コロナ禍におけるジュエリー業界

 

皆さん超〜〜〜〜お久しぶりです。

今年はコロナの影響でライフスタイルも大きく変わったのではないでしょうか?

また先週は大雪により大変だった方も多くいらしたことと思います。

皆さんお元気ですか!?

 

私自身はどうかというと、やろうと思っていたことが出来なくなったり、仕事も延期になってしまったり・・・・な感じでした。

スタジオを閉め3年半ほど経ちましたが、ある意味良い時期に閉めたと思っています。

スタジオを閉めたことでジュエリー関係の仕事は多くは受けれず、また内容によってはお断りせざるおえない状況で皆さまにはご迷惑おかけしております。m(__)m

 

さてさてコロナ禍において職を失われた方、飲食業の方は時短営業など死活問題の話を周りでも耳にします。

そのような状況でこの年末3社ほどのジェリー撮影の依頼を受けコロナ禍における状況を耳にしたのでお話し致します。

お仕事を頂いた3社の名は明かせませんが、ある意味まったく業態の違う以下のようなところです。

①ジュエリー好きなら多くの方々が、ジュエリーに興味ない方でも聞いたことある的なブランド。価格帯は10数万円〜数億円

②個人経営に近いセレクトショップ的なショップ 平均価格帯数十万円

③デパートを中心に展開するどちらかというと安価な商品を扱うジュエリーというよりアクセサリー屋さん的要素が強いショップ。価格帯は1万円台〜30万円ぐらい

 

非常に興味深いことに①②③どこも前年より売上は良いとのこと。

特に①③においてはデパート中心で自粛期間中営業できなかった状況にあるにも関わらず、①においては更に中国はじめアジア系観光客が皆無の状態。③においてははるかに今年の方が売上良いとのこと。

②においてはECサイトでの売上が非常に良く店舗販売も順調とのこと。

 

????すごく不思議に思いましたが・・・・・

多分東関東大震災後などの状況と同じく自粛等により皆さんお買い物がしたかったのかなぁ〜と思います。

ジュエリーではないですが私が10月頃だったか所用でヤナセ(メルセデスベンツ販売店)に訪れた時、平日にも関わらず多くの方が商談しておりビックリしました。

 

ブライダルリングはどうでしょう?

コロナ禍で披露宴中止という話は良く耳にします。最近ではリモート結婚式・リモート披露宴などもあるようですが・・・・リモートねぇ〜(?_?)エ?

この暮れブライダルリング系の撮影はしていないのですが・・・

こちらも好調のようです。

披露宴中止にした分リングに予算を回しているのでしょうか?

まぁ披露宴中止でも結婚はされますものね。

 

と言う事で私が関わる感じではコロナ禍においてジュエリー業界はあまり影響を受けていないようです。と言うより結果的に好調のようです。

コロナ禍で業績悪い業種、良い業種ありますし。

飲食業でもスシローやマクドナルドは業績良いみたいですし。

風が吹けば桶屋が儲かる的なところもあればそうでないところもあるということですね。

 

皆さま状況さまざまかと思いますが、まずは身体が資本、健康第一ですょ。

コロナに限らず予防対策しましょうね。

この年末年始は何時もの年と違うかも知れませんが・・・・

メリークリスマス。

そして良いお年を!!

あっ儲かってるなら来年は私のギャラあげてょね〜

マ○コの知らないダイヤモンドの世界

〜ダイヤモンド100年目の衝撃 その6〜

「人工(合成)ダイヤモンドによる問題」

「日本のジュエリー史」

 

 

 

皆さんこんにちはEGGのPです。

ようやく暖かくなってきましたね。平成最後の4月は暖かくなってきたと思ったら寒気が訪れ一部地域では雪が降ったりと変な天気でしたね。

 

人工(合成)ダイヤモンドが当たり前になるには、まだまだ10年近くかかるかも知れませんが、いずれにせよ人工(合成)ダイヤモンドの生産量が天然ダイヤモンドの生産量を上回る時が来るでしょう。

 

昔、女性を彩るモノに「毛皮」がありましたね〜

ミンクやらシルバーフォクスやら

今は人工のファーに変わっていて「毛皮」をファッションとしてまとっていたら周りから非難される時代になりました。

自動車をみればガソリン(化石燃料)からハイブリッドやEV(電気自動車)に移行していますね。

ただ個人的な意見で自動車に関して言えばハイブリッド系は化石燃料を使いつつも自ら燃料生み(発電する)燃費向上という面では良いと思うのですが、EV(電気自動車)は増えれば増えるほど発電所が必要となり場合によっては原子力発電所を増やす可能性があるので、いかがなモノかなと思います。

また自動車のエンジン(動力)で言えば探究のECOとも言え身近に手に入る「水」や「空気」を使うものが開発されたのですが、何故か開発者達が不運の事故に遭って亡くなったりしています。

 

同様に皆が良きと思った事柄や安くて便利と感じるモノが普及することにより、その裏では新たな問題が発生してしまいます。

分かりやすいところで言えばペットボトルやスーパーのレジ袋が近年問題になっていますが〜

飲料系は以前皆ガラス瓶でコーラの1L瓶などもあり、これらはリターナブル瓶と呼ばれ瓶代を上乗せし販売されましたが瓶をお店に返却すると瓶代を返してもらえ、瓶自体は洗浄され何回もリサイクルされていました。

