みんなの創作用アイデアメモです。(いろいろ模索中)
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twitter.com/sasuke88:

    Web合戦図描き

    Web上の炎上案件や、リアルの事件に対する賛否両論を合戦図として仕上げる職業。

    匿名の発言も含め、全発言とそれを発した人間をリストアップし、対立構造に沿って配置する。
    元々、暇を持て余したネットウォッチャーが始めたが、次第に職業化する。

    職業化の時代背景として、インターネットにおける情報発信が、テレビや新聞といった巨大メディアが覆い隠していた雑多な問題を表舞台に上げ、その議論および断罪の場として機能するようになったこと、また統制されない情報発信が容易に個人の人権を傷つけるようになったことが挙げられる。
    ある冤罪事件があり、最初にテレビが容疑者の男について報道し、次に、短絡的で残虐な犯罪に憤慨した多くのネット評論家達が容疑者を分析・糾弾した。結果的に真犯人が見つかるまでに、男は精神的・社会的に追い詰められることとなった。その男が多面的に起こした訴訟において、ある毒舌ブロガーまでが訴えられることとなった。男は全面的に勝訴となったが、その決めてとなったのが、この事件に関するWeb合戦図であった。

    この事例以後、何度かインターネットの書き込みから訴えられるケースが増え、その度にWeb合戦図は有力な証拠となった。
    Web合戦図の作成は洗練され、図師と呼ばれるプロの作成者たちは、自分たちでガイドラインを作成し、さらなる公平性と客観性を維持するための互助組織と規格を作成した。
    ずいぶん遅れて、国家がWeb合戦図の国家資格を作るが、その内容は、在野の図師のレベルからは程遠く、実際には民間のWeb合戦図師のチームの方が信頼された。

    — 10 years ago with 8 notes

    #職業 
    視界に住むおじさん

    そこにいるはずのない人間(妖精?)の姿をずっと視界の端に見てしまう人間がいるらしい。

    何を見ていても、その視界のどこかに、知らない人がうつっている。家の中、テレビ、寝ているときの天井、どこを見ていても。

    姿かたちは人間のよう。特に報告が多いのは中年のおじさんタイプ。ごくまれに水着のお姉さんも報告される。

    縮尺はさまざまで、人間でないことがわかる。街であれば、人ごみにまじって歩いていたりするが、家の中なら、テーブルの上や、コップの影などに潜んでいる。

    片方の目を閉じれば現れない。右目あるいは左目に住んでいる?

    視界の中で生活しているような節も見受けられる。夜は寝ていることが多い。目に映った物を食べているような場合がある。たとえば、マクドナルドで他の席を見たとき、誰かのポテトをつまんで口にいれたり、ハンバーガーにかじりつく姿が目撃されている。片目を閉じて確認すれば、ハンバーガーにかじられた後はなく、目に入る光そのものを食べている、という意見もあるが、定かではない。

    筆談等でコミュニケーションできる場合もあるようだ。

    おじさんが見える人間は、ずっとおじさんが見えてしまうようだ。ただおじさん側の配慮(?)により、パッと見てわからないような位置に隠れている場合もあるよう。

    — 10 years ago with 13 notes

    #妖怪  #奇談  #能力 
    見返らず美人

    極端に面食いだが結婚願望が強すぎる男がいた。どんなに美しい人でも、男の理想像とは遠く、結婚できない。

    あきらめかけたあるとき、街中で理想そのものの後ろ姿の女性を見かける。男は、これ以上の女性はないと考え、その女性の顔を見ないで、結婚することに決め、すべてを告白し、女性に結婚を申し込む。

    女性はプロポーズを受ける。理由は不明。それから、かれらの特殊な結婚生活が始まる。

    男は妻となった女性の顔を全く見ない。男の立ち位置は、妻の半歩後ろ。並んでいても、男は前しか見ない。どうしても向かい合う必要があるときは、男が目隠しをするか、妻がマスクを被る。

    食事は並んで食べるが、男は前しか見ない。二人そろっての写真はとるが、男は見ないか、彼用に妻の顔が塗りつぶされたものを見る。家に鏡はあるが、すべて蓋付きであったり、手鏡のような小さいもので、慎重に隠されている。

    しかし、男は主婦となった彼女が台所に立つ様子を眺めて、幸福を感じる。

    年月が過ぎ、子供が生まれても、夫婦の生活は人知れず続いていく。二人の呼吸は、達人並に研ぎ澄まされたものになり、子供は成長するまで二人の奇妙なやりとりに気付かなかったほど。

    奥さんの顔が見たくならないのか、と彼らを知る友人が男に聞いた。

    男は、見たくならないと答えた。

    「なぜなら、僕は既に彼女の顔を知っているからだ。僕の理想そのものの顔を、僕は生まれたときから知っていたんだから」

    — 10 years ago with 4 notes

    #奇談 
    『杞憂(ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ)』

    物事について心配すればするほど、物事がうまくいく能力。限定的に運命(確率)を操作する。

    たとえば、試験に対して不安になればなるほど、試験の日には常以上の能力を発揮でき、誰かに謝罪しなければならなくなり、気が重くなればなるほど、相手の機嫌がよくなったり問題が解決したりする。

