カバーマークというのは、あざをかくすお化粧のことです。
昔はオリリーさんがあつかっていたのですが、
今はグラファラボラトリーズさんになったのですね。

中学卒業後の春休み。
母から「お化粧試してみる?」とかなんとか言われたと思います。
希望の高校に合格して、入学をとても楽しみにしていたのですが、
小学校→中学校と違って、知らない子が大半の高校。
正直、慣れるかどうか心配でした。
なので、少しほっとしたのを覚えています。

バスに乗って、初めて行った少し離れた町の美容院。
人の良さそうな年配の美容師さんが迎えてくれました。
奥の個室に行くと、若い美容師さんがメイクをしてくれました。
確か、自分もカバーマークしてるのよ、と言っていた気がします。
いろいろ話したい気もしたのですが、緊張してそれどころではなかったです。
初めて見る、あざのない自分の顔。
でも、おそらく期待が大きすぎたのでしょう。
肌色にはなったものの、同じ色ではないし、
赤面したときにも、化粧している方は真っ白。
おまけに、化粧をして気づいたのですが、
私のあざはかなり厚みがあって、顔の形が左右違うのですね。
また、これは血管腫特有だと思うのですが、
血流が多くて栄養が過剰に供給され、骨格や筋肉が若干大きくなっているのです。

それでも、メイクをしていない状態よりはしていた方がいいかなと思い、
高校入学と同時に毎日メイクをすることにしました。
少なくとも、遠目に目立つことはなくなったので、
それだけでもずいぶんストレスは減りました。
ただ、いろいろ不自由なことが増えました。
まず、人前で顔が洗えない。
だから、プールとか、旅行とか、とても困りました。
カミングアウトできればよかったのですが、
へなちょこな私はできなかったので、
そういうときは、メイクが落ちない程度に軽く水で洗ってましたね。
ばばちいな~(^^;

せつなかった若かりし頃の思い出を。
こんな私でも、高校生になると彼氏の一人や二人や・・・できました。
そした迎えたファーストキス。
ドキドキしながら彼氏の顔を見つめると、口元に私のファンデーションが・・・
正直、ショックでしたねー。

でも、今思えば、きっと当時の彼氏たちや、友達も、
わかっていてくれたんでしょうね。
わからないわけないんです。前述の通りの出来映えなんですから。
それなのに、素直に話せなかった自分がくやしいです。
・・・今でもそうなんですけど。
このブログを書いていくことで、少しでも変われたらなって、思います♡