スーパーのレジ袋も以前は紙袋で、抱えるスタイルが当たり前でしたが、持ち帰る際に破けてしまうなどのデメリットから今のレジ袋に変わりました。

ただ、それ以前は買い物かごを手に商店街をお買い物するのが普通で八百屋さんや魚屋さんでは商品を古新聞紙に包んでお客さんにお渡ししていました。

近年ECOだのリサイクルだの環境なんたらとか言いますが・・・・実は昔の方が環境に優しくECOだったと言えますし、江戸時代の江戸(東京)の街はものすごくリサイクルが盛んだったそうです。

 

写真は色々な色の(天然)カラーダイヤモンド。何用に撮影したか忘れてしまいました^_^;

 

 

あっダイヤモンドの話にしましょうね。

「人工(合成)ダイヤモンドによる問題」

 

天然ダイヤモンドの原石は地球の奥の奥に眠っています。

故にそれを採掘するには広大な土地に大きな大きな穴を掘り採掘するのですが・・・

それ自体が環境破壊でもあり危険かつ過酷な労働環境におかれます。

ダイヤモンドは炭素の結晶と以前話しましたが、同じく炭素の結晶で組成の違うモノに「石炭」があります。

日本にも以前は沢山の炭鉱があり過酷な労働化で石炭を採掘していました。

 

このように自然環境や過酷な労働という観点から見ると、人工(合成)ダイヤモンドは綺麗な工場内で安全につくられるというメリットがあります。

また工場さえ建てることが出来れば、ダイヤモンド鉱脈がない国でもダイヤモンドの生産が可能になります。

そして消費者にとっては何より安くダイヤモンドを手にすることが出来ます。

しかし・・・

 

ここで目線を変えてみましょう。

エネルギー資源が「石炭」から「石油」に変わって炭鉱はどうなったでしょうか?

例えば北海道の夕張。1890年に北炭が夕張炭鉱着手以来つぎつぎに近隣炭鉱開発がおこなわれ、それに合わせ多くの鉄道が整備され多くの人々で賑わい1960年代に最盛期を迎えましたがエネルギー転換もあり次々に炭鉱閉山により人口流出、1990年三菱南大夕張炭鉱閉山により夕張炭鉱は幕を閉じ2007年には夕張市が財政破綻。その後も過疎化が進み今年4月JR北海道の石勝線夕張支線も廃止されました。

 

天然ダイヤモンド鉱山が閉山されてしまうと炭鉱と同じ事が起きうると言うことです。

天然ダイヤモンドの産出において潤っていた街や人々は人工(合成)ダイヤモンドの出現により人々は職を失い街は活気を失いさびれてしまう可能性があるのです。

上記のよう私が思うに人工(合成)ダイヤモンドが当たり前になるのは10年後、この10年で天然ダイヤモンド鉱山に依存している街は新たな産業に目を向ける必要があると共に、人工(合成)ダイヤモンドに携わる企業もこれらの街の救済を考える必要があるかと思います。

 

新たなモノが生まれると滅びるモノが出てきてしまう・・・

人々は便利で安いモノに求めるけれど時の流れの中で・・・

さてさてダイヤモンドやジュエリーはどうなることやら。

 

日本と言う国は他国と比べ元々ジュエリー文化がなかった、いやいや縄文時代とかには勾玉(まがたま:曲玉)とかあったけど・・・欧米で言うジュエリー文化は明治になってから、そして一般になったのは戦後混乱期が終わって高度成長期に入ってから・・・まもなく令和をむかえますが・・・どうなることでしょう!?

 

写真はモニッケンダム広告用に撮影したも。

 

 

「日本のジュエリー史」

上記で触れたよう日本における西洋的ジュエリー文化は新しいのですが・・・

「三種の神器」の1ッである勾玉(曲玉)(三種の神器では八尺瓊勾玉:やさかにのまがたま)。勾玉(曲玉)は以前朝鮮半島から日本に渡ったとされていたようですが、どうも日本から朝鮮半島に渡ったようで、勾玉(曲玉)の歴史は古く縄文時代初期と言われているようです。

翡翠(ひすい)、瑪瑙(めのう)、水晶、琥珀(こはく)、鼈甲(べっこう)

などが多く使われたようですが、初期には微斜長石や蝋石(ろうせき)が使われていたようで、後期には土器や青銅製もあったようです。

勾玉(曲玉)は祭祀にも用いられたと言う説もありますが、魏志倭人伝では邪馬台国から魏への献上品の中に勾玉(曲玉)が記載されており、三種の神器にもあるよう宝物であり当時装飾品として用いられていたと思います。

三種の神器と言えば新天皇が即位された時にそれを受け継ぐ「剣璽(けんじ)渡御の儀」といわれる儀式が新元号に変わる前日(旧元号の最後の日)にありますね。

 

時同じ頃、魏志倭人伝によると真珠もまた日本から献上されたようです。

つまり、この頃には天然真珠を採取していたようです。

 

奈良時代に入ると真珠で飾られた聖武天皇の衣冠束帯を飾ります。

この頃真珠は位の高い方の象徴のモノだったのでしょう。

 

鎌倉時代にはマルコポーロにより日本が「黄金の国ジパング」としてヨーロッパに初めて紹介され、金や真珠が豊富にあったとされ、イスラム社会において黄金の国を指す「ワクワク伝説」は日本の古名である「倭国」が由来と思われその影響を受け生まれたものと思います。

日本には金鉱が多くあったのですが採取された金は通貨や寺院などの装飾に使われていました。中国との交易においても支払いに金が使われていたようです。

 

日本で大衆が装飾品的なモノを手に出来るようになったのは江戸時代からではないでしょうか!?

