タベルベクーベ

タベルベクーベ

食べ物にカンパイ!

三重県で妻と二人暮しのおっさんです。

畑で野菜を作り、キッチンで調理を作ります。


ビールととろみと薬味が大好き。

ウデも器もないけれど、

『食のパラダイス』を目指します。


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「・・・首領」


「・・・なんだ、博士」


「ライダーのやつ、派手にやりましたな」


「・・・そうだな」


「何もここまでやらなくてもなあ」


「・・・・・」


「はぁ、こりゃ一からやり直しだな」


「・・・・・」


「どれ、何か使えるものが残ってないかな」


「博士・・・」


「は? なんです?」


「すまなかった」


「はぁ?」


「私が悪かった。許してくれ」


「どうしたんです、いったい」


「私はずいぶん博士に辛く当たってきた」


「・・・首領」


「意地の悪いことを言って、博士を困らせた」


「・・・・・」


「これはきっとバチが当たったんだ」


「・・・首領、それは違いますよ」


「え?」


「夢に挫折は付き物です」


「・・・・・」


「我々の目的、世界征服は大きな夢です。それから比べたらこのぐらいのこと」


「・・・博士」


「世界征服がごはんなら、今回のことはふりかけですよ」


「・・・じゃあ、もう一度いっしょにやってくれるか」


「もちろんですよ!」


「博士・・・ありがとう!」


「なに。言ってんですか。それより腹が減りませんか」


「そういえば」


「じゃあ、火を起こしてイモでも焼きましょう」


「そうだな、そうするか」


「ぷっ」


「どうした」


「いや、そういえば最初はそれだったなと思って」


「それ?」


「ふふっ、イ・モ・お・と・こ」


「ああ、そうか。こいつはいいや」


「ははははは」


「ははははは」


「首領、確か食料庫はあっちの方でしたよ」


「よーし、じゃあ競争だ。よーいドン」


「あっ、首領、ずるーい」


「ははははは」


「ははははは」









タベルベクーベ-乾?ライダー

「首領!」


「なんだ博士、血相を変えて」


「たたた大変です!」


「どうしたんだ」


「乾麺ライダーがアジトに侵入しました」


「なんだって!」


「今まさにやりたい放題の大暴れです」


「戦える怪人はいないのか」


「改造途中のノシイカ男だけです」


「するとなにか、すでに半分のされているということか」


「その通り!」












タベルベクーベ-ノシイカ男

「首領」


「おお、こみ神博士、久しぶりじゃないか」


「はい、一週間ほど寝込みまして・・・」


「いったいどうしたと言うのだ」


「はい、実はサバ男をシメサバ男に改造している途中に当たりまして・・・」


「当たった?何に?」


「サバ男に」


「ああ、なるほど。それは災難だったな」


「そこでお願いがあるのですが・・・」


「なんだ、言ってみろ」


「え~、労災認定をお願いしたいと・・・」


「なに? 労災?」


「何しろ仕事中のことですし、私も医療費がかさみまして・・・」


「おかしなことを言うじゃないか」


「え?」


「私がいつサバ男を改造しろといった?」


「いつも言ってるじゃないですか」


「私は、強い怪人を作れと言っただけだろ」


「それで、私がいつも苦労してるんじゃないですか」


「苦労するのも、サバを選んだのもあんたの勝手だろ」


「はんっ、またこれだ」


「なんだ、その『またこれ』ってのは!」


「いつもそうじゃないですか! 利益は組織で損失は従業員だ」


「なにを~! ひねくれた奴だな」


「はいはい、生まれついてのひねくれ者ですよ~だ」


「じゃあいっそヒネクレ男になれ!」


・・・・・・


・・・・・・











タベルベクーベ-サバ男