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健康食品から再生医療・アンチエイジング、バイオハッキングまで、健康情報の根拠となる最先端の研究を分かりやすく紹介します。
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2024.04.08(月)

日本で買える安価で大容量タウリンのサプリメント

↑BTW

老化抑制効果が報告されているのに日本では医薬品認定されていてリポビタンDとかにちょっと入っているに頼るしか無かったのですが、下記で個人輸入出来ますね。

タウリン1000mg×300カプセルで送料込み6000円なので、1000mgあたり20円ですね。

ちなみにリポビタンDでタウリン1000mgを摂取しようとすると1本160円って感じ。
錠剤のリポビタンDXだと1000mgあたり92円。
人間でアンチエイジング効果を得るために必要な1日あたりのタウリン量は不明ですが下記のマウスの論文の必要量を体表面積換算で人間に当てはめると1日あたり5000mgなので一番上の輸入品に頼れば1日あたり100円でいける。
まあリポビタンDでは1日あたり1本(1000mg)までと書かれていますな。下記サイトの情報では1日あたり3000mgが上限とされているらしい。

Category:#サプリメント

 Keyword:ビタミンB/16 タウリン/6




2024.04.04(木)

紅麹に負けてない!スイカの過剰摂取で腎臓に重大リスクとの報告。3名の患者の症例紹介

↑BTW

スイカは8分1カットに640mgのカリウムが含まれているそうです。大量に食べると腎機能が低下した人や高齢者に高カリウム血症を引き起こすとのこと。

論文で紹介されている3人の症例は下記
  • 1人目:56歳男性・・・・大量のスイカを毎晩2か月食べ続けた
  • 2人目:72歳男性・・・・2杯のスイカジュースを毎月飲み続けた
  • 3人目:36歳女性・・・・大量のスイカを毎日3週間食べ続けた。
・・・・どんだけスイカが好きなんだよ。

Category:未分類



2024.04.03(水)

合成生物学(Synthetic Biology)の注目すべきスタートアップ

↑BTW

合成生物学とは生物の遺伝子いじって新しい生物作ろうぜ!って分野で、大きな生物は敷居が高いですが、微生物での有用物質生産などの分野で実用的な話が多数出てきています。

また、最近夜明けを迎えたAIの活用で大きく花開くだろうと予想されます。

先日ニュースをにぎわせた赤く光るメダカみたいな話は今後もいくらでも出てくるでしょうね

この記事では注目すべき6つの会社を紹介している。
  • 1. Asimov・・・2017年創業のボストン拠点のスタートアップ。AI活用でにより
  • 2. Evonetix・・・・イギリスケンブリッジ拠点。半導体技術を活用してDNA合成を行う。
  • 3. Kiverdi・・・・カリフォルニア拠点、環境に着眼
  • 4. Mammoth Biosciences・・・・CRISPR技術を使ってin vivo遺伝子編集を目指す
  • 5. Ribbon Biolabs・・・・ゲノム全体を人工合成?
  • 6. Upside Foods・・・・培養肉の会社
とのこと。なんか基礎技術過ぎる?
こちらの記事では20社紹介している。前のページと一切かぶっていない
下記の10分野ごとに注目すべき企業を2つずつ挙げています。
  • Gene and Cell Therapy
  • Gene Editing
  • Next-Gen Sequencing (NGS)
  • Alternative Proteins
  • Synthetic Vaccines
  • Cellular Agriculture
  • Biocomputing
  • Microbiome Engineering
  • Epigenetics
  • Gene Library
いかにAIが合成生物学を変えていくかという記事
AIと合成生物学は死の予兆では無い」なんてタイトルの記事
Nature Biotechnologyが選ぶ2023年の10大科学ニュースに合成生物学で作られた砂糖より300倍甘い人工甘味なんて話もありましたね。

Category:#ゲノム編集 #デザイナーズベイビー



2024.03.28(木)

ストレートパーマ成分に含まれるグリオキシル酸(Glyoxylic Acid)で急性腎臓障害が起きたとの研究結果(2024年3月報告)

↑BTW

パーマ成分ではなく髪を保護するために入れられているトリートメント成分の事だね。縮毛矯正後に急性腎臓障害を起こし、原因がグリオキシル酸と突き止められたそうです。

)グリオキシル酸を主成分とするトリートメント剤も
しかし紅麹、全身の脂質代謝に影響を与えるような量の菌体抽出液をサプリしておいて、未知の成分が!!!とか健康被害が!!!とか笑えるな。しかも紅麹色素が風評被害とか。

Category:未分類



2024.03.22(金)

加齢に伴う認知能力の低下はCaMKII(Ca2+カルモジュリン依存プロテインキナーゼ)のニトロシル化の減少により起こっているとの報告(2023年7月報告)

↑BTW

CaMKIIのニトロシル化が減らないようにすることで加齢による認知機能の低下を抑制する薬が作れるかもしれない。って話


このあたりにCaMKIIの脳における重要な役割が近年明らかになってきた話が説明されています。

アメリカNIHの研究者による報告です。

Category:#脳 #中枢神経 #神経



2024.03.14(木)

OneSkin, Incの見つけ出した皮膚の老化細胞を除去する新しいペプチドセノリティクス。「OS-01」として化粧品販売中(旧名:Pep14)