簪(かんざし)や櫛(くし)、帯留めなどがそれであったと思います。

 

西洋的ジュエリーはというと支倉常長(1571〜1622)がルビーの指輪を着用したのが初めとされているようですが、何時何処でまでは私は分かりませんが、氏は慶長遣欧使節団として欧州に行っているのでその時かと思われます。

1763年平賀源内らによる湯島で開かれた物産展にダイヤモンドがお見えしたようで「デヤマン」と呼ばれていたようでが、このダイヤモンドがどこから来たのかは、私は分かりませんが当時、長崎の出島にてオランダとの貿易がおこなわれていたので、そのあたりかと推測します。

またこの頃ダイヤモンドの和名を「金剛石」と名付けられと思われ、その由来は仏教用語で最も硬いとされる金剛からとされたようです。

 

日本に西洋的ジュエリーが入って来たのは明治時代になってから、とは言え当然大衆的ではなく身につけたのは華族、財閥や官僚の奥様や娘さんだったでしょう。

そして外国要人と共に鹿鳴館なりでドレスをまといジュエリーで着飾り舞踏会に訪れたのでしょう。また、和装においても「帯留や指輪には宝石を」とお達しが出た時もあったようです。これはジュエリーを豪華に飾るロープ・デコルテに対し日本女性の和装(紋付き:色留袖)は見劣りがするという理由でした。

 

交易品として真珠がありましたが、1893年(明治26年)御木本幸吉が真珠の養殖(半円真珠)に成功。

1899年(明治32年)「御木本真珠店」開店(現:ミキモト

1937年(昭和12年)ミキモトがパリ万博に、帯留・ブローチ・髪飾りなど組合せを変えることで10数通りのジュエリーに変わる「矢車」を出品。

この「矢車」と命名されたジュエリーは、一種の合体ロボみたいな感じで、ベースとなる状態をばらし組み方を変えることで様々なジュエリーに変貌し世界の方々に賞賛され、戦前日本のジュエリーにおいて最高傑作といえるのではないでしょうか。

写真は東京・福岡・名古屋・京都でおこなわれた「ヨーロッパ・ジュエリーの400年 ~ルネッサンスからアールデコまで~」展のカタログ用に撮影した1907年のカルティエ「オリーブの葉のティアラ」
アルビオンアートコレクション

 

しかし第二次世界大戦開戦に伴い、ダイヤモンドをはじめ貴金属類宝石類は軍により接収されます。

鍋ややかん、お寺の鐘が接収された話は聞くけど・・・・と思われるかも知れませんが、兵器をつくるための金属のみならずダイヤモンド等宝石類は計器などに使うため、金などは配線系使おうと考えていたのだと思います。

ですが、ほとんどは使われることなく日銀の地下金庫で眠っていました。

これは戦後、「戦後隠退蔵物資事件」「M資金」などにつながるのですが、このあたりは話が長くなってしまうので自身で調べて下さいな。

 

1961年(昭和36年)、戦中からそれまで一般には制限されていた宝石類の輸入が全面解禁。

時は高度成長期となり一般にもジュエリーが浸透し始めました。

1966年(昭和41年)10月29日、上記の日銀地下金庫で眠っていた接収ダイヤモンド16万1千カラットの内1万4千カラットが放出され全国のデパート等で市価の半値程度で販売されました。これには徹夜を含む長蛇の列が出来たそうです。

*当時のニュース記事はこちらから

残りのおよそ15万カラットは何処にいったの?私は知りませんが・・・

この時点で日銀地下金庫16万1千カラット・・・・実際に軍が使ったモノ、消えたダイヤモンド、そして接収されなかったダイヤモンドを合わせると戦前の日本には20万カラット(もしかしたらもっとかも)近くのダイヤモンドがあったと思われます。

明治から接収までの期間を75年とし、取引量を20万カラットとすると平均年間取引2600カラット強、1日あたりの平均取引7.3カラットとなります。

開国後これだけのダイヤモンドが日本で取引されたことは驚きです。

しかし放出された以外のダイヤモンドは何処にいったのでしょうね。

 

時は高度成長期の頂点に達し日本は高景気でしたが第一次オイルショックにより1974年頃景気は一時期下向きになるモノの安定成長期。1960年代後半からジュエリーも一般的になり、1970年代にデビアスが「婚約指は給料の3ヶ月分」というキャッチコピーの広告展開によりダイヤモンドの婚約指輪が一般に浸透しました。

また1972年にはティファニー、1974年にはカルティエと、この時期世界ブランドも日本に進出しています。

1980年代後半まで日本ではカルティエでなく「カルチェ」と発音・表記され当時はジュエリーではなくライターや筆記具が日本ではよく売れていたようで、

私も「カルチェのライター」という言葉を年配の方から聞いたことがあります。

 

そして時はバブル景気を迎えます。

一時期中国の方々の爆買いを非難する方々いましたが・・・当時の日本人は金にモノを言わせ海外の不動産から名画、ハイジュエリーを買いあさった時代です。(日本人も過去に似たような事してたんですょ)

