山本先生
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数学の参考書はなにがいいですか⑴

というのは

代ゼミや山本の塾の生徒の皆さんから

しょっちゅう聞かれる話題です.

 

一昔前なら

数研出版のチャート式

旺文社の寺田の鉄則

科学振興社の解法のテクニック

培風館の数学精義

という個性豊かな参考書があって

皆さんの性格や実力に合わせて

お勧めするものが違ったのですが,

今は

数研出版のチャート式

啓林館のフォーカスゴールド

東京書籍のニューアクションレジェンド

の三冊が参考書の主流で

しかも内容的にほとんど差がありません.

 

数研のチャートだけは

白チャート➡黄チャート➡青チャート➡赤チャートのように

レベル別になっていますから

皆さんの学校のレベルや

自分の実力に合わせて選ぶことができますが,

白チャートは教科書の内容を

しっかり理解することだけに限定して使うのがベストです.

 

黄チャートはラサール高校などの有名進学校が

高1ぐらいまでに数学の全範囲を終わらせるときに

数学の基礎力を学校の授業に合わせて養成するときに用いていたり,

多くの一般的な高校で指定参考書として使われることが多く,

定期試験対策には一番いいだろうなあと思います.

 

青チャートはハイレベルの高校が指定参考書にしていて,

定期試験対策だけでなく

大学入試の基礎力養成まで使えるので

コストパフォーマンスはよいかもしれませんが,

例題のうち基本問題と重要問題の差はかなり大きく,

数学が苦手な人が自力で重要問題の解説を理解するのは

結構時間がかかったり難しく感じます.

そのため定期テスト対策をするときは

学校のレベルに合わせて

重要問題の内容は取捨選択して準備しないと,

むしろ数学が苦手になる人が増えてきます.

また例題や練習問題と,

章末の演習問題とはかなりのレベル差があるため,

この本の内容をすべてマスターするのは

意外と骨が折れます.

ただ大学受験に必要な考え方はほとんど網羅されているので,

東大の文系ぐらいまでの基礎を固めるのであれば,

この本に書かれている内容の理解がちょうどよい目安になります.

 

山本は個人的には

定期テスト対策と入試の基礎の基礎を固めたい人には黄チャート

数学が得意な人が定期テスト対策と受験に必要な基礎を固めるなら青チャート

を塾の生徒には勧めています.

特に難関大を目指している高校生で

学校の先取りや実力テスト対策で個別指導に来てくれる人には

青チャートを教科書代わりに用いて

問題をレベルに合わせて取捨選択しながら教えています.

 

赤チャートは定期試験対策としてはあまり向いておらず,

主に難関大の理系を目指す人が

自分たちに必要な基礎力とは何かを学ぶのに適していて,

模試で偏差値65以上をとるのに必要な内容が

ほとんど含まれています.

なので山本の塾では

個別指導で数学のセンスを磨きたい人に限定して使用したり,

青チャートを補足するために用いたりすることが多いです.

 

 

 

 

 

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