〈アジア文芸ライブラリー〉という、海外文学の新たなシリーズを立ち上げます。アジアの同時代の文学作品を翻訳して、書籍と電子書籍で出版するシリーズです。わたくしがシリーズの企画立ち上げから、ほぼすべての作品の編集を担当しております。勤務先である春秋社より、2024年4月より刊行されます。 3月中旬に発表があってから、SNSでは多くの反応をいただきました。これまでも多くの出版社から、アジアの現代文学は数多く出版されてきましたし、ここへきてわざわざシリーズとして立ち上げることに、意味があるんだろうかとずっと思い悩んでいたのですが、多くの方からとても好意的なご意見をいただいて、本当に嬉しく思っています。 ここでは、どのような経緯と思いで〈アジア文芸ライブラリー〉を立ち上げるに至ったのか、書き綴っておこうと思います。編集の裏側に興味があるひと、これからシリーズを立ち上げるつもりの編集者の方々に参考にな