逆に一般で言えばクリスマスにティファニーのシルバーのオープンハートのネックレスがバカ売れしました。

今思えば、なんで景気が良かったのに数万円のシルバーなの?と私は思ってしまいますが・・・・

前回も話しましたがオープンハートは1960年代に発表された作品です。

その後オープンハートよりすこしお高いカルティエのLoveリングとかも売れました。因みにLoveリングは1970年代に発表された作品です。

この時期が一番日本でジュエリーが売れたのかも知れません。

残念ながら私は長い弟子時代でしたので貧乏暇無し状態でした。

写真はサハダイヤモンド広報用に撮影した、ダイヤモンド原石を四角錐を天地上下にカット研磨した状態をリングにしたもの。通常は荒削りこの状態から四角錐2ヶにカットし2ヶのラウンドブリリアントカットを施しますが、この状態を美しくカットし丁寧に研磨した状態は透明感も高く美しい。

 

でもでもそんな都合の良い時期が何時までも続きません、前回お話ししたようリーマショックからはじまり震災と日本にとってマイナス要因次々におきたことによりジュエリーは売れない時代になってしまいました。

来年には東京オリンピック、来月には元号が平成から令和に変わります、どのような時代を迎えるのか・・・

人工(合成)ダイヤモンドはジュエリー業界の起爆剤になってくれればよいのですが・・・・

ジュエリー業界の皆さん人工(合成)ダイヤモンドを否定するより起爆剤として活用した方が業界にとって活路が見いださせる気がしますがいかがでしょうか!?

 

 

NEWS

そうそう天然ダイヤモンドの世界でもニュースがありましたね。

日本人が88.22カラット、およそ15億円のダイヤモンドを香港のサザビーズで落札され娘さんの名前に因んで、そのダイヤモンドに「マナミ・スター」と命名されましたね。

ニュースはこちらから。

 

因みに私が手に取り撮影した最大にダイヤモンドは75カラット前後のモノ数点でかなりグレードの高いモノで既にジュエリーに加工されていたモノですが・・・見た目状上記に石より大きかった気がしますので75カラットより大きかったのかも知れません。

残念ながら秘密保持のため依頼主含め写真も公開できないのですが・・・。

 

 

 

 

さてさて

〜ダイヤモンド100年目の衝撃〜のお話しは今回で一旦終了です。

いかがだったでしょうか?

新たにダイヤモンドやジュエリーの話があればupしていきたいと思っていますが・・・当ブログもまたしばらくお休みしょうかなと考えています。

写真はエクセルコダイヤモンド広告用に撮影したモノ。

 

 

 

「私は撮影の度にジュエリーや石(ダイヤモンド等)とお話ししています。」

ココだけ聞くと〜あぶない奴と思われるかもですが・・・

そんな話を2014年にダイヤモンドカッターのガビ・トルコウスキーさんにお会いした際お話ししました。そうしたらガビさんも「ダイヤモンドをカットする際、石とお話しする」と言われ、お腹の出っ張り具合も似てるからか楽しい話しがたくさん出来ました。(通訳通してですが)

2015年にお会いした際も私の事を覚えていて下さっていて、とても嬉しかったです。

私はジュエリーや石とお話しするにしても撮影前の一時しかありません、それも撮影のセッティングをしながらなので限られた中で「何処で生まれどのように育ち私の所に来たのか、そしてどんな人の元へ行きたいか」を訪ねます。

勿論声を出して話をするのではなく心の中で、相手はモノですから答えるはず無いと思うかもですが見ていると語ってくるんです。

やっぱ〜ヤバイ奴・・・

ただ、必ず客観視するようにしています。

それは、入りすぎてしまうと見えなくなるものがあるからです。

男女や人間関係も同じでしょ。

物事は寄ったり引いたり色々な方向から見ないと見えないものです。

私は撮影においては、そこから引き算をしていきます。足し算をしていくと肝心なところが見えなくなるからですが・・・。

何故こんな話をするかというと〜

石にしてもジュエリーにしても流通し消費者の手元に届くまでには多くの人々が関わっています、そしてそれぞれの人々にそれぞれの思いがあり、それを大切にしていきたいからです。

そして心が曇れば結果も曇り永遠の耀きは得れなくなります。

例えば¥¥¥で曇りだした石だったらその曇りを吸い取ることは出来ないですけれど耀きが取り戻せるようお話を聞くことは出来ます。

石もジュエリーも人も同じなんですょ。

そうですね〜例えばジュエリー販売員さんがお仕事はじめた当初「このジュエリーを売ってお客様が喜んでくださった」「喜んで頂きたい」的に思っていたのにノルマノルマの中で「とにかく売る」にならぬよう心は大切にしてください。

 

ではでは〜また何時の日かお会いするまで。(^O^)/

 

 

今回掲載の写真は全て本分の内容とは関係無いですが、〜ダイヤモンド100年目の衝撃〜と言う事からダイヤモンドのルース及びダイヤモンドジュエリーの私が撮影した写真を掲載させて頂きました。

 

*本ブログで使用している写真の無断使用を禁止致します。

*当方は写真家でありジュエリー業界の者でないので、出来るだけ調べいますが表記等に間違えがあるかも知れません事あらかじめ御了承下さい。

また、それらを見つけましたらご連絡頂けますと幸いです。

*本ブログの内容がきっかけで発生したいかなるトラブルに関して当方では責任おえない(おわない)ことも御了承下さい。

マ○コの知らないダイヤモンドの世界

〜ダイヤモンド100年目の衝撃 その5〜

「ダイヤモンドは割れる」

「売れぬジュエリー」

 

 

 

こんにちはEGGのPです。

前回お知らせしたジュエリー関係書籍ヤフオク出品に沢山の方々御入札頂きありがとうございました。

お手元に届いた方、届かなかった方、いらっしゃると思いますが、また資料整理する際はお知らせしたいと思います。

 

3.11の震災から8年の月日が経ちました。

まだまだ復興したとは言えない中、来年開催予定の東京オリンピックに関して複雑な気持ちです。

原発の処理はどうするのでしょうか!?