↑BTW

当然の事ながらペプチド配列は公開してないか。

↓顔用の30日ボトルが120ドルで売っている

2020年の論文(ペプチドの発見)
長さ164aaのアミノ酸の700程度のペプチドライブラリーからスクリーニング。
2022年の論文(毒性試験の結果)
2023年の論文(細胞レベルやプレート上での皮膚レベルでペプチドの効果を確認した論文)
2024年の臨床試験の論文
22名のボランティアを使って二重盲目臨床試験を実施した結果。塗布により肌状態の改善を確認しているが、Senolyticsとして老化細胞を減らしているかどうかは確認していない。
臨床試験の分析の仕方がパッとしないな。そもそもペプチドが細胞膜を透過してスルスルと細胞内に入るとも思えないし、入るなら毒性ありそうだしね。。。

Category:#アンチエイジングを目指す企業



2024.03.05(火)

Berlin Cures(ベルリンキュアーズ)社のコロナ後遺症治療薬BC007の臨床試験Phase-IIが予定する募集患者数の50%を達成(合計114名予定)

↑BTW

コロナ後遺症(英語でLong-COVID)患者の40%に自己抗体「fAAB」が発生していることが知られています。特にGタンパク質共役受容体に対する自己抗体が発生することで心臓の筋肉への影響が発生することが分かっています。Berlin Cures社のBC007は血液中のこの自己抗体に結合するアプタマー(Gタンパク質共役受容体にそっくりな構造をした核酸で出来た医薬品)です。

このようにコロナ後遺症と呼ばれる症状の一部が、コロナ感染により生じた過剰な免疫反応の中で自己の正常なタンパク質に対する抗体が発生し、自己免疫疾患が生じてしまうことが原因と分かっています。

参考:

Category:#感染症 #新型コロナ

 Keyword:筋肉/170



2024.03.01(金)

吸収量を爆増させる作用を持つブラックペッパー入りの最強クルクミン(ターメリック)サプリメント

↑BTW

右のボトルから左のボトルに乗り換えました。


クルクミン成分も1粒665mg→670mgとほぼ変わらず、ここにジンジャー40mgとブラックペッパー10mgが追加されている。

以前にも紹介しましたが、クルクミン(ターメリック)の吸収性はブラックペッパーに含まれるピペリンを同時に服用することでP-gpの排出阻害というメカニズムで劇的に上昇することが報告されています。
クルクミンは老化細胞を減らすSenolyticsとしての作用が報告されています。

Category:#サプリメント

 Keyword:フィセチン/219 ケルセチン/88 クルクミン/24 ウコン/12 糖尿病/119



2024.02.22(木)

話題の次世代ダイエット薬は飲むのを止めるとすっかり元通りの体重に。との臨床試験追跡結果(2024年2月報告)

↑BTW



この臨床試験は16〜65歳のBMIが32〜43の肥満患者166人で実施されています。患者はまず8週間のカロリー制限(1日800kcal)により平均13.1kgをダイエットしてからダイエット薬や運動などで体重を維持します。ダイエット約は1日1回3mgのリラグルチドを自己皮下注射。運動は1週間に平均4時間程度実施実施されていました。
結果は上記の通り、ダイエット薬を用いて、運動に勝る体重維持効果を示しています。ダイエット薬+運動ではさらなる体重減少効果が確認されています。

しかしながらダイエット薬や運動を止めたあとは1年間で着実に体重が増加していることが分かります。

しかしこのダイエット薬、運動と組み合わせないと体重を維持する程度の効果しかなく、止めると一気にリバウンド。悲惨ですね。

カロリー制限が一番なのかもしれません。

リラグルチドはずいぶん前から糖尿病治療薬として使用されてきて最近ダイエット用途でも承認されています。

Category:ダイエット・メタボリックシンドローム

 Keyword:リラグルチド/2 GLP-1/7



2024.02.14(水)

Cellular Longevity, Inc.の大型犬専用の寿命延長薬「LOY-001」を条件付き承認する条件についてFDAが合意。2026年に販売開始へ

↑BTW

FDAはLOY-001を投与した犬と投与していない犬の寿命比較試験無しに(寿命延長効果を示す数値データを元に「寿命を延長しそうだ)と判断し、あとは安全性を確認して製造方法を確立すれば「条件付き承認」を得てとりあえず販売開始にOKを出しました。販売後に実際に寿命延長しているかの確認を行い本当の有効性を確認します。

LOY-001はIGF-1阻害剤とのこと。

As a result of selective breeding. large dogs produce more IGF-1 hormone than required post-maturity. This is believed to reduce their lifespan relative to smaller dogs.(選択的な交配を続けた結果、大型犬は生後に必要以上に多くのIFG-1ホルモンを産生するようになり、これが犬達の寿命を縮めている)と説明されています。

前回紹介した時からパイプライン(開発中の薬)は一つ増えてLOY-003が加わって3つの薬を開発中ですね。

LOY-002の販売時期は前回紹介した時は2024年となっていましたが、現在は2025年早期と少し開発が遅れているようです。LOY-002は高齢犬に投与するメタボ治療薬らしい。あまり革新的な薬ではない気配がします。LOY-003はLOY-001と同じIGF-1阻害剤ですが、LOY-001が注射薬なのに対し、LOY-003は飲み薬になっているようです。

Category:#アンチエイジングを目指す企業

 Keyword:IGF-1/8