今回の検証
Q 音大の構内(屋外)で楽器を練習?
A 実際はないです。 学内で練習する場合は練習室で練習します。
Q
指揮者志望の千秋がピアノ科?
A
可能性はあります。でもオーケストラで使う楽器(ヴァイオリン、チェロ、ホルンなど)から指揮科への
転科はよくありますが、ピアノ科からは珍しいです。普通は指揮科で入学します。
Q ハリセン教師?
A
音大のレッスン風景としては有り得ない光景です。普通は手本を示しながら淡々とレッスンします。ちなみに、千秋がのだめにしたように、先輩が後輩にレッスンすることもありません。
Q
優秀な生徒しか教えないハリセン教師?
A
一般授業の他に楽器の実技はマンツーマンで行われます。どの先生が担当になるか生徒に選択権がないのが一般的です。特に私立の音大の場合、「優秀な男か美形の女のコしか教えない」などのありがちな噂が立つ看板先生が存在することもありますが、あくまで噂にすぎません。ちなみに看板先生は優秀な演奏家でもあるので本業の演奏が忙しく、レッスンの回数確保に苦労がつきものです。
Q
エリート集団のAオケ?
A 普通の音大は学年ごとに授業用のオケを編成します。特にオーディションを設けて、特別オケを作っ
てるのは桐朋くらい?
Q
千秋とのだめがマンションで隣の部屋?
A
これはあり得ます。普通のマンションで防音設備なしに長時間ピアノなどを練習したら苦情が来ます。しかし音大の近くには音大生や演奏家専用のアパートやマンションがあります。なので同じ大学に通う千秋とのだめが同じマンションに住む可能性は低くありません。
Q
オケの練習中に客席でおしゃべり?
A Aオケの練習中に理事長役の秋吉久美子が「な〜んかつまらないのよね〜」と話しますが、客席の会話
はステージに聞こえます。リアル社会ではご法度です。
Q
円陣を組んで皆でコントラバスを練習?
A
こういう光景は実際はないです。個人個人で練習します。
Q
のだめは聴いて覚えるタイプ?
A 耳から入る教育法の鈴木メソッドを途中でやめてしまった人などに、たまにこういう人がいます。でも楽
譜が苦手で聴いて覚えるのが得意という人は、音大生やプロにはいません。なんといっても基本は楽譜
です。
Q
閉所恐怖症には辛い狭い練習室?
A ドラマに出てくる練習用の小部屋は正解。アップライトピアノが1台あって、やっとチェロが弾けるスペースの練習室が一般的です。部屋数が限られているのでマナーが大切。例えば楽器を置いたまま食事に行 くのはルール違反です。
追加情報
今回舞台になっている音大は洗足学園音楽大学だそうである。当団某コントラバス奏者によると、ますみちゃんたちが練習していた打楽器とコントラバスの研究室の位置関係も実際と同じだそうだ。どの音大にもあるという訳ではないが音大における研究室は一般大学のそれとは異なり、ヴァイオリン科など各科にひとつあてがわれた”部室”のような存在で、たいていはたまり場と化しており、冷蔵庫などがある場合も珍しくない。管楽器科の研究室には必ず怖い4年生や院生の主がいる。一般大学から行った私はいまだにあのシステムがきちんと理解できていない。
※ちなみに原作コミックの舞台は武蔵野音楽大学でした。(当団ホルン奏者、チェロ奏者など証言者多数)
追加情報 その2
当団ホルン奏者(桐朋出身)は、大学時代に外で練習していたら普通科から苦情が来たそうです。
追加情報 その3
のだめのピアノを弾くシーン、手だけはプロがやっています。そのプロは札幌出身の○○さん。23才位で無茶苦茶美人だそうです。(そのピアニストの知りあい・談)
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