東京オリンピックが開催されれば大量の電気が必要となることでしょう。

日本は被爆国なのに自ら原発という爆弾を抱えている・・・ここにミサイル打ち込まれたら終わりなのに・・・・

最近数が増えた電気自動車もECOとか言いますが〜これが増えれば増えるほど、発電所が不足してしまう・・・また原発に頼るのでしょうか!?

 

 

 

あっ、ダイヤモンドの話をしましょう。

 

「ダイヤモンドは割れる」

 

ダイヤモンドのモース硬度は10で、比較的最近まで地球上でもっと硬い鉱物とされていました。

現在ではダイヤモンドより硬いロンズデーライト、ウルツァイト窒化ホウ素が確認されています。

また同じダイヤモンドでも天然ダイヤモンドと人工(合成)ダイヤモンドでは人工(合成)ダイヤモンドの方が硬いです(その1参照

*モース硬度とは主に鉱物に対する硬度の指標とされているが、叩いて壊れるかではなく、ひっかいた時の傷の付きにくさを表し、1~10で表し柔らかいモノを1硬いモノを10としている、数値の差は比例せず1と2に差は小さく9と10の差は大きい。

 

ダイヤモンドより硬い物質があるとは言え最近まで最強と言われてきたダイヤモンドが割れるなんて・・・・と思われる方々多いのでは?

昔々、某国営放送の朝の番組でジュエリー評論家の○○さんがダイヤモンドはロードローラー(道路を舗装する車)で踏んでも割れない、バーナーであぶっても燃えないと言うのを実際実験していました。

当時私は弟子時代でダイヤモンドってスゲーなぁーと思ったモノでした。

でもこらは実験のやりかたですかね〜実は「ダイヤモンドは割れる」し「ダイヤモンドは燃える」。

 

かれこれ10年程前ですが、ある保険会社の調査員からダイヤモンドが割れたと言うのだが「ダイヤモンドが割れることはあるのか?」と問われました。

「ダイヤモンド割れますょ」と私は答えましたが、調査員も詳細言わなかったので私も細かくは話しませんでした。

 

 

ダイヤモンドの劈開(へきかい)

劈開(へきかい)とは、特定方向に割れやすい性質でダイヤモンドは炭素の結晶なのですが、ダイヤモンドに限らず結晶や鉱物において材木と同じように目があり、弱い目に力が加えると割れます。

 

劈開(へきかい)だけでなく(結果的に劈開が起こる場合も)流通している天然ダイヤモンドの中には意図的に大きなインクルーション(内包物)を取り除き、そこにガラス等の詰め物をしているモノが存在します。(鑑定書に記載されるはず、見た目では気が付かない)

このような場合、ダイヤモンドと詰め込んだ素材の差から衝撃の受けたことにより割れる場合があります。

またアルコールや中性洗剤などが、その隙間に入り込んでしまい熱が加わった際、液体の膨張率の差から割れることもあります。

 

ダイヤモンドの石言葉に「永遠の絆」というモノがあり、日米においてブライダルリングにダイヤモンドが良く用いられますが・・・・

実は男女と同じよう普段は固い絆で結ばれていても〜ヒョイとしたことで崩れてしまうことがあるのがダイヤモンドです。

ダイヤモンドも男女の間もぶっけないよう気をつけましょうね(^O^)/

 

 

また、ダイヤモンドは炭素の結晶であるため酸素が十分供給される情況下において800℃ぐらいで燃えます(600℃くらいから変化が見られるようです)。燃えると言っても消滅する感じで灰などは残らず、酸素と結び付き二酸化炭素になります。

写真は教本用に撮影した割れてしまったダイヤモンドのルース

 

 

 

「売れぬジュエリー」

ここでは10代から30代前半女性を中心に、ダイヤモンド含め何故ジュエリーが売れなくなったのか!?を考察したいと思います。

 

ここ数年ジュエリー業界の方々が口を揃え「売れない」「売れない」と・・・・

ブツブツ言っています。

国内メーカーで唯一好調だった4℃(よんどしー)もマイナスになってしまいましたね。

10年程前まではマティリアルが何だか分からない、それでいてお値段もそこそこするブランドロゴのネックレスとかしている20代〜30代(当時)の女性を沢山見かけましたが〜今じゃ見なくなりましたね。

 

ジュエリーが良く売れたのは金融ビッグバンまででしょう。

それまでジュエリーは展示会と称した販売会で金融と組んで消費者の購買力をアオリ、ローンを組ませても売っていた時代があります。

ただローンの返済が出来なくなる人が多なったことで金融業界は困りました。

この現象はジュエリーだけではなかったのですが、社会的な問題となり制約が出来ました。

これにより、言葉は悪いですが簡単に多額のローンを組ませ売りつけることが出来なくなりました。

そして時はバブル景気崩壊前後ですから、消費者も何とかなると思っていた時代なのでしょう。

また、当時70%off 80%offなど書かれたジュエリーの新聞折り込みチラシも多々目にしましたが〜これらの値引き、何を持って70%off 80%offなのか・・・元々の値段が値引き後の値段なのではと言うモノも多々お見受けしました。

