来て!来て!!そして遅れる場合は必ず電話して!!!会社でそう習わなかったのかな?

百歩ゆずってヒマなときはいいよ。大きなホテルさんと違ってウチなんか小数精鋭でやってるんだから

担当の披露宴があって、打ち合わせがあって、そして新規のお客様の案内もしなければならない超ハードスケジュール!!!


明日なんて、あ、もう今日か・・・。早く寝なきゃ。でも、書いちゃおう・・・。

08:30 新郎新婦のお出迎え、そして会場担当(キャプテンと介添えさん)に引き継ぎ。

09:30 プランナーミーティング

10:30 来月のお客様の両親見学(わざわざ北海道来るらしく無理やり詰め込んだ・・・)

11:30 新規案内 1組目(早く終わったらランチ。食べれるかな・・・。)

13:00 来週のお客様と最終打ち合わせ

15:00 新規案内 2組目(日取りも決まっておらず脈なさそうなので早く切り上げることにしよう・・・)

16:00 新郎新婦お見送り(けっこう好きなおふたりだったので泣いちゃうかも・・・。)

16:30 13:00に打ち合わせしたお客様のまとめ。各部門への指示書類作成。

18:00 来月のお客様の装花相談(ここは装花業者にまかせて席をはずそう・・・。ちょっと休憩)

19:30 明日の婚礼の最終確認。各部門へ最終指示。

20:00 退社(あれ?結構は早く帰れるかも?本当に?・・・。)

あくまでも予定ですよ。絶対!絶対!!誰か遅刻しくるはずだからずれるはず。


ねぇねぇ、みんな・・・。

これ見たら遅刻できないでしょ?少しでもいいから分かってくれたらうれしいな・・・。

そして時間通りに来てほしいなぁ・・・。

これについては結局対策なんてないようです。

困った客。それは・・・


電話口で開口一番

“おたくは幾らでできるの”

そんなの日取りも人数も式も色直しするかも何もわからないのに答えられるばずが無い!!

“幾らでできる?”と聞く客は大抵“予算無し”が多いので、対策として、返答ルールを作った。

「お一人様5万円以上は見てください・・・。」そしたら速攻切る客が増えた。非常に時間効率が良くなった。のかなぁ?


“とりあえずパンフ送って”

とりあえずって・・・。一応婚礼のパンフって結構予算かけて作っているのでそんなチラシみたいにバンバン配れない。こっちも送る理由が欲しいので「お日取りはいつごろお考えですか?何名様くらいご招待しますか?」等々伺うと、「まだ何も決まってません。とりあえず集めてます」って・・・。こっちも「それでは送れません」と言いたい所だが結局渋々送っちゃいますけどね。

対策として、A版(どうでもいい客用)、B版(決めそうな客用)、C版(決まった客用)と3種のパンフを作った。非常に経費削減になった。のかなぁ?ちなみに最近はパンフの無い会場も増えてきましたよね。分かる気がする。


“今から行きます!案内してください!”

???・・・。一応アポイントのつもりだろうか?土日祝は大抵披露宴中だし案内スタッフも空いていないって。ちゃんとしたお客様は何日も前からアポ入れているのに・・・。

でも何とか調整して「今からは難しいので○時にお越しください」と答えると「その時間は行けないので、じゃあ勝手に見させてください」って・・・。ウチは一軒家のゲストハウスなんだからそんな普段着の人がウロウロしていたら捕まるって。そして捕まえるって。

対策として、すべての広告媒体に強調して「見学は要予約」とコメント入れた。しかし効果は・・・無無無。完全に案内しないようにしたいがそういうわけにもいかず・・・。これは永遠の課題です。


以上、「嫌な客とそれに対する対策」 その1でした。

しかし、本当は皆どのように聞けば良いのか分からなくってこういう問合せをしているのかも知れないので、そんなときは、このように問い合わせれば完璧。ぜひよろしく。


まず、“資料請求”の場合は、

「私○○と申しますが、○○を見てお電話いたしました。○○月頃挙式を考えているのですが、まず伺う前にパンフレットを見てみたいので、送っていただけないでしょうか?名前は○○。住所は○○」

予算が知りたい場合は、上記の質問に追加して

「お見積もりも同封していただきたいのですが、キリスト教式で招待客は○○名でお色直し1回して料理、装花、引出物、その他はいままでのお客様が利用した平均でお願いします」

と言ってくれたらVery Good!感度大!!何でもご奉仕いたします。になっちゃう!!!

“見学のアポイント”を入れる場合は、

「私○○と申しますが、○○を見てお電話いたしました。○○月頃、○○名くらいで挙式と披露宴を考えているのですが、見学をしたいのですが○○月○○日の○○時頃は可能でしょうか?」

そうすれは、披露宴の前の一番キレイな状態の会場を見せてくれるし具体的な日程や詳細を伝えておけば

空き状況や見積もりも作っておいてくれる。(優秀なプランナーの場合ですが・・・。)

また、以前に見学していたりパンフレットの請求などしていれば必ず伝えること。ダブって案内してお互い余分な時間を使ってしまう。


以上、ご参考までに・・・。

今日からこの日記を書きはじめようと思います。


さて、ウエディングプランナーのお仕事とは?


コーディネーターやプロデューサーとか各店によって呼び名や役割は違いますが、結局はお客様と各業者との間に入ってプランニングやコーディネートをすることです。


最近何かアルファベットを並べた名前の変な資格もあるらしいのですが、そろそろもう引退して欲しい業界のジジババ達やどっかの天下り団体に20万も30万も寄付するのもいやなので私は入っていません。だって何の関係もない業者が営業するために試験を受けに来ていているんですもん。何で司会屋や音響屋が着物の着付けを習うの?資格を取るための費用も新規クライアント1件でも獲得すればペイできるから?何かおかしいコトになっている今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?(笑)


ちよっと脱線してしまいましたが、タイトルが“裏話”なので今後とも裏のウラのお話を暴露しちゃいます。