    精神状態に左右されるため、通常、強力な能力者は、能力について自覚がないか、強迫性障害を患っている。

    — 10 years ago

    #異能力 
    愛と勇気

    「パンを踏んだ娘は地獄に落ちた」

    「ああ、有名な話だ」

    「アンパンマンを踏んだ娘はどうなると思う?」

    「やはり地獄に落ちるだろうさ」

    「いや、アンパンマン自身が悦んだので無罪だった」

    — 10 years ago

    フラグ占い師

    運命というものは複雑で、人ひとりひとりの運命が、ひとつの歯車となって、全体で一つのシステムとなっている。なので、たったひとりの運命さえ、読み解くのは難しい。

    しかし、運命の歯車の中には、ひとりの人間が最初のトリガ―となるようなものも存在する。

    その人間がトリガーを引くことにより、運命が起動し、その人間あるいは別の人間に影響を与える。

    そのトリガーをフラグと呼び、フラグを占うことができるのがフラグ占い師である。

    フラグの立て方だけでなく、悪いフラグの避け方、悪いフラグを立ててしまったときの折り方について教えてくれる。

    — 10 years ago

    #職業 
    「猫プッシュだ」

    アカギが猫を片手に持って前に突き出しながら「倍プッシュだ」の声色で、「猫プッシュだ」と言う映像が頭の中でリフレインして離れないので、そういう動画をどこかで見たのかなと思い、ニコニコ動画等を検索するが、見つからないし、Youtubeも、もちろんダメだ。

    「猫プッシュだ」

    口に出してみると、なおのことどこかで見たような気がするけど、思い出せないし、動画は見つからない。知らないうちに腕の出し方を何度か練習していたりして、これはいけないと思い病院に行った。先生は優しく俺の話を聞いてくれて、心のこもった相槌のタイミングは完璧だった。先生の相槌は俺の話を引き出すのみならず、反応速度の限界に挑戦するようなタイミングで打ってくる。最後には俺が喋っているのか先生がエアで相槌を打っているのかわからないような状態になったけれど、ともかく最高に嬉しくて、先生に惚れそうになったけど、薬指に指輪をしていたので短い恋は終わった。

    最後の最後に先生は言った。「もしかして、あなたが頭の中で描いているのは」

    そして先生が椅子をくるりと回して振り返り、死角から取り出したのは、やはり猫で、先生はアカギの声色(萩原聖人?)で、俺もこらえきれず声をそろえて、

    「猫プッシュだ」

    と声に出して気づくが、それらは妄想だった。猫プッシュのことを考えすぎて、心療内科の先生にカウンセリングしてもらうところまで想像してしまったのだった。

    それより、皮膚科に行かないといけない。ずっと太ももの内側が痒くて、赤く腫れている。猫アレルギーかもしれない。猫は飼ってないけれど。

    — 10 years ago with 7 notes

    #書き出し  #意味不明 
    セミガール

    「セミ○○」とは「やや○○」である(例:セミロング、セミダブル)。

    したがってセミガールとは「やや女子」のことになる。

    完全な女子には及ばないものの、ある程度は女子性を持っている人物あるいはその状態のことを指す。

    部分的にだけ女子な人物を見かけたらセミガールだと判断してよい。

    なお「セミガール」を引用符なしでググるとセガールがヒットするので注意が必要である。

    — 10 years ago with 1 note

    ケミカル太郎

    むかしむかし、あるところにおじいさんとおばあさんがいました。おじいさんとおばあさんには子どもがいませんでした。子どもを授かりたかったおじいさんとおばあさんは、村のお寺の観音様に何度もお参りして、元気な子どもを授かるようお祈りしました。するとある日、お堂の裏から手招きする男がいます。「イイクスリ、アルヨ。スゴイヨ。トベルヨ」男が取り出した錠剤を2粒5000円で買ったおじいさんとおばあさんは早速その晩、ケミカルファックしました。二人は彼らがそれまで味わったことのない異常な快感を体験したといいます。その結果、見事に授かった男の子はケミカル太郎と名付けられ、すくすく育ちましたが、自分の名の由来を知ったその日に家出をして、遂に戻りませんでした。風のうわさでは彼もまたどこかで薬物を売りさばいているとも聞きます。薬によって生を受けた彼は、薬を憎みながらも薬から離れられないのかもしれません。今日もどこかの街でケミカル太郎が薬を売っているのでしょう。どっとはらい。

    — 11 years ago

    #昔話 
    巴里の地下

    文化の違い、窮屈な宮廷生活などから結婚生活に鬱屈したものを感じていた王妃マリー・アントワネット。人並みの快楽に飽いた彼女は密かに地下闘技場を設け、夜ごとに男たちを戦わせた。

    革命前夜のフランスには、特権的階級の搾取により食うにも困った民衆が溢れかえっていた。巴里の地下に密かに造られた闘技場ではそうした民衆をけしかけ、殺し合いをさせたという。

    武器あり、降参なし。勝者にはパンを。敗者には死を。屈強な男たちの必死の格闘は、マリーの血をこれ以上なく滾らせた。血に塗れて戦う男たちの姿は、マリーのそれまでの人生において、 フランスでも、祖国オーストリアでも目にしたことがない生の輝きに満ちていた。

    「パンが無いなら死を賭して戦えばいいじゃない」死闘を眺めながらそう呟くマリーの胸は高鳴り、食欲増進、脈拍亢進、動悸、息切れなどの様子が表れていたという。

    — 11 years ago with 1 note

    #歴史