 

その後リーマンショックやドバイショックなどで景気がどんどん悪くなりジュエリーが売れなくなったのですが・・・・

 

私が思うに消費者の動向が顕著にあらわれたのは3.11の震災です。

震災直後一時的に東北地方ではブライダルリングが通常より売れましたが、これは、あまりにも衝撃的な出来事が起こったためでしょう。

私の生活圏である関東では一部を除き大きな被害はなかったものの2次災害とも言える自粛を余儀なくされました。

これは関東だけではなく全国的だったと思います。

テレビでは連日震災の様子、TVCMでは連日AC(公共広告機構:現ACジャパン)のコマーシャルが流れ、人によってはこのコマーシャルを見る度に震災を思い出し気分を悪くされた方も多かったと聞きます。

震災で被害を受けた地域や方々のことを思えば当然なのですがやり過ぎ感あり経済自体がボロボロになったと言えます。

現在、景気は回復したような事を言っていますが、それは大手企業だけを見ており、大手企業は労働者の削減、工場の海外移転、下請けとなる中小企業の首切りをおこなった事により帳簿上回復したに過ぎないことに国は気が付かないのか見て見ぬふりしているのか・・・・な状態と言えます。

それにより格差も生じ、現時点で景気が回復したとは言えないと思います。

 

 

10代〜30代前半のジュエリー、ブランド離れ

 

ジュエリー業界で1番押さえたいところが10代〜30代前半の女性ではないでしょうか!?

高額品ならばもっと上の世代がターゲットでしょうが、若い世代に興味をもってもらいたいところでしょう。この世代が興味を持たねば、この世代が歳を重ねた時もまた興味を示さない可能性が高いからです。

十数年前を思い出してみて下さい、街にはヴィトンやコーチ、エルメスなどブランドバッグを手にした10代〜30代(当時)の女性が沢山いました。

さてさて今はどうでしょう。

 

私は職業柄電車に乗ったり街を歩く時、ついつい女性の持ち物をチェックしてしまいます。・・・・かなり危ないオジサンですね〜^_^;

ただこの行為はずーっと以前からジュエリー企業のおじさん達には自社の女性社員含めチェックするよう話してきた大切な事なのです。

 

今のこの年代の女性の多くはリュック。

街や電車でリュックを背負ったり抱えている女性増えましたよね。

それとノーブランドのバッグ。

よく考えて欲しいのですが・・・8年前、彼女達は幾つだったのか。

感受性が豊であった時期に・・・あの震災そして自粛、景気の悪化・・・場合により親が職を失った方もいるでしょう。

勿論、この世代の中にもジュエリーやブランド好きな女性はいますが・・・

 

そして震災前に当たり前のようにブランドバッグを手にしていたOLさんの多くも自粛という流れの中でノーブランドのバッグに変わっていた流れもあります。

 

 

草食系男子と強くなった女子

 

震災の前からあらわれた草食系と言われる男子。

それと共に女性が強くなったとも言えます。

私自身は男女共に男・女と言う以前に人であり人は対等と思っています。

ただ同じ男として草食系男子の気持ちも分からなくもありません。

 

草食系男子が増えたことで、何が起きたか。

草食系男子はけしって女性と付き合いたくない、セックスに興味がないではないのです。いかに安価にそして平等にを求めています。

女性の中には食事は男性のおごり、プレゼントは当然と思っている方も多々お見受けしますが〜草食系男子からすれば食事は割り勘、プレゼントはナシです。

 

平成の初めでしたかね〜クリスマスにティファニーのオープンハートをプレゼントとして求める男性の列ができたのは〜

40代半ばから50代の女性の皆さんは引出の中に1っはお持ちかも知れませんね〜

でも今の若い世代からすればプレゼントはナシだから〜クリスマスだからといって爆発的にジュエリーが売れる時代ではなくなりました。

 

 

ファションのようでファションではないジュエリー

 

10万円以下の安価なジュエリーをファションジェリーという言い方をしたりしますし〜女性誌にてハイブランドのジュエリー撮影の際「ファションのように」「雰囲気で」みたいな事も言われたりしますが〜

ジュエリーってそもそもファションのようでファションではないと私は思います。

見せてやらなきゃいけないところは見せてやる必要があると思います。

そもそもファションも見せてやらないといけないところは見せなきゃなのですが。

まぁ雑誌系の裏話はまた何時かとして・・・

 

ジュエリーもファション同様、毎年新作は出るモノのファションのように流行廃りがあまりないと言うか爆発的なヒットは皆無だし、今年の流行もない。

近代で見ると「ティファニーの立て爪リング」前述の「ティファニーのオープンハートネックレス」、「カルティエの3連リング」あとは〜テレビドラマの影響で「花男の土星のネックレス」や「クロス系のリング」ぐらいですかね〜

因みにティファニーのオープンハートは1960年代の作品なので、相当時間が過ぎて日本でブレークしたことになります。

 

ファションアクセサリーとしてみるならばイオンモールとかで見かける1組300円(5組で1000円だったかな?)のピアスとか〜

マティリアル素材にメッキを施したと思われるスワロフスキーのアクセサリーの方が、可愛いと思いますしファション的ですしお値段も手頃です。

 

ジュエリー関係者の方々、ファションジュエリーと呼ばれるカテゴリーの打ち出し方間違っているようにも思うのですが・・・・

ファション+αが必要かと思うと共にファションを語るならデザインの見直しも必要かと思いますね。

そしてこれもジュエリー企業のおじさま方に話してきたのですが〜「化粧品メーカーを見習え」と言うこと。ほとんどの女性は化粧品を消費します、いまでは中高生も化粧しています。

化粧品、けっして安くはない、なのに必ず毎年春秋の新作・新色が出る。

売れる化粧品は、勿論その質の良さもあるのだけど〜実はパッケージにもあります。つまり容器のデザイン。そしてその戦略と広告展開。

 

日本のジュエリー企業の多くは広告へのお金の使い方が下手というか使わなすぎと共に広告=スーパーのチラシ的な発想があり、広告打てば速販売につながるのか?つながらないなら広告打たないみたいな感じですが、広告とは文字のごとく「広く告げる」であり、すりこみ、囲い込みの手段の1っであります。

 

広告の話で言えば、昔々デビアスが「婚約指輪は給料の3ヶ月分」が有名ですが、これぞ広告展開におけるすり込み・囲い込みです。

しかし、今はどうでしょう?正直婚約指輪に給料の3ヶ月分かける方が何人いるのか・・・・

このような広告展開は継続性も必要なので、それなりにお金もかかりますし、一社単体で広告展開するのは厳しいと思いますが、日本のジュエリー業界には多くの協会等も存在しますので皆で考えて見てはとも思います。

 

それとジュエリーのコーディネートの提案も必要だと思います。

お洋服との合わせ方や重ね付けの提案とか。

例えば前述のティファニーのオープンハートだと実はハートのサイズ違い鎖の長さ違いがあるので、1本の鎖に2個ハートにしてみるとか、お洋服に合わせ鎖の長さ変えるとか。

カルティエの3連リング(トリニティ)を鎖に通しネックレスにしてみるとか・・・バッグの持ち手の所にチャームとしてぶら下げるとか・・・

昔ジュエリー以外のお仕事先のOLさんに提案してました。

 

写真はアイプリモ広告用に撮影したモノ。クロスハートと命名されたリング(現在は廃盤)

 

 

10万円の壁

 

10代から30代前半の女性に限らないのですが・・・

よほどジュエリー好きとかブランド好き、はたまたお歳の割に収入がある女性でない限り、女性が自分自身へのご褒美としてお金を使う上限は10万円と私は思っています。

女性は化粧品や洋服など一見男性よりお金を使うように見えますが、大きな買い物に関しては男性の方が女性より使うと思います。

ただ年間のモノに対する消費で言えば、やはり女性の方が圧倒的に多く使います、男性はどちらかというと飲食や趣味に使ってしまう傾向があると思います。

 

ではでは10万円をはるかに超えるヴィトンやエルメスのバッグ、カルティエVCAなどのジュエリーを身につけている女性は・・・・

簡単に言えばご自身のお金で買っていないがほとんどです。

彼氏やお父様からパパや・・・まで、自身で購入するのではなく買ってもらっているのです。

 

ジュエリー業界的には売れればOKと考えているのかも知れませんが、10代から30代前半の女性がご自身へのプレゼントとして購入を考える魅力的な商品は必要と思います。

自身で購入したモノと買ってもらったモノはやはり違い、興味を持つかに関わってきますし買ってもらえるなら誰もが知るブランドとなってしまう所もあります。

 

低価格で魅力的な商品を展開させることは、ジュエリー業界にとって囲い込みという観点から見れば大切なのかも知れません。

このあたり、「その1」にて書いたデビアスが人工(合成)ダイヤモンドブランドである「ライトボックス」立ち上げの際に「永遠でなくとも今の瞬間にぴったり。これまでになかった手軽なフッション・ジュエリーを提供する」と言う言葉にも含まれていると思います。

 

 

ブランディングとマーケティング

 

日本のジュエリー企業の宣伝・広報・マーケなどの担当の方と話しているとブランディングと言う言葉を良く耳にします。

特に40代50代の女性担当者に多いのですが・・・

ブランディングとマーケティングを勘違いしているというか〜マーケティングも出来ないでブランディング・・・と感じてしまいます。

更に言えばブランディングしたいなら、おたくの商品1から全てやり直しですょと言いたくなる時もあるくらいです。

逆に中にはブランディングをしっかりすれば良いのにもったいないなぁと思う所もあります。

 

たいがい40代 50代でピーチクパーチク言って、上からモノを言う担当者がいるところはNGです。前述のよう世の中が変わってきていることに気が付いていないと言うか、ご本人達はバブルを生きてきてしまっていて名前でモノを買った世代だと言うことに気が付いていないようです。

とは言え40代 50代の担当者の中にも素晴らしい人も勿論います。

まぁ〜ようは年齢より個人の性格なのですけどね。

 

20年前ぐらいまではハイブランドの担当者も腰が低く素晴らしい方々が多かった、これはそれぞれのブランドによりターゲットがはっきりしていた事、ガツガツすること自体そのブランドにそぐわないとしていたからなのですが・・・あるときからハイブランドでも私が一番ょ的になり、またそれはターゲットを広げたことによりところもあると思います。

 

そしてこれらの職種に就いている方々でも知識に乏しい人が増えました。

20代 30代の担当書の中には、逆に40代 50代の方々と比べると教科書通りの知識というか自ら見てお客様(消費者)目線を分かっているのか、自社の歴史や過去の作品を知っているのか、ジュエリーを理解しているのかと感じる時もあります。

そのような意味では年齢と共に馬数踏んだ方や販売経験がある方に流石と感じることもあります。

 

マーケッティング、まずは電車や街中で女性の上から下までチェックするところから始めて見てはいかがでしょう。

気をつけないとあぶない人と思われるかもですが・・・・。

 

追記すれば、日本で古くは女性を飾る簪や櫛などに使われた象嵌・螺鈿・蒔絵・七宝・漆・つまみ・・・などなどをもっとジュエリーに取り入れてみればよいのではないかと思います。

それは密かにジャパンブームが訪れて来ているからと技の伝承とプロディユースという観点からです。

ただ気をつけて欲しいのはジュエリーでなく工芸品(ここではお土産物的な意味あい)みたくならないで欲しいです。試みているところはありますが・・・技術は良いのですがジュエリーとしての魅力に欠けているモノが多いです。

ジュエリーとして見たならば「たくま」がプロデュースした金澤陏乃さんの旧「AKコレクション」ですが残念ながら今はありません。それと海外ブランドのヴァンクリーフ&アーペル(VCA)ですかね。

刀の鍔などを飾った「木目金(もくめがね)」の技法を使ったリングは最近目にしますが、一部は1から技法取り入れているのではなく大手マティリアルメーカーから供給されるマティリアルにてつくられているようです。

 

日本のジュエリー企業は職人さんを軽視(ギャラを値切る・無理を言うなど)しているところありますが、ヨーロッパでは職人さんをものすごく大切にしており、職人さんが他に移るとなると大変な騒ぎです。

職人さんを尊重し大切にして良いジュエリーを世に生むことも結果的にブランディングにつながることを理解して頂きたいと思います。

またブランディングを仕掛けたから売れる訳ではないことも理解して欲しいと思います。

写真は雑誌掲載用に撮影した旧AKコレクションの象嵌をもちいたイエローダイヤモンドを咥えて蛇のリング。本当は旧AKコレクションのテントウ虫のブローチが可愛かったので紹介したかったのですが・・・写真がどこかにいってしまったので・・・^_^;

 

プロデューサーとディレクター

 

以前どこかでもこの話は書きましたが・・・日本のジュエリー企業にはプロデューサーやディレクターが存在しない。

以前カルティエに伺った際、石の仕入れから製品デザイン、製品の加工工程、販売、広告展開まで総合で目を通すディレクター的な人が存在しました。

そして、この方々は各行程の知識も持っており、持っているから勤まるところでもあります。

 

日本のジュエリー企業見ていると部分部分でしか見ておらず、総合的に見ている人がいない。というか総合的に知識を持つ人もいないように感じること多々あります。

これではダメなのではと思います。

物事は寄って見ることも大事ですが引いて全体を見ることも大切です。

 

ジュエリーではありませんが、私が関わった案件の中で、ただ単に出来る人を集めてくるディレクターがいましたが、これではディレクターでなくただのコーディネーターです。これでは見た目上体裁整っているだけで、全体を見れば周りに助けられているだけの状態で肝心なところが抜け落ちている。

日本のジュエリー企業で当社にはプロデューサーやディレクターがいると言っている所、実はこの状態ではないでしょうか!?

 

 

爆買いの終了

 

少し前「爆買い」という言葉が流行りました。

これは中国人観光客の方々が沢山のお買い物をすると思われているところありますが、実のところは観光で来日し買ったモノを転売、日本在住の方々が大量にお買い物をして中国に送り転売する為のお買い物が正しいようです。

 

私も何度か銀座でブランドの紙袋を大量にお持ちの方々お見受けしました。

 

ただ、この「爆買い」既に終了しています。

それは中国の景気が変わったのではなく、中国の法律が変わったからで、個人での「爆買い」による転売が出来なくなったからです。

それ故これまで「爆買い」により潤っていた日本に店舗を構えるブランドショップも厳しい状態かと思います。

とは言え元々ブランドショップは中国に進出していますし、アジア拠点を日本から中国に既に移している所もありますからブランド全体で見れば大きな問題ではないかも知れませんが日本を撤退するブランドも出てくるのかも知れません。

 

写真は本文中の記事とは関係ありませんが、ブライダル誌掲載用に撮影したCHARMYの210面カットのダイヤモンドのルース

 

 

いかがでしたか今回のブログ。一般向けと言うより業界向けになってしましましたが・・・また文字量の関係もあり全て、そして細かくまではお話し出来ませんでしたが・・・

 

最後に私が中高生の頃だったと思うので1980年前後かと思いますが・・・

SEIKO(小林麻美さんが出演だったような)の「なぜ時計も着替えないの」だったか「時計も着替えよう」というキャッチコピーのCMがありました。

場面場面で腕時計を着替えるという発想。(当時としては斬新でした)

ジュエリーも場面場面で着替えるという所に着目してみても良いかと思います。

 

 

次回は「人工(合成)ダイヤモンドの問題点」的な話をしょうかなと思っています。ではでは。

 

 

 

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